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8.キスと欲情
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「ふぅぅ……」
今日二回目の射精が終わり、飛び散った体液の処理を終えた拓海は元気を失った下半身を見ながらため息をついた。余韻から醒めた香澄は胸の前で腕を組み、無言で頬を膨らませていたが、拓海がおそるおそる彼女の機嫌をうかがうと、急に視線をそらし、恥ずかしげにつぶやいた。
「むぅぅ、拓海のバカぁ……お尻に指入れるなんて、変態のやることなんだからね。ちょっと痛かったしぃ……」
拓海は彼女の可愛らしい仕草にニヤつきそうになったが、慌てて神妙な顔をつくり、謝罪する。
「ゴメン、でもわざとじゃないんだ。香澄のお尻が可愛くて撫でてたら……たまたま入っちゃったんだ。本当だから!」
拓海は語気を強めて弁解の言葉を締めくくったが、香澄は怪訝な顔をした。
「本当かなぁ……まあいいや、あたしもそれなりに気持ちよかったし。でもなんかお互いちょっとクルーダウンしちゃったかも。よし、ちょっと補給しよっと、えいっ!」
「うわわっ、か、香澄……むぐっ」
香澄は胸の前で組んでいた両腕を広げて拓海に抱きつき、唇を奪うと、そのまま体重を預けた。
仰向けに倒された拓海の薄い胸板に、弾力ある乳房がムニュッと押し付けられ、意外と筋肉質な太ももで腰が挟まれる。
下腹になだらかな女の股間が押し付けられ、柔らかい陰毛が臍の下をさらりと撫でていく。
互いに汗ばんでいた素肌と素肌をぴったり密着させると、香澄は頬を上気させ、あむっ、はむっと拓海の唇をついばみ始める。
上半身を覆い尽くす女体の甘美な感触にしばし呆然としていた拓海はようやく落ち着きを取り戻し、自分も唇を動かそうとした。しかし不意に香澄は舌を出し、彼の唇をペロリと舐めた。
「うわっ」
不意打ちに驚いた拓海が声を上げると、香澄は少女のような無邪気な笑みを浮かべ、超至近距離で彼の顔をじっと見つめていた。
「拓海、いっぱいキスしよっ、キスしながらあたしの背中とかお尻とかいっぱい触って。そうすればすぐに元気になるから」
その甘いささやきに拓海がうなずくと、香澄は透明感のある黒目に喜悦を宿し、舌をひらひらと動かした。誘われるように拓海も舌を出すと、香澄はそれを罠にかかった獲物を捕獲するように、はむっと唇で挟み、そのままチュルチュルと啜った。
「んむぅっ」
拓海は舌ベロに走った甘い刺激にうめきを漏らしたが、香澄は満足げに目を細めるとおもむろに口を開き、彼を解放する。
そして、今度は自分の舌を拓海の唇に向かってまっすぐに伸ばし、同じことをするように促す。
その挑発的な行為に乗せられた拓海が、差し出された舌をジュルジュルと強く啜り上げると、香澄は
「んんふぅぅぅ、ん、ふぅぅ」
と、鼻から抜けるような魅惑的なうめきをもらした。
その声に欲情した拓海は、彼女の肩甲骨が浮いた裸の背中を強く抱きしめ、噛み付くような強いキスを見舞った。
香澄はその情熱的な接吻を余裕たっぷりに受け止めると、拓海の口内にニュルンと舌を滑り込ませ、上顎の口内粘膜をレロンと撫でた。
その大胆な舌遣いに拓海は目を見張ったが、負けじと彼女の舌に自分の舌を絡める。香澄の鼻から甘い吐息が漏れ、それを合図にして二人は夢中で互いの舌を貪り始めた。
舌を絡めるうちに香澄の唾液が口内に流れ込み、拓海の口内で二人分の唾液が混じり合う。そのほんのり甘い液体を拓海は無意識にゴクリと飲み込んだ。すると、まるで媚薬を飲まされたかのよう身体の内側から情欲の炎が燃え上がり、香澄の柔尻を貪るようにもみ始めた。
くにゅ、むにゅ、ぐにゅっとリズミカルに揉んでいるうちに、密着した香澄の股間がしっとりと湿ってきて、熱っぽい吐息が漏れ始める。キスの舌遣いもだんだんおろそかになり、香澄は小さくうめきを漏らしながら口を離した。
「うぅぅ……んぱぁ、やぁん、なんかあたし、もう我慢できないかも……濡れてきたしぃ」
「僕も、ほら……」
拓海は欲情に濡れた瞳で見下ろす香澄をまっすぐに見つめながら、自分の股間に手を伸ばし、いきり立った肉茎を香澄の臀部に押し付けた。香澄は目を見開いて驚嘆の声を上げる。
「あぁ、すごい……硬いのがあたしのお尻に当たってる……拓海ももう準備万端なんだね……」
「うん、僕も香澄と……したくてたまらない」
拓海が本能的な欲求を押し殺すような静かな声でつぶやくと、香澄は身体を起こしながら朗らかな声で言った。
「そうだね。拓海、セックスしよっ」
今日二回目の射精が終わり、飛び散った体液の処理を終えた拓海は元気を失った下半身を見ながらため息をついた。余韻から醒めた香澄は胸の前で腕を組み、無言で頬を膨らませていたが、拓海がおそるおそる彼女の機嫌をうかがうと、急に視線をそらし、恥ずかしげにつぶやいた。
「むぅぅ、拓海のバカぁ……お尻に指入れるなんて、変態のやることなんだからね。ちょっと痛かったしぃ……」
拓海は彼女の可愛らしい仕草にニヤつきそうになったが、慌てて神妙な顔をつくり、謝罪する。
「ゴメン、でもわざとじゃないんだ。香澄のお尻が可愛くて撫でてたら……たまたま入っちゃったんだ。本当だから!」
拓海は語気を強めて弁解の言葉を締めくくったが、香澄は怪訝な顔をした。
「本当かなぁ……まあいいや、あたしもそれなりに気持ちよかったし。でもなんかお互いちょっとクルーダウンしちゃったかも。よし、ちょっと補給しよっと、えいっ!」
「うわわっ、か、香澄……むぐっ」
香澄は胸の前で組んでいた両腕を広げて拓海に抱きつき、唇を奪うと、そのまま体重を預けた。
仰向けに倒された拓海の薄い胸板に、弾力ある乳房がムニュッと押し付けられ、意外と筋肉質な太ももで腰が挟まれる。
下腹になだらかな女の股間が押し付けられ、柔らかい陰毛が臍の下をさらりと撫でていく。
互いに汗ばんでいた素肌と素肌をぴったり密着させると、香澄は頬を上気させ、あむっ、はむっと拓海の唇をついばみ始める。
上半身を覆い尽くす女体の甘美な感触にしばし呆然としていた拓海はようやく落ち着きを取り戻し、自分も唇を動かそうとした。しかし不意に香澄は舌を出し、彼の唇をペロリと舐めた。
「うわっ」
不意打ちに驚いた拓海が声を上げると、香澄は少女のような無邪気な笑みを浮かべ、超至近距離で彼の顔をじっと見つめていた。
「拓海、いっぱいキスしよっ、キスしながらあたしの背中とかお尻とかいっぱい触って。そうすればすぐに元気になるから」
その甘いささやきに拓海がうなずくと、香澄は透明感のある黒目に喜悦を宿し、舌をひらひらと動かした。誘われるように拓海も舌を出すと、香澄はそれを罠にかかった獲物を捕獲するように、はむっと唇で挟み、そのままチュルチュルと啜った。
「んむぅっ」
拓海は舌ベロに走った甘い刺激にうめきを漏らしたが、香澄は満足げに目を細めるとおもむろに口を開き、彼を解放する。
そして、今度は自分の舌を拓海の唇に向かってまっすぐに伸ばし、同じことをするように促す。
その挑発的な行為に乗せられた拓海が、差し出された舌をジュルジュルと強く啜り上げると、香澄は
「んんふぅぅぅ、ん、ふぅぅ」
と、鼻から抜けるような魅惑的なうめきをもらした。
その声に欲情した拓海は、彼女の肩甲骨が浮いた裸の背中を強く抱きしめ、噛み付くような強いキスを見舞った。
香澄はその情熱的な接吻を余裕たっぷりに受け止めると、拓海の口内にニュルンと舌を滑り込ませ、上顎の口内粘膜をレロンと撫でた。
その大胆な舌遣いに拓海は目を見張ったが、負けじと彼女の舌に自分の舌を絡める。香澄の鼻から甘い吐息が漏れ、それを合図にして二人は夢中で互いの舌を貪り始めた。
舌を絡めるうちに香澄の唾液が口内に流れ込み、拓海の口内で二人分の唾液が混じり合う。そのほんのり甘い液体を拓海は無意識にゴクリと飲み込んだ。すると、まるで媚薬を飲まされたかのよう身体の内側から情欲の炎が燃え上がり、香澄の柔尻を貪るようにもみ始めた。
くにゅ、むにゅ、ぐにゅっとリズミカルに揉んでいるうちに、密着した香澄の股間がしっとりと湿ってきて、熱っぽい吐息が漏れ始める。キスの舌遣いもだんだんおろそかになり、香澄は小さくうめきを漏らしながら口を離した。
「うぅぅ……んぱぁ、やぁん、なんかあたし、もう我慢できないかも……濡れてきたしぃ」
「僕も、ほら……」
拓海は欲情に濡れた瞳で見下ろす香澄をまっすぐに見つめながら、自分の股間に手を伸ばし、いきり立った肉茎を香澄の臀部に押し付けた。香澄は目を見開いて驚嘆の声を上げる。
「あぁ、すごい……硬いのがあたしのお尻に当たってる……拓海ももう準備万端なんだね……」
「うん、僕も香澄と……したくてたまらない」
拓海が本能的な欲求を押し殺すような静かな声でつぶやくと、香澄は身体を起こしながら朗らかな声で言った。
「そうだね。拓海、セックスしよっ」
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