部活道

tamtam

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転校生

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そういえば、今日はソフトテニス部に、2年生の転校生がくるらしい。私は、彼女のクラスまで迎えに行かなければならない。
といっても、どの子か分からない。

「あ、ねぇ!」私が話かけたのは、いかにも支配してますみたいな、強気な女子。この子はなんでも知ってそうだから聞いた。
「このクラスにさ、名前は確か、神田 えりかっていう子、いる?私さ、ソフトテニス部の部長でね、!」その子は、すぐ答えた。
「あーねぇ、それさ、私なんだけど、!ていうか名前とかクラスとか知ってんのに、名前から私っていうのがわかんなかったの?無礼な人ー。あ、私ね、東京からきたの~!で、えりか様って呼んでもらって結構よー。じゃあ、行きますわ!」
最初から、見た目のごとく、ずばずばと言われ、私が何も言わないでも、自己紹介された。
やっと自己紹介したのは、コートに行く途中。
「あ!私ね、大広 杏里っていうの!で、杏里って普通に呼んでもらっていいから~」
少し控えめに自己紹介したつもりだけど、
「あっそーですかー。ていうか、あんり、名前によらずねー。顔が!あははははー」
って言われてしまった。あぁ、この人とは、合わないな、そう思った1番目は、今日だった。

えりか様は、性格は悪いが、アドバイスがよく、わかりやすい。それにえりか様自身も相当うまい。
これじゃあ、全国のペアの倍率がさらにあがる。でも、えりか様は、前衛。私が組むことになったら絶対耐えられない。そう思う日々が続いた。そんな中、全国大会に出る時のペアがきまる。
「はい、じゃあね、部長と神田さんね!」その言葉が軽く言われたが、私には重かった。
1番なりたくなかったえりかがペアになったから。でも、私は、全国にでられる!
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