85 / 944
-第一章-スプリングフィールド王国編-
-第一章七十七節 教祖戦と発狂状態とまさかの展開-
しおりを挟む球体状の瘴気の塊が地面に降りて来ると中から稲光と共にバキッ!ベキッ!と
生々しい音が聞こえて来る!…時間にして約数分…まるで自身の肉体を
変態させている様な音にマサツグ達が警戒して居ると、徐々に瘴気の塊から
音が消え…ただの瘴気の塊が祭壇の前に鎮座して暫くの間沈黙する…
それはまるで某大作龍退治のRPG八作目に出て来る道化師の変身シーンの様にも
見えるのだが、そんな事を言っている暇も無いと言った具合にその瘴気の球から
明らかに腕や足が出て来始める!…
__ゴゴゴゴゴゴ!!!…バシュン!!…バシュン!!!…
「ッ!?…なっ!?…」
「オノレエェェェ!!…オノレユルサンゾォォォ!!!…」
「……これ第三形態とか無いよな?…」
__バシュン!!!!……ゴアアアアアァァァァァ!!!!…
球体状の瘴気から出て来た腕や足は完全に先程のヒョロイ悪魔の物では
無いと言った具合に強靭に発達しており、出て来た腕や足の様子にリーナが
驚いて居ると瘴気の中から教祖だった者の声が響く様に聞こえて来る!…
変態するまで追い込んだ覚えは無いのになぁ?…とマサツグが考えては
RPG定番の形態変化が無い事を願い出し、三人が腕や足が生えた球体状の
瘴気を見詰めて武器を構えて居ると、遂に本体が大声で辺りに響くよう
吠えてはその瘴気を振り払って姿を現し、更に吠える!…
「絶対ニ許サンゾ!!虫ケラ共ォォ!!!…
ジワジワト嬲リ殺シニシテクレルゥゥ!!!」
「お前はフ〇ーザか!!!」
教祖の姿は意外と筋肉ムキムキマッチョマンの変態で胸や腹に宝玉が
六つ埋め込まれており、体も三周り位大きくなっては肌色が真紫と
血色が明らかに悪すぎる!…頭に立派な角を二本も生やしては
背中に蝙蝠の羽…先程まで無かった筈の尻尾も爬虫類のような立派な物を
生やしており、ローブの上からでも良く分かったあのヒョロヒョロの
姿からは考えられない位のビフォーアフター具合にマサツグが思わず…
「何と言う事でしょう!…」と言いたくなるのだが、教祖がまるで
何処かの某七つの龍球を集めるアニメの有名な敵方のセリフを言い出すと、
先にその言葉に反応してマサツグがツッコミを入れる!そうして相手が
屈強そうに変身したと言うにも関わらず、リーナが安堵した様子で呟くと
やる気に満ちた目で教祖を睨んでいた。
「……よし!…もう普通に攻撃は通るな?…
だったらこれで心置き無く戦える!!…」
「……さっきまで考えて居る様には見えなかったけど?…」
__ヴォン!!!…ヴォン!!!…
恐らく透明で無くなった事に対して意気込んで居るのだろうリーナにモツが
若干困惑気味にツッコミを入れて居ると、目の前では教祖が軽く体を
動かしてはアップし始める。まだ変身したばかりで体が上手く動かないのか、
腕や足…尻尾を振り回しては空を切り、その空を切る音から一撃が重そうと
三人が察すると相手の出方を伺い始める!迂闊に攻撃を仕掛けてカウンター!…
致命傷となって戦闘不能になっては笑えないと言った様子で教祖の動きに
目を向けて居ると、教祖の方も体が温まったのかマサツグ達に対して
仁王立ちし始めると、改めて自身の事を名乗り始める!…
「我ガ名ハ…デュヘイン!!…
暴風ノ魔王・バルデウス様ノ側近ニシテ参謀!!!…
今カラ貴様達ヲ魔王様復活ノ生贄ニシテクレル!!」
「ッ!?…魔王!…バルデウス!!…」
__チャキッ!!…
「ッ!…リーナ姫!無茶はするなよ!?」
「ッ!?…分かっている!」
デュヘインが自身の名前を口にすると魔王の側近で有ると明かし、今まさに
魔王を復活させようとしている様な口振りでマサツグ達を倒す!と宣言すると、
改めて魔王の名前を聞いたリーナが緊張を覚え始める。自身の剣を握る力も
若干強くなった様子でデュヘインを睨み、リーナが緊張する様子に気が付いた
マサツグがいつもの調子で軽口を叩きつつ気負うなと口にすると、マサツグの
言葉にリーナが軽く頬を染めるよう反応しては文句を言う様に返事をする!…
そうして双方整った所で戦闘が始まる訳なのだが…初手はもう決まって居ると
ばかりにモツが動き出すと、デュヘインに対し鑑定を発動する!
