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忍者部、戦力強化
第81話:最終日遭遇戦 その2
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「だぁーー!うざってぇ!!」
シンがノブの拳を避けながら叫ぶ。
「くらえっ!」
そう言ってシンは、ノブに向けて火炎の術を放つ。
「それはきかんぞ!」
そう返すノブは、迫りくる炎を氷の拳で握りつぶす。
「こんなことなら、土属性の攻撃教えてもらっとくんだったよ!」
叫ぶのと同時に、シンの姿が揺らめく。
(蜃気楼の術!)
「うおっ!シンがユラユラしとるぞ!」
ノブが揺らめくシンの姿に目を奪われていると、突然ノブの死角から現れたシンが、ノブにクナイを突き立てる。
「キンッ」
しかしクナイは、ノブの金鎧に弾かれてしまう。
「あー!おれの攻撃じゃぁ、筋肉ゴリラに通らないっ!」
「・・・褒めてくれるなよ。」
「褒めてなぁーーーいっ!」
嫌味に顔を赤らめるノブに、シンが心の底から叫ぶ。
「しかし、俺の攻撃も全くシンに当てられん!前は当てられてたのにな。シンも、強くなったな。」
「なんで若干上から目線なんだよっ!そしてそこっ!!先輩が必死で戦ってるのに、何をのんびりしとんじゃぁーーーー!」
シンが、重清達を指差して叫ぶ。
「アカ、シンさんってあんなキャラだったか?」
「え?みんなの前だと常識人だけど、2人のときはあんな感じだったわよ?」
重清とアカがヒソヒソ話すのを見たシンは、
「なーにーをーイチャイチャしとんじゃこらーー!」
制服のポケットに手を突っ込んだヤンキーシンが、2人に詰め寄る。
「あ、イチャイチャはしてません。おれ、琴音ちゃん一筋なんで。」
「あー!なんかムカつく!シゲのこと男として見てはないけど、わたしのことは女として見なさいよっ!」
「ちょ、それワガママ過ぎじゃね!?」
「ふふふ。重清、それが女ってものよ。」
「おいっ!おれを無視するなぁー!っていうか、その猫はなに?」
ハイテンションシンが、チーノの存在に気付いて急に落ち着きを取り戻す。
久々の登場で、色々と落ち着かないシンである。
「あ、こいつはチーノです!おれの」
「新しい具現獣だそうですよ?」
重清のチーノ紹介に割り込むアカの言葉に、
「よろしくね。」
チーノは気にせずシンに微笑みかける。
(あれ?おれ今、猫にドキッとしちゃったぞ?)
何故か猫にときめいて焦るシンに、ノブはただ『わかっている』とでも言いたげにシンの肩に手を置く。
「・・・あー!もう、やめだ!実質4対2じゃんか!負けを認めるよ!」
「「へ?引き分けじゃない?」」
シンの言葉に、重清とノブが声を揃える。
「普通にやりゃぁ、オイラ達が勝つだろうに。」
プレッソが呆れて言うと、
「わからないわよ?重清はまだ、金の属性しか使えないし、私達もそうでしょ?相性的には、向こうが有利なのよ?」
「まぁ、そりゃそうかもしれねーけどよ。」
プレッソが、面白くなさそうに呟く。
「ということで、今回はこの辺にしてもらえるかしら?」
チーノがシンとアカにそう告げると、2人は反論することなく頷いて、
「じゃ、またあとでな。」
シンがそう言って手を振り、2人はその場を去っていった。
「ふぅ。とりあえず初戦は乗り切りましたね。このあとはどうします?」
「少し休んで、他の相手でも探すか。」
そう言って腰を下ろすノリに、
「賛成ですっ!」
そう答えて再び座り込む重清達であった。
その頃、別の場所では。
「くっ。この2人の組み合わせ、結構キツいですね!」
「・・・だな。」
ショウから放たれる水砲が地面に生えた花から打ち出される種で撃ち落とされるのを眺めながら、ソウとケンは言葉を交わしていた。
「そう言いながらも、まだまだ余裕ありそうだけどなっ!」
そんな2人に、恒久が手裏剣を投げる。
しかしその手裏剣もまた、花の種により撃ち落とされていた。
「ソウ、もしかして『迎撃』で僕ら2人とも対象にしてる?」
ショウが、花に目を向けながらソウに問いかけると、
「やっぱり、ショウさんにはわかっちゃいますよね。はい。今回の修行で、『迎撃』と『追尾』の対象者が2人まで選べるようになりました。」
ソウは戸惑うことなくそう答えた。
そもそも最初にソウのレーダーの機能について意見を出していたのがショウであったことから、ショウにはすぐにバレるだろうとソウは思っていたのだった。
「相変わらず、チートしてんなぁ。」
恒久が、そう言ってソウに笑いかける。
「そう言う割には、そっちも余裕だね?」
ソウが笑って恒久に返すと、
「まぁ、おれもショウさんも修行は別々だったけど、お互い強くなったし?」
「・・・それはこっちも同じ。行くぞ!」
恒久の言葉にケンがそう答え、そのまま刀を具現化して恒久へと跳躍する。
ケンが心の力を使って刀の幻を作り、フェイントをかけようとすると、出した直後に刀の幻が消滅し、ケンが振る刀を難なく避けた恒久がケンから距離を取って口を開く。
「おれに、心の力を含めて幻術の類は効きませんよ?出しても全部消しちゃうんで。」
そう言って笑う恒久に、
「だったら直接攻めるまでっ!」
そう言って再びケンが恒久に向かって走り出すと、
「僕もいるんだから忘れないでよー。」
ショウがケンの前へと現れて、杖でケンに攻撃を仕掛ける。
しかし、杖を持つショウの手が何かに弾かれ、ショウはその痛みから杖を地面へと落とし、花の種が食い込んだ手を押さえる。
「ショウさんこそ、ぼくがいるのを忘れないでくださいよ。」
ソウが、笑ってそう言うと、
「木砲の術、かなり威力が上がったね。」
ショウは笑いながらそう言って、手に食い込んだ種を投げ捨てる。
「じゃぁ、今度はこっちから行くよ?」
再び具現化した杖を手に、笑って構えたショウが、ケンに襲いかかる。
シンがノブの拳を避けながら叫ぶ。
「くらえっ!」
そう言ってシンは、ノブに向けて火炎の術を放つ。
「それはきかんぞ!」
そう返すノブは、迫りくる炎を氷の拳で握りつぶす。
「こんなことなら、土属性の攻撃教えてもらっとくんだったよ!」
叫ぶのと同時に、シンの姿が揺らめく。
(蜃気楼の術!)
「うおっ!シンがユラユラしとるぞ!」
ノブが揺らめくシンの姿に目を奪われていると、突然ノブの死角から現れたシンが、ノブにクナイを突き立てる。
「キンッ」
しかしクナイは、ノブの金鎧に弾かれてしまう。
「あー!おれの攻撃じゃぁ、筋肉ゴリラに通らないっ!」
「・・・褒めてくれるなよ。」
「褒めてなぁーーーいっ!」
嫌味に顔を赤らめるノブに、シンが心の底から叫ぶ。
「しかし、俺の攻撃も全くシンに当てられん!前は当てられてたのにな。シンも、強くなったな。」
「なんで若干上から目線なんだよっ!そしてそこっ!!先輩が必死で戦ってるのに、何をのんびりしとんじゃぁーーーー!」
シンが、重清達を指差して叫ぶ。
「アカ、シンさんってあんなキャラだったか?」
「え?みんなの前だと常識人だけど、2人のときはあんな感じだったわよ?」
重清とアカがヒソヒソ話すのを見たシンは、
「なーにーをーイチャイチャしとんじゃこらーー!」
制服のポケットに手を突っ込んだヤンキーシンが、2人に詰め寄る。
「あ、イチャイチャはしてません。おれ、琴音ちゃん一筋なんで。」
「あー!なんかムカつく!シゲのこと男として見てはないけど、わたしのことは女として見なさいよっ!」
「ちょ、それワガママ過ぎじゃね!?」
「ふふふ。重清、それが女ってものよ。」
「おいっ!おれを無視するなぁー!っていうか、その猫はなに?」
ハイテンションシンが、チーノの存在に気付いて急に落ち着きを取り戻す。
久々の登場で、色々と落ち着かないシンである。
「あ、こいつはチーノです!おれの」
「新しい具現獣だそうですよ?」
重清のチーノ紹介に割り込むアカの言葉に、
「よろしくね。」
チーノは気にせずシンに微笑みかける。
(あれ?おれ今、猫にドキッとしちゃったぞ?)
