どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章四節 懐かれたレイヴンとアマゾネスの対話と森での夜襲!…-

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色々と一悶着が有ったものの…何とかセラの母親のアマゾネスと合流し、これで

無事セラを送り届ける事が出来てOKとなる筈だったのだが…ここでまたある

問題が出て来る。勿論アマゾネスもレイヴンを見て自分の旦那では無いと理解を

して居るのだが…セラは如何してもレイヴンから離れず!…アマゾネスが迷惑を

掛けないよう怒って見せるが、やはりセラは頑なに離れようとはしないのである。


__……やあぁだあぁ~~~~~~~!!!!……


「フンッ!!…クッ!!…一体そんな細い腕の何処にそんな力が有るんだい!!…

いい加減にしな!…この人はあたしの旦那じゃないし!…急いでるらしいから

言う事を聞きな!!…良い子だから!!…」


「やあぁだあぁ~~!!!…

この人はセラのお父さんなの!!…絶対に放さない!!!」


「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!…

ちょ!?…引っ張らないでぇ!?…服が!!…

ローブが伸びちゃうからアアァァァ!!!!」


「……大変そうだな?…シロ?」


幾ら引き離そうとしても森中に響く勢いでセラが叫んでは放そうとはせず!…

アマゾネスがセラに違う!…と話し掛け実力行使に出ようとも1mmたりとも

その手を離す事は決してない!…仕舞いにはそのセラの握力に実の母親が

驚いた様子で零すのだが、それでも諦めずに引き剥がそうとし…当然無理に

くっ付いて居る者を引き剥がそうとして居るのでレイヴンのローブは伸びに

伸び…レイヴン自身も悲鳴を上げるよう「やめてえぇ」と声を張り上げて

居ると、その様子をマサツグとシロは他人の様に見守っていた。マサツグは

人並みの様子でジッと見詰めてはシロに話し掛け…シロもその言葉に反応する

よう小さく無言で頷くと、ただそのやり取りを若干戸惑った様子で見ていた。

そしてそのやり取りは数十分間の間続くと、最後にはセラの根性勝ちで!…

レイヴンにアマゾネスと息が切れた様子でガックリと折れ…セラは更に力を

入れるようレイヴンに張り付くと、梃子でも動かない姿勢を見せていた!…

…因みにこの時部下の三人のエルフ達はと言うと、その様子を見てオロオロと

していた…


__ぜぇ!…ぜぇ!……ギュゥゥゥゥ!!!…


「な!…何て!…子だい!?…さすが!…あたしの!…

娘と!…言いたい!…所だが……だはぁ!…

人様に迷惑を掛ける様な事をするんじゃないよ!!…

何度でも言うけど!…その人は私の旦那じゃ!…」


「違うモン!!…セラのお父さんだもん!!!」


「だから違うって!!…」


そのセラの頑なさにアマゾネスもさすが自分の娘と言った様子で…若干感心した

具合に息を切らしながら言葉を口にするのだが、当然現在進行形で迷惑を掛けて

いる訳であり…セラの様子に困惑しながらも改めてレイヴンは旦那じゃないと

説得し!…だがセラもその言葉に対して更に反抗するよう自分のと口に

すると、アマゾネスを突き離そうとする!…勿論それを聞いて更に怒った様子で

アマゾネスはセラに否定をしようとするのだが!…ふとその押し問答を傍から

聞いて居たマサツグは…ハッと気が付いた様子で徐にセラへある質問をする…


「……ッ!…ねぇ?…セラちゃん?…」


