72 / 519
忍者部、戦力強化
第68話:謝罪と八つ当たり
しおりを挟む
「犯人の記憶が、無い?」
ひったくり犯逮捕の翌日の放課後にやって来た小野田の言葉に、重清がそう返す。
「あぁ。詳しくは、ノリさんが来てから話すよ。それより、お前あのあと、大丈夫だったか?」
「えっと・・・」
「コイツ、昨日の夜は、布団潜ってガタガタ震えてたんだぜ?」
「ちょ、プレッソ!余計なこと言うなよな!」
「そうか。シゲ、恥ずかしがることじゃない。お前の年で、本気の殺気を向けられたんだ。怖くなって当然だ。まぁ、いつまでもビビってたんじゃ話にならんが、しばらくはその恐怖と、向き合ってみろ。」
「恐怖と、向き合う?」
「そうだ。怖いってことは、何も悪いことばかりじゃない。恐怖は、それ自身が自分を守るためのセンサーにもなり得る。お前が抱く恐怖と向き合い、乗りこなしてみろ。」
「んー、なんか難しいですね。」
「とりあえず、今はこの言葉だけ頭に入れとけばいい。」
「わかりました。」
重清がそう言って頷いていると、ノリが部室へと入ってきた。
「お、ガク。どうした、こんなとこまで来て。」
そう言って髪をかき上げているノリに、
「あれ、ノリさん。素が出てますよ?」
「ん?あぁ。もう、こいつらの前で猫かぶるの面倒くさくなっちまってな。ここだけは、素でいることにしたんだよ。」
「おれはそっちの方がいいと思いますがね。あの人の真似だなんて、どうにも・・・」
「お前なぁ、まだそんな事言ってんのかよ?」
「いや、だって・・・って、今日はそんな話をしに来たんじゃないんですよ。」
そう言って小野田は、ノリと忍者部の面々に深々と頭を下げる。
「この度は、危険な依頼をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした!こちらの確認不足で、重清君達の身を危険に晒してしまいました。署を代表して、ここに陳謝いたします。」
「だそうだぞ、重清?」
「へ?おれに振ります!?いや、ガクさん。気にしないでください!さっきのアドバイスもありがたかったし、その、いい経験になりましたから!」
「ほらガク、平八先生のお孫さんがそう言ってくれてるよ?」
ノリの言葉に、小野田がバッと頭を上げる。
「お前、平八さんの孫なのか!?」
「えぇ、まぁ。」
「・・・そうか。」
小野田は、何か言いたそうな顔をしながらも、重清から目を逸らして口を開く。
「一応、昨日逮捕した男について、報告させてもらいます。あの男、小松拓也は以前、忍者だったことがわかりました。」
「忍者、だった?でも昨日、あの人忍術使ってましたよ!?」
「まぁ待て。ヤツは昔、忍者部に所属して契約をしていたらしい。そして、中学生のときに忍者であることがバレて、契約を破棄されている。その頃の忍名は、風魔 タク。」
「あ。確かにあの人、1度風魔と名乗ったあと、甲賀 タクって言い直してました。それに、久々に目覚めたとも。」
「おそらく、1度契約を破棄されて忍者としての記憶を無くしていたんだろう。」
「そして、最近になってまた、甲賀の名を持つ者と契約をして、忍者としての記憶を取り戻した、と。」
小野田の言葉に、ノリが続けた。
「推測ですが、おそらくは。しかし、再び契約を破棄されたようです。今は、完全に忍者としての記憶をなくしています。」
「無くしたフリ、って可能性もあるんじゃないですか?」
恒久が手を小さく挙げる。
「いや、それは無い。『嘘をついた場合、髪がピンクになる』って契約を結ばせたうえで聞いたんでな。」
「契約って、そんな使い方もできるんですね。」
ソウが、感心したように呟く。
「あぁ、警察に所属している忍者も多くはないから、そのせいで色んなところに呼び出されちまうがな。」
小野田がそう言って笑って、
「とりあえず、報告は以上です。あとは・・・」
そう言ってノリに目配せをする。
ノリそれに頷いて、
「少しガクと話すことがあるから、お前ら先に行ってろ。特別講師の皆さんならもう着いてるはずだ。ショウは、済まないが向こうで少し待っててくれ。」
と、忍者部の面々に告げる。
それぞれが部室から去っていく中、プレッソを頭に乗せた重清だけが、そこに残っていた。
「すみません、1つだけいいですか?」
重清が小野田を見る。
「・・・あぁ。」
小野田は、少しだけ間をあけてそれだけ答えた。
「ガクさん、じいちゃんと何かあったんですか?もしかして、じいちゃんに嫌な思いさせられたんですか!?」
重清が、少し悲しそうな目でそう尋ねる。
「ガク、答えてやれ。」
「・・・・・・」
ノリが促しても、小野田はただ黙って俯いていた。
「はぁ。ガクはな、平八先生に八つ当たりしてんのさ。」
「っ!?ノリさん!」
「俺の可愛い生徒に、変な勘違いしてほしくねーんだよ。俺の口から言って欲しくなきゃ、テメーで話せ。」
「・・・わかりましたよ。シゲ、お前、俺の名前、覚えてるか?」
「え?えっと、学さん、ですよね?」
「そうだ、まなぶ、だ。わかるか?まなぶだぞ?それなのに俺の忍名、ガクなんだぞ!?これちょっと、ひどくないか!?」
そう言って重清に詰め寄る小野田。
「いや、おれに言われても・・・(ってあれ?これテジャビュ?)」
「俺さ、この忍名付けられて、周りからスゲーイジられたのな。で、中学卒業して高校進んでもまずそれでイジられる。
高校卒業したら無くなるかと思ったら、『名前は学なのに、ガクなんですね❨笑❩』とか言われるんだぞ?わかるか、その気持ち!?」
(確かに、聡太もそんな事言ってたな。)
(プレッソ!よく口に出さずに言った!今のはファインプレーだ!)
