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修行と依頼
第38話:恒久対ノブ 再戦
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「さて、この3日間、それぞれに修行をやってきてもらったわけだけど、今日はその成果を見せてもらうよ。準備はいいかな??」
古賀の言葉に、4人はやる気に満ちた表情で頷く。
その横では、シンがなんとも残念そうな表情で佇んでいた。
どうやら、アカとの賭けには負けたようである。
ちなみに、修行の3日目になんとかシンに一撃当てることが出来たアカは、その日のうちにシンから2年生の男の子を紹介してもらっており、現在メールにて親交を深めているらしい。
シンも残念そうにしてはいるが、着々とアカからのモテ技術指導を受けており、モテ男街道爆進中、な、はずなのである。
アカのモテ技術が、果たして正しいのか、そしてシンがモテる日が来るのか。
それは、今はまだ誰にもわからないことなのである。
そんなことを知ってか知らずか、シンの様子に触れることなく、古賀が4人を見て満足そうに笑う。
「どうやら、やる気充分みたいだね。早速、前回と同じ順番で模擬戦を始めようか。まずは、ノブと恒久。」
呼ばれた2人が、前に進み出て、それぞれがお互いとの距離を取り、構える。
「じゃぁ、始めっ!」
その声とともに、恒久は手裏剣を1つ具現化し、ノブの真上へと投げる。
その手裏剣を目で追ったノブは、恒久がさらに4つの手裏剣を具現化し、ノブの四方へと投げるのに気付き、そちらに構える。
(武具分身の術!)
直後にノブの四方を囲む手裏剣が分身し、それぞれがノブを襲う。
目を離した隙に四方に手裏剣を展開されたことで、手裏剣の本体を見抜くことが出来なったノブは、
「ちいっ!」
と呟き、術を発動する。
(金鎧の術!)
すると、ノブの全身を鋼鉄の鎧が覆い、そのまま手裏剣を全身に浴びる。
とは言え、分身は実体化されていたわけではなく、実際にノブの体には4つ分の衝撃に留まっていた。
それもあって、特にダメージを受けたわけでもないノブが、首を回しながら余裕の声で、
「今のは危なかったぞ!早速この術を使うことになるとは思わなかったぶっ!」
そう言っている途中で、ノブを真上からの衝撃が襲う。
先程恒久が、初めにノブの真上に放った手裏剣が、技の力で操られ、今まさにノブを襲ったのであった。
さらには、恒久が修行の間に分身を1つ増やすことに成功していたことにより、実体化されたものも含め計5つの手裏剣が、油断していたノブを襲ったのだ。
恒久の四方からの手裏剣を金鎧の術で防いだことで油断していたノブは、上空からの攻撃を頭部を含めた全身に浴び、そのまま膝をついてしまう。
それを予期していた様に、恒久は刀を手に、ノブへと向かっていた。
対するノブも、金鎧の術でなんとかダメージを抑えることができたことで、それに素早く気付き、膝をついたまま防御の姿勢に入る。
「ちっ、ノブさん、回復早すぎですよっ!」
そう言いながら恒久は、そのまま刀を真横に薙ぐ。
ノブはそれを、咄嗟に両腕でガードするも、幻刀の術により作られた刀はノブの腕で受け止められることなく、そのまま両断する。
「ひっ」
その光景を離れて見ていたソウが、小さく悲鳴をあげていた。
自分だけが小さくとはいえ悲鳴をあげたことに、若干の恥ずかしさを感じながらソウが周りに目を向けると、重清とアカも、先程の光景に表情を固くさせていることに気付く。
そんな様子を見た古賀が3人に告げる。
「安心して、今のでノブに傷は入ってないから。でもね、忍者になる以上、相手に重傷を負わせることはこれから多少なりともあるはずだ。その覚悟は、持っておいた方がいい。少なくとも、彼は既にその覚悟を持っているよ。」
その言葉を聞いたソウは、古賀の視線の先にいる恒久へと目を向ける。
(覚悟、か。)
古賀の言葉に、ソウとアカがそれぞれ覚悟について考える中、重清だけは、表情を曇らせたまま考え込んでいた。
重清の頭の上にいるプレッソだけは、重清の心情を感じ取ってはいたが、特に何も言わず重清の頭の上で蹲っているのであった。
そんな会話がなされていることを知る由もないノブは、腕を両断された痛みに、呻きながらも、なんとか恒久と距離をとり、恒久を警戒しながら腕を確認する。
しかし、両断されたはずの腕はまだそこにあり、先程感じた激痛も既に無くなっていることに気付く。
(これが幻刀の術ってやつか。マジでシャレにならんな。)
そう考えながら、改めて恒久に対して構え直すノブ。
(くそ、今ので決められなかったか。ヤベーな。)
恒久がそう考えていると、
「ツネ!」
そう声が聞こえて、恒久は恐る恐る声の出た方に目を向ける。
そこには、ニヤニヤしながら頷くケンの姿があった。
「はぁー。」
深くため息をついて、恒久は刀を肩に乗せながら、ノブに声をかける。
「ノブさん、あ、違った、ゴリさん。大丈夫っすかー?自分、次で決めるつもりなんすけど、今のうちに降参しなくていいですか?」
「な、お、お前、ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!誰が降参なんぞするものか!」
(あ、ゴリさんって呼んだことはいいんだ。)
ノブの気迫に気圧されながらも、そう心の中でつっこんで、恒久はだらしなく手招きしながら続ける。
「じゃぁ、さっさとかかって来てくださいよぉー。」
「言われんでも行ってやるわ!」
そう怒りの声をあげて、ノブが恒久に向かって一歩踏み出した瞬間、踏み出したはずの地面に穴が空く。
「うごぉっ!!!」
怒りの突進の一歩目で躓いたノブは、そのまま顔面から地面へとスライディングすることになる。
「そこまで!」
古賀の声が辺りに響いた時には、恒久の刀がノブの首筋に当てられていた。
「お、おぉーーー!勝った、勝ったぞーーー!」
恒久が喜びの声をあげてはしゃぎ始める。
しばし恒久がはしゃいだ頃、フッと怒りに満ちたノブが起き上がり、拳を振り上げる。
「やばっ!」
身の危険を感じた恒久が、咄嗟にその場から避難すると、
「クソがぁっ!!」
ノブは振り上げた拳を、地面へと叩きつける。
「ドゴォッ!!!!」
ノブの拳という隕石が落下した現場には、直径5メートル程のクレーターができていた。
その様子を目の当たりにした恒久は、顔を青白くして、
見事なまでの土下座を披露する。
「ノブさん、すみませんでした!あれ、本心なんかじゃないんです!!」
その声を聞いたノブは、一歩、また一歩と、恒久に近づいて行く。
「ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。」
「ガタガタガタガタ」
徐々にノブが近づいてくる足音に生きた心地のしない恒久は、ただただ恐怖で震え、頭を上げることもできず、人生に別れを告げていた。
「ザザッ」
ノブの足音が、恒久の目の前で止まる。
土下座したままの恒久の視界には、ノブの足元が映っていた。
(まさか、このまま蹴り上げてなんて、こないよな??)