__ビクッ!!!……チラッ?……ッ!…シュタタ!…うふふぅ~ん♪…


「……相変わらずの怯えられよう…そしてシロは有難う……じゃなくて!…

セラちゃんはもしかしてレイヴンの事が好き?…」


「……ッ!!…お、おい?…それってまさか!…」


マサツグがセラに質問をする際…やはり声を掛けた時点でビクッとされると、

恐る恐るセラはマサツグの声が聞こえた方へ振り向き…そのセラの反応を

見るなりすかさずシロはマサツグの元へと移動すると、まるでマサツグの心を

癒す様に甘え出す。シロとしてはマサツグを思っての行動なのだろうが、逆に

マサツグとしてはそれをされた事で複雑な気持ちになり…とにかく今だセラに

怯えられている事を確認しつつ、シロにお礼を言いながらレイヴンの事について

質問をすると、直ぐにその言葉の意味を理解したのかレイヴンは慌て出す。

そしてそんなレイヴンを余所にセラが出した答えとは!…マサツグやレイヴンの

予想通りの答えであった。


「ッ!…うん!!…大好き!!…この臭いを嗅いだ瞬間好き!!!」


「……は?…一体如何言う事だい?…」


「あぁ~はっはっは……

簡単に言うとこの子が言っているって言うのは…

貴方のとしてじゃなくて!…

自分のとして好きで離れたくない!…って意味です…

つまりは惚れたって事ですね?…」


「ッ!?…ええぇぇ!?!?…」×4


セラはマサツグの質問を聞いて笑顔を見せると元気にレイヴンが好きと言い!…

その際一目惚れならぬ一嗅ぎ惚れと言った様子でレイヴンの臭いが好きだと

言うと、その言葉を聞いたアマゾネスは困惑の言葉を漏らす。そしてマサツグに

その質問の真意を尋ねる様に困惑気味で声を掛けると、マサツグは如何言う

意味かを苦笑いしながら説明し!…当然その答えを聞いてエルフ達は戸惑いの

声を上げ出し!…一体全体如何言う事なのか!?と同時に慌て出して居ると、

レイヴンは天を仰ぐ様に空を見上げては顔に手を当てる…


「………。」


「…な!?…一目…いや、この子は目が見えないから!…

…つまり如何いう!?…」


「…因みにセラちゃんはこのレイヴンの何が好きなのかな?…

匂いの他に?…」


「ッ!…えぇ~っと…お父さんの近くに居ると安心出来るの!…

最初助けて貰った時に一緒に居て…何だか優しい光に包まれている様な!…

もしかすると目が見えそうな気がする位に元気が出て来たの!…

……後凄く落ち着くの!…何だろう?…この匂い?…

まるで何かが燃えているんだけど煙たくない?…みたいな…

とにかく落ち着く匂い!…」


余りの衝撃でかアマゾネスは完全に混乱し!…状況が理解出来ないでいると、

周りの者達に如何言う事かを聞き出す始末で…マサツグは困惑気味に続けて

セラに質問をすると、セラは素直にその質問へ返答する。その際セラにとって

レイヴンはヒーリングスポットなのか…近くに居て安心する等言うと、やはり

惚れた一因は匂いの様で…何やら引っ掛かりのある単語をセラがチラホラ口に

すると、マサツグはその単語を元にその匂いの具体的な物について考え出す。


「……何か燃えて煙たくない?……レイヴンは…ワイト……あっ…」


「…おい…何と無く俺も分かったけど…何か?…

それは線香の匂いがするって事か!?…」


「……まぁ死人だしな?…寺で供養でもされてたんじゃないのか?…」


「馬鹿野郎、俺は土葬だ!!!…って、そうじゃねえだろ!?…」


マサツグの頭の中でその単語が飛び交う…燃えていて煙たくない…と言う事は

そんな激しく燃えて居ない…そしてレイヴンはワイトで死人…死人が燃える…

この時点で思わず火葬を連想するのだが、当然そんな訳ないと自己解釈をし…

次にその手の物で匂いのする物は?と考えると、マサツグの頭の中で一つ

候補が出て来てはレイヴンも察したのか!…自分で線香臭い!?…と言っては

戸惑い出す!…そしてマサツグもやっぱり…と言った様子で納得すると、

レイヴンに対して供養の仕方についてボケ出し…レイヴンはレイヴンで、

自身がゲームを始めた際のムービーを覚えていると!…自身が土葬されて居た

事を激しくツッコミ出すと、更に違うとツッコミを入れる!…もはや収拾が

付かなくなりそうになって来るのだが…本題はセラから解放される事で…

とにかく悩んだ様子でレイヴンが困惑して居ると、アマゾネスも漸く落ち着きを

取り戻した様子で提案をする。


「……何が何だかイマイチよく分からないが…

この子にまだそう言う話は早過ぎる!…とにかくだ!…

ここは一つこの子が寝た時に脱出と言う方向で如何だ?…」


「ッ!…そんな簡単に上手くいくのですか?…」


「安心しな?…さすがに寝てしまえば幾らこの子でも…」


「ッ~~~!!!…セラは絶対放さないもん!!!」


今だ困惑して居る様子を引き摺って居るものの、アマゾネスが提案したのは

セラが寝ている時に逃げると言う事で…レイヴンもその話が出て来た時点で

乗り気でその話を聞くのだが、その際不安な要素を口にし!…だがアマゾネスは

自信が有るのか、大丈夫と言った様子でその作戦で行くよう言葉を口にして

居ると、その話を聞いていたセラは頬を膨らませ怒って見せる!…この時鉄の

意思を見せるよう更にレイヴンへしがみ付くのだが、その夜……


__すぴぃ…すぴぃ……スヤァ…スヤァ…


「……な?…言っただろ?…寝てしまえば無防備…さすがあたしの娘だ!…」


「いやそこは胸を張る所じゃない思うんだが…

…何ならシロも寝ちゃってるし…」


「と、とにかくやっと解放される…」


案の定セラはアマゾネスの言う通り眠りに落ちていた…この時場所は変わって

そのエルフ達の拠点としているツリーハウスに居り、時間にしてゲーム内時間

深夜0時…それまでの間セラは絶対に離れまいと言った様子で気張って居た

のだが、寄って来る睡魔の波に勝てなかった様子で轟沈…アマゾネスの膝枕に

沈んで行った…その際シロも眠かった様子でマサツグに抱えられる様にして

寝てしまうと、アマゾネスは自分の娘が案の定寝た事に対して何故か胸を

張っており!…その事に対してマサツグがツッコミを入れてはアマゾネスに

呆れて見せ、シロも寝てしまった事で抱っこをしながら立ち上がっていると、

レイヴンも漸くと言った様子で大きく伸びをしながら立ち上がり言葉を漏らす。

そうしてやっと逃げれると言った様子でマサツグ達は動き出すのだが、その際

アマゾネスに待ったを掛けられる!…


「……ちょっと待った!…

今からここを抜けるんだろ?…だったら案内を付けよう。」


「ッ!…え?…いや、森を抜ける位なら全然?…」


「…夜の森は怖いよ?…何が出て来るか分からないし?…

それにあたしらが仕掛けた罠だって…」


「あっ…じゃあ…お願いします!…」


ツリーハウスを出て行こうとするマサツグとレイヴンを止めると、案内を

付けると言い…その申し出に対してマサツグ達は遠慮する様に大丈夫と

言おうとするのだが、アマゾネスは続けて夜の森の恐ろしさについて語り

出すと、同時に自分達の罠の事についても話す。そして今までの道中

その罠に関してはシロが見つけてくれていたから回避出来ていた事を

思い出すと、マサツグ達は直ぐに掌を返す様に返事をし…その際頭を下げて

お願いをすると、そのマサツグ達の変わり様にアマゾネスも思わず驚いた

様子で反応しては了承する。


