187 / 787
-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-
-第二章八十二節 目を閉じた理由と奇妙な弱体化とニワトリの本気!…-
しおりを挟む エリンとヴィリヤは、複雑な表情である。
種族的にどちらが優れている? という話が……互角という判断になったのだ。
ふたりは、仲良くはなったが、元々種族としてのライバル意識がとても高かったから。
ダンは、知ってか知らずか、話を続けている。
「考えてみてくれ。創世神は何故、こんなに素晴らしいダークエルフを追放したのか? 何故エルフとダークエルフは仲が悪いのか? 疑問に思った俺は、推測してみた」
「…………」
「…………」
「以前俺は、王宮の倉庫で、禁書とされた古文書を読んだ事がある。それにはこう記されていた」
「…………」
「…………」
「エルフとダークエルフの祖先は元々同じで、最初は仲が良かった……だが途中からお互いを、激しくライバル視していたと」
「…………」
「…………」
「俺はこう考えた……遥か昔、両者の間で何か事件があった。それで諍《いさか》いを起こし、袂《たもと》を分かった。その際、何らかの理由で創世神が断を下し、ダークエルフだけが地下へ追放されてしまった」
「…………」
「…………」
「ソウェルというのはエルフの長の名称だ。これが地下世界のダークエルフにも使われていた……という事は、何か理由がある」
「…………」
「…………」
「元々、エルフ族で使われていた名称なのか? それともこちらが本家だ! という正統性を主張しているのか? 王国として発展したエリンの一族と違う、ダークエルフの別の一族が存在し、名称を使っているとしたら、と考えたんだ」
「…………」
「…………」
「そもそも何故、彼等がエルフを憎むのか? という事にも合致する。そしてこの迷宮の秘密もな」
「迷宮の秘密?」
「どういう事でしょう?」
「この迷宮は一般的に英雄の迷宮と言われているが、実はダークエルフ達の為の迷宮だとしたら、どうだ?」
「???」
「???」
「今回、俺達が結ばれたのと同じように……迷宮へ入って来た人間やエルフがダークエルフと結婚し、その子孫という形になれば純粋なダークエルフの外見が変わって行く。徐々に目立たなくなる。そうなると今の世界に不自然なく溶け込めるとしたら」
「あ!」
「そ、そうか!」
「うん! 彼等は永久に暗い地下なんかには居たくない、濡れ衣で追いやられたなら、当たり前だと思う。俺にも気持ちは分かる」
「…………」
「…………」
「この迷宮は過酷だ。地下深くまで来れるのは相当な実力者だ。才能がある」
「…………」
「…………」
「彼等はそういった優秀な、様々な種族の冒険者達を行方不明に見せかけ、自分達の国へ引き込んだ、俺はそう見ているんだ」
「…………」
「…………」
「結果、ダークエルフ達は、様々な種族の新たな民を迎え、長い年月をかけて血をシャッフルする。生まれた子孫が、外見的には完全に目立たなくなったと判断した時点で地上へ出ようと考えているのではないかな」
「…………」
「…………」
「地上から冒険者が来て、自国の民がどんどん増えれば、比例し国としての力も増す。常に新しい情報も手に入る。良い事尽くしだ」
「…………」
「…………」
「行方不明者の中には単純に迷宮で命を落とした者も居るだろう。しかし彼等の国へ誘われ、民となった者も多数居ると俺は思う」
「とすれば! やっぱりチャーリーやニーナのお兄さんは生きてるね」
「…………」
「ああ、エリン。希望的観測だが、生きていて欲しい。まあ、後の問題は、彼等が地上に出て、何を欲するかだ」
「何を欲する?」
「ダン……まさか!」
首を傾げるエリン。
片や、ハッとしたヴィリヤは、思わず口へ手をあてた。
「ああ、ヴィリヤ、そうだ。彼等ダークエルフが戦いを引き起こして、地上の世界を取り戻したいと考えてもおかしくはないんだ」
「…………」
「…………」
「何故なら、地上は全て、違う種族の国々で線引きされてしまっている……彼等が無理やり新たな土地を欲して、大きな戦いが起こる可能性は充分にある」
「…………」
「…………」
「だが、無益な争いは御免だ。俺は彼等に話を聞いた上で、もし協力出来る事があれば協力する。だが地上を戦乱に陥れるつもりなら………阻止しよう」
「うん! エリンも、そういう戦いは嫌だ」
「で、ですね! 平和が一番です」
「よっし! 俺達3人の気持ちは一緒だ、頼むぞ」
3人は、またお約束の『フィスト バンプ』を行う。
今回の拳のタッチで、絆がより深くなった気がする。
ここでエリンが、両手を合わせて『お願いポーズ』をする。
「旦那様」
「何だ? エリン」
「ヴィリヤへ、ご褒美をあげて下さい」
ご褒美?
