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-第四章-オータムクラウド国編-
-第四章八十二節 驚異の耐久と氷撃の連携と美しき兄弟愛-
しおりを挟むレイヴンの放つレーザーを浴びても尚前進する宗徳!…それを必死に食い止め
ようとレイヴンが火力を上げて迎撃に打って出るのだが!…宗徳は若干怯んだ
様な挙動を見せるだけで結局の所は決して止まらず!…強いて言うなら若干
進行速度が落ちた様に見られると、それでもレイヴンは慌て出す!…と言うのも
やはり攻撃間合いを取られてしまうのも時間の問題であると同時に、本当に
これ以上はもう火力を上げれない!と…しかしその一方で肝心のライザは
と言うと今だ気を溜めるのに時間を掛けては悪戦苦闘しており、やはり色々と
窮地に追い込まれ嫌な汗を掻き出して居ると、レイヴンがライザを急かし出す!…
__ビイイイイィィ!!!…ザシッ!………ザシッ!…
「ッ~~!!!…クッ!!…おいシモ!!…まだか!?…
もう言ってた数十秒は経ってる気がするんだが!?…」
「…クッ!!…何やねんこれ!?…いつもとみたいに気が溜まらん!?…
一体なんでや!?…この調子やと後数分は!!…」
「ッ!?…おいおい冗談じゃねぇぞ!?…
その前にこっちが近まってやられちまうっての!!…
何とかお得意の気合でさっさと溜めれねぇのかよ!!!」
まるでカウントダウンでもするかの様にレーザーの音に紛れて宗徳の足音が
聞こえ!…その足音にレイヴンも焦った具合に!…何とかライザにその最大
火力を早く見舞って貰おうと急かす言葉を口にするのだが、ライザから
帰って来た言葉と言うのはレイヴンの期待を裏切るものとなってしまう!…
と言うもの本人も可笑しいと言った具合に慌てて居り、いつもの様に気が
溜まらない!と…必死に踏ん張っては気を溜めようとして居るのだがそこには
まだ半分程度しか溜まって居ない様子でライザが!…これにはレイヴンも
話が違う!と言った具合に更に慌て!…何とか出来ないのか!とばかりに更に
ライザの事を急かし始めると、その窮地を悟ったシロが動く!…
__ッ!……ッ…テテテテテテ!!!…
「…気が重いんや!!…何と言うかこう!…」
「いやそこでシモの気分の話を!……って、シロちゃん!?」
「ていやあああぁぁぁぁ!!!!」
二人の様子が可笑しい!…と言うよりも会話を聞いて居た様子でシロは動き出すと
宗徳の背後に回り!…何やら身構える様な素振りを見せると、次にはその場で
クルクルと回転する様に踊り出す!…するとその一方ではライザがレイヴンに
言い訳を口にし!…何か気が重いと言っては気を溜め難いと漏らすのだが!…当然
そんな話をされても許す事など出来る状態では無い訳で!…レイヴンが文句を言う
様に言葉を口にして居ると、ここでシロが踊って居る事にハッと気付く!…勿論
これには何をして!?…と言った具合に戸惑って見せるのだが、シロは構わず回り
続けるとまるで勢いを付けて居たよう!…次には掛け声を口にしては思いっきり
回し蹴り放って見せ!…宗徳の背中目掛けて横薙ぎのカマイタチを飛ばして見せる
と、ノーガードの背中に直撃させる!…