何故か猫にときめいて焦るシンに、ノブはただ『わかっている』とでも言いたげにシンの肩に手を置く。
「・・・あー!もう、やめだ!実質4対2じゃんか!負けを認めるよ!」
「「へ?引き分けじゃない?」」
シンの言葉に、重清とノブが声を揃える。
「普通にやりゃぁ、オイラ達が勝つだろうに。」
プレッソが呆れて言うと、
「わからないわよ?重清はまだ、金の属性しか使えないし、私達もそうでしょ?相性的には、向こうが有利なのよ?」
「まぁ、そりゃそうかもしれねーけどよ。」
プレッソが、面白くなさそうに呟く。
「ということで、今回はこの辺にしてもらえるかしら?」
チーノがシンとアカにそう告げると、2人は反論することなく頷いて、
「じゃ、またあとでな。」
シンがそう言って手を振り、2人はその場を去っていった。
「ふぅ。とりあえず初戦は乗り切りましたね。このあとはどうします?」
「少し休んで、他の相手でも探すか。」
そう言って腰を下ろすノリに、
「賛成ですっ!」
そう答えて再び座り込む重清達であった。
その頃、別の場所では。
「くっ。この2人の組み合わせ、結構キツいですね!」
「・・・だな。」
ショウから放たれる水砲が地面に生えた花から打ち出される種で撃ち落とされるのを眺めながら、ソウとケンは言葉を交わしていた。
「そう言いながらも、まだまだ余裕ありそうだけどなっ!」
そんな2人に、恒久が手裏剣を投げる。
しかしその手裏剣もまた、花の種により撃ち落とされていた。
「ソウ、もしかして『迎撃』で僕ら2人とも対象にしてる?」
ショウが、花に目を向けながらソウに問いかけると、
「やっぱり、ショウさんにはわかっちゃいますよね。はい。今回の修行で、『迎撃』と『追尾』の対象者が2人まで選べるようになりました。」
ソウは戸惑うことなくそう答えた。
そもそも最初にソウのレーダーの機能について意見を出していたのがショウであったことから、ショウにはすぐにバレるだろうとソウは思っていたのだった。
「相変わらず、チートしてんなぁ。」
恒久が、そう言ってソウに笑いかける。
「そう言う割には、そっちも余裕だね?」
ソウが笑って恒久に返すと、
「まぁ、おれもショウさんも修行は別々だったけど、お互い強くなったし?」
「・・・それはこっちも同じ。行くぞ!」
恒久の言葉にケンがそう答え、そのまま刀を具現化して恒久へと跳躍する。
ケンが心の力を使って刀の幻を作り、フェイントをかけようとすると、出した直後に刀の幻が消滅し、ケンが振る刀を難なく避けた恒久がケンから距離を取って口を開く。
「おれに、心の力を含めて幻術の類は効きませんよ?出しても全部消しちゃうんで。」
そう言って笑う恒久に、
「だったら直接攻めるまでっ!」
そう言って再びケンが恒久に向かって走り出すと、
「僕もいるんだから忘れないでよー。」
ショウがケンの前へと現れて、杖でケンに攻撃を仕掛ける。
しかし、杖を持つショウの手が何かに弾かれ、ショウはその痛みから杖を地面へと落とし、花の種が食い込んだ手を押さえる。
「ショウさんこそ、ぼくがいるのを忘れないでくださいよ。」
ソウが、笑ってそう言うと、
「木砲の術、かなり威力が上がったね。」
ショウは笑いながらそう言って、手に食い込んだ種を投げ捨てる。
「じゃぁ、今度はこっちから行くよ?」
再び具現化した杖を手に、笑って構えたショウが、ケンに襲いかかる。
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