「鑑定!!」
__ピピピ!…ヴウン!…
-----------------------------------------------------------------------
「カルト教団教祖・魔王側近 デュヘイン」
Lv.45 レイドBOSS
HP 60000 ATK 450 DEF 320
MATK 490 MDEF 500
SKILL
人キメラ召喚 Lv.MAX 触手攻撃 LV.7 暴走詠唱 Lv.6
-----------------------------------------------------------------------
「……初手安定っと!…」
「うわぁ…面倒臭いスキル持ってんなぁ…」
モツがデュへインの鑑定を済ませると目の前に鑑定結果が表示され、有るスキルが
目に付くと途端にマサツグがやる気を無くさん勢いでガックリ肩を落とす…
マサツグがガックリ肩を落とした理由…それは一部の冒険者からは受けが
良さそうな「触手攻撃」と言うものであり、これは単純に攻撃の手数が多いと
言う暗示にもなっているからである。実際の所まだこのスキルを持った者とは
戦った事が無いとは言え、事前情報で触手攻撃を食らっている冒険者の
プレイ動画を見た事が有るマサツグからすれば十分に面倒事であり、その事を
思い出したマサツグが一人項垂れて居ると、モツが仕方ないと言った様子で
苦笑いをしてはマサツグに諦めるよう言い聞かせる。
「仕方が無いだろ?…
ボス戦ってそんな簡単じゃないし?…普通…」
「スゥ……フン!!!…」
__バキッ!!…グジュグジュグジュグジュ!!…
「ッ!?…うげぇ!?…
こんなんモザイクもん確定だろ!?…
気色悪い!!!…」
「無駄口は後にしろ!…来るぞ!!」
そんな話をして居るとデュヘインも空気を読んだ様に突如背中を丸めては
力み出し、突如背中から音を立てて触手を生やし出すとそのある種ショッキングな
映像にマサツグとモツが困惑する。さながらホラーに近い映像に思わず目を
逸らしたくなるのだが、リーナは意外と平気なのかいつもの騎士団長口調で
マサツグとモツに檄を飛ばし、その檄を聞いて嫌々視線をデュヘインに向けると、
デュヘインはマサツグ達に対してニヤッと笑って見せていた。
__ニヤッ!……ビュビュビュッ!!…
「ッ!!…幾ら見た目が変わった所で性根は変わってない様だな!?…」
「あぁ!…全くだ!!」
「「刹那!!!」」×2
デュヘインの戦闘スタイルはやはり動かないタイプなのか、それとも頑なに
動きたくない理由が有るのか…触手でマサツグ達に攻撃を仕掛けるのだが
本体はその場から動こうとはしない!…その際触手を良く見ると先端部分には
棘みたいな物が鋭利に生えては光を反射して鈍く光っており、その触手が
背中片側に5本…両方合わせて計10本の触手が生えていると、ウネウネと
躍らせてはマサツグ達に攻撃を仕掛ける!そんな触手に戦わせて自分は
動かない!…最初の時の人キメラ人海戦術の様な戦い方にマサツグが若干戸惑い
呆れた様子を見せて居ると、モツも同意した様子で言葉を零し…二人揃って
刹那を発動すると速攻を掛けるよう動き出す!
__ヴウン!!……バッ!!!…
「ッ!?…ハ!…速イ!?…マルデ消エタ様ニ!?…」
「リーナ突っ込め!!!…バックアップは任せろ!!!」
「一番の火力はお前だ!!!…お前がケリを付けろ!!!!」
デュヘインの触手がマサツグとモツに襲い掛かろうとした瞬間、目の前から
消える様に二人が動き出すとその一瞬時が止まったかの様な反応速度を見せる
二人にデュヘインが戸惑い、触手の攻撃が空振りに終わるとマサツグとモツは
デュヘインとの間合いを一気に詰め始める!…伸び切っている触手の下を
マサツグとモツが駆け抜け、リーナに後の事を任せるよう攻撃の指示を出すと、
リーナもその指示に従うよう本体に向かって走り出す!