エリンは何を言っているのだろう?
ヴィリヤは吃驚し、柄にもなく「おろおろ」する。
何故か、また顔が赤くなっていた……
「エ、エリンさん!」
「ご褒美?」
ダンが聞き返すと、エリンはにっこり笑った。
「うん! 女子はね、確かな言葉と愛情行為を貰えると、安心するんだよ。もっともっと頑張れるんだよ」
エリンの言葉を聞き、ダンには「ピン!」と来たようだ。
「妻となった」ヴィリヤには、ダンと愛し合っている、はっきりした証が欲しいのだ。
「確かな言葉と愛情行為か……分かった! ヴィリヤ! おいで!」
「はいっ! ダ~ン!!!」
両手を広げた、ダンの胸の中へ……
ヴィリヤは、『ダンの嫁』として、初めて飛び込んだのである……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……ヴィリヤの回想は、瞬く間に終わった……
ここは、迷宮地下10階、『王の間』……
目の前には、開かれた魔法扉へ向けて歩く、ダンとエリンの背中が見えていた。
ダンが『ソウェル』リストマッティと話を付け、安全を確保しながら、とうとう『敵中』へ乗り込むのだ。
『好ましい仲間』だと思っていたエリンが、実はダークエルフだった……
しかしダークエルフは、ヴィリヤが認識していたような邪悪な存在ではなかった。
『隠された真実』を知り、全く未知の世界へ、第一歩を踏み入れたヴィリヤは……
ソウェルの名称を使う『謎の存在達の国』というこれまた更に、深い深い未知の世界へ、足を踏み入れる事となる。
だがヴィリヤは、もう臆する事はない。
「自分はもうひとりではない!」という、心の強さがあるからだ。
愛する想い人、そして共に支え合い、信じられる戦友が居るから……
……生まれて初めて男性に、それも大好きなダンに抱かれて、キスまでされた。
もうヴィリヤは、天にも昇る気持ちだった。
同時に、「受け入れてくれたエリンに感謝し、家族として、しっかりしなければならない」という、新たな決意と意識も生まれていた。
そう、家族とは……
支えなければならない存在であると同時に、辛い時には自分をしっかり支えてくれる存在……
……それこそが真の家族であり、支え合うとは『心の絆』を結ぶ事……なのである。
この迷宮探索は、ヴィリヤの人生の転機となった。
彼女の中には、しっかりと『心の絆』が結ばれたのである。
種族的にどちらが優れている? という話が……互角という判断になったのだ。
ふたりは、仲良くはなったが、元々種族としてのライバル意識がとても高かったから。
ダンは、知ってか知らずか、話を続けている。
「考えてみてくれ。創世神は何故、こんなに素晴らしいダークエルフを追放したのか? 何故エルフとダークエルフは仲が悪いのか? 疑問に思った俺は、推測してみた」
「…………」
「…………」
「以前俺は、王宮の倉庫で、禁書とされた古文書を読んだ事がある。それにはこう記されていた」
「…………」
「…………」
「エルフとダークエルフの祖先は元々同じで、最初は仲が良かった……だが途中からお互いを、激しくライバル視していたと」
「…………」
「…………」
「俺はこう考えた……遥か昔、両者の間で何か事件があった。それで諍《いさか》いを起こし、袂《たもと》を分かった。その際、何らかの理由で創世神が断を下し、ダークエルフだけが地下へ追放されてしまった」
「…………」
「…………」
「ソウェルというのはエルフの長の名称だ。これが地下世界のダークエルフにも使われていた……という事は、何か理由がある」
「…………」
「…………」
「元々、エルフ族で使われていた名称なのか? それともこちらが本家だ! という正統性を主張しているのか? 王国として発展したエリンの一族と違う、ダークエルフの別の一族が存在し、名称を使っているとしたら、と考えたんだ」
「…………」
「…………」
「そもそも何故、彼等がエルフを憎むのか? という事にも合致する。そしてこの迷宮の秘密もな」
「迷宮の秘密?」
「どういう事でしょう?」
「この迷宮は一般的に英雄の迷宮と言われているが、実はダークエルフ達の為の迷宮だとしたら、どうだ?」
「???」
「???」
「今回、俺達が結ばれたのと同じように……迷宮へ入って来た人間やエルフがダークエルフと結婚し、その子孫という形になれば純粋なダークエルフの外見が変わって行く。徐々に目立たなくなる。そうなると今の世界に不自然なく溶け込めるとしたら」
「あ!」
「そ、そうか!」
「うん! 彼等は永久に暗い地下なんかには居たくない、濡れ衣で追いやられたなら、当たり前だと思う。俺にも気持ちは分かる」
「…………」
「…………」
「この迷宮は過酷だ。地下深くまで来れるのは相当な実力者だ。才能がある」
「…………」
「…………」
「彼等はそういった優秀な、様々な種族の冒険者達を行方不明に見せかけ、自分達の国へ引き込んだ、俺はそう見ているんだ」
「…………」
「…………」
「結果、ダークエルフ達は、様々な種族の新たな民を迎え、長い年月をかけて血をシャッフルする。生まれた子孫が、外見的には完全に目立たなくなったと判断した時点で地上へ出ようと考えているのではないかな」
「…………」
「…………」
「地上から冒険者が来て、自国の民がどんどん増えれば、比例し国としての力も増す。常に新しい情報も手に入る。良い事尽くしだ」
「…………」
「…………」
「行方不明者の中には単純に迷宮で命を落とした者も居るだろう。しかし彼等の国へ誘われ、民となった者も多数居ると俺は思う」
「とすれば! やっぱりチャーリーやニーナのお兄さんは生きてるね」
「…………」
「ああ、エリン。希望的観測だが、生きていて欲しい。まあ、後の問題は、彼等が地上に出て、何を欲するかだ」
「何を欲する?」
「ダン……まさか!」
首を傾げるエリン。
片や、ハッとしたヴィリヤは、思わず口へ手をあてた。
「ああ、ヴィリヤ、そうだ。彼等ダークエルフが戦いを引き起こして、地上の世界を取り戻したいと考えてもおかしくはないんだ」
「…………」
「…………」
「何故なら、地上は全て、違う種族の国々で線引きされてしまっている……彼等が無理やり新たな土地を欲して、大きな戦いが起こる可能性は充分にある」
「…………」
「…………」
「だが、無益な争いは御免だ。俺は彼等に話を聞いた上で、もし協力出来る事があれば協力する。だが地上を戦乱に陥れるつもりなら………阻止しよう」
「うん! エリンも、そういう戦いは嫌だ」
「で、ですね! 平和が一番です」
「よっし! 俺達3人の気持ちは一緒だ、頼むぞ」
3人は、またお約束の『フィスト バンプ』を行う。
今回の拳のタッチで、絆がより深くなった気がする。
ここでエリンが、両手を合わせて『お願いポーズ』をする。
「旦那様」
「何だ? エリン」
「ヴィリヤへ、ご褒美をあげて下さい」
ご褒美?
エリンは何を言っているのだろう?
ヴィリヤは吃驚し、柄にもなく「おろおろ」する。
何故か、また顔が赤くなっていた……
「エ、エリンさん!」
「ご褒美?」
ダンが聞き返すと、エリンはにっこり笑った。
「うん! 女子はね、確かな言葉と愛情行為を貰えると、安心するんだよ。もっともっと頑張れるんだよ」
エリンの言葉を聞き、ダンには「ピン!」と来たようだ。
「妻となった」ヴィリヤには、ダンと愛し合っている、はっきりした証が欲しいのだ。
「確かな言葉と愛情行為か……分かった! ヴィリヤ! おいで!」
「はいっ! ダ~ン!!!」
両手を広げた、ダンの胸の中へ……
ヴィリヤは、『ダンの嫁』として、初めて飛び込んだのである……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……ヴィリヤの回想は、瞬く間に終わった……
ここは、迷宮地下10階、『王の間』……
目の前には、開かれた魔法扉へ向けて歩く、ダンとエリンの背中が見えていた。
ダンが『ソウェル』リストマッティと話を付け、安全を確保しながら、とうとう『敵中』へ乗り込むのだ。
『好ましい仲間』だと思っていたエリンが、実はダークエルフだった……
しかしダークエルフは、ヴィリヤが認識していたような邪悪な存在ではなかった。
『隠された真実』を知り、全く未知の世界へ、第一歩を踏み入れたヴィリヤは……
ソウェルの名称を使う『謎の存在達の国』というこれまた更に、深い深い未知の世界へ、足を踏み入れる事となる。
だがヴィリヤは、もう臆する事はない。
「自分はもうひとりではない!」という、心の強さがあるからだ。
愛する想い人、そして共に支え合い、信じられる戦友が居るから……
……生まれて初めて男性に、それも大好きなダンに抱かれて、キスまでされた。
もうヴィリヤは、天にも昇る気持ちだった。
同時に、「受け入れてくれたエリンに感謝し、家族として、しっかりしなければならない」という、新たな決意と意識も生まれていた。
そう、家族とは……
支えなければならない存在であると同時に、辛い時には自分をしっかり支えてくれる存在……
……それこそが真の家族であり、支え合うとは『心の絆』を結ぶ事……なのである。
この迷宮探索は、ヴィリヤの人生の転機となった。
彼女の中には、しっかりと『心の絆』が結ばれたのである。
10
お気に入りに追加
585
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる