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-第四章-オータムクラウド国編-
-第四章六十三節 最悪の結末とカラスの行水と思わぬ邪魔!…-
しおりを挟むあまりにも不自然な大喰丸の丸飲みにアヤは正気を失い掛け!…大喰丸もそんな
アヤに向かって手を伸ばす!…その際モツを食べたせいだろうかその大喰丸の
腹部はその分ポッコリと膨れて居り…だが関係無いとばかりに大喰丸は本能の
赴くまま!…ただ捕食だけを考えて動くようついにアヤを捕まえようとすると、
その動きと突如としてピタッと止まる!…それはまるで時間が止まったかのよう
アヤを捕まえる一歩手前で止まり!…すると突如その手はプルプルと!…
__ゴオオォォォ!…ピタッ!……プルプルプルプル!!…
「………ッ!!…え?…」
__ウ、ウゴオォォォ!!!……グウゥゥゥ!!!…
「ッ!?…な、何!?…今度は何が起きて!?…」
突如目の前で大喰丸の手が止まった事でアヤも驚き!…一体何が起きたのか?と
言った様子で続けて戸惑うと、大喰丸はアヤの目の前に苦しみ出す!…それは
まるで地獄の苦痛を味わって居るよう冷や汗をダラダラと掻いて居り!…しかし
アヤを捕まえる事だけはまだ諦めて居ない様子で!…アヤに向かい手を伸ばした
まままるで耐える様に数分その場で固まって居ると、アヤもアヤでそんな様子に
疑問を持つ!…だが遂には我慢出来ない様子で大喰丸はスッとアヤから手を
遠ざけて見せると、次には突然の様に悶え始め!…
__グオオオオオォォォォォ!!!…ガアアアアァァァァァ!!!…
「ッ!?…な、何!?…本当に何が起きて!?…
…ッ!!…ま、まさか!!…モツ!?…」
__ッ~~~!!!…ギャアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!…
大喰丸は自身の腹を抱え出すとまた子供の様に転がり回り!…その際苦痛からか
口から涎をダラダラと零し出すと、その様子は見るも無残な醜いモノへと
変わって行く!…さながらその光景は体の何処かに折れた骨が刺さった様な…
とにかくショック症状寸前の様子に見えてはアヤも戸惑い続け!…一体何が
原因でこうなったのか!?をとにかく慌てながらも考え出すと、次にはふと
思いついた様子でモツの事を思い浮かべる!…と言うよりもそれしか
考えられず!…アヤが考えている間にも大喰丸は遂に自身の腹を叩き出しては
悶えに悶え!…とにかく腹部に異常が有る事を訴える様に苦しみ続けて居ると、
次には後ろに倒れたまま徐々にその動きを落ち着かせる!…
__ガアアァァ!!!…ガアアァァァ!!…ガアアァァ…………
「……よ、弱ってる?…ま、まさか本当に?……」
__ッ~~~~!!!……ズダアアァァァン!!!………
「ッ!?…嘘!!……じゃ、じゃあやっぱりモツが!?…」
それこそ最初は転がりに転がって腕を振り回し!…何度も地面を叩いては
地震紛いな地響きを起こして居たのだが…それは殺虫剤を掛けられた虫の
様に徐々に弱り、最終的には天に向かい助けを求めるよう腕を伸ばすが!…
次には息絶えた様子で重力に負ける!…その後大喰丸は一切動く気配を
見せる事無くただ地面に横たわり事切れて居ると、アヤも信じられない
様子で目をパチパチ!…そして考えうる可能性のモツがやったのか!?と
戸惑い続け!…その横たわる大喰丸をただ何も出来ないままに見詰めて
居ると、次には何やら様子が可笑しい光景を見せる!…
__……クンッ…クンクンッ…
「……ッ!…え?…な、何!?…な、何か嫌な予感がするんだけど!?…」
その可笑しな光景は倒れた大喰丸の腹部より見られた…突如大食い丸の腹部の
内側よりピクピクと痙攣するよう…それは何かが蠢いている様にも見て取れると
アヤも気が付いた様子で不審がり!…一体何が蠢いているのか?と考えると、
次にはふと思い出した様子でアヤは嫌な記憶を引っ張り出す!…それはまだ