「ッ!…いきなりの変わり様だね?…まぁいい!…

土地勘のある者に頼る事は恥じゃない!…じゃあ……ッ!…

ホムラ!…アンタが案内してやりな!…」


「ッ!…分かりました!…」


__ガタッ…シャッ!…キュ…キュ……コッ…コッ…コッ…コッ…


アマゾネスが驚き戸惑いながらも笑って流すと、道具を手入れして居る

三人の部下に目を向け…その中でも赤髪のポニーテールのホムラを選び、

マサツグ達の案内をする様に声を掛けると、ホムラもピクっと反応しては

こちらを振り向き返事をする。その際何が有っても大丈夫な様に弓と矢を

準備すると、スッと立ち上がり…マサツグ達よりも先に外へと出て行き、

マサツグ達も追い駆ける様に外へ行こうとすると、更にまだ用件が有るのか

アマゾネスに呼び止められる。


「……それともう一つ聞きたい事があるんだが?…何でここに?…

確かに森に来た理由は理解出来たんだが…それでもこっちの方に来るなんて…

見た所アンタ達は冒険者だろ?…

今のユグドラドの状態を知らない筈が無いと思うんだが?…」


「ッ!……あぁ~……これって話しても大丈夫なのかな?…」


「うん?…何か言いにくい事なのかい?…」


「……あくまでも簡単に答えさせて貰うと…

そのユグドラドの女王様からの密命…とでも言えばいいかな?…」


アマゾネスが疑問を持った様子でマサツグ達を呼び止めると、改めてここに

来た理由について尋ね出す。その際森に来た理由を聞いているのではなく、

ユグドラドの領土に入って来た事に対して質問をし…更に情勢を交えて…

マサツグ達が冒険者である事も踏まえて質問をすると、その質問をされた事で

マサツグ達は戸惑う…互いに顔を見合わせては話して大丈夫かを漏らすと、

その様子を見てアマゾネスも更に疑問を持った様子で言葉を口にするのだが…

マサツグ達は内容まで話さなければ大丈夫と判断し、ここに来た理由について

簡単に説明をすると、アマゾネスもその言葉を聞くなり理解した様子で

緊張を解く。


「ッ!!…なるほど?…そりゃ確かに深くは言えないし聞けないね?…

いや悪かった!…過ぎた事を聞いちまったみたいで…」


「いやいや…こっちも傍から見れば十分怪しいし!…お互い様と言う事で…」


「ッ!…ぷッ!…あっははははは!!…本当に面白い冒険者達だ!…

…だとすると国に入るのも手こずるだろうねぇ?……よし!…

あのホムラも一緒に連れて行っいっとくれ!

そうすれば検問も話が通り易くなる!…」


「ッ!?…え!?…いやでも…」


マサツグ達の状況を理解した様子で不敵に笑うと言葉を口にし…まるで何かに

覚えがある反応で外の様子に目を向けると、その質問をした事に謝り始める。

そんなアマゾネスを相手にマサツグも苦笑いをすると、謝らなくて良いと言った

様子で大丈夫と答え…寧ろ疑われても仕方が無いと卑下し、そのマサツグの

言葉に予想外と言った様子でアマゾネスがウケた様に笑うと、娘を助けてくれた

お礼か…先程の案内役のホムラをユグドラドへ一緒に連れて行くよう提案する。

その際検問所がややこしいみたいな風に言い出すと、マサツグ達は迷惑を

掛けられないと言った様子で遠慮するのだが…アマゾネスは笑って大丈夫と

言い!…気にしないよう声を掛けると、最後にマサツグ達へ遅れながらの

自己紹介をする。


「ははは!!…大丈夫だよ!…

アンタ達には娘を助けて貰った恩が有る!…これ位如何って事無いよ!…

……そう言えばまだ自己紹介すらしてなかったねぇ?…

今更ながらで悪いんだが…まぁ今からでも遅くはないだろう!…

あたしは「マーガレット」!…「マーガレット・バスティニアス」って言うんだ!

