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番外編14.オーフィザン様と対決する!

146.いきなりお仕置き

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 笹桜さんたちがオーフィザン様を訪ねてきた日は、みんな疲れているだろうって言って、そのまま泊まることになった。
 久しぶりに笹桜さんたちに会えて、僕も嬉しい。だけどつい、浮かれすぎちゃったのか、僕はその翌日の夜から、ずっとお仕置きされることになっちゃった。

「うっ……ぅ…………ひっく……も、もう……ゆ、許してくださいっ……!!」

 ポロポロ泣きながらお願いするけど、オーフィザン様は許してくれない。

 僕の両手首を縛って吊す鎖が、何度もジャラジャラなって、お仕置き用の首輪につけられた鈴がチリンって音を立てた。

 今の僕は服を全部取り上げられちゃったから裸。もう肌は汗で濡れている。

 僕の感じるところ、全部責められて、息をするだけでも苦しい。

 もう限界だよ……

「許して……オーフィザン様あ…………やだあっ!!」

 ずちゅって、いやらしい音がする。オーフィザン様の手で触れられただけで、僕は怖いくらいに感じちゃうのに、今、彼の指は、僕の後孔に押し込まれてる。熱くなった体が、大好きな人の指で、ますます昂っていく。

 苦しくて口を開けたまま喘ぐ僕を責め立てるように、オーフィザン様は濡れた奥をいじり回す。

 そこ、触らないっていったのに!

「……やっ……やだっ…………! そこっ……やだぁぁっ……!」
「ここか?」
「あっ…………!!」

 ダメって言ってるのに、なんで触るの!?

 少し触れられただけで、体がぞくぞくする。オーフィザン様は、いつも僕が弱いとこばっかり優しく触れて、僕をいじめるんだ。

 ううううーーー……!! そんなにしなくてもいいのに!

 僕も悪いんだけど……

 今朝は、笹桜さんが持ってきてくれた花をペロケが生けていて、それがすっごく綺麗で、つい手を伸ばしちゃった。そしたら花瓶がひっくり返っちゃって、ペロケはカンカン。僕を切り刻んで花瓶に生けてやるって言い出して、大きな斧を振り回しながら襲いかかってきた。
 逃げ出した僕は廊下にあった花瓶をいくつもひっくり返して、廊下の掃除をしていた人たちのバケツもひっくり返して、廊下は水浸し。庭の整備をしていた魔法の道具の影に隠れてたら、それも倒しちゃって、あちこち草だらけにしちゃった。
 それから厨房へ逃げて、こっそり隠れてたらいい匂いがして、食料庫の鰹節に手を出そうとして、棚の上にあった大きな箱をひっくり返しちゃって、食料庫までぐちゃぐちゃ。そこで逃げ出そうとしたところをダンドに捕まって、ついにオーフィザン様に引き渡された僕は、一晩中お仕置きされることになった。

 僕が悪いけど、朝までなんて長すぎだよ!!

「や、やだっ……お、オーフィザン様!! も、無理っ……! やあ!」

 ひくひくって、勃ちあがった先が揺れる。腰の中に熱いものがじわって広がって、体ごと、蕩けていくみたい。

「お、オーフィザン様あ……も、もう苦しいよう……」
「お前がもう休ませろというから、指にしてやってるんじゃないか」
「そ…………そうじゃなくて、あれは休みたいっていう意味で……ぃっ……いやぁっ…………やめてくださいっ…………オーフィザン様ああっ!!」

 やだって言ってるのに、オーフィザン様は、僕の背中をぺろって舐めちゃう。そんなことをされるたび、僕の先っぽがピクピク動いちゃう。

 も、もうイキたい……それなのに、僕の膨らんだものは、魔法の縄でぐるぐる巻きにされちゃった。
 それは僕のが膨らむたびに、強く締め付けてくる。散々焦らされて、それはもうはち切れそう。

「オーフィザン様あ……も、もう苦しいです……出したいよう……あ!!」

 優しい感触が背中を撫でる。泣き濡れたような背中をくすぐられて、僕の頬を何度も涙が伝う。

「許してください…………オーフィザンさま………………ひっく…………許してえ…………」
「クラジュ……」

 ふわって、オーフィザン様の吐息が僕の耳にかかる。ただでさえ敏感なそこに、大好きなオーフィザン様の甘い声が囁いて、それだけでくすぐられているみたい。

「あっ…………ぁ……やぁぁ…………」
「もう音を上げるのか? これから猫じゃらしが待っているのに」
「えっ!? う、嘘っ……!?」

 猫じゃらしっていうのは、オーフィザン様が作った魔法の猫じゃらしのこと。僕をくすぐってお仕置きするためのものだ。僕はあれがすごく怖い。だってあれでくすぐられると、すごく感じちゃうんだもん。まるで中から体を弄り回されているみたいに全身が熱くなって、ずっとイキ続けちゃう。
 あんな辛い思いするの、絶対嫌だ。
 この前なんか、丸一日くすぐられた。森の木をほとんど枯らした僕も悪いけど、あの時は死んじゃうかと思ったんだ。

「い、いやっ……いやだっ…………! いやっ……やだあああああっ……!! 許してください!! オーフィザン様あっ……!」

 怖くて、僕は一生懸命逃げようとしたけど、僕の手首に巻き付いた鎖は外れない。
 ガチャガチャって音が鳴って、僕がいくら体をよじっても、逃げられない。

 濡れた体で泣きながら悶える僕を、オーフィザン様は怖い笑顔で眺めていた。僕を気が済むまで嬲り続けるときの顔だ。

「……いやあっ…………やだっ……! ゆ、許してくださいっ……! もうしません……オーフィザン様あああっ……!」

 何度も許してって言いながら、僕は必死に暴れた。振り乱した髪から濡れた粒が舞って、泣き腫らした目から何度も涙が流れる。僕を吊るした両手の鎖が鳴る。舌舐めずりするオーフィザン様が怖いよ……

「やだ……ごめんなさい…………ひっく……お、オーフィザン様…………」
「冗談だ」
「………………え?」
「猫じゃらしはもうない。ダンドに言われて全て処分した」
「え!? え!? えええっ……!? な、ないんですか!?」
「ああ。少し脅しただけだ」
「そ、そんなっ……! ひどいっ!! 僕、すっごく怖かったのに、冗談なんてっ!!」

 だけど怒る僕に、オーフィザン様はすっごく意地悪な顔で笑う。

「悪さをしたのはお前だろう?」
「う……うう…………ひゃ!!」

 急に鎖が消えて、僕はオーフィザン様にベッドまで運ばれた。

 べちょべちょに濡れた体なんて、もう動かない。勃ちあがったものの先っぽからはトロトロ待ち切れないってくらいに、よだれみたいなものが溢れている。

 今すぐ、ずっと我慢させられ続けたもの、いっぱい漏らしちゃいたい。だけどこの縄を勝手に解いたら、またお仕置きされちゃう。

「お、オーフィザン様ああ……もう、我慢できません……」
「……どうされたいんだ?」
「う、うー……」

 ……また僕に、恥ずかしいことを言わせる気だ……

 僕はオーフィザン様にお尻を向けて、突き出した。

 散々我慢させられたそこは、汗と僕が我慢し切れずに漏らしたものでもうべちゃべちゃ。そんないやらしいところ、大好きなオーフィザン様に見られちゃって、すごく恥ずかしい。

 それなのに、僕のそこは、オーフィザン様に見られてるのに、早くもっと恥ずかしいことして欲しいってねだるようにピクピク動いちゃってる。

 物欲しげにしているそこに、オーフィザン様は指をあてた。

「ひゃあんっ……!」

 我慢し切れずに、聞いていられないような恥ずかしい声が出て、背中がきゅうって反り返っちゃう。犬みたいになく僕を、オーフィザン様は焦らすように指で撫でる。

 早く中まで僕のこと、貫いて欲しい。オーフィザン様で僕を満たして欲しいのに、意地悪なオーフィザン様は、僕にいっぱい恥ずかしいこと言わせて、僕が泣いてお願いするまで、僕のことをこうやって焦らす。

 もう我慢なんてできないよ!!

 僕は、一番恥ずかしいところ、全部オーフィザン様の前に晒して、震えながら口を開いた。

「お、オーフィザン様あ……お、お願いです……もう、我慢できません…………は、早く……」
「どうされたいんだ?」
「うううー…………いっぱい犯して……朝までいっぱい………………」

 もう恥ずかしすぎてそれだけで体なんか溶けちゃいそう。
 真っ赤になって泣く僕のそこに、ぐって、待っていたものが触れた。

「クラジュ……」
「ふええ……は、早く! オーフィザン様あああ!!」

 溜まり切ったものを縛り付けていた縄が消える。首輪についた鈴がチリンってなって、オーフィザン様は優しく僕の耳元で言った。

「ここからは……愛してやる…………」







 柔らかい手が、僕のことを撫でてくれてる。ふかふかのお布団が僕を包んで、僕はますます眠くなっちゃう。

 あれ……? 僕、どうしたんだっけ??

 いつのまにか丸くなっていたベッドの上で、僕のことを膝に乗せて撫でてくれているオーフィザン様を見上げる。そしたら、オーフィザン様が微笑んでくれて、僕は何があったのか、思い出した。

 そうだ……僕……お仕置きの途中で気絶しちゃったんだ。

 僕が気を失っている間に、きっとオーフィザン様が洗ってくれたんだろう。体はすっかり綺麗になっていて、びちょびちょだった僕の髪も、すっかり乾いている。

 だけど、まだ裸だから、ちょっと恥ずかしい。

 うううーー……早く服が欲しいよう……

 せめて尻尾で体を隠して、僕はオーフィザン様を見上げた。

「お、オーフィザン様……そろそろお仕置き、終わりですか?」
「ああ。首を出せ」
「は、はい!」

 僕は起き上がって、首を差し出した。

 オーフィザン様が、そっと鈴のついた首輪を外してくれる。

 この首輪は、お仕置きの時につけるためのもの。オーフィザン様は、僕がどこへ逃げてもわかるようするためって言うけど、僕はオーフィザン様のお仕置き中に逃げたことなんかない。
 オーフィザン様は、僕が快楽に耐えきれずに体をよじって、首の鈴がチリンチリンってなるのを見ているのが好きなんだ。

 新しくつけてもらったのは、ちょっと大きめで頑丈な首輪。

「それと、これはダンドからだ」

 オーフィザン様が持ってきてくれた包みを開くと、そこには大きな鰹節のおにぎり!!

「ふわあああああ!! かつおぶし!!」

 早速かぶりつく僕。

 うまあああああああ……ダンドがいつも作ってくれる味だあああ……

 もうおにぎりしか見えなくなった僕に、オーフィザン様が頬杖を突きながら「俺のところに来るときより食いつきが良くないか?」って聞くけど、僕には聞こえない。だって鰹節のおにぎりがこんなにあるんだもん!!

「あいつがお前に食わせてやれと言って持ってきた。それに、これもだ」

 オーフィザン様は、カゴにいっぱい入ったクッキーを見せてくれる。ダンドが焼いてくれる僕の大好物のクッキーだ。

 ダンド……僕を捕まえた時は怒っていたのに……

 後でお礼を言わなきゃ!!

「さて……そろそろ行かないとな……」

 オーフィザン様はそう言って立ち上がっちゃう。

「オーフィザン様…………」

 しゅんってなる僕に、オーフィザン様は振り向いて、優しく撫でてくれた。

「昼からは俺の部屋に来い」
「え……い、いいんですか!?」
「ああ。笹桜たちも、お前に会いたがっている」
「笹桜さんが……はい! 必ず行きます!!」
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