アヤが冒険者として駆け出しだった頃、とあるモンスターを倒したと思ったら
その死骸の中から突如別のモンスターが飛び出し!…勿論そのせいであわや
大惨事なり掛け、アヤとしてもその事がトラウマになったよう!…何なら
状況としては似て居ると言った具合にアヤがそのトラウマを呼び起こされた
様に警戒をして居ると、更にその痙攣は激しくなる!…
__クンクンッ!…グングンッ!!…
「ッ!?…もうこれ以上本当に面倒臭いのは嫌ぁ!!…
お願いだからぁ!!…今はそっとしておいてぇ!!!…」
__ドシュンッ!!!…ッ!?……ヌロォ……ベちゃ!!…
さながらそれは内側から何かが食い破ろうとする様に激しくなり、アヤも
それに合わせてトラウマを更に加速させ!…遂にはその謎の生物?…
に対して許しを乞い出し!…その場にしゃがみ込んで蹲るよう耳に抑えて
音も聞きたくない!と言った体勢を見せると、次にはその大喰丸の腹部より
何かが突き出る音が聞こえる!…するとアヤとしても耳を押さえて居た訳
なのだが、やはり気になった様子で思わず顔を上げてしまい!…だがそこで
見たのはアヤが想像して居たグロ生物とかでは無く一本の剣あって!…
その剣が突き出た後から腕がニョキっと!…まるで腹の中から這い出て来る
よう嫌な体液塗れの何かが出て来ようとすると、アヤも思わず声を掛ける!…
「ッ!?……モ、モツ?…」
__………ズズッ!…ズズズズズ!!……ドポオォ!!…ッ!?…
その這い出て来ようとする腕は何か掴む所を探して居る様で…アヤも疑問形
ながらもモツであるかどうかの確認を取ると、自身の心の安寧を取り戻そう
とする!…しかしその這い出ようとしている腕からの返事は返って来ず、
そのままその腕は掴む所を漸く見つけた様で…そこから這い出るよう何か嫌な
音を立てながら勢い良くその者は姿を現し!…アヤもアヤで警戒したよう
その姿を現した者に対していつでも攻撃出来るよう身構え出すと、その者は
掛け声付きで地面に転がる!…
「…どっこいしょおぉぉ!!!…」
「ッ!?…モ、モツ!!!」
__ゴロンゴロンッ!!…ズシャ!!…ズシャッ!!…
「……うえぇ~!!…気分は最悪!!!…何だよこれぇ!!!…
ヌルヌルしてるし!!…何かベッタリしてるし!!…
今直ぐ近くの川で行水したいわ!!!……幸いなのは自分が鼻ツンって事かな?…
これで臭いまで分かったら間違い無く卒業案件だわ!…」
威勢の良い声と一緒にモツが大喰丸の腹から這い出て来ると、その横たわる
大喰丸の体の上を転がる様にして地面へ着地!…するとアヤも這い出て来た
のがモツだと分かると一気に安堵した様子で駆け寄って行き!…無事である
事に感激しつつ!…そしてモツがちゃんと生きている事を改めて確認し涙を
流し始めて居ると、モツはモツでぼやき出す!…その際モツの姿はと言うと、
何処にもダメージを負って居る様子は無く!…ただ何かしらの体液で上から
下までズクズク状態!…見事なまでに体液塗れになっており、モツ自身も早く
この状態を何とかしたい!と零して居ると!…アヤはアヤでそんなモツに突如
怒る!…
「ッ!!…ッ~~~~!!!…馬鹿!!!…
助けてくれたのは確かに感謝するけど!!!…
それで貴方が死んでたんじゃ意味ないじゃない!!!…」
「ッ!?…きゅ、急に如何したんだよ?…
…それに!…こうして無事だった訳だし!…
最後さえ良ければ無問題!…」
_バッ!!!…ギュッ!!!…ッ!?…ッ!?!?…
それはある種アヤの八つ当たりにも感じられるモノで、アヤは自分が助けて
貰った事に感謝をしつつ!…それでも死んでしまっては意味が無い事を口に
すると、モツに詰め寄り!…モツもモツで突如アヤに詰め寄られた事で
思いっきり動揺!…涙を流しながら怒るアヤに対してオロオロとしながら
その場で思わず一歩二歩と後退りをすると、何とか落ち着かせようと苦笑い
をする!…その際アヤに対して問題無いと言葉を口にてドウドウ!…と
ジェスチャーをするのだが、アヤはそれで止まる様な者では無く!…
アヤは徐にモツへ近付くとモツの事をギュッと抱き締め!…モツもモツで
突如抱き締められた事で更に困惑!…もはや如何したら良いのか分からず!…
ただ石化魔法でも掛けられたかの様に固まって居ると、アヤは更に続けて
泣きながらに文句を言う!…
「貴方からすれば頼りないかも知れないけど!!…
もっと私の事頼ってよ!!…私だって!!…
お荷物で居るつもりは無いんだからぁ!!…」
「ッ!?…わ、分かった!!…分かったから!!!…
でないとアヤもベトベトになるぞ!?…ッ~~!…
ほ、ほら!…そんな事より!!…壺!!…早く壺を!!…
って、アレ?…」
アヤとしては自分のせいで仲間が死んだ事が耐えれなかった様子で、自分も
使ってくれと!…だがモツとしてはマサツグと同じな所が有るモノで、
誰かが犠牲になる位なら自分がと!…その結果こういう事態を招く事に
なってしまい!…モツもアヤに抱き付かれた事で慌てて体液を言い訳に
離れるよう説得!…同時に瘴気壺を破壊するようアヤに呼び掛けようとする
のだが、ハッと気が付いた様子で空を見る!…するとそこには先程まで
見えて居なかった筈の空がそこに有り、時間としてはもう直ぐ夕刻を差そうと…
となるとアヤもモツの様子が可笑しい事に気が付いた様子で、その視線を
モツの言う壺の方に向けると、次には戸惑った様子で言葉を漏らす!…
「……ッ!…あら?…もう壊れてる?……」
「……ッ!…そう言えば瘴気が晴れて行ってる様な?…」
__………。
「「…あれ?…」」×2
アヤの視線の先には既に壊れた壺の残骸!…当然瘴気など出て居らず!…
何なら辺り一帯の瘴気も徐々に晴れ!…互いに体を抱き合いながら違和感も
抱き!…一体いつ壺が壊れたのかを考えて居ると、二人揃って疑問の言葉も
口にする!…だがよくよく考えてみると壺が壊れそうな場面は多々ある物で、
恐らく壊した張本人は既にお亡くなり!…とにかく二人揃って拍子抜けの
終わり方に戸惑いを感じ!…思わず何も思い浮かばないまま思考を放棄した
様に固まって居ると、次には何処からともなく時の咆哮が聞こえ始める!…
__住宅街方面の瘴気も晴れ出したぞおおぉ!!!…殲滅だアアァァ!!!!…
「ッ!?…え?…本当に終わって?……ッ!?…」
「……ッ!!…ご、ごめんなさい!!!…
い、いつまでもくっ付いちゃって!!…」
「い…いやぁ…こっちこそ……」
直ぐに異変に気が付いたのか討伐隊の冒険者が声を上げ!…それに合わせて
他の冒険者達もやる気を見せる様に吠え始めると、モツもその声でハッとした
のか正気に戻る!…そして改めて本当にこれで終わったのかどうかと疑問を
持ち始めて居ると、次にはアヤとくっ付いて居る事にもハッと気が付き!…
それこそ先程までの激しい戦闘は何だったのか?…突如としてモツ達の周りは
桃色に変わり!…アヤもアヤでモツの反応に気が付いては慌てて離れ!…
先程までの感情も何処へやら!…互いに何か気不味い雰囲気を感じ合って居る
と、言葉がしどろもどろになって来る!…そうして二人揃って何かモジモジと
する様な反応を見せて居ると、そこへ漸く辿り着いたのか討伐隊が!…
「…こっちの方は異様な程に敵が?…と言うよりも死骸が無い?…」
「皆気を付けて!!…
こういう場合って毎回って言って良い程!!……ッ!?…」
「お、おいおい!…あんな所にデケェ化け物が寝転がってるぞ!?…
…デカさ的にはギガンテス位か?…いやまだ少し…」
「……それよりもあの二人は如何したら良いと思う?…
何かその場にそぐわない雰囲気を見せてるんだが?…」
討伐隊もこの現場に辿り着くまでの光景を目にして来た様子で、警戒した具合に
侵入!…そしてそこで横たわる大喰丸の死骸を見つけるなり驚きを露わに!…
そのデカさと誰が倒したのかで沸き上がろうとして居ると、その討伐隊の内に
一人がモツ達を見つける!…その際傍から見ても何かモジモジして居る様に
