初めてを絶対に成功させたくて頑張ったら彼氏に何故かめっちゃ怒られたけど幸せって話

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初めてを絶対に成功させたくて頑張ったら彼氏に何故かめっちゃ怒られたけど幸せって話

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「お邪魔しますー…」
「どうぞー。ていうかなんでそんな緊張してるん?何回も来たことあるやん。」
「う…それはそうやけど……!」
  僕は西矢 朝陽(にしや あさひ)。今日は彼氏の南雲 空(なぐも そら)の家に泊まりに来てる。僕らは付き合って2ヶ月のカップル。空は一人暮らし。今日は付き合って初めてのお泊まり。…ちなみに僕らはまだ清い関係。これは、つまり、そういうことやんな?
(逆に空はなんでそんな緊張してないん?僕ら付き合って初めてのお泊まりですけど!ていうか、なんならただの友達やったときも2人きりで泊まりに行ったことはないけど!!)
  やっぱり経験の差かなぁ…と考えながら空に案内されてベッドの前に座った朝陽は、すでに緊張で暴れている心臓を一旦落ち着かせるために息を吐いた。
(空はイケメンで女の子にそれはそれはモテるし、ノンケやったから僕と付き合うまでは結構取っ替え引っ替えしてたもんなあ。…ついでに僕は男も女も未経験やし。)
  もともとゲイでネコの自覚はあったが、ただの大学生にはそっちの出会いはあまりなく、ゲイといえども彼氏ができるのすら初めてだ。早くも不安が頭をもたげてくるが、朝陽は首を振ってそんな考えを打ち消した。
「朝陽?どうしたん?」
「い、いや、なんでもない!」
「あ、そう。」
  空は怪訝そうにしているが朝陽はそれに気づかなかった振りをして空にニコッと笑いながら話しかけた。
「なあ空どうする?ネトフリで映画見る?」
  それともゲームする?とペラペラしゃべる朝陽の唇を空がふさいだ。
「…俺はそういうことしたいんやけど、朝陽は嫌?」
「え、」
(いきなり?!まあ、準備はして来てるしええけど…ていうか空もそういうことしたいって思ってくれてたんや)
  朝陽は嬉しくなって、はにかみながら言った。
「嫌じゃないよ。」










  朝陽は空に後ろのベッドに押し倒され、空から深いキスをされた。

ちゅ、ちゅっ、じゅる…

「んっ、ふっ…」

  ディープキスをするのは初めてではないが朝陽は空と1ヶ月前にしたのが初めてで、未だにうまく息を吸えずに酸欠になる。
(うーー、空とキスすんの気持ちいいけどやっぱり慣れへん。これいつ息吸うん?ていうかいつまで目閉じてたらいいんやろ…あ!待って待って、空の唾液がこっち来て、溢れるっ、え、どうしよ)

こくんっ!

  朝陽は溢さないために空の唾液を飲み込んだが、正解が分からずちらりと目を開けて空を盗み見る。

バチッ

  すると空も朝陽を見ており、ぱっちり目があって朝陽が慌てて目を閉じた。
(びっっっくりした!顔近すぎひん?!ていうか顔良すぎるやろ空……)
  自分を熱っぽく見つめる切れ長の瞳を思い出して朝陽は顔に熱が集まるのが分かった。
(恥ずかしい…恥ずかしいし息も吸えへんくて頭ぼーっとしてきた……)

