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第四章、二人と嫉妬
19.決闘
しおりを挟む日が暮れる頃になって、やっとセリューの仕事は一段落ついた。
盗賊の連中は全て捕らえ、オーフィザンに報告し、王都の方にも連絡した。明日には引き取ってくれるらしい。
騒がしい一日が終わり、庭を通って城へ戻っていると、城壁の上に、チラッと影が見えた。それはすぐに消えたが、放っては置けない。何かが城に入り込もうとしているのかもしれない。
オーフィザンから渡された槍を持って、城壁まで飛び上がると、城壁の下を人影が走っていくのが見えた。狐の尻尾と狼の耳がある。狐妖狼族だ。この城の者ではない。森を駆ける群れの一人だろう。しかし、それなら一人でこんなところを走っているはずがない。
セリューは、男が逃げた方に走った。
すでに男の姿は見えなくなっていたが、追えないほど離されてはいないはずだ。木から木へ飛び移りながら先ほどの人影を探す。
するとその男は、門の前に立って、セリューに振り返った。どうやら逃げる気はまるでなく、まんまとおびき出されたらしい。
男の後ろに、新たな男が二人、飛び降りてくる。
二人とも、見覚えがあった。一人は、先ほど森でダンドを迎えにきた群れのボスで、もう一人は、その後ろに控えていた男だ。
三人とも、セリューを待っている。何か用があるらしい。
セリューは槍を握ったまま、狐妖狼たちの前に降り立った。
「何か……御用ですか? ここへ来るときには、ダンドに先に話を通していただかなくては困ります」
「……今回だけは特別だ。ほら」
群れのボスがこちらに向かって何かを投げる。
受け取ると、それは壊れた鍵のようなものだった。
「てめえらが連れて行った男が落としていったものだ……あの男の匂いがする」
「……わざわざ……届けにきてくださったのですか……?」
まさか、彼らがそんなことまでしてくれるとは思っていなかった。城の周りを嗅ぎ回って何をしているのかと怪しんでしまったことをひどく申し訳なく思った。
この鍵は、あの男がどこからきたのか、誰に雇われたのか、調べる手掛かりになりそうだ。
「助かります……ありがとうございました」
「あの魔法使いに渡しておけ」
「……ダンドは?」
「あいつは先に城に戻った。森の入り口に寄るっつってたから、もうすぐつくだろ。俺もあいつに話がある。ここで待つぞ」
「よければ中へどうぞ。これのお礼をさせてください」
「いらねーよ。まだそこまでてめえらを信用したわけじゃねえ」
「……では、なぜこんなにも協力してくださるのです?」
「てめえらのことはまだ信用できねえが、ダンドには世話になった。その礼だ」
「……」
黙り込んで、セリューもその場でダンドを待った。
すると、ボスがセリューを睨んでくる。
「てめえは巣に戻れ」
「私もここでダンドを待ちます」
「……」
隣から、視線を感じる。ボスがじーっと、セリューを横から見つめていた。
それを無視していたら、彼が引き連れていた男が突然、セリューに顔を近づけてきた。
茶色い髪の、少年のような面だちをした、セリューより少し背の低い男だ。
なんのつもりかわからないが、こんなふうに近づかれては居心地が悪い。
「あの……なにか?」
「お前、セリューだろ? 俺、一回お前とやりたかったんだ」
「は?」
その男は、さらにじーっとセリューの顔を覗き込んでくる。
一体なんだと言うのだろう。
ついに、その男はセリューのお尻に触れてきた。
「な、何をするんですか!?」
「なあ、尻尾はどこだ?」
「やめてください!! わ、私は人族です!」
「それは知ってるよ。見ればわかるし、ダンドから聞いてる。尻尾どこだよ? 服の中に隠してるのか!?」
「ありません!! 尻尾なんか!!」
「ダンドの匂いがするー!」
