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二章:共助/共犯
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中を熱で満たされて、ユーマは浅く息を繰り返していた。ゆるりと動いては、中を抉りながら抽挿を繰り返す。だが刺激してほしい所を突き上げてはくれない。
身体中が性感帯の如く敏感になっていた。ロスの指が肌を滑れば、それだけで気持ちがよくて中をきゅぅっと締めつける。その度にロスは小さく笑い、ささやかに腰を揺らしてくる。
「かわいい」
そういってまた奥を、でも、一番気持ちいい場所の手前を突いて揺さぶり動きを止める。
「ッぅ……あ」
「ユーマはさぁ、その男のこと怪しいって思ってないの?」
「ッ、……ぁ、は、あ?」
「最初から、今みたいになることが目的だったら? ターゲットを殺さないで連れて帰るのがそいつも依頼だったなら、ユーマが行く場所は、そいつの目的地かもよ?」
「そ、れは……ああ」
ぐっと奥を突き上げられ、身を震わせた。じわっと身体中に快感の波が広がり思考が散漫になる。早くもっと突き上げてほしくて堪らなくて、ユーマは甘ったるい声をだして懇願した。
「な、あ……ッ、おねが、い……ッ、もっと……動いてェ」
「答えてくれたらね」
「は? あ、ああ……ああ、ぁ」
ずるずると中を掻き出されるように腰を退いていく。
「雇われてるのが、実はユーマとおなじだったら?」
そう言ってロスはゆっくりと、再び中に熱をねじ込んでいく。じわじわと熱が体内を侵していく感覚に、ユーマはか細く声を上げて身を震わせる。
それでも最奥までは突き上げられず停まると、ロスは身を屈めて乳首に舌を伸ばした。
「ひぅ……ぁあ」
「いや、それは違うかぁ? ユーマは組織に帰る事が目的でしょ? じゃあ別の場所にユーマを連れて行って、そこでボスなりなんなりに引き渡すのが目的とか? 違うかなぁ。でも俺としてはその男は、何かあると思うんだけどなぁ」
言いながら、まるで動物が水を飲む時のように舌で小刻みに乳首を舐めていく。舌のぬるりとした熱い感触が触れる度に、ユーマは声を上げて身をぶるりと震わせる。その度にまた中もきゅっと締まり、ロスの形を肉壁が味わう。
「ナノボットの実験体なわけでしょ? それをユーマのところが欲しがったのは分かるよ。イイサンプルだもの」
そう言ってロスは手の平をユーマの腹のあたりに当てて動きを止める。
中途半端に中を抉られ、ユーマは息を荒くしたままロスを見つめた。
「でも別に、サンプルならここにも居るじゃん?」
ロスはそう言って奥を突き上げる。
「ひ、……っあああ」
「まぁ方向性持ちがうし、そもそもナノボットじゃないか」
そう言ってロスはユーマの顔を掴んで顔を近づけた。
「あ、ああ……ッ、ろ、す」
「まぁだからこそ、どっちも欲しいんだろうなぁ。どっちもコレからは役立つもの。お前はどう思うの、ユーマ」
「ッ……は、ぁ、お、れは……ッ、ただ、ミナトから……離れたい、だけ」
「だから怪しくてもアイツを使うってこと?」
その答えにユーマは頷いた。
ふぅっと溜息を吐くようにロスは息を吐いて、ユーマの唇に自分のそれを押しつけた。そして緩やかに腰を動かし、奥を緩くも強く突き上げた。
ぐっぐっと奥を突き上げられ、ユーマは声を上げる。苦しげに、それでも甘い声に中の熱がまた大きくなる。
「あ……ああぁぅ、ッ……ぁあ」
「俺も手伝うから、片付け終わったら一緒に街を出ない?」
ロスの言葉にユーマは首をゆるく横に振った。
それではロスに迷惑がかかるのは明白だ。この先がどうなるかは定かでは無いにしても、今の彼が築き上げた仕事での地位や信頼をなげうってまで自分と共に街を出るのは危険だ。
課程はどうであれユーマは必ず組織から出て、この街を出ると決めていた。例えそれが死に直進する道だとしても、その選択を今さら取り消す気はない。
「……そぉ」
小さく呟いてからロスは強く深く突き上げた。
息が止まりそうなほどの強さにユーマはソファからずれ落ちそうになる。落ちないようにと少し身体に力を込めると、中を締めつけ更に強い衝撃を感じて声を上げた。
ぐちぐちと音を立てて抽挿が繰り返されるなか、目の前に迫る快楽に身を震わせた。
あられもない言葉を漏らしてユーマは泣きそうなほど強い快感に溺れていく。
「あ、だ……ッ、ぁ、い、く……、いっちゃ……ッ、ああ」
「いくらでも、イッてよ」
にっと唇に形よく笑みを浮かべたロスが突き上げる。
息を止めてユーマは身を震わせた。身体に広がる快感は、吐精するよりもさらに強烈に脳をゆさぶり真っ白にする。
絶え間ない声を漏らして、身体をひくつかせ、すこし柔くなった雄からはだらだらと涎のように精が溢れている。
照明を背に見下ろすロスの瞳がじっと自分の姿を見ろしていて、恥ずかしくなった。だがその瞳に浮かぶ色に身体が震えた。
普段はそんなことも気にならない。意識が違う。
だからこの感覚はロスだけが自分に与える羞恥と快楽だ。
「ロス……」
自分をただ自分として愛してくれる存在はかけがえの無い存在だ。それ故に、大切にしたいと思うからこそ、彼の愛情に応えることは出来ないと思う。思っている。
中で更に大きく固くなる熱を感じて、また身が震えた。
口づける代わりに、ロスは耳元に唇を寄せると耳朶を噛みながら名を囁く。低く直接注ぎ込まれる声に身を震わせると、中で熱が広がっていくのを感じて、再び快楽に塗りつぶされていった。
身体中が性感帯の如く敏感になっていた。ロスの指が肌を滑れば、それだけで気持ちがよくて中をきゅぅっと締めつける。その度にロスは小さく笑い、ささやかに腰を揺らしてくる。
「かわいい」
そういってまた奥を、でも、一番気持ちいい場所の手前を突いて揺さぶり動きを止める。
「ッぅ……あ」
「ユーマはさぁ、その男のこと怪しいって思ってないの?」
「ッ、……ぁ、は、あ?」
「最初から、今みたいになることが目的だったら? ターゲットを殺さないで連れて帰るのがそいつも依頼だったなら、ユーマが行く場所は、そいつの目的地かもよ?」
「そ、れは……ああ」
ぐっと奥を突き上げられ、身を震わせた。じわっと身体中に快感の波が広がり思考が散漫になる。早くもっと突き上げてほしくて堪らなくて、ユーマは甘ったるい声をだして懇願した。
「な、あ……ッ、おねが、い……ッ、もっと……動いてェ」
「答えてくれたらね」
「は? あ、ああ……ああ、ぁ」
ずるずると中を掻き出されるように腰を退いていく。
「雇われてるのが、実はユーマとおなじだったら?」
そう言ってロスはゆっくりと、再び中に熱をねじ込んでいく。じわじわと熱が体内を侵していく感覚に、ユーマはか細く声を上げて身を震わせる。
それでも最奥までは突き上げられず停まると、ロスは身を屈めて乳首に舌を伸ばした。
「ひぅ……ぁあ」
「いや、それは違うかぁ? ユーマは組織に帰る事が目的でしょ? じゃあ別の場所にユーマを連れて行って、そこでボスなりなんなりに引き渡すのが目的とか? 違うかなぁ。でも俺としてはその男は、何かあると思うんだけどなぁ」
言いながら、まるで動物が水を飲む時のように舌で小刻みに乳首を舐めていく。舌のぬるりとした熱い感触が触れる度に、ユーマは声を上げて身をぶるりと震わせる。その度にまた中もきゅっと締まり、ロスの形を肉壁が味わう。
「ナノボットの実験体なわけでしょ? それをユーマのところが欲しがったのは分かるよ。イイサンプルだもの」
そう言ってロスは手の平をユーマの腹のあたりに当てて動きを止める。
中途半端に中を抉られ、ユーマは息を荒くしたままロスを見つめた。
「でも別に、サンプルならここにも居るじゃん?」
ロスはそう言って奥を突き上げる。
「ひ、……っあああ」
「まぁ方向性持ちがうし、そもそもナノボットじゃないか」
そう言ってロスはユーマの顔を掴んで顔を近づけた。
「あ、ああ……ッ、ろ、す」
「まぁだからこそ、どっちも欲しいんだろうなぁ。どっちもコレからは役立つもの。お前はどう思うの、ユーマ」
「ッ……は、ぁ、お、れは……ッ、ただ、ミナトから……離れたい、だけ」
「だから怪しくてもアイツを使うってこと?」
その答えにユーマは頷いた。
ふぅっと溜息を吐くようにロスは息を吐いて、ユーマの唇に自分のそれを押しつけた。そして緩やかに腰を動かし、奥を緩くも強く突き上げた。
ぐっぐっと奥を突き上げられ、ユーマは声を上げる。苦しげに、それでも甘い声に中の熱がまた大きくなる。
「あ……ああぁぅ、ッ……ぁあ」
「俺も手伝うから、片付け終わったら一緒に街を出ない?」
ロスの言葉にユーマは首をゆるく横に振った。
それではロスに迷惑がかかるのは明白だ。この先がどうなるかは定かでは無いにしても、今の彼が築き上げた仕事での地位や信頼をなげうってまで自分と共に街を出るのは危険だ。
課程はどうであれユーマは必ず組織から出て、この街を出ると決めていた。例えそれが死に直進する道だとしても、その選択を今さら取り消す気はない。
「……そぉ」
小さく呟いてからロスは強く深く突き上げた。
息が止まりそうなほどの強さにユーマはソファからずれ落ちそうになる。落ちないようにと少し身体に力を込めると、中を締めつけ更に強い衝撃を感じて声を上げた。
ぐちぐちと音を立てて抽挿が繰り返されるなか、目の前に迫る快楽に身を震わせた。
あられもない言葉を漏らしてユーマは泣きそうなほど強い快感に溺れていく。
「あ、だ……ッ、ぁ、い、く……、いっちゃ……ッ、ああ」
「いくらでも、イッてよ」
にっと唇に形よく笑みを浮かべたロスが突き上げる。
息を止めてユーマは身を震わせた。身体に広がる快感は、吐精するよりもさらに強烈に脳をゆさぶり真っ白にする。
絶え間ない声を漏らして、身体をひくつかせ、すこし柔くなった雄からはだらだらと涎のように精が溢れている。
照明を背に見下ろすロスの瞳がじっと自分の姿を見ろしていて、恥ずかしくなった。だがその瞳に浮かぶ色に身体が震えた。
普段はそんなことも気にならない。意識が違う。
だからこの感覚はロスだけが自分に与える羞恥と快楽だ。
「ロス……」
自分をただ自分として愛してくれる存在はかけがえの無い存在だ。それ故に、大切にしたいと思うからこそ、彼の愛情に応えることは出来ないと思う。思っている。
中で更に大きく固くなる熱を感じて、また身が震えた。
口づける代わりに、ロスは耳元に唇を寄せると耳朶を噛みながら名を囁く。低く直接注ぎ込まれる声に身を震わせると、中で熱が広がっていくのを感じて、再び快楽に塗りつぶされていった。
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