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終章:自由/不自由
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目が醒めた時、その天井は見慣れないものだった。ただ部屋に流れるラジオらしき音声と、それより少し大きな音で響くタイピングの音に誰かがいるのだということは分かる。
今まで部屋に誰かがいる、ということはなかったなとユーマは朧気な意識の中で思った。いつも誰かの部屋にはいた。だから自分の部屋の天井よりも他人の部屋の天井の方がよく見ていた気がする。
そしてよく分からない天井を見上げならも、聞き覚えのある、タイピングの音にユーマはそちらを向いた。
「……ロス?」
声は少しかすれていた。寝起き、といえば寝起きだから当たり前かと思う。そんな声は小さかったが、手を止めたロスはユーマの方を向いた。
「良かった……。取り敢えず痛み止め飲んで」
立ち上がってロスはベッドサイドにあったペットボトルを開ける。傍には錠剤の入ったピルケースがある。
ベッドからロスの姿を見た時に、ここがロスの部屋ではないことは分かった。彼の部屋の配置ではないし、そもそも彼は寝室と作業部屋はしっかり分けている。
「ここは……?」
身を起こそうとしてユーマは痛みに顔を顰めた。だがその痛みは主に下肢に集中しており、身を起こすには問題はない。だが痛くて、痛み止めを飲もうと心に決める。
「ここはハチのセーフハウスだよ」
※ ※ ※
ハチは意識を失ったユーマをみて舌打ちをした。重いからなどという理由ではない。ここまで歩いて来るまでにも鮮血は地面に線を描いている。かなりの出血だ。傷口が直ぐに塞がるようなハチのような回復力があれば当たり前だがここまでは出血しない。
だから人が死ぬのにどれだけの血を流したら危ないのか、など気にしたことがない。
だが、だからこそこれは危ないことは分かる。少し焦りを感じる自分を不思議に思いながら、ハチは車に向かった。
運転手は降りてきて、ドアを開け二人を招き入れる。苦痛に歪んだ表情を隠そうともしない男こそロスだとハチは納得した。
「どうも」
「怪我……何発?」
「片足一発、計二発。医者は?」
ハチが答えるとロスは頷いた。後部座席に乗せてやるとそのままハチも後ろに乗り込んだ。ドアを閉めてロスは運転席に戻るとすぐに車を出した。
「医者は大丈夫だけど、その後は? その怪我じゃすぐには動けない。あとそこに救急キットあるから使って」
すぐに速度を出して車を走らせ始めたロスは前を向いたまま話かけた。
ユーマから電話を奪ったあと、ハチは迎えに来るように伝えた。自分は大丈夫だろうという自信はもちろんあった。だからその迎えはユーマの為だ。それは説明をしなくともロスもすぐに理解して承諾した。
先にユーマが頼んでいたものは想定内であり、且つ、ハチにとっても必要と判断しているものだった。強化外骨格の出力の低下をさせること。だがハチはそれに追加を依頼した。必ず自分に対しての妨害処置としてナノボットに関連する技術を入れてくるだろうことは理解できていた。回復力に特化しているとはいえ、身体の中にはナノボット、すなわち機械が存在するのだ。それが正常に動き続けているのならば敵はそれを使って動きを封じることもできるはずだ、と。
ハチの読みは当たっていた。そしてそれを妨害する為にも一瞬でいいから全ての電波妨害をお願いした。手間が掛るのは確かだ。だがどれか一つを落とすというより、全てを落とすならばロスにとっては簡単だった。だからその一瞬は負けられない一瞬になる。ハチだってその時に大きな怪我を負っていれば、その回復が成せないまま戦うことになる。
それらに対しての対価は、共に街を出ることだった。ユーマが何と言っても実行に移すというのがハチの提案だった。
ロスは一瞬悩んだ。それはユーマの気持ちを踏みにじるともいえる。だが自分はユーマについて行きたいと思っていた。彼の力になりたいとも思うし、彼の側に居たいと思う。それは自分が一方的にユーマの事を愛しているからだと理解していた。
だからハチの提案にのったとして、ユーマから拒絶された場合を考えると簡単に首を縦に振れなかった。だがしかしハチの依頼は受けることにした。それは最終的にはユーマを助けることに繋がることを一番理解していたからに他ならない。
だがこれほど怪我をするとは思っていなかった。だが同時にミナトはそうまでしても逃がさないつもりだったのだろう、ということも理解できる。
「俺のセーフハウスに来れば良いよ。アンタも。どうせ最終的には出るんだから、今さら誰に知られようとも問題はないし」
ハチの言葉に思考を過去に飛ばしていたロスは、ふとバックミラー越しに二人を見た。血の気を失いつつある顔のユーマと、その足元を最低限止血しながらハチは言った。
「あそこなら安全でしょ。それに……」
言葉を切るとハチは顔を上げた。バックミラー越しに二人の視線が交錯する。
「ボスのほうは殺してないから、安全でしょ」
「殺してない?」
ロスはハンドルを切りながら口にした。
「そ。俺が殺したかった方は、まぁほぼ死ぬだろうけど。でもミナトは死なないよ、あれは」
「でもそれじゃあユーマを探す可能性だってあるだろう?」
「ある。でも、ユーマは殺せた瞬間があったのに殺してない。それを理解してくれればいいんだけどねぇ、無理か」
ハチは今の状況に似つかわしくなく笑った。
医者のいるマンションまであと少しだった。追手がくる様子もなお。おそらく残されている二人の救助を最優先しているのだろう。組織の大物がいる場所に、他の組織の人間がいないなんてことは有り得ない。どこかに居たのは確かだが、ドローンでの電波妨害がそちらにも何かしら悪影響を与えたことも考えられる。そしてそれはロス達にすれば嬉しい影響だ。
「まぁそれに個人的な感情はとにかく、俺のデータという点では色々取れてるっしょ。って考えたら、深追いする必要はないしね」
「でも……私欲で深追いをする可能性だってあるだろ」
「あったとしても、アンタと俺がいるなら逃げられるでしょ。それに、次にもしあったらその時は俺が殺せば良い」
まるでそれは小さな虫を殺すかの如く簡単なことのようにハチは言って微笑んだ。
それを見ると、この二人とは確かに生きてきた世界は違うのだろうなとぼんやりとロスは思った。
※ ※ ※
「それで、ここに?」
痛み止めを飲んでロスから聞いた。話を聞いている内に痛みは抑えられてきた。そして自分が意識を手放していた間の話を聞いて納得していた。だが同時にハチが面倒臭いことをしたものだと少しだけ悪態を吐いて、こちらに関しては頭が痛くなる思いだった。
「そう。だからもらってる薬を飲みきって大丈夫だったら、街を出よう」
「お前も行くのかよ……本当に」
ユーマは少しだけ嫌そうな顔をして見せた。ロスはそれを見て笑うともちろんと頷く。
「俺とアイツ、それにユーマが居れば、もし組織の誰かが来たってどうにかなるでしょ? それに俺はユーマの事が好きだし、愛してる。だからずっと一緒に行きたいって言ってたんだし」
「でもそれは……」
「でもね、だからこそわかったんだよ。ユーマが嫌がった理由も、それでも俺が行きたいって思う理由も」
その言葉にユーマは首を傾げた。ここまで巻き込んでしまったロスを、今さら置いて行く事は確かに無理だろう。戦いの場に巻き込んでしまった。そして迎えに来てくれたことは、一命を取り留めたユーマにとっては命の恩人ではあるが、同時にロスという存在をどこかの記録に残してしまった可能性が大いにある。
仮に、ミナトが本気でユーマ達を探そうとした場合、ロスの情報ももちろん探し出されるだろう。そしてターゲットになることは明白だ。
「俺は確かに同じ世界に住んでいるけれど、実際に人を殺したりはしてない。だから血だらけで今にも死にそうなユーマを見た時、かなりテンパった。だけどそれどころじゃないことはずっと見てたから、なんとか平常心保って医者のとこまで連れて行って。その間ハチと話してて、アイツはユーマと同じ世界に住んでるんだなって思った。でも、だからこそ、側にそうじゃない住人ってのがいても良くない? その方が、どちらにも抑止力として働けそうじゃない? 俺」
「本気で言ってんのかよ、それ」
「本気本気。それに、俺はユーマと一緒に居られればいいんだよ、それで。別に側にいるだけでそれ以上は望まない。だからユーマがずっと俺が一緒に行くっていうのを拒絶してたのも分かったよ。住む世界が違うっていうのが分かれば、感覚が違うから、多分そういうのを押しつける……っていうか、それに染まる、平気になる俺はイヤだみたいな感じじゃない?」
その考えはユーマの思考そのものであり、小さく頷いてユーマは感心してみせた。少し嬉しそうに笑うとロスは続ける。
「だからこそ、俺は側に居たいと思うよ。こんな世界で不器用に生きてるユーマを俺は応援したいからね」
「なんでそんなに……」
「だから、俺は愛してるんだよユーマのこと」
屈託なく言うロスの姿に、ハチは聞き慣れている別の「愛してる」を思い出した。
あれもまた、確かに愛してるなのだろう。だが自分がおそらく求めていた物はこれだったことを与えられて、理解して、嬉しくて、口元を緩めて微笑んだ。
今まで部屋に誰かがいる、ということはなかったなとユーマは朧気な意識の中で思った。いつも誰かの部屋にはいた。だから自分の部屋の天井よりも他人の部屋の天井の方がよく見ていた気がする。
そしてよく分からない天井を見上げならも、聞き覚えのある、タイピングの音にユーマはそちらを向いた。
「……ロス?」
声は少しかすれていた。寝起き、といえば寝起きだから当たり前かと思う。そんな声は小さかったが、手を止めたロスはユーマの方を向いた。
「良かった……。取り敢えず痛み止め飲んで」
立ち上がってロスはベッドサイドにあったペットボトルを開ける。傍には錠剤の入ったピルケースがある。
ベッドからロスの姿を見た時に、ここがロスの部屋ではないことは分かった。彼の部屋の配置ではないし、そもそも彼は寝室と作業部屋はしっかり分けている。
「ここは……?」
身を起こそうとしてユーマは痛みに顔を顰めた。だがその痛みは主に下肢に集中しており、身を起こすには問題はない。だが痛くて、痛み止めを飲もうと心に決める。
「ここはハチのセーフハウスだよ」
※ ※ ※
ハチは意識を失ったユーマをみて舌打ちをした。重いからなどという理由ではない。ここまで歩いて来るまでにも鮮血は地面に線を描いている。かなりの出血だ。傷口が直ぐに塞がるようなハチのような回復力があれば当たり前だがここまでは出血しない。
だから人が死ぬのにどれだけの血を流したら危ないのか、など気にしたことがない。
だが、だからこそこれは危ないことは分かる。少し焦りを感じる自分を不思議に思いながら、ハチは車に向かった。
運転手は降りてきて、ドアを開け二人を招き入れる。苦痛に歪んだ表情を隠そうともしない男こそロスだとハチは納得した。
「どうも」
「怪我……何発?」
「片足一発、計二発。医者は?」
ハチが答えるとロスは頷いた。後部座席に乗せてやるとそのままハチも後ろに乗り込んだ。ドアを閉めてロスは運転席に戻るとすぐに車を出した。
「医者は大丈夫だけど、その後は? その怪我じゃすぐには動けない。あとそこに救急キットあるから使って」
すぐに速度を出して車を走らせ始めたロスは前を向いたまま話かけた。
ユーマから電話を奪ったあと、ハチは迎えに来るように伝えた。自分は大丈夫だろうという自信はもちろんあった。だからその迎えはユーマの為だ。それは説明をしなくともロスもすぐに理解して承諾した。
先にユーマが頼んでいたものは想定内であり、且つ、ハチにとっても必要と判断しているものだった。強化外骨格の出力の低下をさせること。だがハチはそれに追加を依頼した。必ず自分に対しての妨害処置としてナノボットに関連する技術を入れてくるだろうことは理解できていた。回復力に特化しているとはいえ、身体の中にはナノボット、すなわち機械が存在するのだ。それが正常に動き続けているのならば敵はそれを使って動きを封じることもできるはずだ、と。
ハチの読みは当たっていた。そしてそれを妨害する為にも一瞬でいいから全ての電波妨害をお願いした。手間が掛るのは確かだ。だがどれか一つを落とすというより、全てを落とすならばロスにとっては簡単だった。だからその一瞬は負けられない一瞬になる。ハチだってその時に大きな怪我を負っていれば、その回復が成せないまま戦うことになる。
それらに対しての対価は、共に街を出ることだった。ユーマが何と言っても実行に移すというのがハチの提案だった。
ロスは一瞬悩んだ。それはユーマの気持ちを踏みにじるともいえる。だが自分はユーマについて行きたいと思っていた。彼の力になりたいとも思うし、彼の側に居たいと思う。それは自分が一方的にユーマの事を愛しているからだと理解していた。
だからハチの提案にのったとして、ユーマから拒絶された場合を考えると簡単に首を縦に振れなかった。だがしかしハチの依頼は受けることにした。それは最終的にはユーマを助けることに繋がることを一番理解していたからに他ならない。
だがこれほど怪我をするとは思っていなかった。だが同時にミナトはそうまでしても逃がさないつもりだったのだろう、ということも理解できる。
「俺のセーフハウスに来れば良いよ。アンタも。どうせ最終的には出るんだから、今さら誰に知られようとも問題はないし」
ハチの言葉に思考を過去に飛ばしていたロスは、ふとバックミラー越しに二人を見た。血の気を失いつつある顔のユーマと、その足元を最低限止血しながらハチは言った。
「あそこなら安全でしょ。それに……」
言葉を切るとハチは顔を上げた。バックミラー越しに二人の視線が交錯する。
「ボスのほうは殺してないから、安全でしょ」
「殺してない?」
ロスはハンドルを切りながら口にした。
「そ。俺が殺したかった方は、まぁほぼ死ぬだろうけど。でもミナトは死なないよ、あれは」
「でもそれじゃあユーマを探す可能性だってあるだろう?」
「ある。でも、ユーマは殺せた瞬間があったのに殺してない。それを理解してくれればいいんだけどねぇ、無理か」
ハチは今の状況に似つかわしくなく笑った。
医者のいるマンションまであと少しだった。追手がくる様子もなお。おそらく残されている二人の救助を最優先しているのだろう。組織の大物がいる場所に、他の組織の人間がいないなんてことは有り得ない。どこかに居たのは確かだが、ドローンでの電波妨害がそちらにも何かしら悪影響を与えたことも考えられる。そしてそれはロス達にすれば嬉しい影響だ。
「まぁそれに個人的な感情はとにかく、俺のデータという点では色々取れてるっしょ。って考えたら、深追いする必要はないしね」
「でも……私欲で深追いをする可能性だってあるだろ」
「あったとしても、アンタと俺がいるなら逃げられるでしょ。それに、次にもしあったらその時は俺が殺せば良い」
まるでそれは小さな虫を殺すかの如く簡単なことのようにハチは言って微笑んだ。
それを見ると、この二人とは確かに生きてきた世界は違うのだろうなとぼんやりとロスは思った。
※ ※ ※
「それで、ここに?」
痛み止めを飲んでロスから聞いた。話を聞いている内に痛みは抑えられてきた。そして自分が意識を手放していた間の話を聞いて納得していた。だが同時にハチが面倒臭いことをしたものだと少しだけ悪態を吐いて、こちらに関しては頭が痛くなる思いだった。
「そう。だからもらってる薬を飲みきって大丈夫だったら、街を出よう」
「お前も行くのかよ……本当に」
ユーマは少しだけ嫌そうな顔をして見せた。ロスはそれを見て笑うともちろんと頷く。
「俺とアイツ、それにユーマが居れば、もし組織の誰かが来たってどうにかなるでしょ? それに俺はユーマの事が好きだし、愛してる。だからずっと一緒に行きたいって言ってたんだし」
「でもそれは……」
「でもね、だからこそわかったんだよ。ユーマが嫌がった理由も、それでも俺が行きたいって思う理由も」
その言葉にユーマは首を傾げた。ここまで巻き込んでしまったロスを、今さら置いて行く事は確かに無理だろう。戦いの場に巻き込んでしまった。そして迎えに来てくれたことは、一命を取り留めたユーマにとっては命の恩人ではあるが、同時にロスという存在をどこかの記録に残してしまった可能性が大いにある。
仮に、ミナトが本気でユーマ達を探そうとした場合、ロスの情報ももちろん探し出されるだろう。そしてターゲットになることは明白だ。
「俺は確かに同じ世界に住んでいるけれど、実際に人を殺したりはしてない。だから血だらけで今にも死にそうなユーマを見た時、かなりテンパった。だけどそれどころじゃないことはずっと見てたから、なんとか平常心保って医者のとこまで連れて行って。その間ハチと話してて、アイツはユーマと同じ世界に住んでるんだなって思った。でも、だからこそ、側にそうじゃない住人ってのがいても良くない? その方が、どちらにも抑止力として働けそうじゃない? 俺」
「本気で言ってんのかよ、それ」
「本気本気。それに、俺はユーマと一緒に居られればいいんだよ、それで。別に側にいるだけでそれ以上は望まない。だからユーマがずっと俺が一緒に行くっていうのを拒絶してたのも分かったよ。住む世界が違うっていうのが分かれば、感覚が違うから、多分そういうのを押しつける……っていうか、それに染まる、平気になる俺はイヤだみたいな感じじゃない?」
その考えはユーマの思考そのものであり、小さく頷いてユーマは感心してみせた。少し嬉しそうに笑うとロスは続ける。
「だからこそ、俺は側に居たいと思うよ。こんな世界で不器用に生きてるユーマを俺は応援したいからね」
「なんでそんなに……」
「だから、俺は愛してるんだよユーマのこと」
屈託なく言うロスの姿に、ハチは聞き慣れている別の「愛してる」を思い出した。
あれもまた、確かに愛してるなのだろう。だが自分がおそらく求めていた物はこれだったことを与えられて、理解して、嬉しくて、口元を緩めて微笑んだ。
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