もしアンタ達の仕事が上手く行けばまた会う事があるかもしれない!…

改めて宜しく!…で、こっちの長い綺麗な青髪の子が「アクア」!…

「アクア・ローリエ」って言って…次に緑髪のショートが「ウィンティア」!…

「ウィンティア・タイム」って言うんだ!…ほら挨拶!」


膝にセラを寝かせながらマーガレットは自身の自己紹介を口にし!…また会う事が

あるかもしれないと笑いながら言葉にすると、続けてホムラを省いた二人の部下を

紹介する。それぞれセラが二人の事を言っていた時の様に…青髪は「アクア」

緑髪は「ウィンティア」と紹介し、それぞれ紹介した所で自分達でも自己紹介する

よう声を掛けると、そのマーガレットの声に反応するよう二人は慌てて立ち上り…

スッと姿勢を正してマサツグ達の前に立つと自己紹介をする。


「ッ!…は、はい!……先程たいちょ…ッ!?…ンンッ!…

猟長より紹介が有りました…「アクア・ローリエ」と申します。

以後、お見知りおきを…」


「ッ!…よ、よろしく!…」


アクアが先頭に立って自己紹介をする際…慌てて自己紹介をする様に言われた

せいか、何やら気になる言い間違いをし…だが直ぐに咳払いをして気を取り

直し、ピシッとした様子で自身の名前を口にすると、まるで事務員の様な

固さでお辞儀をする。そんなアクアの見た目は他のエルフ達と一緒なのだが、

ビキニ姿の様な恰好で腰にパレオスカートを付けナイフを携帯しており…やはり

エルフは美形が多いのか、切れ長の青い目に小顔と…身長160位のナイスバデー

を引っ提げ!…お辞儀をした際何か零れ落ちそうになると、そんなアクアの

様子を見てマサツグ達も慌てて視線を逸らす様にお辞儀をする…そして次の

自己紹介が始まるのだがそのアクアの堅苦しい雰囲気をぶち壊す様に!…

何ともゆるやか~な空気が流れ出すと、そのギャップにマサツグ達は戸惑う!…

何故なら!…


「はいはぁい、同じく紹介に預かりましたぁ!…

私「ウィンティア」!…「ウィンティア・タイム」って言いまぁすぅ!

普段はあの時みたいにキビキビ動いてますがぁ?…

基本はこんな風に緩いでぇ~す!!」


「ッ!…ウィンティア!…ちゃんと自己紹介を!!…」


「えぇ~!!…だってこっちが素なんだもぉ~ン!!

それに四六時中あんな風にしてたら疲れるでしょ?…

アクアちゃんこそ疲れないのぉ~?」


「ッ!…私だってこれが普通なのです!!

大体貴方はいつもいつも!!…」


ウィンティアの自己紹介はアクアと対照的で、まるで今時の子供の様に

明るい感じで自己紹介をすると、詳しい自分の性格を話し始める!…

その際出会った時の当初はそれこそアクアに負けない程の気迫を持って

居たのだが、今のウィンティアからは一切気迫が感じられず…寧ろ

言い方は悪いが若干お頭の弱さを感じると、その変わり様にマサツグ達は

戸惑うのであった。そしてそんな彼女もアクアと同じ格好をして居て、

こちらは身長150位だろうか?…優しい顔立ちの少し小柄でスレンダーな

体系をしており、今後に期待と言った様子でハツラツとした感じや

様子を見せて居るのだが、案の定そんな紹介をしたものなので…アクアが

ムッとした表情を浮かべると、ウィンティアにちゃんとするよう注意を

する!…しかしウィンティアはこれが平常運転と言ってごね始めると、

寧ろアクアが堅苦しいとばかりに言葉を口にし…その言葉を聞いてアクアも

更にカチンと来た様子で!…徐々に二人の間で収拾が付かなくなりそんな

様子にマサツグ達が困惑した様子で立ち尽くして居ると、マーガレットは

また始まった…とばかりに呆れ出す…


「……ハアァ~…まぁた始まった……アンタ達?…先行っていいよ?」


「ッ!…え?…良いのか?…」


「あぁ…こうなったら暫くの間はピーチクパーチク!…

長いのなんのって!…」


「…た、大変なんですね?…」


もはやここまでが当然の流れなのかマーガレットは呆れ…先に行くよう

言われたマサツグ達は、仲裁に入らなくても良いのかと戸惑いつつ

マーガレットに声を掛けると、マーガレットは大丈夫とばかりに言葉を

漏らす。そしていつもの事と言った様子で五月蠅いとばかりに文句を

言うと、そのマーガレットの言葉にマサツグ達も同情し!…そしてその

お言葉に甘えるようマーガレットに見送られつつ…ツリーハウスを後に

すると、外で既に待って居たホムラと合流する。


__コッ…コッ…コッ…コッ……


「……来たか…」


「いやぁ…すまない…ちょっとばかり話し混んじまって…」


「…構わない…猟長はあぁ見えて人と話すのがお好きな方だ…

特に問題はない……では行こうか。」


「ッ!…あぁ、その前に!…」


木の階段を降りてホムラと合流すると、ホムラはそのツリーハウスが設置されて

有る樹にもたれ掛かっており…マサツグ達の足音に反応して一言漏らし…

そのホムラの一言を聞いたマサツグが慌てて謝ると、ホムラは優しく微笑んでは

気にして居ないと返事をする。そしてマーガレットの事を話す様に問題無いと

口数少なく返事をすると、先を急ぐ様に歩き出し!…そんなホムラにマサツグが

慌てて呼び止める様に声を掛けるのだが、ホムラは分かっているとばかりに

返事をすると、止まる事無く歩き続ける!…


「大丈夫だ!…下で話は聞いていた…私もユグドラドに同行する!…

…ッ!…それと私も自己紹介をしておかないとな?…

私は「ホムラ」…「ホムラ・メイプルズ」と言う…以後宜しく!…」


まるで時間が惜しいとばかりに歩き続けると、下で話を聞いていたと

マサツグに返事をし…しかし直ぐに何かを思い出した様子で、突如

その足をピタッと止めると、マサツグ達の方に振り向く。そして先程

ツリーハウスで自己紹介をして居た事も聞いていたのか、ホムラは

徐に自己紹介をし始め…その忙しない展開にマサツグ達は戸惑い!…

流される様に宜しくと返事をして居ると、ハッとした反応を見せては

マサツグがツッコミを入れる!…


「ッ!…あ、あぁ…こちらこそ…じゃなくて!…

本当に良いのか!?…何か面倒事に巻き込んじまうかも!…」


「それならそれでちゃんと案内しなければ!…

私への命令は貴方達の案内なのだからな?…」


「ッ!?…何かこの子からイケメン臭が!?…」


そうしてツッコミを入れた所で改めて大丈夫かどうかの確認をすると、

面倒事になるかもしれないとホムラに話し!…しかしその話を聞いて

ホムラは逆にやる気を見せ!…謎の使命感に突き動かされるよう

マサツグ達に微笑んで了承すると、そのホムラの微笑みからは良く

乙女ゲーとかで見られるイケメン臭が漂う!…その微笑からは特段何も

スキル等は発動されていないのだが、ホムラの笑顔からはあのキラキラ

エフェクトが出ている様に見え!…マサツグとレイヴンはその幻覚で

更に戸惑い!…思わずホムラの事を男として見てしまいそうになると、

何か自信をなくしそうになるのであった。因みにギリギリホムラを男と

して認めなかった理由は、やはりそのボディラインに有り!…

身長160cm位の流線形美脚と!…アクアより一回り!…それでも隠し

切れない胸をお持ちだったからである。更にここでマサツグの個人的な