__ドシュン!!!…ゴオォォ!!…ズシャアアアアァァァ!!!!…
「ッ!?…グオアアアアァァァァァ!!!!…」
「ッ!?…なっ!?…そ、そんな事をしたら!!……ッ!!…」
シロの繰り出したカマイタチは吸い込まれる様にして宗徳の背中に!…それは
まるで丸鋸のよう回転をすると、宗徳の体を苛む様にして喰い込み!…すると
これには堪らず宗徳も苦痛の声を上げては背中を逸らせ!…る事が出来ずに
苦痛に藻掻き!…レイヴンもそんなシロの容赦ない攻撃にある不安を覚えると、
更には慌てた様子を見せるのだが!…それもハッと気が付いた様子で無い事に
思わず戸惑ってしまい!…シロの奇想天外な攻撃にマジで?…とばかりに
戸惑って居ると、更に宗徳の体を追い詰めに掛かる!…その際レイヴンが慌てた
理由と言うのはそのシロのカマイタチの勢いで、宗徳がこっちに圧されて来る
のでは無いのか!と…しかしシロのカマイタチからはそう言った押し込んで来る
様な勢いはなく!…今まで通り!…何ならサンドイッチ状態で宗徳を追い込む
事に成功すると、シロの発想に驚かされる!…
{……まさかこれ即興で考えて実践したってのか!?…
だとしたらある種の天才だぞ!?…
…それにヤブもさすがにこんな惨い殺し方をシロちゃんに教える訳が無いし!…
…だとしてもこれを編み出したシロちゃんって一体?…}
「グウウウゥゥ!!!…グオオオォォォォォォォォォ!!!…」
__ビイイイイィィ!!!…ザシッ!………ザシッ!…
「ッ!?…アレ喰らってもまだこっちに向かってくんのかよ!!…
…ッ~~~!!!……ライザ!!…」
恐らく突発的に考えられたであろうシロの発想力に驚き!…そしてそれを
実践するだけの技量と度胸を持って居る事にも更に驚き!…ある種の天性
と考えては普通にシロの事を心の中で称賛し始め、マサツグが教えたで
あろう事についても考慮した様子で考えるのだが!…それは無い!と結論
付けるとやはり驚く!…そして改めてこう言った点でもやはりフェンリル
なのかと認識をして居る一方で、宗徳は尚耐える様子で歩みを進め!…
だが苦痛に声を漏らして居る事には依然として変わりは無い訳で!…
レイヴンもまだ向かって来る宗徳に驚いた反応を露わにすると、ライザに
助けを求めるよう名前を呼ぶ!…するとライザの方でも焦った具合に
ピクッと反応!…レイヴンに待つようこう言葉を!…
「あと!…あと数十秒!!…数十秒で良い!!…
もうちょっと持ち堪えてくれ!!!…そしたら俺が!!!…コイツを!!!」
__ザシッ!………ザシッ!………ザシッ!………ザシッ!…
「ッ!!……ッ~~~!!!…クゥ!!!…そろそろ!!…
本当に不味いぞ!?……ライザ!!!」
「ッ~~~!!!……ッ!!…よし!!!…イケるぞ!!!」
言い方はアレだが宛ら借金取りに追われて居るよう、とにかく本人も慌てて
居り!…あと少しで終わる事を訴えては共にラストスパートへ入って行き!…
その間にも宗徳はレイヴンに向かい行進!…レイヴンもレーザーの反動で
押される様にして踏ん張りが徐々に効かなくなって行くと、ライザに危険で
ある事を口にする!…その際まるで魂の叫びの様にライザの名前を口にすると、
レイヴンは天を見上げる様にして限界を!…だがギリギリのタイミングで
ライザがイケると口にし!…最後のタイミング合わせに入ると、ライザは
レイヴンに指示を出す!…
「……俺が合図を出すからそのタイミングで!!!…
こっからは俺が請け負う!!!……えぇか!?…
3!…2!…1!…今や!!!…」
__バシュンッ!!!…ッ!!…グオオオォォ!!!…
「させるかっての!!!…全身全霊の!!!…
…龍!!…撃!!!…ッ~~~!!!…
波ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
__ゴッ!!…ギャアアアァァァス!!!…
この時もう持たない事は分かって居るのだが、それでもFFは
避けようと!…切り替えるタイミングを見計らって三秒カウントで動き出し!…
ライザの合図の言葉でレイヴンがレーザーを止めて見せると、宗徳もそれに
気が付いた様子で一気に動こうとして見せる!…しかしそれを良しない具合で
ライザが間に割って入ると、ほぼゼロ距離の間合いで宗徳に向かって龍撃破を
放ち!…するとシロのカマイタチと相まって宗徳は更に大ダメージを負い!…
オマケにまた距離も離された所でとにかくノーガードで体力が削られようとして
居ると、それでも宗徳は耐えようとする!…
「ヌオオォッ!?………ッ~~~ンヌアアアアアアァァァァァァァ!!!!」
「ッ!?…まだやるってんかい!?…ってかもう完全に化け物と化しとるな!…
だったらある意味でもう遠慮は要らんって事やなぁ!?……シロちゃん!!!」
「ッ!?…は、はいです!?…」
「急いで俺の所まで戻って来てくれるか!!…
シロちゃんには最後の仕上げをして欲しいんや!!!」
「ッ!?…え、えぇ~っと!…わ、分かりましたぁ~!!」
床板を踏み割らん勢いに踏み止まり!…また同じ様に押し返そうとすると、
ライザも驚いた様子で言葉を零す!…だが言う程戸惑うと言った様子を
見せる事は無く、寧ろライザは想定して居た様子で…マジマジと化け物と
化した宗徳を見てはもう良い!と…まるで改めて仕留める覚悟が出来た様に
言葉を続けて見せると、次にはシロの事を呼び始める!…となるとシロも
突如呼ばれた事で戸惑って見せると、慌てて返事を口にし!…すると
ライザはそんなシロの様子等お構いなく!…ただ自分の援護を!…それそこ
最後の鍵はシロが握って居ると言った様子で指示を出すと、シロも戸惑った
様子で駆けて行く!…勿論然程時間も掛からない!…邪魔も入らない訳で
あって!…シロがライザの元へと直ぐに辿り着いて見せると、ライザは
すかさず指示を出す!…
「…ッ!…来たな!…よし!…
じゃあ俺に向かって氷属性の技を繰り出してくれ!!!」
「ッ!?…え!?…」
「ッ!?……お前…この土壇場で何をそんな目覚めた事を言っとるんだ?」
「ッ!?…ドアホ!!!…誰が今そんな話しとんねん!!!…
…とにかく時間が無い!…遠慮は要らん!!…思いっきり頼むわ!!!」
自分の元に来たシロに向かって攻撃を!…しかも氷属性の技を放つ様に指示を
出すと、当然の如くシロは戸惑った様子で反応する!…そして勿論聞き間違いか?
と言った困惑の表情を浮かべて見せると、次には耳をピコピコと動かしては目を
真ん丸してパチパチ!と…レイヴンもそれを聞いて居た様子で驚き戸惑い!…
ライザが在らぬ方向に目覚めたのか?と誤解した様子で言葉を口にすると、これ
また当然の様にツッコミが飛ぶ!…その際細かい説明をしている暇がない様子で
短く切ると、遠慮は要らないと攻撃を催促!…これにはシロも更に戸惑った様子で
躊躇ってしまい!…如何したら良いのか分からずレイヴンに思わず視線を向ける
と!…
__ッ!?…オロオロッ…オロオロッ……チラッ?…ッ!…
{……構わん!…殺す気で思いっきりやってやれ!!…本人も望んでる!!!…}
__スゥ…ビッビッビッ!…ッ!?……コクリッ!…
「…じゃ、じゃあ…行くですよ?…
痛かったら言って下さいね!?……スウゥ~~~!!!…」
「おっしゃ!!…バッチコォ!!…」
そこにはレーザーを撃ち切って疲れた様子を見せて居るレイヴンの姿が!…その際
相当疲れた様子で座り込んで居ると、シロに向かって無言のジェスチャーを!…
と言うのも右手でサムズアップをするとその手を首元に持って行き、そのまま
スゥ…っと首を斬る様にして横に引いて見せると、更にはバッドサインを出す様に
親指を下に向けてやれ!とやる!…それはまるで始末する様に合図を出して居る
様にしか当然見えず、何ならこの時レイヴンの言わんとする事が何故か手に取る
様に分かり!…シロはそれを見て勿論事戸惑い!…一瞬フリーズした様に固まって
しまうのだが、次には聞き入れた様子で頷いて見せる!…そして一応ライザにも
許可を取る様に声を掛けると、シロは大きく息を吸い!…ライザはライザで何も
考えずに返事を口にし!…バッチ来い!とばかりにシロを煽ると、次にはシロから
アイスブレスを諸に喰らう!…
__…ヒュオオオオオォォォォォォォ!!!!
「い゛ひゃっこおおぉぉぉ!?!?…ッ~~~!!!…けど!!!…
これでエェ!!!…これが俺の切り札!!!…」
__ゴッ!!…ギャアアァァァス!!!…パキパキパキパキ!!!…ッ!?!?…
「氷龍!!…咆哮波ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シロは思いっきりライザの横に立つと全力でブレス!…それは真冬に素っ裸で
表に居る様な寒さを覚え!…当然それを顔や腕に諸に喰らい!…ライザ自身も
ダメージを負った様子で寒い!と言葉を口にして見せるのだが、次には不敵に
笑みを浮かべては良いと言う!…と言うのもライザが放つ龍撃破に変化が!…
その龍の形をした気は突如として凍てついたかの様に氷を纏い!…次には氷の龍
となっては宗徳を襲い掛かり!…それは意志を持ったかの様に突如として宗徳へ
噛み付き始め!…そのまま雁字搦めにするよう自身の体を巻き付けて行くと、
遂には宗徳の体を拘束!…音を立てて凍らせ始める!…
__ガアアァァ!!…ガブゥ!!…グルングルン!!…パキパキパキパキ!!!…
「ッ!?…ヌオォ!?…グオオオオォォォォォ!!!!…」
氷の龍に噛み付かれた事で宗徳も戸惑い!…巻き付かれた事で動きも制限される
と、身動きが取れない様子で慌てに慌てる!…その際何とか拘束から逃れようと
腕を振り回し暴れようとするのだが!…振り回したくとも振り回せない様子で
悪戦苦闘!…その間にも徐々に徐々にと締め付けては更にその体を凍て付かせて
行き!…噛まれた部位からも何かが浸透する様に凍る様な様子を見せて居ると、
遂にはその動きをも鈍らせてしまう!…
__ガキッ!!…パキィッ!!…パキパキパキパキ!!!…
「…あぁ~あぁ~!…何ぼ暴れたって無駄や!…
一度そいつに捕まったら最後!…完全に凍り付いては終いやさかいに!…
お前はもう死んだも同然や!!……せやから俺の奥の手やねん!!…
…難点が有るとするならこんな風に氷属性の攻撃が無いと撃てん事!…
それも強力な奴で無いと!…まぁお前は頑張った方やと思うで?…
俺にこれを撃たせてんやから!…やる方もしんどいんやぞぉ?…
…って、聞いてねぇか…もう完全に凍っては動けん様になっとるもんな?」
「ッ!?…おま!…こんな技あんの知ってたのかよ!?…だったら何で!?…」
そしてその様子を見ているライザもフッと呆れた様子で笑って見せると、次には
無駄だと!…幾ら抵抗しようと無駄だと語ってはその強力さについても続けて
話し!…これを使わせたのは褒める!と…上から目線で淡々と宗徳に対して言葉を
掛け続けて居ると、その話が終わった頃には宗徳が完全に凍結する!…それは