「確かに、ソウもそんな事言ってたしな。」
ノリがニヤニヤしながらそう言って小野田を見る。
「ノリさん、台無し!せっかくプレッソが、心の中で留めてたのに!!」
「あ、わりい。」
「ほらな、みんなそうやって俺のこと笑うんだよ。」
そう口にする小野田は、先程重清にアドバイスしていた姿からは想像もできないほど小さく、重清の目には映っていた。
「こいつ、こう見えてナイーブなんだよ。」
そう言って小野田の背中をバシバシ叩くノリ。
「古賀は、無神経過ぎだけどな。」
「プレッソ、よく言った!じゃなくて!ガクさん、おれ、ガクさんカッコいいと思います!さっきのアドバイスも本当に嬉しかったし!それに、考えてもみてくださいよ!ガクじゃなかったら、マナかナブですよ!?絶対ガクの方がカッコいいですって!」
「そ、そうか??ありがとな。」
そう言って照れくさそうに笑う小野田なのであった。
ひったくり犯逮捕の翌日の放課後にやって来た小野田の言葉に、重清がそう返す。
「あぁ。詳しくは、ノリさんが来てから話すよ。それより、お前あのあと、大丈夫だったか?」
「えっと・・・」
「コイツ、昨日の夜は、布団潜ってガタガタ震えてたんだぜ?」
「ちょ、プレッソ!余計なこと言うなよな!」
「そうか。シゲ、恥ずかしがることじゃない。お前の年で、本気の殺気を向けられたんだ。怖くなって当然だ。まぁ、いつまでもビビってたんじゃ話にならんが、しばらくはその恐怖と、向き合ってみろ。」
「恐怖と、向き合う?」
「そうだ。怖いってことは、何も悪いことばかりじゃない。恐怖は、それ自身が自分を守るためのセンサーにもなり得る。お前が抱く恐怖と向き合い、乗りこなしてみろ。」
「んー、なんか難しいですね。」
「とりあえず、今はこの言葉だけ頭に入れとけばいい。」
「わかりました。」
重清がそう言って頷いていると、ノリが部室へと入ってきた。
「お、ガク。どうした、こんなとこまで来て。」
そう言って髪をかき上げているノリに、
「あれ、ノリさん。素が出てますよ?」
「ん?あぁ。もう、こいつらの前で猫かぶるの面倒くさくなっちまってな。ここだけは、素でいることにしたんだよ。」
「おれはそっちの方がいいと思いますがね。あの人の真似だなんて、どうにも・・・」
「お前なぁ、まだそんな事言ってんのかよ?」
「いや、だって・・・って、今日はそんな話をしに来たんじゃないんですよ。」
そう言って小野田は、ノリと忍者部の面々に深々と頭を下げる。
「この度は、危険な依頼をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした!こちらの確認不足で、重清君達の身を危険に晒してしまいました。署を代表して、ここに陳謝いたします。」
「だそうだぞ、重清?」
「へ?おれに振ります!?いや、ガクさん。気にしないでください!さっきのアドバイスもありがたかったし、その、いい経験になりましたから!」
「ほらガク、平八先生のお孫さんがそう言ってくれてるよ?」
ノリの言葉に、小野田がバッと頭を上げる。
「お前、平八さんの孫なのか!?」
「えぇ、まぁ。」
「・・・そうか。」
小野田は、何か言いたそうな顔をしながらも、重清から目を逸らして口を開く。
「一応、昨日逮捕した男について、報告させてもらいます。あの男、小松拓也は以前、忍者だったことがわかりました。」
「忍者、だった?でも昨日、あの人忍術使ってましたよ!?」
「まぁ待て。ヤツは昔、忍者部に所属して契約をしていたらしい。そして、中学生のときに忍者であることがバレて、契約を破棄されている。その頃の忍名は、風魔 タク。」
「あ。確かにあの人、1度風魔と名乗ったあと、甲賀 タクって言い直してました。それに、久々に目覚めたとも。」