「ち、ちょ……やめ…………」
「うまそうな匂い……なんだこれ!!」
「な、なんのことですか……?」
「なあなあ! 舐めてもいいか?」
「は!? や、やめてください! 離れろっ!!」
少年のような男は、まるで珍しいものでも見つけたかのように、セリューの髪だの耳だの頬だのに触れてくる。
強く振り払いたいところだが、ダンドの知り合いとあってはむげにできない。多少行き過ぎたスキンシップから、セリューがそれとなく逃げていると、男はつまらなそうに頭の後ろで手を組んだ。
「なんだよ。なんで怒るんだ? 味見しようと思ったのに……」
「……味見?」
「まあ、いいや。じゃあ、早速! やるか!!」
男はダンドから距離を取り、構える。
「……何か?」
「何かじゃないだろ!? やろうぜ! ダンドの相棒!!」
「……」
荒っぽい男だと思った。どうやら殴り合いを希望しているらしい。
狐妖狼という種族は、強さというものにこだわるらしいし、ダンドにもそんな話を聞いたことがある。
しかし、セリューには客人といきなり一戦交える意味がわからないし、そんなことに付き合う気もない。
すると、後ろでずっと見ていたボスが、男を止めてくれた。
「やめろ。人族とはいえ、ダンドの相棒だ。殴り殺しちまったらどうする」
「そこまでしないっす! 気絶するぐらいで済むように手加減するんで、見逃してください!」
二人は、こちらがあっさり負けると最初から決めつけているらしい。
それは腹が立つが、だからといって意味を見いだせない殴り合いに応じる気にもなれない。
「……私は理由もない手合せに付き合うつもりはありません」
「理由? あるだろ!!」
「では、どのような理由なのか、教えていただけますか?」
「お前みたいなひょろひょろした人族に、森を守れるのか、試してやる!! お前が負けたら、俺が代わる! さあ! 来い!」
「……魔物に向かっていく時と同じようにやっていいんだな?」
「やる気になったか!? いいぜ!! 俺が勝っても殺さない! お前は殺しに来い!!」
男は拳を振り上げ一気に距離を詰めてくる。相手は人族、そう思って油断しているらしい。身体能力だけで言えば、明らかに向こうが上だろう。それでも、勝ちを譲るつもりはない。
飛んでくる拳を避けることだけに集中して、それをかわす。避け切ったはずなのに、それはセリューの頬を僅かに切った。予想よりずっと強い。長引けば負ける。
槍の力でそばの木の上まで逃げたセリューは、結界を操り、相手の腕を後ろから縛り上げる。油断さえしていなければ、その体を捕らえることは不可能だっただろう。
突然背後から拘束されて、男が動揺する。それが消えないうちに、セリューは男の喉元まで迫った。あと少し進めば、相手の首を突けるところで止める。
そこで、縛ったはずの男の腕が動いた。
「やるなっ……人族っ!!」
魔物の体すら縛りつけるそれを、男は気合だけで引きちぎる。
まさか、こんなに早く腕の力だけで結界が破れるはずがない。それなのに、それは割れるようにして消えて、自由になった相手の手が、体を引いたセリューの襟元を捕らえた。そのまま地面に叩きつけようとするその腕を、ボスが掴んで止めてくれた。
「やめろ。こいつがお前の喉をとらえた時点で、お前の負けだ。見苦しい真似すんな」
「……」
静かでありながら気迫を感じる様子で言われ、男はセリューの襟を離す。そして耳と尻尾をぺたんと垂れて、ボスに頭を下げた。
「すんません……ボス……」
「……相手の技量すら読めねえようじゃ、お前はいつまで経っても下っ端だ。後で俺がしごいてやる」
「うええ……マジっすか……」
男は青くなり、汗を流す。そして、大人しくセリューに詫びた。
「悪かったな。ダンドの相棒」
「セリューです」
「セリュー! またやろうな!!」
「申し訳ございませんが、再戦はお断りします。次にやれば、負けるのは私です。負けると分かっている勝負はしません」
「はあ? なんだよ……つまんね……」
その男が本当に残念そうな顔をしながらも離れると、今度は後ろの木の上で成り行きを見守っていた一人が、そこから飛び降りて近づいてきた。セリューより背の高い、短髪の男で、狩りでできた傷なのか、服の隙間から覗く肌に、傷跡がいくつも見えた。
「次は俺とやれ。人族」
男は、明らかに敵意を感じる目をしている。狐妖狼の中には、人族をひどく嫌悪する者もいるらしいことは知っていたが、初対面でこんな目を向けられるとは思っていなかった。男は、ボスに止められても、引き下がる様子はない。
「見逃してください。ボス。人族に負けたままじゃ、格好がつきません」
「やめろ……」
ボスの声に、怒りがにじむ。それでも、男は引こうとしない。
このまま一騎討ちになれば負ける。しかし、引いて向こうが諦めるはずもない。
セリューは槍を握り、相手と距離を取った。
「これ以上は付き合えません。あなた方の言うとおり、力ではあなた方の圧勝です。私には、あなた方の攻撃を受け流すことすらまともにできません。しかし、この後も仕事があるので、倒れるわけにはいきません。どうしてもというなら、人を呼びます」
「……卑怯な人族らしいな……やってみろ!!」
駆け出した男の横っ面を、横から飛び込んできたボスが殴り飛ばす。数メートル先の木まで吹き飛び、それに体を打ち付けた男は、そのまま倒れてしまった。
「誰に逆らってやがる…………次はねえぞ……」
冷たく言ったボスは、殴りつけられたまま起き上がらない男には見向きもせず、セリューに向き直る。
「……ちっ……悪かったな……」
「いいえ……あの、向こうの方は……」
心配になって吹き飛んだ男に振り返ると、口元の血を拭いながら起き上がっている。逆上したように見えたが、手加減はしていたらしい。
ボスはセリューに向き直った。
「てめえはダンドがどんな男なのか、知ってるか?」
「当然です。長年、バディとしてやってきましたから」
「ここへくる前、あいつは群れで指折りのハンターだった……それこそ、俺たちの群れにまでその名が知れ渡るくらいにな……」
「……以前、狐妖狼の群れにいたことは知っています」
「俺はあいつが欲しい」
「……どういう意味です?」
「あれと肩を並べて狩りがしたい。魔物を追うなら、群れとあいつでやりたい」
「……ダンドはオーフィザン様の執事です。あなた方の群れに加わることは、決してありません」
「それを決めるのはダンドだろ? 俺はあいつが欲しい。答えはあいつから聞く」
「では、なぜ私にそんな話をなさるのです?」
「隠れて誘うような真似はフェアじゃねえ」
「……ダンドは私の相棒だ。お前たちには渡さない」
「宣戦布告か? 俺が勝っても恨むなよ」
「そちらこそ」
火花が散るような視線が混じり合い、消える。
怒り出すかと思ったのに、ボスはセリューから離れて顔を綻ばせた。
「……セリュー、だったな? 覚えておいてやる」
「……」
あまり、覚えられたいとは思わなかった。
何度もこの城に来られて、ダンドに群れに来いと声をかけられるのは、どうにも気に入らない。彼には近づかないで欲しい。何より、ここ最近の彼の様子を思い出すと、不安になってしまう。すでに狐妖狼の力を受け入れている彼が、新しい群れの方に行ってしまう気がしてくる。
ボスが嬉しそうに笑ったところで、ダンドが城壁から降りてきた。彼はセリューには目もくれず、ボスたちと対峙する。
「何してるんだ?」
「お前の相棒に挨拶してただけだ。肝の据わった野郎じゃねえか」
「俺の相棒だから。あんまり近づくな。何しにきた?」
「……あの男が落としたものを持ってきてやったんだよ」
「あいつが? 気づかなかったな……ありがとう。用はもう終わっただろ。帰れ」
「……オイコラ……やけに冷てえじゃねえか」
ボスに言われても、ダンドは何も答えず、セリューに振り向き近づいてくる。そして、不思議そうにしているセリューの、頬の傷をペロっと舐めた。
「だ、ダンド?!」
焦るセリューに、ダンドはそのままの距離で、目を細めながらたずねてくる。
「この傷、なに?」
「こ、これは……」
「魔物にやられたんじゃないよな……?」
ダンドは何かを感じ取ったのか、鼻をすり寄せてくる。
頬に唇が触れそうな程に近づかれ、振り払おうとしたが、彼は逃さないとばかりに近づいてくる。
「俺じゃない狼の匂いがする」
「や、やめろ!! なんでもない!!!! 離れろっ!!」
いくらなんでも、近づきすぎだ。今は目の前に狐妖狼たちがいるのに。
ボスも二人の男も、ぽかんとしてこちらを見ている。こんなところで、なにを考えているのだろう。
真っ赤になりながら逃げようとすればするほど、逃すまいとダンドの力が強くなる。彼の鋭い爪が、かすかにセリューの頬にふれた。獲物を捕らえる凶器を当てられ、セリューはかすかに震えた。捕まったまま抵抗を止めると、彼は傷ついた頬に唇を当ててきた。
「うっ……ぁっ! や、やめろ…………」
体温が上がってきたセリューから、離れようとするどころか抱きしめたまま、ダンドは群れのボスに振り返る。
「これ、どういうこと?」
「……試しただけだ」
「……必要ないだろ」
話している間に振り払ってしまおうと、腕に力を入れる。けれど、セリューを捕まえる彼の腕はびくともしなくて、それどころか、ますますその手に力を入れられてしまう。
「だ、ダンド……い、痛い……離せっ……」
拒絶の言葉を口にしたセリューの頬に、長い爪の生えた手が添えられる。逃げる間も無く、そのまま顎をあげられ、キスされた。
(こいつっ!! こんなところでっ……!)
突き放そうとしたが、いつもより力が入っていて、びくともしない。
求められるがままに舌を絡められ、奥まで責められる。逃さないとでもいうかのように追い詰められ、息もできない。
体温の上がった彼の吐息が、頬にかかった。
顎に当てられた手が焼けるように熱い。
それよりもっと熱のこもった目が、セリューの体をからめとって、もう逃げられなかった。
抵抗どころか、体を動かすことすらできず、涙ぐんだ目で見上げるセリューを、彼はいつもよりどこか冷たい目で見下ろしていた。
「逃げるなよ」
「……ぅっ……!」
まだ許さないとばかりに、彼は強引なキスを繰り返す。
そんなにも怒らせるようなことをしただろうかと考えてみても、何も思い当たらない。
それでも、彼のいつもより強い責めの言いなりになってしまう。何か怒っているなら、許して欲しい。
されるがままの乱暴なキスを受けるだけになっていたセリューは、自分から彼の唇を求めた。
ただほんの少しの間、彼の唇を甘噛みしたくらいだったが、息苦しさで涙目のまま見上げているセリューを、やっとダンドは離してくれた。
もう、体に力が入らない。倒れそうになるセリューを、ダンドは抱き寄せ、木々が揺れる音にかき消されてしまいそうな声で「ごめん……」とつぶやいた。
そして彼は、群れの狐妖狼たちに振り返る。
「これは俺のだ。手ェ出すな」
一切反論できないような迫力に、ボス以外の男たちは息を呑んで尻尾を垂れる。
ボスも、今の彼に言い返すつもりはないのか、その場を動かずに言った。
「……お前のもんに手ェを出すつもりはねぇよ」
「今度近づいたら許さない」
「……分かってる」
ボスは、今度はセリューに向き直った。
「絡んで悪かったな」
「……」
「だが、俺は諦めねえぞ」
彼はそう言って、二人を引き連れ、森へ戻って行った。
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