竜の執事が同僚に迫られ色々教えられる話

迷路を跳ぶ狐

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第六章、二人の出張

27.挑戦

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 残されたセリューは、すぐにフィルクを追おうとしたが、そんな体で行っても足手まといだと言われ、大人しく待たせてもらうことにした。

「あいつに何か大事な用でもあるのか?」

 ヴァッインに聞かれ、セリューがいいえと答えると、彼は首を傾げてしまう。

「それにしては、ずいぶん必死に探してるじゃないか。急ぎの用があったんじゃないのか?」
「……帰ってこないので、心配だっただけです。何か……あったんじゃないかと…………」
「気持ちはわかるけどな……ただ、こんなところを人族が一人で歩く方がよっぽど危ないぞ……」
「人族人族と言いますが、自分の身を守ることくらいはできます!」
「どれだけ力があっても、道端で酔い潰れていたら負けるんじゃないか?」
「わ、私は酔い潰れていたのではありません!」
「酔って道端に倒れてたんだろ?」
「そ、それは……酒ではありません。ただ……」

 何があったのか思い出そうとするが、まだ頭がぼんやりしている。

 ヴァッインはため息をついて「ちょうど飯なんだ。食ってけ」と言って、キッチンの方へ行ってしまう。

 一向に思い出せないセリューに、ヴィールアが「お前はこっちな」と言ってジュースを出してくれる。
 彼も酒を飲んで、一本の猫じゃらしを摘み上げた。

「お前ら、ここへ何しにきたんだよ? ダンドは仕事って言ってたけど……これなんだ?」
「それに触れてはいけません! 返してください!!」

 つい、強くそれを奪い取ってしまう。相手が狐妖狼ということもあり、強引にしてしまったが、何も知らないヴィールアは、少し気分を害したようだった。

「なんだよ……そんなに大事なものなのか?」
「大事です。これは、私たちがお仕えする魔法使い、オーフィザン様が、特別にお作りになった猫じゃらしなのです」

 後生大事に猫じゃらしを握り、胸を張るセリューを見て、ヴィールアはしばらくキョトンとしていたが、やがて笑い出す。

「と、特別な猫じゃらしってなんだよっ……ただの猫じゃらしじゃねーか!」
「違います! 本当に、これは特別なものなんです! さ、触らないでください! これは狐妖狼向けの媚薬ですよ!」
「はっ!? 媚薬っ!? ははっ……ばっかじゃねえの!? 俺が持っても全然効かねえじゃん!!」

 指を差して大笑いするヴィールアに、キッチンからサラダを持ってきたヴァッインが、「やめとけ。大方そのオーフィザンってのがインチキで、それに騙されてるんだろ。可哀想な奴なんだ。笑うなって」と耳打ちしてする。

 聞こえていないつもりなのだろうが、ひどく憐むような視線まで、全部こちらに伝わっている。

「馬鹿にしないでください! オーフィザン様は、インチキなんかじゃありません! 本当に、偉大な魔法使いなんです!!」

 セリューが怒鳴ると、ヴァッインは「聞こえていたか」と呟いて、セリューに向き直る。

「……聞こえてたなら目を覚ませ。そんな怪しげなもの作ってる魔法使いが、なんで偉大なんだ?」
「そ、それは……あ、怪しげかもしれませんが、四六時中、怪しいものばかり作っているわけではなく…………」
「じゃあ、他に何があるんだ?」
「それは……その……」

 なんとか思い出そうとするが、ろくなものが思いつかない。
 一番最初に思いついたのが、侵入者を快楽で逃げられなくする魔法の砂だが、そんな物のことを話せば、余計に怪しい魔法使い扱いされる。
 他に思いついた物も、とても話せないようなものばかりだ。

 答えられないセリューを見て、ヴァッインは、同情するように食事をすすめてくる。

「とりあえず、食事でもして、まずは冷静になれ」
「私は冷静です」
「酔って寝てたんだろ? まだ酒が残ってるんじゃないか?」
「……先程からそう決めつけているようですが、決して私は酒を飲み過ぎて倒れていたのではありません!」

 すると、それを聞いたヴィールアが酒をすすめてくる。

「そうなのか? それなら飲むか?」
「おい、やめとけ」

 セリューが答えるより早く、ヴァッインが止めに入るが、それを聞くと、ますます引き下がれなくなる。

 セリューは、酒の入ったグラスを受け取り、それを一気に飲み干した。
 すると、ヴィールアは楽しそうに拍手していた。

「すげー。飲めるじゃねえか」
「当然です。あ! それに触らないでください!!」

 手を伸ばしてきたヴィールアから、猫じゃらしを取り上げて言うが、ヴァッインは無言でキッチンへ行ってしまうし、ヴィールアの方も平然としている。
 二人とも、この猫じゃらしの危険性を、まるで本気にしていないようだ。

 ヴィールアが口を尖らせて言った。

「なんだよー。少しくらい、いいじゃないか。なんともないんだし」
「そんなはずがありません。これは狐妖狼が触れてはいけないものなんです!!」
「だって、本当になんともないぞ。そんなに言うなら、やってみろよ!」
「は?」
「そんなに言うなら、それでくすぐってみろ。絶対に効かないから」
「それはできません。あなたを危険に晒すことになります」
「はははははっ! 危険? んなもんがか? ぜんっぜん効いてないのにか? お前、気付いてないだけで、その魔法使い、絶対無能だぞ!!」
「なんだと貴様っっ!! オーフィザン様に対する侮辱は許さんぞ!!!!」

 カッとなったセリューは、立ち上がってヴィールアを怒鳴りつけるが、彼にはますます笑われてしまう。

「侮辱もするだろー。なんでそんなもん作ってんだ? そいつ」
「それは…………」
「言えないのか?」
「お、お前には言う必要などない!! オーフィザン様は無能じゃない! これは本当に特別な猫じゃらしなんだ!! 後悔しても知らんぞ!!」
「お前こそ、俺ら馬鹿にしてるだろ? んなもんで、俺らがどうにかなると思ったのか?」
「なるに決まっているだろう!! これは本当に魔法の猫じゃらしなんだ!!」

 言えば言うほど、ヴィールアには笑われてしまう。
 腹が立ったセリューは、ついに猫じゃらしをヴィールアに向けた。

「いいだろう……そこまで言うなら、これを試してみるか!?」
「いいぜ。やってみろよ」

 ヴィールアは怯えるどころか、ニヤニヤ笑ってセリューに頬を差し出す。

 セリューが握った猫じゃらしを向けて「謝ればやめてやる」と告げても、彼は引かない。

 一思いに、彼の頬に猫じゃらしを当てた。

 けれど、ヴィールアは、特に何も変化はないようだ。彼はニヤリと笑う。

「なんともねえじゃん」
「……ま、まさか…………そんなはずは……」
「ほらみろ。そんなもんで俺らがどうかなるわけないだろ?」
「そんなはずはない!! ほ、本当に、なんともないのか!?」
「もう諦めろって。そのオーフィザンって魔法使いに騙されてるんだよ。お前」
「無礼者!! オーフィザン様を侮辱すると許さんぞ!!」
「んなもん作ってんだぞ。侮辱したくもなるわー」
「こ、これは如何わしいものではない!! れっきとした魔法の道具だ!!」

 怒鳴りつけると、ヴィールアはついに我慢できなくなったのか、笑い転げてしまう。

 この猫じゃらしは、城を出る前にオーフィザンに向かって全て廃棄してくれと怒鳴りつけたようなものだが、それでも、オーフィザンが作ったものを馬鹿にすることは許せない。

 ヴィールアは、笑いすぎて出てきた涙を拭いながら、起き上がった。

「俺らより、お前に効くんじゃねえ? 外で倒れてたんだろ? それにやられてイってたんじゃねえのか?」
「こ、これは人族には効かん!! 道端で、そ、そんなことを私がするはずがないっ!! こ、この無礼な狐めっ……!」

 怒鳴り続けるセリューから、ヴィールアは猫じゃらしを奪い、セリューにむける。

「じゃあ、試させろよ。お前が言うとおりなら、これでくすぐっても、なんともないはずだろ?」
「やってみろ!! そんなもの!! 私には効かん!」

 酒と怒りにあっさり理性を踏み潰され、セリューは上着を脱いだ。こうなったら後には引けない。

 すると、話を聞きながら、ずっとキッチンで料理を作っていたヴァッインが、だし巻き卵ののった皿と酒瓶をテーブルに置きながら、ヴィールアを止めに入る。

「おい……そろそろやめておけ。笑いすぎだぞ。騙されているなら諭してやるべきだろ」

 どうやらヴァッインの方も、完全にオーフィザンが怪しげな魔法使いで、セリューを騙しているんだと思っているようだ。
 彼の同情するような目を見ると、ますます腹が立って、セリューは、ヴァッインの目の前に猫じゃらしを突き出した。

「あなたもどうぞ!」
「は? 何言ってるんだ……とにかく落ち着け。こいつが笑ったことは俺が詫びるから」
「その憐むような顔をやめろ!! いいからやれ!! 私にはっ……! 絶対に効かん!!」
「……やめとけ。お前、酔ってないか?」
「酔ってなどいない!! さあ!」

 半ば無理矢理ヴァッインに猫じゃらしを握らせ、セリューは目を瞑った。

 馬鹿にするように笑ったヴィールアが、セリューの頬を、猫じゃらしで少しだけくすぐった。

 その途端に、体がひどく震えた。

 まるで、一瞬で体を焼かれたようだった。効かないはずなのに、生まれた熱が、一番敏感なものに触れているかのようだ。

 突然、体を震わせたセリューを見て、ヴィールアは勝ち誇ったように笑う。

「やっぱ効いてんじゃん」
「き、効いてない……効くはずがないだろう……」

 そう言いながらも、声は震えていた。まだ、快楽が残っている。収まるどころか、かすかにそこから、痺れが広がっていくようだ。

 否定しながらも、胸騒ぎがした。そういえば、外でこれを拾った時に、かすかに体が熱くなった気がする。

 怯え始めたセリューを見て、ヴィールアはゾッとするような顔で笑う。

「じゃあ、シャツ脱げよ」
「は!?」
「頬だけじゃわかんねえだろ? それともやっぱ効くのか?」
「き、効かないと言っているだろう! わ、分かった……やってみろ!!」

 隣のヴァッインが、やめておけと二人を止めるが、セリューは構わずシャツをはだけた。

 さっきのは何かの間違いだ。オーフィザンを馬鹿されたままで引き下がれるはずがない。

 体を差し出すと、ヴィールアはセリューの胸に猫じゃらしで触れてくる。

「ふっ……くっ…………」

 ほんの少し、それで触れられただけなのに、抗い難い快楽が襲ってくる。すでに体は汗ばんでいて、汗が落ちて体を伝うことにすら感じてしまう。もう、服をおさえていることができなくなりそうだった。

 必死に耐えるセリューの背中を、またあのくすぐったくも恐ろしい感触が襲う。振り向くと、ヴァッインが猫じゃらしでセリューに触れていた。

「……効いてるんだろ? 分かったら、さっさと降参しろ……それでこいつは満足するから」

 彼は猫じゃらしでヴィールアを指して言うが、それでは猫じゃらしが効くと認めなくてはならない。彼らのオーフィザンを馬鹿にした言葉を認めることになる。そんなことはできない。

 答えないセリューを見て、ヴィールアは、ニヤニヤ笑っていた。

「効かねえんなら、いくらやってもいいだろ?」
「そ、それは……や、やめろっ……!」

 背中が震える。触れられたのは一瞬なのに、そこから体温が上がっていく気がした。

 喘ぐセリューの肌に、ヴァッインまでもが猫じゃらしを当てる。二人に挟まれて、セリューは脱ぎかけの服をおさえて耐えることしかできない。

「も、もう……うっ…………ひゃっ! ……も、もう十分だろう!!」
「効かねえんだろ?」

 強がるセリューに、ヴィールアは猫じゃらしを近づけてくる。それがセリューの胸をくすぐった。
 それだけでも微かな喘ぎ声が漏れるのに、背中にも頬にも、それを当てられてしまう。

「ひっ…………あっ!! やっ…………あ……や、やめろっ……! あっ……」
「……もう認めろよ。これ、効いてるんだろ?」
「う……うるさい…………効いてないと……言っているだろう……」
「…………嘘つけ。めちゃくちゃ効いてるだろ……」

 かすかに笑って言ったヴィールアが、今度は指だけでセリューの肌に触れてくる。

「うっ……お、おい! 約束が違うぞ!!」
「は? なんのだよ? 約束? 知らねえよっ!!」

 いくらなんでも、肌に触れることは許可していない。すぐに振り払いたいのに、体が痺れたように動かない。
 ついにヴィールアはセリューを押し倒した。

「やめろ……触れるな…………!」

 かすれた声で言いながら振り払おうとしたが、腕にも力が入らない。

 欲情が滲み始めた目でセリューを見下ろすヴィールアは、止めに入るヴァッインのことも振り払ってしまう。

 このままでは襲われる。

「おいっ! やめろ!! 何してるかわかってるのか!?」

 ヴァッインがヴィールアを止めようとして、ヴィールアの注意がそっちに向いた隙に、セリューは思いっきりヴィールアを突き飛ばし、服を押さえて逃げ出した。

「おい! 待てよ!!!」

 すぐにヴィールアが追ってくる。無我夢中で扉を開くと、ちょうど向こう側から扉を開けようとしていた男とぶつかってしまう。
 彼らの仲間かと思ったが、ぶつかってきたセリューを見下ろして驚いているのは、ずっと探していた男だった。

「……セリュー? ……何してるの?」
「だ、ダンド?」

 彼の顔見ると、ほっとすると同時に、無意識に服を押さえてしまう。

 何があったか知られたくない。彼以外に触れられていたこともそうだし、またカッとなってヴィールアたちを怒鳴りつけ馬鹿な挑戦を受けたことも、絶対に知られたくない。

 ダンドの背後から、彼を呼びに行くと言って出て行ったフィルクが顔を出す。

「ダンド呼んできたぞ……どうした? なんかあったのか?」

 部屋の中を見渡すフィルクから、ヴィールアは気まずそうに顔をそむける。

「あー……それがその……えっと…………お、怒るなよ。これはその……」

 言い訳を始めようとしたヴィールアを、ダンドが睨みつける。

 このままでは誤解される。

 セリューは急いで服を着たが、ダンドは今にも二人に殴りかかりそうだ。

「てめえら…………何してた?」
「や、やめろダンドっ!!」

 慌てて、セリューはダンドにしがみ付いて止めた。

「な、なんでもないんだ!! そのっ……ね、猫じゃらしの効果を証明しようとしてただけだ!!」
「猫じゃらし……?」
「あ、ああ……その……」

 セリューがこれまでにあったことを全て話すと、ダンドは少し呆れたようだった。
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