「ッ!…任された!!…キッチリ倒して見せる!!」
__チャキッ!!…バッ!!!……ッ!?…ビュビュビュッ!!…
「「ッ!!…させるかぁ!!!」」×2
瞬時に攻撃へ移れるよう剣をコンパクトに構えるとマサツグとモツの後を付いて
行くよう遅れながらも追い駆け、その様子に不味いと感じたのかデュヘインが
慌てて触手を戻そうとするのだが二人がそれを良しとはしない!伸縮させ戻そうと
する様子を見てマサツグとモツが剣を握り直すと、まるでプロペラのよう縦に身を
翻し一回転してはそれぞれ伸び切った触手を斬って見せ、斬った後綺麗に受け身を
取って見せると速度を落とす事なく更に走り抜ける!斬った際触手から謎の体液が
噴き出すのだが、大して本体にダメージ入って居ないのか怯んだ様子は無い!…
__ズバァン!!…ブシャアアァァ!!!…
「グッ!?…ヌゥゥ!!…」
「今の内に駆け抜け!!…ッ!?…」
__ニヤッ!…ニュニュニュニュ!…ビュビュビュッ!!…
触手を斬った事にマサツグとモツが安堵し先を急ぐようリーナに指示をしようと
した瞬間、教祖が笑ったかと思えば触手の切り口から突如出血?…が止まり、
再生した様子で触手の先端からまた棘が生えてくる!…如何やら幾ら斬った所で
時間経過で再生するらしく、再度マサツグとモツを止めるよう触手が攻撃し
始めると二人が揃って足を止めてしまい、リーナがその様子に戸惑い同じ様に
足を止めようとするのだが、二人が揃って連携の赤いオーラを突如纏い始めると
無理やりリーナの道を作ろうと動き出す!…
「こんな所で!!…」
「足を止めさせてんじゃあ!!…」
__チャキッ!!…
「「ねぇぇぇぇ!!!!」」×2
斬った触手は伸縮してデュへインの背中に戻ると再生し、またマサツグ達に
向かって襲い掛かるのだがマサツグ達は今刹那の状態である事を利用すると、
再度触手を斬り落としに掛かる!…互いに向かって来る触手はスローに見え、
迎え撃つ体勢も剣を構える動作も最短で済ますと、息を合わせ始める!…
互いに構えている武器に電気を纏わせてはデュへインに対し文句を言って
モーションに入り…人キメラの群れから逃げる時同様、マサツグが縦に…
モツが横に構えると同時に雷撃刃を放つ!その際吠えるよう剣を振り切っては
若干TPを過剰に消費して技を放ち、あの時より高威力な雷鳴十文字撃を
繰り出すと向かって来た触手を焼き切り再生不可能な状態にする!…
__バジュウウゥゥ!!!…
「グッ!!…貴様ァァァァァァァ!!!!」
「ッ!?…行けぇ!…リーナァ!!」
マサツグとモツが放った雷鳴十文字撃は再生した触手をズタズタに斬り裂いては
止まる事無く前進し、若干オーバー気味に技を放ったせいかマサツグとモツが
TP不足に陥り息切れを起こすと、技を放った着地で足を止めてしまう!…
それでもリーナに先に行くようマサツグが命令するとリーナは言われなくても!と
言った様子で二人を追い越し、雷鳴十文字撃の後ろを付いて行くよう
デュへインとの距離を縮めると、今度はリーナが技を放つ体勢に入り始める!
「ハアアアアァァァァァ!!!!」
「チィッ!!…小賢シイ真似ヲ!!!…
ハアアァァァァ!!!!」
__ゴオオオォォォォ!!!…バジィ!?!?…
「グッ!?…ウグググググググ!!!…」
デュへインは雷鳴十文字撃の後ろにリーナが居る事を理解するも、触手で
技を止める事が出来ない以上リーナに攻撃出来ないと考えては両手を
前に突き出し、腰を落として受け止める体勢を取り出す!…その際デュへインは
やはりその場から動こうとはせず、雷鳴十文字撃を防いだ後でリーナの対処を
しようと考えたのだろうが、マサツグとモツの一撃を両手で受け止めた瞬間!…
雷鳴十文字撃は強烈な放電を起こすとその放電にデュへインが苦痛の表情を
浮かべる!…しかしそれでもデュへインは抵抗する意思を見せるのか、
受け止めた雷鳴十文字撃を両手で左右に広げて引き裂くよう対抗して見せ、
縦に割るよう分断してしまうと霧散化させる!
「グヌヌヌヌヌ!!!…ッ~~~!!!…
ヌアアアァァァァ!!!!!」
__ジジジジジ!!…バシュゥゥゥン!!!…
「ッ!?…マジかよ!?…」
「一応本気で殺す気つもりで撃ったんだけどな?…」
吠えながらデュへインが雷鳴十文字撃を霧散化させ、掻き消されるその様子を
見せられたマサツグとモツが驚き戸惑った表情を見せると、若干のショックを
受ける。何ならこの一撃で倒すつもりで行った技が届いていない事に絶望感を
覚えると、マサツグとモツが戸惑った表情のままデュへインの姿を見ては
ショックの言葉を漏らすのだが、デュへインの両腕が左右に広がったまま
固まって居る状態を確認するとその絶望感も安堵に変わる。何故なら…
__バッ!!!…ッ!?…
「デュへイン!!!…覚悟ォォ!!!!」
「グッ!!!…」
「ハアアアアァァァ!!!!」
デュへインがガード出来ない状態で固まってはその場に立ち尽くして居ると、
その霧散化した雷鳴十文字撃の後からリーナが剣を構えた状態で姿を現す!