もうカチンコチンに凍っては一切動く様子を見せる事は無い訳で、宛ら氷像に
なったよう!…するとそんな技を持っていた事にレイヴンが驚いた反応を見せ!…
有ったのなら早く使え!と…とにかく今までの時間を返せ!とばかりに文句を言う
よう言葉を口にし!…そのレイヴンの文句に対してライザもピクっと反応すると、
最後の仕事とばかりにレイヴンにある事を押し付ける!…
「ッ!…じゃあ、文句ついでにコイツの最後も頼むわ!…
今コイツはただ単に凍っているだけで!…まだ完全に死んで無い!…
…完全に始末するんやったら粉々に!…
それこそ跡形も無く粉砕する様にせなアカン訳やねんけど!…
…さすがにちょっと疲れた!…代わりに頼むわ!……はあぁ~…」
「ちょ、はぁ!?…いやこっちだってアレで消耗してんだよ!!…
そんな直ぐにコイツを粉砕出来る様な!!…」
「ッ!…じゃ、じゃあシロが!…シロがやるです!!!」
「「ッ!?!?…」」×2
ライザは最後の始末を任せると言うと、まだ終わって居ないと説明をし始め!…
と言うのも今この状態はただ凍っているだけモノで有り!…まだ一応宗徳が
生きて居る事を口にすると、粉々に粉砕するよう指示を出す!…その際自分は
疲れて動けない事を口にすると、徐に片膝を着いては溜息を吐き!…するとその
ライザの指示にレイヴンも戸惑い!…自分も動けないとばかりに先程のレーザー
を上げて更に文句を口にすると、シロが気を利かせた様子で返事をする!…
この時若干戸惑った様子で手を上げてやる!と口にすると、その凍っている
宗徳に向かって駆けて行き!…となると二人は二人でそんなシロの言葉に驚き
慌て!…子供にこの作業を任せるのは如何なのか?…と二人揃って考える様な
素振りを見せて居ると、シロは遠慮なしにその凍っている宗徳に向かい引導を
渡す!…
__テテテテテテテテ!!……スゥ…コオオォォ!!!…ヴン!!!…
「…バイバイ!!…です!!!」
__カッ!!…ヴワギャギャゴガアアァァン!!!!…ガラガラガラガラ……
「ッ!?…うわぁ…えげつな!…」
__シュタッ!…ふぅ~……クルッ!…
もはや抵抗のての字も無い宗徳の真正面に立つとその手に風を!…まるで圧縮
する様に綺麗な球体を作って行くと、何時ぞやの真空の玉を握って見せる!…
そしてもう返事も何もしない宗徳に対してシロが声を掛けて行くと、ピョンと
跳ねてはその胸部に真空玉を!…すると真空玉はまるでドリルの様にその胸部に
穴を開けて行き出し!…遂には体の方が持たなかった様子でその穴を中心に
崩壊を始めると、そのまま宗徳をただの氷塊に変えてしまう!…そして空しく
瓦礫が転がる様な音だけがその場に響くよう聞こえて来ると、その有様にライザが
戸惑った様子で言葉を漏らし!…遂には終わったのかシロは着地をすると額の汗を
拭って見せ!…振り返るなりオワタとアピールをする様に手を振り出すと、
レイヴンとライザの二人に声を掛ける!…
「レイヴンさぁ~ん!!…ライザさぁ~ん!!…終わったですぅ~!!」
「ッ!…あ、あぁ!…
よし、じゃあご褒美にレイヴンの頭しゃぶっててエェでぇ~」
「ッ!?…ちょ!?…おま!?…何を言ってくれとる!?…」
__ッ!!…テテテテテテテッ!!!…ピョイン!…ガバアァ!!!…
シロの終わったの言葉を聞いてライザも安堵した様子を見せると、その場のノリで
ある事を!…シロにご褒美とばかりにレイヴンを差し出し!…レイヴンもその言葉
を聞いて戸惑った様にライザへ文句の言葉を口にしようとするのだが!…シロが
先にその言葉を真に受けた様子で駆けて行く!…そして言われた通りにレイヴンへ
向かって飛び付いて行くと、そのまま顔に張り付きフェ〇スハガー!…レイヴンも
飛び付かれた事で慌てて見せ!…その場で断末魔の様な悲鳴を上げると、戸惑いに
戸惑う!…
「ッ!?…のわああああぁぁぁぁぁぁ!!!…
そうじゃない!!…今はそれ所じゃ!!!…」
「……こんなちっちゃい子が俺らの尻拭いをしてくれたんや!…
ちゃんとご褒美を上げんとな?…」
「ッ!?…だったらテメェの出来る所で返せやコラアアァァ!!!」
__しゃ~ぶ!…しゃ~ぶ!…しゃ~ぶ!…しゃ~ぶ!…
レイヴンは必死に今それ所では無い!と説得するがシロは離れず!…ライザは
ライザでご褒美の言葉で片付けると、一切レイヴンの事を助けようとはしない!…
それ所か微笑ましいと言った様子でその様子を見詰めて居ると、当然の様に
レイヴンからツッコミを受け!…その一方でシロはレイヴンの頭をしゃぶって
居り!…如何にも緊張感の抜けるお約束の様子を見せて居ると、その一方で
マサツグ達!…その謎の鬼人との戦闘を始めようとしていた!…
「……ふむ…まぁこの程度であろうな?…
あの者にはそれ相応の実力が無い…ただ賢しいだけの事…
真に天下を取りたくば頭だけでは取れぬものよ……そして…
即席とは言え良く我が配下となった者をよくぞ倒した…
…褒めて遣わす…」
「ッ!!…何を偉そうに!…後はテメェだけだ!!…
…てかこのままどっかに行くって事は無いか?…
こっちとしても面倒事は御免なんだが?…」
「………ふむ…まぁ朕としてもここに用は無いからなぁ?…
消えてやっても良いと思うが…しかし…
少しお主達の相手をするのも面白く思えてな?…
一度どれ位のモノなのか?…今一度人と言うモノを試してみようかと…」
__ッ!!…ジャキン!!!……スゥゥ……ッ!…
宗徳がやられる一部始終を空から見下ろし…宗徳がやられた事に対して無関心の
如く言葉を口にすると、妥当と言う!…まるで最初から分かって居た具合に
呆れた様で、宗徳には無理!と…その一方でライザやレイヴン・シロに興味を
持った様子で突如と褒め出し!…その様子にマサツグがツッコムよう言葉を口に
して行くと、いっそ帰ってくれと提案する!…と言うのもこれ以上はもう面倒に
なって来た様子で、このまま終わりにしたい!と…するとそのマサツグの言葉に
鬼人も反応をして見せ!…それこそ聞き入れた様子で一度は考える様な素振りを
見せるのだが、やはり何か興味を持った様子でスッと戦意を見せ始める!…
となるとそれに合わせてマサツグ達も警戒を露わに!…武器を構えて鬼人に注視!…
すると鬼人もスッとマサツグ達の居るフィールドに突如降り立ち!…何か身構える
様な素振りを見せようとすると、ふとある者を見つけた様子で構えを止める!…
…と言うのも…
「……この幼子は一体?…」
「……ん……あ、あれ?…ここは?……ッ!?…
こ、ここは天守閣!?…けどこの有様は一体!?……ッ!?…
あ、貴方達は!?…一体如何してここに!?……ッ!?…
ま、まさか討ち入り!?…」
「ッ!?…ぼ、坊主!!…今はそれ所じゃない!?…てか逃げろ!!…
…完全に存在を忘れて居た俺達もアレだが!!…」
「ッ!?…あ、怪しい奴らめ!…例え僕だけになろうとも!!…」
鬼人が見つけたのは今だ放置され、その存在すら忘れ掛けられていた時嗣で
有った。そしてその時嗣も漸く催眠が解けた様子で目を覚ますと、その辺りの
惨状とマサツグ達の存在に驚き戸惑い!…何ならマサツグ達は今まさに戦闘を
始めようとしている真っ最中で!…その武器を構えている姿に余計な不信感を
持つと、勝手に誤解を一人でする!…そして目を覚ました時嗣に対して
マサツグも慌てた様子で声を掛けて行くのだが、時嗣は話を聞こうとせず!…
寧ろこの時その鬼人の方へと寄って行き!…明らかにマサツグ達に対して
警戒の色を見せて居ると、鬼人も邪魔とばかりに手を上げようとしていた!…
「……邪魔だな…弱者がこの間に入るでない!…」
「ッ!?…待てそこの鬼!!!」
「消えよ!……」
__シュン!!!…ズシャアァァァン!!!……ッ!?!?……
鬼人はその時嗣に対して邪魔と…自身の頭上に雷雲を呼び!…そしてその雷雲も
当然の様にゴロゴロと雷を帯電しており!…今にも時次に向かって雷が落ちそうな
様子を見せると、マサツグが慌てて止めに入ろうと手を伸ばす!…しかし鬼人は
構わず雷雲を操り!…次には時次に向かって雷を!…だが雷が落ち切る前に何かが
横切り!…間一髪の所でその雷が空振りに終わってしまうと、その様子に
マサツグ達や鬼人が驚く!…と言うのもその時嗣を助けた者とを言うのは!…
「ッ~~~!!!……ッ!?…か、兼貞!?…
おま!…何処に!?……てか、えぇ!?…」
「………。」
「ッ~~~!!!……ッ?…ッ!?…あ、兄上!?…」
危うく命を落とし掛けた時嗣を助けたのは兼貞!…それもまだ怪我が完治して
居ない様子で弟を庇い!…一体如何やってここまで来たのか?と驚きつつ!…
とにかくその様子を見守って居ると、不思議と鬼人も静かに見守る!…
その一方で時嗣もハッと自分が助けられた事に気が付き、自分を助けてくれた
のが実の兄!と…これには酷く驚いた様子で声を掛け出し!…心配した様子で
兄の兼貞を起こそうとすると、兼貞も弟が無事である事に安堵する!…
「ッ~~~!!!…つつつつ!!!…と、時嗣!…無事か?…」
「ッ!!…あ、兄上こそ如何して!?…宗徳殿から聞いた話だと出奔したと!…」
「ッ!……へへへ!…確かにある意味ではそうだな?…
だがそんな事を言ってる場合じゃない!…とにかく!…逃げろ!!…
ここはもう俺達の知って居る秋雲国じゃない!!!…逃げろぉ!!…」
「ッ!?!?…あ、兄上ぇ!!……ッ!?…け、怪我を!?…」
助ける際に傷が開いたのか苦痛に表情を歪ませるのだが、それでも弟の安否を
気遣った様子で!…ただ弟に無事かどうかを尋ねて確かめ!…その問い掛けに
対して時嗣も直ぐに頷いて返事をして見せると、次には兼貞に対して何処に
行っていたのか?と問い掛け始める!…と言うのも宗徳から家出したと聞いて
居たらしく、この時の時嗣は酷く心配をして居た様子で!…するとその話を
聞かされた兼貞は思わず苦笑い!…ある意味で間違って居ない事を認めると、
今度は時嗣に逃げるよう訴え出す!…その際もうここは魔窟!とばかりに話を
すると、まるで自分を置いて行く様に逃げろ!と…だがそんな兼貞の言葉に
時嗣困惑!…自分でも分かっては居るのだがそれよりも兼貞の怪我が気になった
様子で慌てると、遂には我慢の限界か鬼人が動く!…
「……はあぁ~…もう良い!…いつまでこの様な茶番を見せる気だ?…
朕はもう飽きた…いっそここで二人仲良くあの世に!…」
__ゴウッ!!!…バシュン!!!…ッ!…パアァン!!!……ッ!?!?…
「…そうかや?…わっちは見て居て…
とても滑稽に思えて面白いと思うがのぅ?…
…久しいな?…旧友…
お主とこうして会うのは何千年振りかや?…」
「ッ!!……お主こそ!………何故その様に縮んで居る?…
最後に見た限りでは確か…ちゃんと成人して居ったと思うが?…」
「ッ!?…やっかましいわ!!!…
わっちとて好きでこの様な姿になって居るのではないわ!!!」
それこそ二人に対して止めを刺そうとした瞬間!…突如マサツグの背後より
狐火が!…それは真っ直ぐに鬼人に向かい飛んで行くと顔を狙い!…鬼人も
それに気が付いたのか次には手で払い!…しかしその時に振り向いてある者を
見たのか、ハッとした様子で徐に目を見開いて見せると、その狐火を撃って
来た者を凝視する!…と言うのも勿論狐火を撃ったのはフィロで有り!…
フィロは鬼人に話し掛ける様にして面白いと口にすると、再会はいつ振りかと
問い掛け始める!…するとその問い掛けに対して歓喜したよう!…だが次には
疑問を持った様子で首を傾げ!…フィロの様子に違和感が有るとばかりに
言葉を口にすると、フィロはその言葉に対して文句を口にするのであった!…
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たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
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嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
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王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
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現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
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前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
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ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
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大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
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次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
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