「おそらく、1度契約を破棄されて忍者としての記憶を無くしていたんだろう。」
「そして、最近になってまた、甲賀の名を持つ者と契約をして、忍者としての記憶を取り戻した、と。」
小野田の言葉に、ノリが続けた。
「推測ですが、おそらくは。しかし、再び契約を破棄されたようです。今は、完全に忍者としての記憶をなくしています。」
「無くしたフリ、って可能性もあるんじゃないですか?」
恒久が手を小さく挙げる。
「いや、それは無い。『嘘をついた場合、髪がピンクになる』って契約を結ばせたうえで聞いたんでな。」
「契約って、そんな使い方もできるんですね。」
ソウが、感心したように呟く。
「あぁ、警察に所属している忍者も多くはないから、そのせいで色んなところに呼び出されちまうがな。」
小野田がそう言って笑って、
「とりあえず、報告は以上です。あとは・・・」
そう言ってノリに目配せをする。
ノリそれに頷いて、
「少しガクと話すことがあるから、お前ら先に行ってろ。特別講師の皆さんならもう着いてるはずだ。ショウは、済まないが向こうで少し待っててくれ。」
と、忍者部の面々に告げる。
それぞれが部室から去っていく中、プレッソを頭に乗せた重清だけが、そこに残っていた。
「すみません、1つだけいいですか?」
重清が小野田を見る。
「・・・あぁ。」
小野田は、少しだけ間をあけてそれだけ答えた。
「ガクさん、じいちゃんと何かあったんですか?もしかして、じいちゃんに嫌な思いさせられたんですか!?」
重清が、少し悲しそうな目でそう尋ねる。
「ガク、答えてやれ。」
「・・・・・・」
ノリが促しても、小野田はただ黙って俯いていた。
「はぁ。ガクはな、平八先生に八つ当たりしてんのさ。」
「っ!?ノリさん!」
「俺の可愛い生徒に、変な勘違いしてほしくねーんだよ。俺の口から言って欲しくなきゃ、テメーで話せ。」
「・・・わかりましたよ。シゲ、お前、俺の名前、覚えてるか?」
「え?えっと、学さん、ですよね?」
「そうだ、まなぶ、だ。わかるか?まなぶだぞ?それなのに俺の忍名、ガクなんだぞ!?これちょっと、ひどくないか!?」
そう言って重清に詰め寄る小野田。
「いや、おれに言われても・・・(ってあれ?これテジャビュ?)」
「俺さ、この忍名付けられて、周りからスゲーイジられたのな。で、中学卒業して高校進んでもまずそれでイジられる。
高校卒業したら無くなるかと思ったら、『名前は学なのに、ガクなんですね❨笑❩』とか言われるんだぞ?わかるか、その気持ち!?」
(確かに、聡太もそんな事言ってたな。)
(プレッソ!よく口に出さずに言った!今のはファインプレーだ!)
「確かに、ソウもそんな事言ってたしな。」
ノリがニヤニヤしながらそう言って小野田を見る。
「ノリさん、台無し!せっかくプレッソが、心の中で留めてたのに!!」
「あ、わりい。」
「ほらな、みんなそうやって俺のこと笑うんだよ。」
そう口にする小野田は、先程重清にアドバイスしていた姿からは想像もできないほど小さく、重清の目には映っていた。
「こいつ、こう見えてナイーブなんだよ。」
そう言って小野田の背中をバシバシ叩くノリ。
「古賀は、無神経過ぎだけどな。」
「プレッソ、よく言った!じゃなくて!ガクさん、おれ、ガクさんカッコいいと思います!さっきのアドバイスも本当に嬉しかったし!それに、考えてもみてくださいよ!ガクじゃなかったら、マナかナブですよ!?絶対ガクの方がカッコいいですって!」
「そ、そうか??ありがとな。」
そう言って照れくさそうに笑う小野田なのであった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる