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兎と狐のランチタイム
第二十話
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「うわ、食堂も大きいね…!」
案内された食堂はかなり大きくて立派なものだった。地図で場所を知ってはいたけど、実物を見るのは初めてだ。実際に来てみた食堂はお昼時というのもあってかなり人が多かった。
「ふふ、これでも今は学校終わってすぐ寮に帰ってきた、帰宅部とかしかいないから空いてる方だよ。」
「ええ!」
ま、まじか…そこそこ混んでると思ったんだけどな。食堂来るならお昼時とか一番混みそうな時間は避けるのが無難かもしれない。
「空いてる席もちらほらあるし、席とっておかなくても大丈夫そうだね。」
「そうだね。…あれ、2階席もあるの?」
「ああ、あれは生徒会専用の席なんだ。生徒会以外は立ち入り禁止で、俺たちには関係ないよ。早く食券買って並ぼう。」
「う、うん。」
生徒会専用の席…狸塚兄弟がいってた通り、本当にいろいろな特権があるんだなぁ…。まあ、立ち入り禁止なら俺にも関係ないな。そんなところにわざわざ入って目立つ必要はない。
食券を買うという唯に着いていくと、食券機のところに案内された。食券の制度は普通にそのままなんだ。えーっと、モーニング/ランチ/ディナーAセット、Bセット、Cセット、それから本格フレンチコース、本格中華コース、懐石料理にステーキ、しゃぶしゃぶ??え、男子高校生の寮の食券だよな?え、ていうかABCセットも値段バグってね?!1セット1万円~?!
「な、なっ…!まじ…?」
「どうしたの?」
「…いや、想像以上に想像以上だったからびっくりしてる…。」
「ふは、確かにその辺のラインナップヤバイよね。でもABCセットは人気だけど、それ以外は皆そんなに頻繁に食べないよ。それに昼にはさすがに重すぎない?普通のメニューもあるよ。」
そう言って唯が食券機の下の方を指差した。オムライス、ハンバーグ、ラーメン、うどん…おお、本当だ。こちらも良心的な値段ではないが、普通に外食したときより少し高いぐらいの値段だ。つまり、庶民の俺からすると手が出ないレベルではないけど毎日はきついってこと。
俺はとりあえずそのなかで一番安いうどんを買って注文した。うん、おいしいよなうどん。……部屋の中に自炊派の生徒のための大きなキッチンがあったし、1階にスーパーマーケット的なのもあった。大丈夫だ。……安かったらいいんだけど…。
案内された食堂はかなり大きくて立派なものだった。地図で場所を知ってはいたけど、実物を見るのは初めてだ。実際に来てみた食堂はお昼時というのもあってかなり人が多かった。
「ふふ、これでも今は学校終わってすぐ寮に帰ってきた、帰宅部とかしかいないから空いてる方だよ。」
「ええ!」
ま、まじか…そこそこ混んでると思ったんだけどな。食堂来るならお昼時とか一番混みそうな時間は避けるのが無難かもしれない。
「空いてる席もちらほらあるし、席とっておかなくても大丈夫そうだね。」
「そうだね。…あれ、2階席もあるの?」
「ああ、あれは生徒会専用の席なんだ。生徒会以外は立ち入り禁止で、俺たちには関係ないよ。早く食券買って並ぼう。」
「う、うん。」
生徒会専用の席…狸塚兄弟がいってた通り、本当にいろいろな特権があるんだなぁ…。まあ、立ち入り禁止なら俺にも関係ないな。そんなところにわざわざ入って目立つ必要はない。
食券を買うという唯に着いていくと、食券機のところに案内された。食券の制度は普通にそのままなんだ。えーっと、モーニング/ランチ/ディナーAセット、Bセット、Cセット、それから本格フレンチコース、本格中華コース、懐石料理にステーキ、しゃぶしゃぶ??え、男子高校生の寮の食券だよな?え、ていうかABCセットも値段バグってね?!1セット1万円~?!
「な、なっ…!まじ…?」
「どうしたの?」
「…いや、想像以上に想像以上だったからびっくりしてる…。」
「ふは、確かにその辺のラインナップヤバイよね。でもABCセットは人気だけど、それ以外は皆そんなに頻繁に食べないよ。それに昼にはさすがに重すぎない?普通のメニューもあるよ。」
そう言って唯が食券機の下の方を指差した。オムライス、ハンバーグ、ラーメン、うどん…おお、本当だ。こちらも良心的な値段ではないが、普通に外食したときより少し高いぐらいの値段だ。つまり、庶民の俺からすると手が出ないレベルではないけど毎日はきついってこと。
俺はとりあえずそのなかで一番安いうどんを買って注文した。うん、おいしいよなうどん。……部屋の中に自炊派の生徒のための大きなキッチンがあったし、1階にスーパーマーケット的なのもあった。大丈夫だ。……安かったらいいんだけど…。
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