ちゅく、ちゅっ、じゅるじゅる…

「んっ…ふっ…んんんっ…んむー!」

  朝陽が空の胸をとんとん叩いて、空が唇を離した。

「ぷはっ、はぁっ、そらっ、お前長すぎ!死ぬ!!窒息死する!!」
「ふは、朝陽はいつまでも下手くそやなあ」
  空がからかいながら朝陽の酸欠で潤んだ目元にキスをした。
「はぁっ、このキス魔…」
「否定はせん。」
「もーっ、次は僕がやるから!」
  朝陽が言いながら起き上がり、空を座らせ、空のベルトをがちゃがちゃと外しだす。
「なに、触ってくれんの?」
「うん。僕がやるから空は大人しくしとってな。」
  朝陽が空のスラックスを脱がせ、下着の上から空のモノを軽く触った。
「…空、でかない?」
「…まあ、普通よりはでかいかも。」
(空の、思ってたよりもでかいな…ちゃんとできるかな…?)
  朝陽は上手くできるか不安で弱気になってきた思考を打ち消した。
(いやいや、今日のためにちゃんと準備してきたやん、絶対大丈夫…のはず!)
  朝陽はこれまでの1ヶ月を思い返した。始めはいつかもしそういうことになったら…と思って始めた練習だが、やっと実践の機会が来たのだ。もう準備はできている。あとは実践するのみだ。朝陽の言う練習、とは『空との初めてを絶対に成功させるための練習』だ。このために朝陽は1ヶ月前から指1本受け入れるのさえきつく、閉じていた自分の後ろの窄まりを指3本なら入れて拡げられるまでにしたのだ。さらに元ノンケで経験豊富な空に満足してもらうためにえっちな動画でいろいろ研究もしてきた。そう、準備はバッチリ。あとはやるだけなのだ。
(よし、僕ならできる!キスは空についていくので精一杯やったけど、ここからは絶対に空を満足させたる!!)

「じゃあ、空、始めるで。」
「ん。」

ふに、ふに、ちゅっ…

  朝陽は動画の中の年上巨乳美人がやっていたように内腿から優しくをキス落としながらだんだんと空の下着に近づいていった。

ちゅっ、ちゅ、ちゅう…

(お姉さんはたしかこんな感じでやってたよな…うう、練習してきたけど心配や……)

  朝陽は心配から時折上目使いで空を見たが、空はなにも言わない。朝陽は心配になりながらも空のモノが反応し始めているのを見てほっとした。

(次は確か…)

ふに、はむ、はむっ 、むにっ、はむはむ…

  朝陽が下着の上から空のモノを唇ではむはむと挟んで緩く刺激した。空はなにも言わないままだが頭を撫でられ、朝陽の咥えているものが先ほどよりも大きく固くなっているので問題はなさそうだ。そう判断した朝陽は次の行動に移った。

はむっ、ぐいっ

「…は?」

  朝陽が次の行動―――下着を咥えて下ろし始めたら、空が驚いたように声を出した。朝日もそちらを見上げると、空はやや眉間にシワを寄せてこちらを見下ろしていた。
「む?」
「……いや、なんでもない。」
  空に下着を下ろす途中で首をかしげて聞くが、空は何でもないと言うので朝陽は不思議に思いながらもそのまま下着を脱がせた。
「やっぱりでかいなぁ…」
「……」
  下着を下ろし終えた朝陽は、勃ちあがった空のモノを見て素直な感想を漏らしてから、また動画の女優を思い出して淫茎の先に小さくキスをした。

ちゅっ♡

「……ッ」

  空が息を詰めたのには気づかず、朝陽が先を続ける。

ちゅ、ちゅっ、ぺろっ、ちゅむ…

  朝陽がキスをしたり軽く舐めたりしながら根本から先っぽへと唇を移動させていく。先端にたどり着くと、朝陽は少しだけ先を咥えて吸った。

むちゅっ、ちゅうぅっ…

「…なあ、朝陽?」
「んー?」

  だんだん夢中になり始めていた朝陽は、空の呼ぶ声で空の方を見た。空は快楽からか若干目元が赤くなっていたので感じてはいるのだろうが、何故か難しい顔をしていた。
「俺も朝陽の後ろ触りたいから、朝陽腰上げてくれん?」
  空の提案に朝陽が一瞬逡巡する。
(後ろは解すために結構開発したけど結局あんまり感じひんかってんよな…まあ僕は空が感じてくれたらいいんやけど、僕演技とかできなさそうやからなぁ…)