視点から言うと、そのホムラの容姿は如何にも!…あの某・ハーフエルフの

Vtuberにしか見えておらず!…これまた某企画のイケメンキャラをやって

居る様にしか見えないからであった!…さて個人的な視点はこれ位にして…

マサツグ達は夜の森をホムラの先導の元歩いて居るのだが、その道中何やら

異変を感じるとホムラがマサツグ達を止め出す!…


「ッ!…ちょっと待った!…」


「ッ!…何?…如何した?…」


__チラッ…チラッ……ッ?……スッ…


「………何やら気配が!………ッ!?……

この気配!…まさか!?…」


ホムラは何か気配を感じると言い出すと、辺りに視線を向け!…ホムラに

止められた事でマサツグ達は困惑し!…同じ様に辺りを見渡し始めるが、

何も見つける事は叶わないのであった…だが今だホムラは辺りを警戒すると、

耳を澄ませるよう目を閉じ!…そして何かを感じ取った様子で突如慌て始め!…

背中に背負っていた弓矢に手を掛けると、そのホムラの様子を目にした

レイヴンが声を掛ける!…


「……ッ!?…つまり如何言う事!?…」


__スッ…チャッ……キリ!…


「…何か良くない者がこっちに来てる!!…

最初は敵意だけしか感じなかったが!…

徐々に近づいて来る毎に殺意に変わってる!!…

この殺意は!?…」


「ッ!?…殺意!?……

とにかく緊急事態って事には変わらない様だな!!…

…レイヴン!…悪いけど俺のアイテムポーチからおんぶ紐!…」


全く状況を理解出来ていないマサツグとレイヴンは慌て続け!…とにかく

辺りに警戒した様子で互いに背中を合わせると、ホムラからの返答を待ち!…

ホムラも辺りを警戒した様子で弓に矢を番えると、いつでも迎撃出来る様に

身構える!…そしてレイヴンの問い掛けに対して良くない者が来ていると

緊張感を持った様子で答えると、その際殺意を向けられているとホムラは

話し!…ホムラ自身正体が分かっていない様子で!…とにかく気を付けた

様子でマサツグ達に話を続けると、マサツグも緊急事態と言った様子で

納得する!…そして何が来るかも分からない状況で、両手が塞がって居る

のは不味いと!…レイヴンにおんぶ紐を取り出す様にお願いをするのだが、

ホムラは心配無いとばかりに安心させるようマサツグに声を掛けると、

弓を引き絞る!…


「ッ!…安心して欲しい!!…猟長に頼まれた以上!…

貴方達は私が!!…」


「馬鹿言え!…こんな可愛い女の子に守られたまま後ろで立ってろって!!…

俺のちっぽけなプライドが許さねぇっての!!」


「ッ!?…しかし貴方にはその子が!?…」


「そっちこそ安心しろ!!…

こう言う場面はもはや飽きる程体験して来てんだ!!…

寧ろ先輩として敬っても良いんだぜ!?」


弓を引き絞って何時でも撃てる様に構えると、ホムラはマサツグ達の元まで

下がっては自分一人で護衛すると言い!…しかしマサツグはその言葉に

対して反論し!…自身のプライドが許さないと言うと、レイヴンからおんぶ

紐を受け取っては逆襷掛けをする!…その逆襷掛けでシロの体を自身の体に

固定すると、大剣は抜けないので刀に手を掛け!…レイヴンはレイヴンで

杖を手に構え!…何処から来てもまずガード出来る様に身構えていると、

徐々にその正体不明の何かは近付いて居るのか!…何やら近くの茂みから

音が聞こえる!…


__ガサガサッ!…ガサガサッ!!…


「ッ!…もはや隠れる気も無いって感じだな!!…

感知サーチ!!」


__ピィーン!!…ヴウンッ!!…


「…敵の数は丁度3!!…右斜め前方から一塊で向かって来てるな!!」


「ッ!?…え!?…敵の数を!?……今如何やって!?…」


徐々に近づいて来るモノはもはや隠密も何も無い様子で!…ガサガサと音を

立てながら一直線にマサツグ達の方へ向かって来ると、更にマサツグ達の

警戒心を強める!…そうしてマサツグも向こうの様子に対して形振り構って

居ない様に言うと、徐に感知サーチを発動し!…その敵の数に向かって来る方向!…

瞬時に確認してそれらをレイヴンとホムラに伝えると、その情報にホムラは

驚きを覚える!…そして一体いつそれを確認した!?…と言った様子で

後ろを振り向きマサツグに確認をするのだが、そんな事を言っている暇は

無いとばかりに!…何者か達は姿を現すなりマサツグ達に襲い掛かるので

あった!…

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仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

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