その時、恒久は頭に衝撃を受ける。
しかし、殴られたような痛さはない。ただ、頭をわしゃわしゃされている。
そしてそのままノブは恒久の手を取って立たせる。
「ノ、ノブさん??」
恐る恐る俯いたままの顔を上げてノブを見ると、そこにはノブの笑顔があった。
「馬鹿野郎、気にすんな!どうせ、あの言葉はケンの入れ知恵だろ?そうなんだろ!?ケン!!」
そう言ってノブがケンに目を向けると、ケンがニシシと笑って
「当たり前だろ」
と悪びれもせず言ってのける。
「そんなこったろーと思ったよ!ツネ、ビビらせちまってすまなかったな。さっきのは、お前に対する怒りじゃねぇ。あんな挑発でカッとなって、まんまとお前やケンの思うとおりに動いちまった、自分に対する怒りだ。あんなことで、お前のペースに飲まれちまうなんてな~。おれもまだまだだ。
今回の模擬戦は、おれにとっても勉強になった。ありがとうな。また、やろうな!」
そう言って手を差し出して笑うノブの手を取ろうとする恒久だったが、あまりの安心感に、腰を抜かしてそのままその場にへたり込む。
「こ、怖かった~~~。ノブさん、次やるときも、できればさっきのパンチは、ナシでお願いします。」
ちょっと涙目の、恒久なのであった。
古賀の言葉に、4人はやる気に満ちた表情で頷く。
その横では、シンがなんとも残念そうな表情で佇んでいた。
どうやら、アカとの賭けには負けたようである。
ちなみに、修行の3日目になんとかシンに一撃当てることが出来たアカは、その日のうちにシンから2年生の男の子を紹介してもらっており、現在メールにて親交を深めているらしい。
シンも残念そうにしてはいるが、着々とアカからのモテ技術指導を受けており、モテ男街道爆進中、な、はずなのである。
アカのモテ技術が、果たして正しいのか、そしてシンがモテる日が来るのか。
それは、今はまだ誰にもわからないことなのである。
そんなことを知ってか知らずか、シンの様子に触れることなく、古賀が4人を見て満足そうに笑う。
「どうやら、やる気充分みたいだね。早速、前回と同じ順番で模擬戦を始めようか。まずは、ノブと恒久。」
呼ばれた2人が、前に進み出て、それぞれがお互いとの距離を取り、構える。
「じゃぁ、始めっ!」
その声とともに、恒久は手裏剣を1つ具現化し、ノブの真上へと投げる。
その手裏剣を目で追ったノブは、恒久がさらに4つの手裏剣を具現化し、ノブの四方へと投げるのに気付き、そちらに構える。
(武具分身の術!)
直後にノブの四方を囲む手裏剣が分身し、それぞれがノブを襲う。
目を離した隙に四方に手裏剣を展開されたことで、手裏剣の本体を見抜くことが出来なったノブは、
「ちいっ!」
と呟き、術を発動する。
(金鎧の術!)
すると、ノブの全身を鋼鉄の鎧が覆い、そのまま手裏剣を全身に浴びる。
とは言え、分身は実体化されていたわけではなく、実際にノブの体には4つ分の衝撃に留まっていた。
それもあって、特にダメージを受けたわけでもないノブが、首を回しながら余裕の声で、
「今のは危なかったぞ!早速この術を使うことになるとは思わなかったぶっ!」
そう言っている途中で、ノブを真上からの衝撃が襲う。
先程恒久が、初めにノブの真上に放った手裏剣が、技の力で操られ、今まさにノブを襲ったのであった。
さらには、恒久が修行の間に分身を1つ増やすことに成功していたことにより、実体化されたものも含め計5つの手裏剣が、油断していたノブを襲ったのだ。
恒久の四方からの手裏剣を金鎧の術で防いだことで油断していたノブは、上空からの攻撃を頭部を含めた全身に浴び、そのまま膝をついてしまう。
それを予期していた様に、恒久は刀を手に、ノブへと向かっていた。
対するノブも、金鎧の術でなんとかダメージを抑えることができたことで、それに素早く気付き、膝をついたまま防御の姿勢に入る。
「ちっ、ノブさん、回復早すぎですよっ!」
そう言いながら恒久は、そのまま刀を真横に薙ぐ。
ノブはそれを、咄嗟に両腕でガードするも、幻刀の術により作られた刀はノブの腕で受け止められることなく、そのまま両断する。
「ひっ」
その光景を離れて見ていたソウが、小さく悲鳴をあげていた。
自分だけが小さくとはいえ悲鳴をあげたことに、若干の恥ずかしさを感じながらソウが周りに目を向けると、重清とアカも、先程の光景に表情を固くさせていることに気付く。
そんな様子を見た古賀が3人に告げる。
「安心して、今のでノブに傷は入ってないから。でもね、忍者になる以上、相手に重傷を負わせることはこれから多少なりともあるはずだ。その覚悟は、持っておいた方がいい。少なくとも、彼は既にその覚悟を持っているよ。」
その言葉を聞いたソウは、古賀の視線の先にいる恒久へと目を向ける。
(覚悟、か。)
古賀の言葉に、ソウとアカがそれぞれ覚悟について考える中、重清だけは、表情を曇らせたまま考え込んでいた。
重清の頭の上にいるプレッソだけは、重清の心情を感じ取ってはいたが、特に何も言わず重清の頭の上で蹲っているのであった。
そんな会話がなされていることを知る由もないノブは、腕を両断された痛みに、呻きながらも、なんとか恒久と距離をとり、恒久を警戒しながら腕を確認する。
しかし、両断されたはずの腕はまだそこにあり、先程感じた激痛も既に無くなっていることに気付く。
(これが幻刀の術ってやつか。マジでシャレにならんな。)
そう考えながら、改めて恒久に対して構え直すノブ。
(くそ、今ので決められなかったか。ヤベーな。)
恒久がそう考えていると、
「ツネ!」
そう声が聞こえて、恒久は恐る恐る声の出た方に目を向ける。
そこには、ニヤニヤしながら頷くケンの姿があった。
「はぁー。」
深くため息をついて、恒久は刀を肩に乗せながら、ノブに声をかける。
「ノブさん、あ、違った、ゴリさん。大丈夫っすかー?自分、次で決めるつもりなんすけど、今のうちに降参しなくていいですか?」
「な、お、お前、ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!誰が降参なんぞするものか!」
(あ、ゴリさんって呼んだことはいいんだ。)
ノブの気迫に気圧されながらも、そう心の中でつっこんで、恒久はだらしなく手招きしながら続ける。
「じゃぁ、さっさとかかって来てくださいよぉー。」
「言われんでも行ってやるわ!」
そう怒りの声をあげて、ノブが恒久に向かって一歩踏み出した瞬間、踏み出したはずの地面に穴が空く。
「うごぉっ!!!」
怒りの突進の一歩目で躓いたノブは、そのまま顔面から地面へとスライディングすることになる。
「そこまで!」
古賀の声が辺りに響いた時には、恒久の刀がノブの首筋に当てられていた。
「お、おぉーーー!勝った、勝ったぞーーー!」
恒久が喜びの声をあげてはしゃぎ始める。
しばし恒久がはしゃいだ頃、フッと怒りに満ちたノブが起き上がり、拳を振り上げる。
「やばっ!」
身の危険を感じた恒久が、咄嗟にその場から避難すると、
「クソがぁっ!!」
ノブは振り上げた拳を、地面へと叩きつける。
「ドゴォッ!!!!」
ノブの拳という隕石が落下した現場には、直径5メートル程のクレーターができていた。
その様子を目の当たりにした恒久は、顔を青白くして、
見事なまでの土下座を披露する。
「ノブさん、すみませんでした!あれ、本心なんかじゃないんです!!」
その声を聞いたノブは、一歩、また一歩と、恒久に近づいて行く。
「ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。」
「ガタガタガタガタ」
徐々にノブが近づいてくる足音に生きた心地のしない恒久は、ただただ恐怖で震え、頭を上げることもできず、人生に別れを告げていた。
「ザザッ」
ノブの足音が、恒久の目の前で止まる。
土下座したままの恒久の視界には、ノブの足元が映っていた。
(まさか、このまま蹴り上げてなんて、こないよな??)
その時、恒久は頭に衝撃を受ける。
しかし、殴られたような痛さはない。ただ、頭をわしゃわしゃされている。
そしてそのままノブは恒久の手を取って立たせる。
「ノ、ノブさん??」
恐る恐る俯いたままの顔を上げてノブを見ると、そこにはノブの笑顔があった。
「馬鹿野郎、気にすんな!どうせ、あの言葉はケンの入れ知恵だろ?そうなんだろ!?ケン!!」
そう言ってノブがケンに目を向けると、ケンがニシシと笑って
「当たり前だろ」
と悪びれもせず言ってのける。
「そんなこったろーと思ったよ!ツネ、ビビらせちまってすまなかったな。さっきのは、お前に対する怒りじゃねぇ。あんな挑発でカッとなって、まんまとお前やケンの思うとおりに動いちまった、自分に対する怒りだ。あんなことで、お前のペースに飲まれちまうなんてな~。おれもまだまだだ。
今回の模擬戦は、おれにとっても勉強になった。ありがとうな。また、やろうな!」
そう言って手を差し出して笑うノブの手を取ろうとする恒久だったが、あまりの安心感に、腰を抜かしてそのままその場にへたり込む。
「こ、怖かった~~~。ノブさん、次やるときも、できればさっきのパンチは、ナシでお願いします。」
ちょっと涙目の、恒久なのであった。
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