見えたのか、モツ達を見つけるなり如何しようかと?…特段怪我をして困って
居ると言う訳には当然見えず、更には告白するのか!?と言っても場所が悪く!…
そのモツ達を見つけた討伐隊としても困惑し始め!…とにかくその成り行きを
見守る様に大喰丸の影から見守って居ると、モツ達もその視線に気が付いた
様子でハッとする!…
「………ッ!…な、何か視線を?……ッ!?…おわぁ!?…」
「ッ!?…な、何!?…如何し!?……ッ!?…」
__ジィ~~~~………
「………お…」
「「お騒がせしましたぁ~……」」×2
最初に気が付いたのはモツ!…ふと視線を感じて振り返るとそこで討伐隊の
面々を見つけ!…当然見られて居る事にモツは声を上げて驚き始め!…すると
アヤもそれに反応して振り返っては驚き戸惑って見せ!…何に驚いたのか?と
モツに声を掛けその視線の先に在る物を確認すると、次には同じ様に戸惑って
見せる!…この時見つかった討伐隊達はと言うと、見つかっても尚モツ達を
凝視しており!…それは色々と興味を持った様子で見詰めて居り、ある者は
怪しみ!…ある者は期待!…更にある者は不思議そうと言った、十人十色の
反応を見せて居ると、アヤとモツは気不味くなった様子で立ち去り始める!…
その際別に謝る必要は無いのだが、何故か思わず謝罪の言葉を…とにかく
その場を後にすると一旦はギルドに戻る事を考え始め、その道中何とか服を
着替えたい!と言った様子で辺りを見回して居ると、近くで川を見つける!…
__サアアアアァァァ……
「ッ!…スマン!…これ何とかしたいから…
先に行っててくれないか?」
「ッ!…え?…」
モツは川を見つけるなりハッとした反応で…やはりズルズルになった自分の
様子が気になるのか、一度この状態を何とかしたいと言った具合にアヤへ先に
行く事を提案すると、アヤはそのモツからの言葉に対して戸惑って見せる!…
何故ならその時のモツの姿はと言うと、いつの間にか元のあの綺麗な状態に
戻り掛けているからであり!…ここで説明を挿むとこのゲームにおいて汚れと
言うのは時間の経過で落ちるモノであって、例えズルズルになったとしても
時間経過で元通り!…このゲームにおける着替えと言うのはあくまでも気分を
変える敵な意味でしか無く、防具みたいに何かしらのアドバンテージを得ると
言った事は出来ないのである!…ただしそれもケースバイケース!…マサツグ
みたくTシャツに付与が付いている事なども少なからず有り!…その場合は
ちゃんと効果として能力が上乗せされる様になっている!…ただし滅多にない
のでレアアイテムとされて居る。さて話は戻って今現在!…アヤが戸惑った
反応を見せて居ると、モツは笑いながらに言葉を続ける!…
「大丈夫だよ!…瘴気も晴れたから直にモンスターの数も減るだろうし…」
「ッ!!…い、いや!…それなら私が一応見張りしておくから!!…
……それに私もモツに抱き付いた際に付いちゃったし…
互いに気になるって事で!…」
「ッ!?…え!?…」
モツは瘴気が晴れた事を理由にモンスターから襲われる危険性について大丈夫と
言うと、既に足を川へ向けて歩く姿勢を見せて居り!…それこそ直ぐに戻ると
言った具合に軽い様子で入水して行き!…徐に着ていた自身の服を脱ぎ出そうと
すると、何故かアヤまで便乗する!…その際顔を赤くしながら待つ事を口にする
と、理由に大喰丸の体液を持ち出し!…気になると言ってはもしもの時用に
見張りをすると買って出始め!…モツもそんなアヤの言葉に戸惑ったよう反応
すると、アヤは急かす様に言葉を続ける!…
「ほら早く!…私ぃ後ろ向いてるから!!…」
「え?…えぇ~~……」
__サアアアアァァァ…………
{……本当に待つ気ですか?…えぇ~…
…いや何と言うか…やり難いんですが?…
と言った所であの様子だと聞いて貰えそうに無いし…
…とにかくここは手早くパパッと!…頭も濯いで!…
…なぁにそんなに時間は掛からんだろうさ!…}