リーナは既に攻撃モーションに入った状態で向かって行ってはデュへインに
覚悟を決めるよう言葉を叫び、デュへインも何とかガードを間に合わせようと
腕を瞬時に動かそうとするのだが、腕は何故か動かない!…まるで痺れた様に
腕が左右にピンと伸びた状態で固まっては全く動かず、成す術無いまま
リーナの攻撃を受ける形で仁王立ちして居ると、リーナはそのまま遠慮の無い
一撃をデュへインに叩き込む!…
__ズバアァァァン!!!…バキバキバキバキッ!!!…
「グハアァァ!!!…ッ~~~!!!…エェ~イィ!!!…」
__バシュウウゥゥン!!!…フワッ!…
「ッ!?…」
リーナの一撃は右横腹から左肩まで斬り上げるよう斜めに入り、デュへインに
大きな深手を負わせるとその傷口から鮮血が飛び出す!…鮮血と言っても
人間みたいに赤い訳では無く紫色の血が出るのだが、デュへインは斬られた事に
吐血しながらも大きく力むとマサツグ達に向けて突如謎の波動を放っては
吹き飛ばし、三人から距離を取り始める。そして三人も突然の波動に吹き
飛ばされると教会の入口まで戻されるのだが、困惑した様子で受け身を取り
すぐさま構え直すと、吹き飛ばされた事に戸惑いつつもまだ倒れて居ない
デュへインを睨み付けては状態を確認する。
__ッ!!…ザザァァ!!…フォン!!…
「な、何だ今のは!?…吹き飛ばされた!?…」
「今はそんな事は如何でも良い!!…まだ倒れて居ないぞ!!…」
「チッ!!…もう一撃入れないといけないってか!?…」
武器を構えながらデュへインの体に目を向けるとそこにはムキムキの体に
一閃が深々と…ついさっき斬られたと言った様子で傷口に手を当てては
血を流し、息を切らすデュへインの姿が有った。その際体に埋め込まれて
あった筈の六つの宝玉の内二つが砕かれ、体から零れ落ちるとドロップ
アイテムとして地面に転がってはその宝玉が嵌っていたであろう場所には
窪みが出来ていた。そして俗に言う部位破壊と言う奴なのか…
二つの宝玉が失われた事によりデュへインの背中の触手も10本あった
筈なのだが、心成しか減って6本に見える!…リーナの一撃が有効だったと
言う事を確認しつつ次の攻撃を考え始めていると、先にデュへインが
動き始める!…
「ゼェ!…ゼェ!…不覚!!…
マサカ短時間トハ言エアノ攻撃デ動ケナクサレルトハ!!…グッ!!!…
《降リ注グ炎ノ雨ヨ!!…我ガ目ノ前ニ居ル愚カナ者達ヲ焼キ払エ!!…
フレアレイン!!!》」
__ゴウッ!!…バババババババ!!…ヒュン!!…ヒュンヒュンヒュン!!!…
「ッ!?…なっ!?…」
「フフフフ!…サァ!…コンガリト!!……ッ!?…」
デュへインがショックを受けた様子で息を荒げながらも魔法を唱えると
バスケットボール台の火球を両手に作り出し、その火球を自身の頭上に
掲げては一つになるよう合わせて見せると、次の瞬間その火球から
マサツグ達に向けて雨が降り注ぐよう野球ボール台の火の球が放出される!
その火の雨にリーナが戸惑い棒立ちして居るとあっと言う間にマサツグ達の
周りは火の海と化し、ジリジリとスリップダメージ…火の玉に直撃だと
普通にダメージの灼熱地獄に襲われる!…木造の屋内でやる様な魔法では
無いのに平気で唱えたデュへインにリーナが困惑の表情を見せて居ると、
その様子を遠距離から見詰めてはニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる
デュへイン!…そしてそのまま焼き殺そうと意気込み火力を上げようと
した途端、ある者が目に付くと思わず驚き戸惑ってしまう!…
__バシュン!!…バシュン!!…
「おっと!…おい!モツ、リーナ!!…大丈夫か!?」
「ッ!…ナイスタイミング!!…」
「マサツグ!…すまない!」
デュへインが見たものは大剣を斜に…それも峰を前にして炎の雨から身を守る
マサツグの姿であり、慣れた様子でタッタカ移動してはモツとリーナを自身の
後ろに隠し前進して来る様子であった!一応ガードしていてもダメージは
マサツグに入るのだが、大剣のダメージカット率が高いのか全然と言って
良い程ダメージが入って居る様に見えず…モツとリーナがマサツグにお礼を
言っているとあっと言う間にデュへインを射程距離内に入れてしまう!…
「よし!…攻撃は任せたからな!?…」
「任せろ!!」
「オノレェ!!…小癪ナァァァァl!!!」
__ゴオォ!!!…ビュビュビュ!!!…
マサツグは完全に盾になるつもりで居るのか、モツとリーナに攻撃を任せると
二人は頷き返事をする!マサツグの後ろから火の雨の様子を伺い…タイミングを
見計らっては飛び出し攻撃しようとデュへインの動向を探るのだが、デュへイン
も驚いてばかりではないと言った様子で二人を大剣一本で護り切るマサツグに
対し怒りを燃やすと、ヘイトをマサツグに向けては集中攻撃を開始する!…
火の雨の魔法は両手が固定されている訳では無いのかパっと放すと無詠唱で
両手に魔法弾を作り出し、背中の触手もマサツグに向けて放つと魔法と物理の
猛攻撃の雨を浴びせ始める!
「ウガッシャアアアァァァァァァァ!!!!!」
__ドガガガガガガガガ!!!!!…
「うおッ!?…気を抜いたら飛ばされそうだ!!…そこそこキツイ!!…」
「ッ!?…マサツグ!!…」
「ッ!!…構わずやれ!!!…何ならヘイトはこっちに向いてる!!!…
遠慮無くやってやれ!!!!」
もはや自我崩壊を起こして居そうな位に吠えてはデュへインがマサツグに攻撃を
繰り出し、その全攻撃を一身に受ける事になったマサツグが大剣を弾かれそうに
なりながら耐えて居ると、リーナが心配した様子でマサツグに声を掛ける!…
しかしマサツグは逆にこれを好機と見ているのか直ぐリーナに対して大丈夫と
答えては攻撃に専念するよう指示を出し、腰を落として右肩を大剣に添えるよう
全ての攻撃を耐え凌ぐ体制を取り始めると、固定された盾の様に二人を守り出す!
そうしてマサツグが盾になっている間にモツが攻撃の隙が無いか伺い、いつ飛び
出そうかと身構えているのだがその間にも発動した刹那のタイムリミットが
迫って来ると、モツが焦りを覚える!…
__ドガガガガガガガガ!!!!!…
「ッ!…チッ!!…マサツグが耐えて居られるのも長くは無いってのに!…
時間が無いってのに!!……こうなりゃ!!…」
__バッ!!…ッ!?…ビュビュビュっ!…
「雷撃刃!!!」
刻一刻と迫る刹那の使用時間にマサツグのTP…デュへインの猛攻が激しく
中々攻撃出来ないで居ると、モツが一か八かの賭けに出てはマサツグの
後ろから飛び出す!…モツが飛び出した事にデュへインが気付くと敵意の
視線をモツに向けるのだが、モツは構わないとばかりにデュへインに
向かい駆け出して行くと雷撃刃を放って見せる!…その際デュへインが
マサツグを攻撃していた触手の数本をモツに対して向かわせるのだが、
如何やら電撃系の技が弱点なのか向かわせた触手が見事に雷撃刃に
切り刻まれると再生不可能な状態になる!
__バジュウウゥゥ!!!…ボタボタボタボタ!!…
「グッ!?…合ワサッテモ居ナイノニ!!!…」
「ッ!?…モツ!!…しかし私も!!…」
__バッ!!…ッ!?…
斬り落とされた触手が焦げた様子で黒煙を上げると地面に転がり、何とも
生々しい音を立てては灰になる!…やはり電撃系の技を触手で止める事が
出来ないと言う事にデュへインがショックを受けて居ると、今度はリーナが
隙を見つけたと言った様子で飛び出し!…デュへインがリーナも飛び出して
来た事に戸惑いの表情を見せて居ると、リーナは地を這う斬撃をデュへインに
向かって撃ち放つ!…
「アース!!…ランナアァァァァァ!!!」
__ズバアァン!!…ガガガガガ!!!…コオオォォォ!!!…
{グッ!!…両方から攻撃が!?…
このままあの雷撃の方を先に対処すれば問題無い筈だが…
また腕が痺れてはあの風除けの巫女の攻撃を防ぐ事が出来ない!…
かと言って風除けの巫女の攻撃を防げば雷撃の方を諸に受ける事になる!…
恐らくはあの方から貰ったこの宝玉の力は雷に弱い!…
一体先にどちらを優先すれば!?…}
リーナが横っ飛びながらに放ったアースランナーは真っ直ぐデュへインに
向かって突き進み、モツが放った雷撃刃もデュへインに直撃間近と言う所まで
迫ると、デュへインがどちらを防御するかで悩み始める!どちらか片方防げば
片方を真面に喰らい動けなくなる!…そんな未来が見えているのか判断に
困って居ると遂には時間切れになったのか両方を諸に受ける事になると、
更に体の宝玉2つを失い…触手も更に二本失うと遂には残りの宝玉が半分を
切りそうになる!…
__ガガガガガ!!!…コオオォォォ!!!…ズバアァン!!…
「ウガアァッハ!!…」
「ッ!?…当たった!?…」
{クソォ!!…何故だ!?…如何してこうなった!?…
あの方のお力を借りれば全ては上手く行く筈だったのに!?…
何が!!…何が起きているのだ!?…
……こうなったら!!…もう!!…}
デュへインが二人の攻撃を受けて大きく怯んでしまうと火の玉の雨も消えて
しまい、マサツグが解放されると防御の構えを解いては伸びをし始める。
リーナ自身恐らくは弾かれると予想していたのか、自身の技が命中した事に
驚くとまたもや部位破壊で触手が無くなるのを目撃し、明らかにデュへインの
判断能力が低下している!…そんな疑問を持っては受け身を取って構えて
居ると、デュへインは頭の中でこんな筈では!?…と嘆き始める!…
その際誰かに力を借りてこの為体と言った様子でショックを受けるのだが、
ここでデュへインも反撃とばかりに遂に自我を捨てた様子を見せては
発狂し始める!…見境無しに魔法を乱発し始める!…
__……ブチッ!!…ウオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!…
「ッ!?…な、何だ!?…」
「急に吠え始め!?…」
__シュウウゥゥゥゥ!!!…ッ!?…
デュへインが激怒した様子で吠え出してその様子にマサツグとモツが
戸惑って居ると、デュへインの背後では色々な魔法が発動されようと
して居るのか巨大な魔法陣が突如現れ、その魔法陣から炎に岩に氷と…
それぞれ無数に塊で浮いて現れては量産され続ける!…明らかに異様な
雰囲気にマサツグとモツとリーナが困惑の表情を見せるのだが、
マサツグがハッと気付いた様子を見せては二人に注意を促す言葉を
掛けていた!
「……ッ!?…モツ!!…リーナ!!…」
__ッ!?…×2
「《我ガ目ノ前ニ居ル愚カナ者達ヲ焼キ払エ!!…フレアレイン!!!》
《我ガ目ノ前ニ居ル愚カナ者達ヲ貫キ風化サセヨ!!…アースニードル!!!》
《氷塊ニ押シ潰サレロ!!…アイスストライク!!!》」
__ボバババババババ!!!!…ッ!?!?…
マサツグの叫ぶ言葉にモツとリーナがハッ!と意識を取り戻した瞬間!…
デュへインはその背後にある炎や岩に氷と指示を出すよう魔法を詠唱し、
その炎や岩…氷と唱えた魔法に従うよう動き出すと、一斉にマサツグ達に
向かって襲い掛かり始める!…炎は先程の火の雨の様に降り注ぎ!…
岩は鋭利な棘となってはまるでマシンガンの様に乱射され!…
氷に至ってはマサツグとモツとリーナの頭上で集結し一塊になると
落下して来る!…そんな光景を目にしたマサツグ達は酷く驚き戸惑った
表情を見せては、嵐を閉じ込めた様な廃墟内を逃げ回り!…急速でTPを
消費し始めると徐々に魔法の被弾を許し始める!…
__ザシュッ!!…ボシュウッ!!…ドゴォ!!…
「クッ!!…」
「これは!!…」
「…攻撃を仕掛けたくともこれじゃ!!…ッ!!…無理ゲーじゃねぇか!?…」
マサツグは大剣で火の玉や氷の塊に岩の棘を防いだり払ったり…モツとリーナも
何とか物陰に隠れたり回避したりと色々試してみるが完全には回避出来ずに
ジワジワ削られる!…ただ回避するだけでなくデュへインの隙を伺い攻撃の
機会を探るのだが、こうも攻撃が激しくては隙を探す事も出来ないと言っては
ただ逃げ回る事しか出来ない!…そんな状態にモツが文句を言うよう呟いては
何とか無理にでも隙を探ろうとするのだが、まだ刹那はクールタイム中と
あっては大胆に動く事が出来ず、四苦八苦する!…そんな三人が苦戦する様子を
見たデュへインは自分が優勢である事を自覚してか、最初からこうすれば
良かったと言った具合に高笑いし始める!
「クハハハハ!!!…アハハハハハハ!!…
アァ~ッハッハッハッハッッハッハ!!!…
アアァ~~~ッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」
「チッ!…高笑いなんぞ!!…ッ!!…しやがって!!…」
__ガンッ!!…ギンッ!!……ザッ!!…
「ッ!…マサツグ!!…」
高笑いするデュへインの様子を見てはマサツグが苛立ちを覚えつつ、
嵐の様な攻撃を耐え続けて居るとそろそろ限界が近づいて来る!…
マサツグは大剣で抵抗して見せるも徐々に被弾してはその場に膝を
着き始め!…その様子を物陰から見ていたモツが心配した様子で声を
掛けるが、マサツグからの返事は帰って来ない!…このままでは
マサツグが倒れてしまう!…そう考えたモツは何か策は無いかと
考え始めるのだが、その隙を狙った様にデュへインがモツに狙いを
定めると魔法弾を撃ち出す!
「余所見ヲシテイル余裕ガアルノカアァァァ!?」
__バシュンッ!!…
「ッ!?…しま!!…」
__ドゴオォォ!!…ッ!?!?…
「ッ!?…グハァッ!!…」
デュへインが魔法弾を撃ち出すと真っ直ぐにモツの方に向かって
飛んで行き、モツがその魔法弾に対して反応が遅れた様子を
見せて居ると、ガードも出来ないまま魔法弾に吹き飛ばされる!
衝撃音が鳴り響いてはモツが大きく仰け反った状態で後方に
飛ばされ!…その様子を見ていたマサツグとリーナが戸惑いの表情を
見せて居ると、マサツグがすぐさまガードを解いて吹き飛ばされた
モツの方へと走り出す!…しかしこれで終わりでは無く更に
デュへインの猛攻は続く!…
「ッ!?…モツゥ!!!…」
__バッ!!…ッ!?…
「貴様モソロソロ死ネェェェェ!!!!
目障リデシカ無イ!!!!」
__バシュンッ!!…ドゴオォォ!!…
マサツグがデュへインに背を向けて走り出した瞬間!…この時を
待って居たとばかりに魔法弾を瞬時に作り出してはマサツグに
向けて射出する!…この時相当マサツグに対してストレスが
溜まっていたのか、イライラしながらも隙を見せた事に喜んだ様子で
叫び出し!…マサツグに向けた放った魔法弾が躱される事無く
ヒットすると、更に歓喜の声を挙げる!
「ッ!?…ぐおあッ!?…」
「マサツグ!?…モツ!?…」
__ズサアァ!!………
「あぁ!!…ああぁぁぁ!!…」
何故マサツグはデュへインの攻撃を躱す事が出来なかったのか…
それはTP切れを起こして居たからである!…TP切れを起こしては
ガードも!…回避も出来ない無防備状態となってしまい、
ほぼ何もする事が出来なくなってしまうのである!…更に背中から
攻撃を受けたのでダメージは若干のブーストが掛かり、深手となって
そのまま吹き飛ばされ…モツと一緒に地面に横たわっては動かなくなってしまう…
そんな一気に二人ダウンした様子を見たリーナが慌てた様子で二人に声を掛けるも
当然返事が返って来る訳も無く…ただ倒れる二人を見詰めてはリーナが
今にも泣きそうな表情で固まって居ると、もう勝ったと思い込んだのか
唱えた魔法…背後の魔法陣を消してはデュへインがリーナに話し掛ける…
__シュウゥゥゥン……
「…サテ、マダヤル気デスカ?…」
「ッ!?…ッ~~~~!!!…貴様ぁぁぁ!!!…」
「……ホウ?…モウコレ以上ノ戦闘ハ無意味ダト言ウノニ…
マダ抵抗スル気デスカ?……勇敢ト言ウカ無謀ト言ウカ…」
デュへインが先程の発狂状態から戻った様子で話し出してはリーナにこれ以上の
戦闘は無意味と言い出し、その言葉を聞いてリーナは二人が倒された事に怒りを
燃やすと、刺し違える気で居るのか剣を構えデュへインを睨み付ける!
そんなリーナの姿を見てデュへインが呆れた表情を見せては首を左右に振り、
無駄だと諭すよう話し出すのだがリーナは完全に退く気は無いのか、頑なに剣を
構え続けてはデュへインを睨み付ける!…そんな様子を廃墟の二階から…
何ならこの戦闘が始まった時から楽しそうにずっと見て居た者がコロコロと
静かに笑いながら様子を眺めて居ると、現状の様子を見ては思わず言葉を
口にする。
「くふふふふ♪…もうこれは勝負あったの?…
やれバレんよう上から見ては楽しんでおったが…
もう少し位頑張って欲しかったの?…あの木偶の棒?…
この勝負…やはりわっちのお気に入りの勝利じゃ!…
…にしてもメキメキと実力を付けて来る!…ほんに面白き男よの?…
くっふふふふ♪…」
「サァ!…無駄ナ抵抗ハ止メテ…コノママ大人シク死ニナサイ!!!…
貴様ニハ死ンデカラ役ニ立ッテ貰ウ事トシヨウ!!!…」
「刺し違えてでも!!…貴様を倒す!!!」
__チャキッ!!…
ある者はまるでマサツグ達が勝ったかの様に呟いてはその戦いの行く末を
見詰め続け、デュへインはその言葉の意味など全く分かって居ない様子で
リーナに止めを刺そうと動き出す。勿論その謎の者の言葉を聞いた訳では
無いので気付く筈も無いのだが、完全に慢心した様子で触手をウネウネと
動かしてはリーナに対してニヤッと笑い!…リーナも覚悟を決めた様子で
睨み付け相手の出方を伺うと、突貫する気で居るのか両手に剣を握り直す!
そうして二人だけとなった空間に緊張感が漂い出し、互いにマサツグと
モツの事など目に入って居ない様子を見せて居ると、次の瞬間まだ終わっては
無いとばかりに事態が動き出す!
「……雷撃!!…」
__ッ!?…クルッ!!…×2
「刃!!!!」
__バジュウウゥゥ!!!…
互いにいつ動き出すかと相手の出方を伺い…マサツグとモツから
目を逸らし集中して居ると、突如技名を叫ぶ声が廃墟内に響き渡る!
当然その叫び声に吃驚した二人が声の聞こえた方に目を向けると、
そこには既に技を放ち終えた状態で立ち尽くすマサツグとモツの
姿があり!…リーナの両隣を二人が放った雷撃刃が駆け抜けて行くと、
本日三度目となる雷鳴十文字撃に昇華される!…その雷鳴十文字撃は
今まさにデュへインに襲い掛かろうとしており、当然触手で防ぐ事も
出来ないので両腕で止めるしか無く…デュへインも慌てた様子を
見せるのだが、ここでハッ!とある事に気が付くと途端に絶望の表情を
見せる!
「グッ!?…馬鹿ナ!?…貴様達ハ今サッキ!?……
…ッ~~~!!!…エェ~イイ!!……ッ!?…」
「…そうだよなぁ?……止めて良いのかなぁ?…」
「止めたって良いんだぜぇ?…この後の事が怖くなければ?…」
「ッ~~~~!!!!!…キサマラァァァァァァァァァァ!!!!!」
デュへインが気付いた様子で絶望の表情を浮かべ、その表情が見たかった!と
言った様子でマサツグとモツが悪い笑みを浮かべると焦らせるよう意地悪にも
質問し始める!…もはやこうなるとどっちが悪者か分からなくなるのだが、
今日で三回目となる自問自答…デュへインに向かって飛んで来る雷鳴十文字撃は
触手で止める事が出来ない!…止めるとするなら自らの手で止めるしか
無いのだが…それをするとまたあの時の様に痺れては今度こそリーナに止めを
刺されてしまう可能性があり、防がなかったら防がなかったで弱点である
攻撃を諸に受けてやられる可能性が出て来る!…そうなるとその場から
逃げるよう回避するしか他に無いのだが、デュへインは何故か頑なにその場から
逃げようとはせず、ただ悩み続けて居るとその二つの選択肢も無くなり始める!…
そうして悩みに悩んでデュへインの中で答えが出たのか、マサツグとモツに
対して怒り心頭の叫びを挙げては両手を前に突き出し、雷鳴十文字撃を受け止める
体勢に入るのだが、マサツグとモツはそれを待って居たとばかりにガッツポーズを
すると、リーナに最後と言った様子で指示を出す!…
__…グッ!!…バジュウウゥゥ!!!…
「グッ!!!ウオオアアアァァァァァァァァァ!!!!…
オノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレ!!…
ッ~~~!!!…オノレェェェェェェェ!!!!!」
「…リーナ!!!…止めは任せたからな!?…
ド派手なの一発!!…ぶちかましてやれ!!」
マサツグがリーナに最後の指示を出すと、デュへインの方では雷鳴十文字撃を
引き裂く体勢に入って居た…その後に見える未来にデュへインは怒りを覚えた
様子で両腕に力を込めては痺れないよう対策を講じようとするのだが、既に
放電を浴びては腕の感覚が曖昧になり、反応が可笑しい…そんな状態でも
諦める様子を見せない一方で、マサツグの指示にリーナが困惑し始めると二人が
笑顔で立って居る事に疑問を覚える!…
「え?…マサツグと…モツ?…た、確か二人は?…」
「何ボサっとしてんだ!?…せっかくのチャンスを逃す気か?…」
「ッ!?…わ、分かった!!!」
__……スゥ…ハァ……ッ!!…チャキッ!…
さっき二人はデュへインの魔法弾を食らって死んだんじゃ?…そんな疑問に
駆られただマサツグとモツの事を見詰めて居ると、モツが呆れた様子で
リーナにしっかりするよう声を掛け出し!…その声にリーナがハッ!とすると
モツに返事をする!…今はデュへインに集中!…そんな様子で一旦は疑問を
隅に置き、お得意の突き技を放つ体勢を取り始めると背筋を伸ばし呼吸を
整え始める!…文字通り!…この一撃で止めを刺し!…終わりにすると言う
意味を込めて剣を握り込むとその時を待つ!…そしてデュへインの方でも
遂にその瞬間が訪れようとして居るのか引き裂く一歩手前で固まっては
最後の力を腕に込め出し、一気に引き裂こうとする!…
__ゴゴゴゴゴゴ!!!…ガッ!!…
「グッ!!…グググググググッ!!!…」
__ゴゴゴゴゴゴ!!!!…カッ!!!…
「ッ~~~~!!!!…ヌアアアアアァァァァァァ!!!!」
デュへインが思いっきり力んで雷鳴十文字撃を引き裂くと霧散化し、
小さな電子が出来るとまるで蛍の様に空中を滞留する!…
そして肝心の腕はと言うとやはり放電で動かないのか左右にピンと
伸びては全く動かず…最初の一撃を貰った時同様の光景になっては
デュへインがマサツグとモツを睨み付ける!…お前達さえ居なければ!!…
そんな恨めしそうな表情で睨み付けるのだが、マサツグとモツは
全く気にしていない様子でデュへインに背を向け、後の事をリーナに
任せ始めると再度…デュへインに見えるようガッツポーズをして見せる!
__……スゥ……ガッ!!!…
「オノレエエエエエエエエェェェェェェ!!!!…」
「エルレイド!!!…フルゥレエエェェェェェェェェ!!!!」
__ゴウッ!!!…コオオォォォ!!…バシュン!!……
マサツグとモツが揃って天高く腕を掲げると力瘤を作る様に肘を曲げて
ガッツポーズをし、その光景を見たデュへインが感情を爆発させた様子で
二人に最後の咆哮を挙げると、リーナは硬直して動かなかくなった
デュへインに対し止めのエルレイドフルーレを放つ!…リーナの放った
突き技はノーガードで直撃するとデュへインの鳩尾に風穴を開けて通気性を
良くし、宝玉もその一撃で全部吹き飛んだ様子を見せると、デュへインは
その場から本当に動かなくなる…こうしてデュへインとの戦闘はリーナの
最後の一撃よって終了したかの様に思えたのだが、この戦いはまだ終わって
ないとばかりに!…次の事件が起きようとしている事をこの時三人は
まだ知る由も無いのであった!…
10
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる