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2.幼馴染
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新緑の季節。日差しは夏に近づくたび少しずつ強くなり、日曜日の午後は心の暗雲を吹き飛ばすような快晴だった。
こんな日は外に出て自然の中を散歩したいと思うのが健康的な人間といえるだろう。
高岡香澄はそんな健全な人々の一員ではなかった。しかしこの日は珍しく外に出て、お気に入りの花柄のワンピースを着て近所の公園の遊歩道を歩いていた。
彼女が住む街で一番大きなこの公園は、遊歩道沿いに常緑樹が等間隔で植えられており、晴れた日には絶好の散歩スポットになる。
子供連れの若い夫婦。元気よくウォーキングするトレーニングウェア姿の高齢者。腕を組んで談笑しながら歩くカップル。
そんな雑多な人々を横目で見ながら、香澄は遊歩道に沿いに設置されているベンチを一つずつ確認していく。
そして香澄はようやく目的のものを見つけ、立ち止まった。視線の先にはベンチに座って文庫本を読んでいる男子。ダサい黒縁眼鏡をかけた優等生風の容貌をしたその青年は、幼馴染の樋渡拓海だった。
「よっ、ひさしぶり!」
香澄はニッコリと微笑み、軽いノリで声をかけた。すると、拓海は文庫本から顔を上げ、怪訝な顔で口を開く。
「香澄……いい加減、チャラ男と付き合うのやめたら……」
「いいじゃん、そんなのあたしの勝手でしょう」
隣に座りながらにこやかに反論する香澄から目を背け、拓海は顔をこわばらせた。
「……そんなこと言うんだったら、彼氏との卑猥な音声とおぞましい画像を送りつけるのやめてくれないかな」
香澄は冷静に抗議する幼馴染の顔を覗き込むようにして微笑んだ。香澄は彼氏との性行為をスマホで録音し、別れた日には男の全裸画像とともに拓海に送るのが習慣になっていたのだ。
「へへへ……聞いてくれたんだ。あたしの喘ぎ声、興奮するでしょ?ヤりたくなったらいつでも相手するよ」
「な、なに言ってるんだよ。そういうことは好きな人と……」
拓海は動揺を隠すために咄嗟に思いついた言葉を発したが、途中で声をつまらせる。そんな彼に香澄は苦笑いを浮かべた。
「……ふふっ、わかってんじゃん。あたし、もうママみたいに立派なビッチ女になっちゃったからね。今のあたしは好きな人じゃなくても簡単にエッチできるんだよねー」
「自分のこと、ビッチなんて蔑むもんじゃないよ……僕は香澄のことそういうふうに思ってないし……」
拓海はふてくされたように顔でうつむくと、それきり黙ってしまった。香澄は純情な幼馴染を見つめ、口元を緩めた。
「……やっぱり拓海とあたしは正反対だよね」
「なんだよ、それ……」
「簡単にいうとね、拓海はロマンチストだけど、あたしはリアリストなんだよ……」
「……」
ベンチに寄りかかり空を見上げながら淡々と語る香澄。その横顔を、拓海は無言で見つめていた。
「拓海はね、自分のパパを嫌悪して女に全然興味を持たなくなったみたいだけど、あたしはママの理性を失わせた男という存在がどういうものか知りたいって思ったの」
「それで……わかったの?」
「全然……でも最近少しだけわかってきたんだ。結局男って、女とヤルことしか考えてないチャラ男と、女とヤる勇気も覚悟もない弱虫男の二種類しかいないってね……」
虚空をボンヤリと見つめながら独自の見解を感慨深げに語る香澄に、拓海はため息をついた。
「それはずいぶん極端な二元論だね。そうすると僕は後者ってことになるね」
「そうかもね。でも拓海がチャラ男だったらドン引きだから、それでいいや」
「確かに……でも僕は……」
拓海は何か言おうとしたが、断念してうつむいてしまう。膝の上で拳を握り、肩を震わせる彼を横目で見ながら、香澄は栗毛色のセミロングヘアーをかき上げてクールな女を気取った。
「でもあたし、もうチャラ男はこりごりって気分なんだよね。そろそろ違うタイプの男も食べたいかも……」
「……違うタイプって?」
拓海はうなだれていた頭を跳ね上げて隣を見たが、香澄は頬を赤らめてうつむいていた。
「……聡明な拓海ならわかるでしょ。いつまであたしのことスルーしてるつもりなの……」
香澄は恨み混じりの目で睨んだ。その視線に胸を突き刺された拓海は観念したように頭を下げた。
「ゴメン……でも僕は香澄とはできない……」
「またトラウマの話?拓海は二人のアレ見ちゃったわけだからショックだったのはわかるよ。でもね、あたしたちは親とは違う人間なの。だから拓海は弱虫なんだよ!」
香澄が感情に任せて強く言い放った言葉に、拓海は顔を歪め、沈黙した。その鎮痛な表情を目の当たりにした香澄は頭を抱えてうなだれた。
「あー。またあたし、やっちゃったよ……ゴメン、拓海、言い過ぎたかも……」
拓海は、ずれた眼鏡を直すと大きく息を吐いた。
「いや、香澄は全然言い過ぎてないよ。ちょっとびっくりしたけど、むしろ久々に香澄の真っ直ぐな気持ちを聞けて嬉しかった……」
「拓海?」
香澄は顔をガバっと上げ、いつもと様子が違う幼馴染を見つめた。拓海は神妙な顔で彼女を見返す。
「僕もちゃんと自分の本音を伝えなきゃって思ってた……でも今まで踏ん切りがつかなかった。香澄が言うように弱虫男だからなんだろうね」
「それは……」
慰めの言葉をかけようとした香澄を遮って、拓海は話を続ける。
「弱虫の僕は香澄と深くつながることから逃げた。それで香澄は他の男と……するようになって……そして僕は嫉妬に苦しむことになったんだ……」
そこまで話すと拓海は唇を噛み、眉間にシワを寄せた。香澄は目を丸くする。
「え……嫉妬してたの?」
「うん、そうだよ。特に最初のときは酷かったなぁ。目を閉じると他の男に抱かれる香澄の姿が頭に浮かんできて3日くらい眠れなかった。でも僕はホッとしてもいたんだ。これで香澄が日の当たる幸福な世界に行けるって思ったから……」
拓海は遠くの空を見上げながら、力なく微笑した。そんな彼の頬を香澄は無言でつねる。
「いてっ」
「なにカッコつけてんのよ。嫉妬してるんならハッキリ言えばいいじゃない。拓海は自分の感情を隠し過ぎなのよ!」
香澄はつねっている頬をねじりながら言い放った。
拓海は香澄の手首を掴んで振り払うと、彼女の目をまっすぐ見据え、上擦った声を出した。
「じゃあ、どうすればいいんだよ。僕は香澄には幸せになってほしいんだよ!でも僕じゃダメなんだ」
拓海は涙目だった。それが頬を強くつねられた痛みによるものなのか、それとも違う意味があったのか、香澄には判断できなかった。しかし、香澄はその表情に本能的な欲求が刺激され、ふるふると震える無防備な唇に、自分の唇を無意識に押し付けていた。
「むぐっ……」
拓海の目が大きく開かれ、顔を引こうともがいたが、香澄は彼の頭と背中を抱えたまま離さなかった。やがて抵抗がなくなり三十秒ほどの長くて優しいキスをかわすと、香澄は自分から離れ、上目遣いで拓海を見つめた。
「……あたしはあたしのことを本気で好きな拓海とセックスしたい……拓海は拓海のことを本気で好きなあたしとしたくないの?」
「……したいよ。でも僕は……」
キスの余韻がまだ醒めず、まだ呆然とした表情のままの拓海がつぶやく。
「父親の浮気相手の娘と結ばれたら、自分も父親みたいに女を不幸にする最低な男になるって思ってるんでしょ」
「なんでそれを……」
絶句する拓海に、香澄はニヤリと意地の悪い笑みを返す。
「やっぱり図星だったね。だいたいわかるよ。あたしも似たようなものだからね……でもあたし、気が変わったの。この間、夏海さんに偶然会ったから……」
「お姉ちゃんに?」
「うん、夏海さん、拓海のこと心配してた。拓海が両親の離婚を引きずり過ぎてて痛々しいってさ。お母さんだってとっくに立ち直ってるのに、拓海は一生誰とも付き合う気がないみたいだって嘆いていたよ」
「……」
拓海は姉の見解を肯定するかのように視線をそらし、沈黙した。
「それでね。あたし、そのとき夏海さんから頼まれたんだよねー」
「な、なにを……」
「拓海を一人前の男にしてやって欲しいって」
「え?」
「それができるのはあたしだけだって熱弁されたよ……うふふっ、弟思いのいいお姉さんだよね。だから拓海は遠慮しなくてもいいの」
眩しいほど晴れやかな笑顔で話す香澄を見て、拓海は一つため息をつき、視線と肩を落としてがっくりとうなだれる。そして蚊の鳴くような声でつぶやいた。
「でも僕は……香澄みたいに簡単に割り切れないよ。それに多分……できないと思うし……」
――バッシーン
「うぐっ!」
背中に呼吸が止まるほどの一撃を喰らい、背中を押さえて悶絶する拓海。不意打ちでグーパンチを見舞った当人は、無邪気な微笑みを浮かべていた。
「拓海はセックスにマイナスイメージを持ちすぎ。いこっ、経験豊富な大人の女のあたしがたっぷり教えてあげるから!」
こんな日は外に出て自然の中を散歩したいと思うのが健康的な人間といえるだろう。
高岡香澄はそんな健全な人々の一員ではなかった。しかしこの日は珍しく外に出て、お気に入りの花柄のワンピースを着て近所の公園の遊歩道を歩いていた。
彼女が住む街で一番大きなこの公園は、遊歩道沿いに常緑樹が等間隔で植えられており、晴れた日には絶好の散歩スポットになる。
子供連れの若い夫婦。元気よくウォーキングするトレーニングウェア姿の高齢者。腕を組んで談笑しながら歩くカップル。
そんな雑多な人々を横目で見ながら、香澄は遊歩道に沿いに設置されているベンチを一つずつ確認していく。
そして香澄はようやく目的のものを見つけ、立ち止まった。視線の先にはベンチに座って文庫本を読んでいる男子。ダサい黒縁眼鏡をかけた優等生風の容貌をしたその青年は、幼馴染の樋渡拓海だった。
「よっ、ひさしぶり!」
香澄はニッコリと微笑み、軽いノリで声をかけた。すると、拓海は文庫本から顔を上げ、怪訝な顔で口を開く。
「香澄……いい加減、チャラ男と付き合うのやめたら……」
「いいじゃん、そんなのあたしの勝手でしょう」
隣に座りながらにこやかに反論する香澄から目を背け、拓海は顔をこわばらせた。
「……そんなこと言うんだったら、彼氏との卑猥な音声とおぞましい画像を送りつけるのやめてくれないかな」
香澄は冷静に抗議する幼馴染の顔を覗き込むようにして微笑んだ。香澄は彼氏との性行為をスマホで録音し、別れた日には男の全裸画像とともに拓海に送るのが習慣になっていたのだ。
「へへへ……聞いてくれたんだ。あたしの喘ぎ声、興奮するでしょ?ヤりたくなったらいつでも相手するよ」
「な、なに言ってるんだよ。そういうことは好きな人と……」
拓海は動揺を隠すために咄嗟に思いついた言葉を発したが、途中で声をつまらせる。そんな彼に香澄は苦笑いを浮かべた。
「……ふふっ、わかってんじゃん。あたし、もうママみたいに立派なビッチ女になっちゃったからね。今のあたしは好きな人じゃなくても簡単にエッチできるんだよねー」
「自分のこと、ビッチなんて蔑むもんじゃないよ……僕は香澄のことそういうふうに思ってないし……」
拓海はふてくされたように顔でうつむくと、それきり黙ってしまった。香澄は純情な幼馴染を見つめ、口元を緩めた。
「……やっぱり拓海とあたしは正反対だよね」
「なんだよ、それ……」
「簡単にいうとね、拓海はロマンチストだけど、あたしはリアリストなんだよ……」
「……」
ベンチに寄りかかり空を見上げながら淡々と語る香澄。その横顔を、拓海は無言で見つめていた。
「拓海はね、自分のパパを嫌悪して女に全然興味を持たなくなったみたいだけど、あたしはママの理性を失わせた男という存在がどういうものか知りたいって思ったの」
「それで……わかったの?」
「全然……でも最近少しだけわかってきたんだ。結局男って、女とヤルことしか考えてないチャラ男と、女とヤる勇気も覚悟もない弱虫男の二種類しかいないってね……」
虚空をボンヤリと見つめながら独自の見解を感慨深げに語る香澄に、拓海はため息をついた。
「それはずいぶん極端な二元論だね。そうすると僕は後者ってことになるね」
「そうかもね。でも拓海がチャラ男だったらドン引きだから、それでいいや」
「確かに……でも僕は……」
拓海は何か言おうとしたが、断念してうつむいてしまう。膝の上で拳を握り、肩を震わせる彼を横目で見ながら、香澄は栗毛色のセミロングヘアーをかき上げてクールな女を気取った。
「でもあたし、もうチャラ男はこりごりって気分なんだよね。そろそろ違うタイプの男も食べたいかも……」
「……違うタイプって?」
拓海はうなだれていた頭を跳ね上げて隣を見たが、香澄は頬を赤らめてうつむいていた。
「……聡明な拓海ならわかるでしょ。いつまであたしのことスルーしてるつもりなの……」
香澄は恨み混じりの目で睨んだ。その視線に胸を突き刺された拓海は観念したように頭を下げた。
「ゴメン……でも僕は香澄とはできない……」
「またトラウマの話?拓海は二人のアレ見ちゃったわけだからショックだったのはわかるよ。でもね、あたしたちは親とは違う人間なの。だから拓海は弱虫なんだよ!」
香澄が感情に任せて強く言い放った言葉に、拓海は顔を歪め、沈黙した。その鎮痛な表情を目の当たりにした香澄は頭を抱えてうなだれた。
「あー。またあたし、やっちゃったよ……ゴメン、拓海、言い過ぎたかも……」
拓海は、ずれた眼鏡を直すと大きく息を吐いた。
「いや、香澄は全然言い過ぎてないよ。ちょっとびっくりしたけど、むしろ久々に香澄の真っ直ぐな気持ちを聞けて嬉しかった……」
「拓海?」
香澄は顔をガバっと上げ、いつもと様子が違う幼馴染を見つめた。拓海は神妙な顔で彼女を見返す。
「僕もちゃんと自分の本音を伝えなきゃって思ってた……でも今まで踏ん切りがつかなかった。香澄が言うように弱虫男だからなんだろうね」
「それは……」
慰めの言葉をかけようとした香澄を遮って、拓海は話を続ける。
「弱虫の僕は香澄と深くつながることから逃げた。それで香澄は他の男と……するようになって……そして僕は嫉妬に苦しむことになったんだ……」
そこまで話すと拓海は唇を噛み、眉間にシワを寄せた。香澄は目を丸くする。
「え……嫉妬してたの?」
「うん、そうだよ。特に最初のときは酷かったなぁ。目を閉じると他の男に抱かれる香澄の姿が頭に浮かんできて3日くらい眠れなかった。でも僕はホッとしてもいたんだ。これで香澄が日の当たる幸福な世界に行けるって思ったから……」
拓海は遠くの空を見上げながら、力なく微笑した。そんな彼の頬を香澄は無言でつねる。
「いてっ」
「なにカッコつけてんのよ。嫉妬してるんならハッキリ言えばいいじゃない。拓海は自分の感情を隠し過ぎなのよ!」
香澄はつねっている頬をねじりながら言い放った。
拓海は香澄の手首を掴んで振り払うと、彼女の目をまっすぐ見据え、上擦った声を出した。
「じゃあ、どうすればいいんだよ。僕は香澄には幸せになってほしいんだよ!でも僕じゃダメなんだ」
拓海は涙目だった。それが頬を強くつねられた痛みによるものなのか、それとも違う意味があったのか、香澄には判断できなかった。しかし、香澄はその表情に本能的な欲求が刺激され、ふるふると震える無防備な唇に、自分の唇を無意識に押し付けていた。
「むぐっ……」
拓海の目が大きく開かれ、顔を引こうともがいたが、香澄は彼の頭と背中を抱えたまま離さなかった。やがて抵抗がなくなり三十秒ほどの長くて優しいキスをかわすと、香澄は自分から離れ、上目遣いで拓海を見つめた。
「……あたしはあたしのことを本気で好きな拓海とセックスしたい……拓海は拓海のことを本気で好きなあたしとしたくないの?」
「……したいよ。でも僕は……」
キスの余韻がまだ醒めず、まだ呆然とした表情のままの拓海がつぶやく。
「父親の浮気相手の娘と結ばれたら、自分も父親みたいに女を不幸にする最低な男になるって思ってるんでしょ」
「なんでそれを……」
絶句する拓海に、香澄はニヤリと意地の悪い笑みを返す。
「やっぱり図星だったね。だいたいわかるよ。あたしも似たようなものだからね……でもあたし、気が変わったの。この間、夏海さんに偶然会ったから……」
「お姉ちゃんに?」
「うん、夏海さん、拓海のこと心配してた。拓海が両親の離婚を引きずり過ぎてて痛々しいってさ。お母さんだってとっくに立ち直ってるのに、拓海は一生誰とも付き合う気がないみたいだって嘆いていたよ」
「……」
拓海は姉の見解を肯定するかのように視線をそらし、沈黙した。
「それでね。あたし、そのとき夏海さんから頼まれたんだよねー」
「な、なにを……」
「拓海を一人前の男にしてやって欲しいって」
「え?」
「それができるのはあたしだけだって熱弁されたよ……うふふっ、弟思いのいいお姉さんだよね。だから拓海は遠慮しなくてもいいの」
眩しいほど晴れやかな笑顔で話す香澄を見て、拓海は一つため息をつき、視線と肩を落としてがっくりとうなだれる。そして蚊の鳴くような声でつぶやいた。
「でも僕は……香澄みたいに簡単に割り切れないよ。それに多分……できないと思うし……」
――バッシーン
「うぐっ!」
背中に呼吸が止まるほどの一撃を喰らい、背中を押さえて悶絶する拓海。不意打ちでグーパンチを見舞った当人は、無邪気な微笑みを浮かべていた。
「拓海はセックスにマイナスイメージを持ちすぎ。いこっ、経験豊富な大人の女のあたしがたっぷり教えてあげるから!」
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