__サアアアアァァァ…ゴソゴソ…バチャン!!…ジャバジャバジャバ~!…
一人の移動は心許無いのかアヤはモツの戸惑いなど御構い無く!…モツに
対して背を向け辺り一帯に目を光らすと、ただ何度も何度も首を動かす!…
その際モツも戸惑った様子で言葉を漏らすが、アヤはやはり聞いて居ない
様子で…ただ聞こえるのは川の流れる音に無言の足音…モツとしても
とてもやり辛く!…とにかく時間を掛けるのは不味いかと考えると、服を
脱いではその川で洗濯をする!…それこそスピーディにバシャバシャと!…
その際が頭から水を被ると、大喰丸の体液を洗い流し!…そして自分と
してもサッパリした様子で川から上がり、アイテム画面から着替えを
選択!…その後ゲームのシステムを使って早着替えを済ませると、アヤに
声を掛ける!…
__ピッ!…ピッ!…ヴウン!!…シュウウゥゥン!!…PON!…
「…アヤァ~?…終わったぞぉ~?」
「ッ!?…え、もう!?…洗い始めてまだ十分も掛かって無いけど!?…
…か、カラスの行水?…」
「…一応レディを待たせてると思って気を使ったんだけど?」
一連の流れにして約8分位か…アヤに終わったとばかりに声を掛けると、アヤは
驚きを露わにする!…それこそアヤとしてもそこそこ時間が掛かる事を予想して
居た様子で、早く上がって来た事にアヤはカラスの行水と!…本当に大丈夫
なのか?どうかを尋ねる様にモツへ質問を口にし始め!…モツもアヤに対して
ジョークを挿む様に返事をすると、アヤはそのモツのジョークに戸惑って
見せる!…
「ッ!?……プッ!…フフフ!……意外!…
モツってそう言う事も言えるのね!」
「ッ!?……あ、あんまり得意じゃないけど…」
柄にもなくジョークを挿んでみたのだが結果として戸惑わられ!…その戸惑う
アヤの表情を見てモツも困惑!…何か反応は無いのか!?と思わず気不味く
なりそうになって居ると、次にはアヤが耐えれなかった様子で吹き出す!…
その際モツに意外と言葉を口にすると、笑いながらもモツと打ち解け合う様に
会話を口にし…するとその反応にモツもホッと安堵し始め!…しかし
気恥ずかしい事には変わらない様子でモツは照れに照れ出し!…自分自身で
得意じゃない事を口にすると、アヤはそのモツの言葉で更に笑う!…
「フフフ!…ごめんなさい!…
…とにかく私も手早く終わらせるから…少しの間お願いね?」
「ッ!!…あっ…あぁ…了解…」
__サアアアアァァァ………バシャッ!…バシャッ!……~~♪
{……ッ!…よくよく考えると俺達何をしてるんだ?…一応街中なんだが!?…
…って、言った所でもうやっちゃったモンは仕方が無いし…
とにかくアヤの準備が整うまで見張りを…}
アヤは今だ笑いながらもモツに笑った事を謝り出し!…今度は自分の番と
ばかりに川の方へ向かい歩いて行くと、モツに辺りの見張りを任せる!…
するとモツも戸惑った様子ながらも了承!…アヤに背を向け座り込むと
辺りを見回し…すると背後からは川の流れる音に交じって入水する音!…
更にはアヤの鼻歌も聞こえ出し!…モツもその音を聞いて思わず何かを
考えるよう顔を赤くしてしまいそうになって居ると、ここでハッと気が
付いた様子で疑問を持つ!…と言うのもここはまだ街中と言う事で、
何を当然の様に服を脱いで体を濯いでいるのかと!…しかしそれももう
過ぎた事と言った具合に諦めるととにかくアヤが出て来るまで待つ事を
決め!…待っている間何をしようとか?と考えて居ると、突如背後より
質問が飛んで来る!…
「……それにしてもよく無事だったわよねぇ?…
丸飲みにされた時は本当に終わったと思ったのに…」
「ッ!…え?…あ、あぁ!…あれな?…あれはアヤのお陰でも有るんだぞ?」
「ッ!…え?…」
アヤが質問をしたのはモツが大喰丸に飲まれた際の状況について、その際も
まず無事で有った事に疑問を持った様子で!…アヤ自身本当に終わったと
思った旨をモツに話し!…モツもその話を聞いて戸惑ったよう返事しつつ!…
あの状況で生還出来たのはアヤのお陰と口にすると、アヤは戸惑った様子で
言葉を零す!…その際振り返ってモツに如何言う事なのかを尋ねようとする
のだが、自分が裸である事を思い出すと直ぐにハッと背を向け!…モツは
モツでそんなアヤの様子など気にする事無く!…ただ淡々とアヤの魔法の
お陰で助かった事を口にすると、後の展開は省いて答える!…
「飲み込まれる前にアヤがあの水泡を纏わせてくれただろ?…
アレが丁度潤滑剤の役割を果たしてくれて!…
お陰で勢い良くスルンって入って!…後は知っての通りって感じかな?」
__ッ!…バシャッ!!……ッ~~~!……
「まぁとにかく!…アヤのお陰で助かった事に変わりはない!…
事前にあの魔法を掛けてくれてありがとな?…本当に助かったぜ!…」
__ポロッ…ポロポロッ…
アヤもモツの話を聞いて自分のお陰でモツの命が繋がって居る事にハッとすると、
少しは自信を持ったのか安堵して見せ!…モツはモツでお礼の言葉を口にし出し、
アヤに助けられた!と改めて感謝!…顔を見る事は出来ないもののとにかく凄く
助かった事を口にすると、アヤは一人安堵の涙を流し始める!…さてそうして
アヤが落ち着きを取り戻したのは数十分後の事…お陰でアヤの体は冷えに冷え!…
幾ら体液を洗い流す為とは言え秋の川に数十分はキツく!…まるで遭難したよう
その体を震わせながらギルドに向かうと、そこでまた一波乱!…と言う程では
無いのだが、奇妙な出来事に巻き込まれるのであった!…
因みに場面は変わってギルドマスターの部屋!…そこれは今だクロエが籠って
指揮を執って居るのだが!…
「……可笑しい!!…何だこれは!?…
まるで!!…まるで魔王クラスの化け物が二体も居るようではないか!!!…」
__ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!……ズモモモモモモモ!!!…
「…クッ!!…詳細を見ようにもアクセスが拒まれる!!…何だこれは!?…
クソ!!…これもハッカーの影響だと言うのか!!」
クロエはその立体地図の様子を見ては驚きを隠せない反応で戸惑い!…その驚いて
居る原因に魔王が二人いる様な事を口にすると、その正体をすかさず確認しようと
するのだが!…しかし幾ら拡大して調べようとも何故か靄が掛かってはその正体を
確認する事が出来ず、クロエも確認出来ない事にイライラを積もらせ!…それは
まるで別の意思が働いてはクロエに戦略ゲームで挑んで居るかのよう!…
さながら靄が掛かって居る魔王は隠しキャラと言った所か!…とにかく公開させ
ない!とばかりに嫌がらせを地図の中で受けて居ると、クロエも悪戦苦闘を
強いられて居た!…しかしだからと言ってずっと怒って居る訳では無い様で、
大体の目途は立って居る様で!…
「……片方は恐らくアイツであろう!…
と言うよりそれしか考えられん!…
だがこっちは!?…確か奴はマサツグに!!…
いやしかしやはりこの反応は!!…」
「……マスター…」
「…そしてマサツグの方でも未だ苦戦を強いられて居る!?…
一体何者!?……ッ!?…馬鹿な!!…
…ッ!…チッ!!…そう言う事か!!…おのれハッカー!!…
遊び半分でやっていい事では無いのだぞ!!!」
片方は確定と言った様子で焦りを覚え!…だがもう片方には何か疑問がある
様子で!…と言うのも何やらマサツグに関係がある様子で言葉をポツリと
呟いて見せ!…更に何か意味深な言葉を続けて口にしようすると、そんな
クロエの話を聞いて皐月も不安げな表情を浮かべる!…そして次にはクロエに
気弱な様子で声を掛けてはその詳細を聞こうとするのだが、クロエは聞こえて
居ないのか自分の世界に入り!…魔王の次は今だ決着の着かないマサツグの
様子に疑問を持ち!…その様子を確認するよう一体何と戦って居るのかを
確認すると、次にはクロエが驚いた表情を見せる!…そして戦って居る者が
誰かと分かると途端にクロエの様子は怒りに燃え!…一体何が目的なのか
分からないと!…とにかくハッカーに対していい加減にしろ!とばかりに
怒りを燃やし続けると、思わず机を叩きそうになるのであった!…
さてその一方で話の話題に出て来たマサツグの方!…その正体不明の誰かと
戦っては徐々に疲労の色を見せて居た!…
__ギイィン!!…ギイィン!!!……ザザァ!!…
「ぜぇ!…ぜぇ!……チッ!!…クッソうぜぇ!!…
ただでさえ瘴気のせいで呼吸がままならんってのに!!!…
いつまでこんなの相手にせにゃならんのだ!!!」
「……オイオイ如何シタンダヨォ英雄様ァ?…
マサカコンナモンデヘバッチマウノカァ?…ヘッ!…
マダマダ宵ノ口ダゼェ?……モット楽シマセロヤァ!!!」
「ッ!!…調子に乗んじゃねぇ!!!」
瘴気の中彼此その化け物と約数時間の鍔迫り合いを続けて居り!…マサツグ自身
いい加減にその化け物を相手するのにウンザリとした様子を見せて居ると、
その化け物は調子に乗った様子で煽り始める!…その際やはりマサツグに対して
何か恨みを持っている様で、息を切らすマサツグを見てはニヤニヤ!…まるで
その表情が見たかった!とばかりに不気味な笑みを浮かべて居り、此方が優勢と
ばかりに甚振るつもりでマサツグに向かい刀を振り上げて見せると、マサツグも
それに対して真っ向から迎え撃つ様に大剣を構える!…さてそうなって来ると
これで何度目となるか分からない鍔迫り合いに発展するのだが、決してマサツグ
の入り場所には誰も助けに入って来ず!…マサツグとしてもそろそろケリを
付けたい所と考えて居り!…如何やってこの化け物を倒すかで悩んで居ると、
更にその化け物の様子に変化か見られようとするのであった!…
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現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
はぁ?とりあえず寝てていい?
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嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
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ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
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大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
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次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
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蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
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※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
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※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
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