「んー、もうちょっと待って。」

れろぉっ♡ 

  空の先の敏感な部分を舌の表面を使って舐め上げながら空の方を見て答えた。迷った結果、朝陽は誤魔化すことにしたのだ。

「っ、朝陽お前…」

  空が抗議の声をあげようとするので朝陽はすかさず次に移った。

じゅぷぷ…じゅうぅっ♡

「んっ、んぅ♡…ん、」

「…ッ、」

  朝陽が動画の通りに淫茎を口に含み、吸い上げながら顔を前後に動かした。

ぐぽっ、じゅぷっ、じゅぷ…

  空が息を荒げながら朝陽の髪をくしゃっと掴む。朝陽は空が感じているのが嬉しくて、朝陽は歯に当てないように注意しながらますます激しくして、ついでに女優がやっていたように片手でタマも触った。

「う”っ…ッん……」

じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぷっ、じゅぷっ

「ふ、ん…ンんっ…」

(あれ…これ、意外と口のなか擦れてきもちいかも…)

じゅぷっ、じゅぷっ、れろぉっ…♡

「んふ、ん…はぁ…♡」

じゅぷっ、じゅぅっ…じゅるるるっ♡

「ッ…あさひっ!!」

  朝陽が自分も気持ちよくなってきてとろんと蕩けた目で空のものを吸い上げたところで、空が大声で朝陽を呼んだ。と、同時に口の中の物も引き抜かれた。

「んっ…ぇ…なんで?」
「下着脱いで後ろ向いて。」
「え?気持ちよくなかった…?」
「いいや、気持ちよかったよ。ええから後ろ向いて。」
  空は何故か期限が悪そうで、朝陽は空に気持ちよくなってもらえなかったのだろうかと心配になって聞いたが、そうではないらしい。安心したが、なおのこと空が怒っている理由が分からず朝陽は困惑した。
(そら、急にどうしたんやろ…?めっちゃ機嫌悪そう…。キスしてたときは機嫌よかったよな?…やっぱり気持ちよくなかったんかな…?動画の通りにやったはずやねんけど…)
  悶々と理由を考えながらも目の前の空が機嫌が悪い、というかやや怒っていることは明らかで朝陽は思い当たる節がないながらも空に従った。

(うわ、この格好めっちゃ恥ずかしい……何するんやろ…?)
  朝陽は下着を脱いで、空の方に尻をつきだす形で四つん這いになっている。朝陽が怖々と空を振り向くと、空が手にローションを纏わせていきなり朝陽の中に指を1本挿れた。

ぬぷっ…

「んえっ!」
  朝陽は突然のことに驚いて声を上げるが、空は黙って指を抜き差ししている。
(え、なに、どういうこと…?ていうかなんで無言なん…?)
「そ、そらっ…」
「……」
  空は無言のまま指を増やして孔を拡げる。
「んっ…なぁっ、そらっ!」
「……」
(な、何か変な感じする…自分ではなにもなかったのに…人に触られてるからかな…?)

グチュッ、グチュッ、くぱぁっ…♡

「んっ、んんっ…あっ…♡」

(いや、人にっていうか、空に触られてるから、かな…気持ちよくなれそう、かも…)

  朝陽が急な展開に訳が分からないながらもされるがままになっていると、指が突然引き抜かれた。

ちゅぽんっ

ひくっ、ひくんっ…

「ん…そら…?」
  指を抜いて何も言わない空に朝陽が振り返って尋ねると、空は先ほどよりも眉間に濃くシワを寄せて朝陽を見ていた。朝陽はそれに慌てて向き直り、もう一度空に尋ねた。
「そ、そら、なに怒ってるん?僕なんかした…?」
  空が眉間にシワを寄せたまま朝陽を睨んで言った。
「朝陽、彼氏できんの初めてって言うてなかった?」
「え?うん。初めてやけど。」
「…じゃあ彼氏はできたことないけどセフレはおったってこと?」
「なに?…そんなんおらんけど。」
「は?…じゃあ浮気したん?」
「は?!なんの話?」
「…正直に言ったら怒らんから。」
「いや、だからなんの話?!」
「……今やったら怒らんって。ていうかどこの誰?そいつのこと好きなん?まだ続いてる?」
「ちょ、ちょっと待って!僕浮気なんかしてないから!!」
「…チッ、じゃあこの開発された後ろと今までのどの女より上手いフェラはどこのどいつに仕込まれてん?」
「………は?」
「正直に言ったら怒らんって言うたけど、そいつのこと好きとかやったら許さんからな。」
「……ちょっと待って、いやだから、そんなやつおらんってば。」
「は?そんなわけないやろ。そもそもあんな準備万端の後ろしてなに言うてるん?俺が解さんくても始めから解れてたで。」
「いやそれは家で準備したときついでに解したからやし…」
「…それにしては柔らかすぎちゃう?軽く触ってたら簡単に指3本まで拡がったけど。」
「う”……それは…」
「朝陽、正直に言えって。」
  朝陽はもともと練習のこと言うつもりは無かったが、ここまできて黙っていたら疑いを晴らせないだろう。観念して朝陽が口を開いた。
「その……練習、して。」
「練習……?」
「…いつかこういうことになった時に、空とちゃんとできるようにって、前からちょっとずつ拡げてて…」
「……は?…じゃあフェラは?」
「それは……その…」
  またどもる朝陽に空が怪訝な顔をする。
「その、何?」
「……えっちな動画見て、研究しまして…。」
「………は?」
「実践したのはほんまに初めて!…動画見て、やり方覚えて…その通りにやっただけ。」
「動画って、どんな?」
「……『Jカップ巨乳妻の童貞筆下ろし~お隣さんはプロの人妻?!~』。」
「はあ?!いや、てか巨乳人妻筆下ろしモノって、どういうチョイス?!」
「う”…でも分かりやすかったし……それに、…空が巨乳好きやからやん。空の今までの彼女みんなぼんっきゅっぼんっ、やん。」
「…別にそんなことないけど…そうやっけ?……て言うか何でそんなこと…」
(みっともないから言いたくなかってんけどな…ここまで言うたらもう一緒か…)
  朝陽はここまで入念に練習して準備をしてきた理由を仕方なく話した。
「……そらに、絶対気持ちよくなってほしくて。…そら、元ノンケやし、今までいろんな女の子としてきたやん?だから、最後までしたいけど、するにしても手間かけさせたくないし、最悪無理でも口やったら女の子と一緒やから…」
  口でして終わったら、気まずくはならんかなって…と消え入るように話す朝陽を空が抱きしめた。
「浮気してた訳じゃないんか…」
「当たり前やん…」
「いろいろ誰かに仕込まれたわけでもない?」
「だからそうやって。」
「でかいなあとかも、誰かと比べてたわけでもないよな?」
「それも気にしてたんかい…普通に感想やから。僕も男やし。」
「じゃあ、まだ誰もあさひのこと抱いたことないん?」
「…うん。」
「…はぁーー、良かった……俺あさひに浮気されてたらもう家から出さんとこうかと思ったわ…」
「こわっ!怖いこと言うなよ…」
「…疑ってごめん、あさひ。」
「うん…。」
「それと、不安にさせてごめん…俺あんまり言ってなかったけど、朝陽のことめちゃくちゃ好きやから。だからそんな心配しやんといて…。」
「っ……うん…。」
  朝陽は誤解が解けて緊張が緩んだからか、涙が出てきた。
「それから、あんまり気負い過ぎんといて。もし上手くいかんくても、2人でゆっくり進んでいったらええやん。」
「ッ………ん。」
  空の優しい言葉に朝陽は涙が止まらなくなった。
「ふは、あさひ泣きすぎ、そんな泣いたら目溶けるで。」
  空が朝陽を抱きしめていた腕をゆるめて言った。
「うぅ…溶けるか、あほ……」
  朝陽が目を擦ろうと腕を持ち上げると、空がそれを掴んで止めた。
「目こすったら腫れるやろ。」
  代わりに空が朝陽の涙を舐め取った。朝陽はそれにびっくりして思わず声を上げた。
「わ!びっくりするわ…。」
「でも涙止まったやん。」
「え?あ…。」
  驚いたからか朝陽の目からはいつの間にか涙が止まっていた。
「ていうか俺らめっちゃまぬけな格好やな。」
「ふっ、あははは、確かに。でもそらが言い出したんやん。」
「ごめんって。ふふっ、」










  2人でひとしきり笑った後、空はもう一度朝陽を抱きしめて耳元で小さく聞いた。
「あさひ、どうする?今日はやめとく?…それとも続きする?」
「………する。」
  2人とも萎えてしまったが、朝陽は今日、続きをしたかった。必死になっているとかではなく、空の気持ちを聞いた今これまでよりも強く空と繋がりたいと思ったのだ。
「ん。じゃあ続き、俺にやらせて。」
「え?」
「あさひって、自分でどこまでやったん?」
「え?…拡張して、指3本は挿れて動かしても痛くないくらいかな。」
「気持ちいいとことか分かってる?」
「……分からん…ていうかそもそも気持ちよくなれへんのかもしれんから別にそれでも」
  大丈夫、と言おうとした口を空に塞がれ、ちゅっ、とかわいらしい音がなる。
「俺も朝陽に気持ちよくなってほしいから。大丈夫、俺に任しとき、俺のテクニックで絶対気持ちよくさしたる。」
  空がベッドの枕元の壁にもたれ、朝陽を後ろから抱きしめる体勢にしながら悪戯っぽく言って笑った。
「…あほ、変態……でも好き…」
「ふは、なんやそれ。…俺も好き。」
  空が朝陽の顎を掴んで後ろからキスをする。

ちゅ、くちゅ、じゅるるっ、ちゅっ♡

「ふふ、キス慣れてないとこもかわいいくて好き。」
「っ…!」
(待って、なんか甘い!!そらが甘い!!死ぬ!はずか死ぬ!!)
  朝陽は照れ隠しに下を向いた。しかしその顔を掴んで上を向かされる。
「反応見ながらやりたいから下向くなよ。はい、足開いて。」
「……恥ずかしい…」
「はいはい、じゃあ指、挿れるで。」
  空がもう一度手にローションを纏わせて朝陽に尋ねる。
「う、うん。」
「痛かったら言って。」
  先ほどは余裕がなくてできなかった確認を今度はしっかりいれてから、空が指を差し込んだ。

くぷっ、くちゅっ、くちゅ…

  朝陽に確認をとりながら空がどんどん指を増やし、朝陽はあっという間に指3本で中を探られていた。

「ンっ…んんっ…ぅんっ…」

(う、やっぱり空に触られるとなんか変な感じ…中じんじんする…)

くちゅっ、ぐちゅ……こりっ♡

「あンっ♡♡」

  朝陽は急に触られたところからぞわっとして、先までとは違う高い声が出た。
(え、なに?なんか勝手に…!)

「ここ?」

くりっ、とん、とんっ…

「ぅあ、ンっ、あっ…?」
「ここか、あさひのイイところ♡」

とんっ、とんっ、ぐりっ♡

「ンっ、んんっ♡そら、待ってッ」
「どうしたん?あさひ。」
  空は聞きながらも手を止めずに朝陽の反応を窺いながら攻め続けてくる。
「そこッ、なんか変、へんやからやめてっ、んんンっ♡」
「気持ち良さそうやけど、いや?」
「…いやじゃないけどっ……変な感じする…」
  朝陽が涙目で空に訴えるが、空は聞いてくれない。
「気持ちよくない?あさひのここ、反応してるけど。」
  空が言いながら朝陽の淫茎を触り、軽くしごいた。

「ひっ!ンっ…いまそっちあかんって…んんぅっ♡」

  朝陽が口を手で押さえながら体を捩らせて抵抗する。
「あさひ、手で口塞ぐなって。」
「うぅ、でも……へ、変な声出るぅ…」
「可愛くて俺は好きやで。もっと聞きたいから口塞がんといて…」
「ううぅ…」
  感じて瞳いっぱいに涙を溜める朝陽に、相変わらず空は攻める手を止めないまま後ろから反対の手で朝陽の頬を掴み、朝陽の目尻、頬、首筋などにキスを落とす。
「あさひ、すき、かわいい…」
「あっ、んンぅっ、耳元で言うなあ…!」
「耳も弱いん?ほんまかわいいな…」

ぐぽっ、くぽっ、とん、とんっ…
ちゅっ、ぴちゃ…れろぉ…♡

「ひあぁッ♡♡…ちょ、ッそらぁ…!」
「んー?」
  空が前立腺を刺激しながら朝陽の耳を舐めた。
「みみ、んぅ、あかんからっ、やめてぇ…♡」

とんっとんっ、こりっ、くりくりっ…
くちゅ、くちゅ…かりっ♡

「ひうぅ♡…そらぁ、もうやめてッ、もっ、無理ッ、中ぞわぞわするしもう無理ぃ…♡」
「あさひ、かわいいなぁ。…気持ちい?」
「うんっ、きもちいいからぁ、もうむりぃ、へんになるぅ♡」
「ッ…!……あさひ、俺のこと好き?」
「うんっ、すきぃ、そらっすきっ♡♡」
「~~~ッ!!あー、もう無理。あさひ、挿れてい?」
  空が朝陽の中から指を抜き、余裕なさげに朝陽に聞いた。
「あ……そらの、たってる…」
「好きなやつのこんなん見たらそら勃つわ。ていうか朝陽まじでエロすぎ。」
「そらが僕で反応してんの、うれしい…でも、ぼくも、ひとりで指で拡げてたとき、こんなんなったことない。…そらやからかなあ。」
  とろんとした目で嬉しそうに朝陽が告げる。
「~~~っ、あさひ、あんま煽んな。」
「ん…?」
「挿れていい?もう限界。」
  空が朝陽の耳元で掠れた声で聞いた。
「うん…。」

「後ろからの方が楽らしいけど、どうする?」
「……前からがいい。」
「ん、俺も顔見ながらしたい。…ゆっくりやるけど、痛かったら言って。」
  空が朝陽の後ろに自分のものを這わせながら言った。
「ん…。」
「じゃあ挿れるで。」

ぐぷっ…ずっ…ぬ”っ……

「んんんッ!」
  朝陽が圧迫感に声をあげる。
「きっつッ……あさひ、大丈夫?」
「はっ、ふぅ……うんっ。」
「もうちょい頑張って。」

ぬぷ…ずぷぷ…ずぬっ……

「んっ、んぅっ、はぅ…」
(ちゃんと準備してきたけど、思ってたよりきついかも……)
「あさひ、キスしよ。」
  朝陽が苦しくて泣きそうになると、空が朝陽にキスをした。

ちゅっ、ちゅう、じゅるっ…

「んっ、はっ、んんぅ…」

ちゅ、くちゅ、じゅううっ♡

「はぁっ、んん、ふぅンっ…♡」

  苦痛に歪んでいた朝陽の顔がとろんとした頃、空が口を離して言った。

「あさひ、全部はいったで。」
「ふ、ぇ…?」

  空は朝陽にキスしながら少しずつ深くまで挿れていたようで、キスが終わると空のものが根本まではいっていた。

「あ……」
「あさひ、大丈夫?痛い?」
「ううん、だいじょーぶ…そら、すきぃ…」
「…ッ、あさひお前、だから煽んなって…!」
「ん、だいじょうぶやから、動いて…?」
「~~ッ、…痛かったら言えよ。」

ずぷっ、ぐちっ、ずちゅっ…

「んっ、うっ、あっ…」

ずちゅ、ぱちゅ、ぱちゅ…

「ンっ、あっ、あンっ…♡」

(あれ…なんか…さっきまで苦しかったけど、気持ちいいかも…)

ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ♡

「んンっ、あっ、そらぁ…あッ♡」

ずちゅ、ぐぽっ、ぱちゅっ…♡

「んっ、んっ、ンっ♡」
「あさひ、かわいい…♡」
「ん”んんっ♡♡みみっ、あかんって♡」
「ふは、耳弱いな…♡あさひ、声抑えやんといて、もっと聞きたい♡」
「ンっ、はずかしいからッ♡」
「しゃーないなあ…」
  空が朝陽の口を抑える手を掴んで片手で纏めあげた。
「そらぁ…!恥ずかしいって……♡」

ずっ、ぱちゅっ、ぱちゅ、ぱちゅんっ♡

「そらっ…あっ、あ”っ、あッ、ンっっ♡」
「あさひっ、……ごめん、激しくするっ」

ばちゅんっ!
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ♡

「ンっ、ひっ、あっ、あっンっ♡♡」
「あさひ、すき、めっちゃ好き…♡」
「あッ♡まってッ、なんかくるっ♡♡あンっ…へんになるッ♡♡♡」
「かわいい……♡」

ぐりっ、ごりっ、バチュッ、バチュッ♡

「あっあっあっ♡♡そこあかんって♡待って、むりっむりぃっ…」

ごりっ、ぐりりッ♡パチュッ、パチュンッ、パンッ、パンッ♡♡

「あうっ、あっ、あ”ああっ♡♡そらぁ…そこやめてっ♡……こわいっ、こわいからぁ…♡」
「どうしたん、あさひ。痛い?」
「痛くないっ、きもちいけど…なんかへんッ♡♡ぜんぶぞわぞわして…おかしくなりそうっ…♡」
  朝陽がとろぉっとした顔で空に言い、空がごくりと唾を飲み込んだ。
「あさひ、気持ちいいんやったら大丈夫。ほら、捕まっとき。」
  空が朝陽の腕を首にまわさせ、朝陽をぎゅっと抱きしめた。

ぐぷっ、ぐりっ、バチュッバチュッバチュッバチュッ♡

「あっ、あ”っ、ああああんっ♡♡」

ぐっ、ごりっ、パンッパンッパンッパンッ♡

「あっあ”っ、なんかくるッ、そらっ♡あっ、あ”~~~~~ッ♡♡♡」

ぎゅうううっ♡♡

ビクビクッ♡

「う”っ……あさひ、イった…?出てないけど…めっちゃ締まるっ」
「ッ…あ”♡……あ♡…そらぁ♡」
「~~~ッ、ごめんあさひっ、俺もイくからもうちょい付き合って。」

バチュッバチュッバチュッバチュッ、パンッパンッパンッパンッ♡♡

「あ”あああっ♡♡あっ、んっ、イってるっ♡」
「ごめんあさひっ…はぁ…あさひ、好き…」

バチュッ、バチュンッ、パンッパンッパンッパンッパンッパンッ♡♡

「ンっ、あ”ぁああっ♡♡♡そらぁ…♡ぼくも、好きっ♡そらぁ、すきぃ♡♡」
「~~ッ、あさひっ、かわいい…♡」

ずちゅっ、ぐりっ、パンパンパンパンパンパンパンパンッ♡♡

「あっ、ん”ああっ♡あ~っ、あ~♡んあっ♡んっんんっ♡♡」
「ッあさひ、出るッ…!」

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ、バチュンッッ♡♡

びゅるっっ、びゅーーーーーーーッ♡♡♡

どぷっ、どぷっ…♡

「あっあっあ”っ、ああああぁぁぁ♡♡♡……あっ♡…ん♡」

ビクッビクッ

ぴゅるるっ♡

  熱いものを中に出されて、朝陽も足を空の腰に巻き付けて堪えるようにしながら同時に射精した。
「ん…あさひ、大丈夫か?」
「…ん。…だいじょぶ…そらぁ…」
「ん?」
「…ちゅーして」
「ふふ、ん。」

ちゅっ、ちゅっ、ちゅうっ♡

「んん、そらぁ…」
「ん?」
「すきぃ…」
「ふは、俺も♡」
  空が朝陽のとろんと落ちかけた瞼にキスをしたところで、朝陽はすうっと意識が落ちた。









―――翌朝
「…空って意外とえっちのとき好きとかかわいいとか言うねんなあ。」
「あほ、お前だけやわ。」
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みんなの感想(1件)

oka
2022.10.29 oka

勘違いした攻めが可愛すぎる!!!
めっちゃ好みのシチュでした!

解除

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《あらすじ》 昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。 その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。 その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。 早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。 乃木(18)普通の高校三年生。 波田野(17)早坂の友人。 蓑島(17)早坂の友人。 石井(18)乃木の友人。

【幼馴染DK】至って、普通。

りつ
BL
天才型×平凡くん。「別れよっか、僕達」――才能溢れる幼馴染みに、平凡な自分では釣り合わない。そう思って別れを切り出したのだけれど……?ハッピーバカップルラブコメ短編です。

理香は俺のカノジョじゃねえ

中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。

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