悪役令息に転生したが、全てが裏目に出るところは前世と変わらない!? 小心者な俺は、今日も悪役たちから逃げ回る

迷路を跳ぶ狐

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後日談

96.また彼とここに

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 ヴァグデッドが俺を連れて行ったのは、古い本や珍しい素材が並ぶ店だった。魔法の素材が欲しいのかと思ったが、彼は魔法に関する書物が目的だったらしい。

 ティウルの部屋にも、たくさん魔法に関する本が並んでいたな……今度使い魔の魔法について勉強させてもらう話をしていたし、そういったことに関する本を探していこうか。

 ヴァグデッドも、本棚の一番上にあった分厚い本を開いて言う。

「ここ……前にルオンとこの街に来た時に立ち寄った店なんだ。他の店にはないような魔法に関する本があって……また来たいと思ってたんだ」
「へえ…………」

 少し、意外だ。

 彼の魔法は何度か見ている。その膨大な魔力が生み出すのは、恐ろしいほどに強力な魔法だ。あんな魔法を使えるのに、まだ研鑽を続ける気でいるのか……

 使い魔に関する本を探しながら、隣で本を読んでいる彼に微かに振り向く。書物に目を通すその顔は、真剣だけど楽しそうだ。

 ……父上には、まるで期待していないと言われたけれど……もうそんなの関係ない。せっかくルオンの城にいるんだ。俺だって、もっと魔法を学びたい。最近は少し眠りの魔法の成功率も上がってきたんだ。

 使い魔の魔法に関する本を見つけて、彼と二人で、しばらく本を選んだ。

 棚から引き抜いた本をパラパラとめくっていると、視線を感じる。

 隣の彼を見上げると、ヴァグデッドはすでにいくつか本を片手で抱えていて、俺を見下ろしていた。

「フィーディ、使い魔に興味があるの?」
「う、うん……ティウルが教えてくれるって言ってて…………彼にも見せてやろうかと思ったんだ……」
「魔法なら俺が教えるのにー」
「え!? あ、お、お前にも頼むけど……ティウルとも約束してて…………三人で、しないか? 魔法の勉強……」
「……仕方ないなー。フィーディがそう言うなら」
「ヴァグデッド……」

 彼がそう言って微笑んでくれるから、俺はひどく嬉しい。

 来てよかった……

 そう思っていたら、ヴァグデッドは俺の頭をおもむろに撫でてきた。

「……またここに来れるなんて、思わなかった」
「え……?」
「ルオンはいつも、俺が騒ぎを起こすからって言って、許可してくれないんだ」
「そ、そうなのか……?」
「……今日は、フィーディと一緒ならいいって」
「え!!??」
「だから、フィーディのおかげー」
「……そんな…………俺は何もしていない……」
「フィーディのおかげで許可が出たんだから、フィーディのおかげだよ」
「……ヴァグデッド……」
「後でいっぱい、えっちなことしようね」
「……それはやめてくれ……」

 ……そんなことを言われると、先ほど触れられた時のことを思い出してしまうだろうが……もちろん……嫌ではなかったのだが……

 だから余計に困る! あのまま、もっとして欲しくなりそうでっ……!

 そんなことを考えているだけで、我慢ができなくなりそうだ。やめてくれ、なんて言ったくせに、俺の方が、彼がくれる感触を求め始めている。

 ドキドキしたまま、二人で本を買って、店を出ようとすると、ヴァグデッドが本棚の上にあった時計を見上げて言った。

「……あ。そろそろ時間だ」
「え!?? も、もうか?」
「うん。ルオンたちと合流しなきゃー……」
「そうか……」

 もうじきこの時間が終わるのかと思うと、少し寂しい。もっとヴァグデッドと二人でいたかった。またデートできるかな……

 外に出ると、冷たい風が吹いていて、雪が頬にかかる。ちらちらと、雪が降り出したらしい。

 ヴァグデッドが、俺に振り向いて言う。

「王子の護衛にした奴らのこともあるし……少し急いで戻ろうか?」
「護衛?」
「公爵が連れてきた暗殺者たち」
「は!? お、お前が血を吸った奴らか!?」
「うん。元々護衛だし。今度はちゃんと王子を守ってくれるって」
「…………王子は、それでいいのか……?」
「いいんじゃない? 構わないって言ってたし」
「…………」
「キラフェールを手にかけようなんて、思ってないよ?」
「え!!?? そ、そんなことを心配しているわけではっ…………」
「えー。また怯えてるみたいな顔してたのに?」
「そ、そんなことは……」
「……だって、俺がそういうことしたら、フィーディが泣いて止めるだろ? フィーディがおろおろして怯えてるのは好きだけど、泣くのは嫌だから」
「ヴァグデッド…………」

 俺が彼を見上げると、彼は俺に微笑んだ。

「じゃあ……そろそろ、面倒だけど、行こうか?」

 ヴァグデッドはそう言って、先に歩き出してしまう。

「ぅっ……ヴァグデッド!! 待ってくれ!!」

 声をかけながら、今度は俺が彼をつかまえて、その手を強く握った。

「フィーディ?」
「き、来てくれっ……!」

 驚く彼を、俺は店の裏手に連れて行く。
 突然そんなことをされた彼は、首を傾げていた。

「フィーディ……どうしたの? まだどこか行きたいところ、あった?」
「ち、ちっ……違う! そうじゃないんだっ……俺は、ただ…………あ、あのっ……!」

 立ち止まり、彼に振り向く。

 心臓が高鳴りすぎて、緊張のあまり泣き出しそうだった。

 でも、このまま帰るなんて、嫌だ。

「あにょっ…………あの、あ、あの……」
「フィーディ?」
「お、俺はっ……! お、お前と……も、もっと一緒にいたいんだ!! だからっ……そのっ……あの、あ、あ……えっと…………」

 ここまで来て、俺はなんて情けないんだっ……

 なかなか伝えられない俺が困っていると思ったのか、ヴァグデッドの方が先に口を開く。

「……もしかして、もっと俺とデートしたくなった? いいよ。俺もフィーディといろんなところ行きたいから」
「……っ!! ………………お、俺も……だ……」
「え…………?」
「お、俺もっ…………お前と一緒にデートがしたいっ……! 俺とっっ…………俺と……つ……つき、つ……つ! 付き……合っ……てくれっっっっ!!」

 恥ずかし紛れに叫んだつもりだったのに、俺の声は震えていた。もっとはっきり、彼の手を握って丁寧に伝えたかったのに。

 震えているどころか、声も裏返っていたし、緊張しすぎて、自分でもなんて言ったのか覚えていない。

 ただ、大事な言葉が途切れ途切れになってしまっていたのは分かる。声も掠れていたし、聞き取るのがやっとなくらい小さかったかもしれない。

 待たせた分、もっと彼と顔を合わせて言いたかったのに、俺はっ……情けなさすぎるっ……!

 ヴァグデッドは何も言わない。

 もしかして、ちゃんと伝わってない!?

 聞こえなかったのか!?

 それとも……もう、こんな俺と付き合う気はなくなってしまったのでは……

「あ、あのっ……! ヴァグデッド!! す、すまない! 待たせてっ……ほ、本当にっ……俺はお前が好きだっっ!! つ、つき、付き合えっ……じゃなくて、つ、付き合う、付き合って、欲しい…………あ、あのっ……嫌か?」

 震えながら伝える。

 すると、彼はそっと俺の頬に触れた。その柔らかな感触すら怖くて、ビクッと震えていたら、彼は強く俺を抱きしめる。痛いくらいだった。それなのに、嬉しいと思ってしまう。何より告白した緊張で、まだひどく心臓が高鳴っていて、体だって、まだ熱くて動かない。

「…………ぅっ……ヴァグデッド……?」
「……本気?」
「え…………?」
「……本当に、俺と付き合うの?」
「…………」

 もちろんだ……

 俺はもう、ずっとこうしたいと思っている。

 彼の背中に手を回した。

 本当だって言いたかったけど、もう声が出そうにないから、頷くだけになってしまう。

 すると、俺を抱きしめるヴァグデッドの力が、ますます強くなる。

「お、おいっ……ヴァグデッドっ……!?」
「…………フラれるのかと思った……」
「え!??」
「だって俺、まだフィーディに怯えられてるみたいだし……」
「そ、そんなことはないっっ!! あ、あのっ……怯えるのは俺の性分みたいなものだ……き、気にしないでくれ…………」
「……じゃあ、気にしないでおく。フィーディー……」
「わっ……! お、おいっ……い、いたいっ……」

 なんて言いながら、彼が強く抱きついてくることが嬉しい。

 それに、俺を抱きしめるヴァグデッドが、なんだか可愛く思えてきた。俺の返事を喜んでくれているのか……

 それはすごく嬉しいのに、彼は顔を上げたかと思えば、俺の頬に手を添える。

「フィーディ、真っ赤ー。可愛い」
「……や、やめてくれ…………お、思い出すじゃないか……」
「思い出す? 何を?」
「その……さっき、こ、こ、こっ……こく、はく……したこと…………」

 話しながら、だんだん俺の声は小さくなっていく。

 思い出したら、ひどく恥ずかしいっ……! なんでこんなことを言わされているんだ! 俺はっ……!

 チラッと見上げたら、ヴァグデッドはじっと俺を見下ろしている。

 絶対に楽しんでいるだろう! 俺はずっと恥ずかしいのに…………

 そう思って俯くと、彼の優しい声がした。

「…………嬉しい……」
「えっ……!??」
「だって、フィーディに好きって言ってもらえたから」
「…………ヴァグデッド…………」

 彼が、俺の顎に触れて、軽くあげる。

 少し怖かったが、俺は彼に身を委ねて動かずにいた。

 すると、俺の背中に彼が手を回して、強く抱き寄せられる。そして、彼の唇が、俺の唇に触れた。

 彼の唇の感触が俺の唇を介して伝わってきて、ますます心臓が高鳴っていく。

 触れ合った唇を誘うように甘く咥えられて、力の抜けた俺は、いつのまにか唇を開いていた。するとそこに、彼の舌が入り込んでくる。それだけで、ゾクゾクした。

 だ、だけど待ってくれ!!

 キスって……唇を重ねるだけじゃなかったの!?

 驚く俺の唇の奥に侵入してきた彼は、ゆっくりと俺の口内を味わっていく。そんなところを誰かに触れられるなんて、初めてだ。

 そ、そこまではまだ早い気がするっ……!

 そろそろ苦しいのに、微かな抵抗すら彼に封じられて、逃げられない。

「……んっ…………っ……!」

 体が震えて、そこで彼の力が抜けて、ヴァグデッドは、俺を離してくれた。

 体が熱い。クラクラする。

 倒れそうになる俺を、ヴァグデッドはすぐに抱きとめてくれた。

「フィーディ……大丈夫……?」

 彼に聞かれて、俺はぼーっとしたまま頷いた。

 唇には、まだキスされてるみたいな感触が残ってて、彼の顔を見ているだけで、また震えてしまいそうだった。

「…………ちょっと、力……抜けだけだ……」
「……じゃあ、もう一回していい?」
「え!?」
「もう一回キスしていい?」
「え!? そっ……そんなっ……こ、これ以上は……」
「だめ?」
「…………」

 だって、もうこれだけで真っ赤になっているのに……!!

 だけど、俺を見下ろす彼は少し不満そう。

 もっと……したいってことか?

 でもっ……俺はそろそろ限界なんだっ……!

「………………ま、またっ……で……デートをしよう! そ、その時になら……」
「…………」

 ヴァグデッドは、少し黙っていたかと思うと、俺の頬にキスをして、いつもの小さな竜に戻った。

「ヴァグデッド…………?」
「……あと少しくらいやりたかったな……」
「え!?? そ、そうか!? ご、ごめんっ……!!」
「いいのー」

 そう言って、彼は俺の肩まで飛んできた。

「……フィーディがそうやって慌ててるのを見るの、好きだから」
「ヴァグデッド…………俺も、お前のことが……好きだ……」

 今度ははっきり言えた……

 するとヴァグデッドが、今度は竜の姿のまま、俺にキスをしてくれる。

 そんなことをしていたら、狭い路地に声が響き渡った。

「フィーディーーーー!!」
「ティウル!??」

 慌てて振り向けば、ティウルが俺に手を振って駆け寄ってくる。キラフェール殿下も、ルオンとウィエフもいた。殿下はいくつも紙袋を持っていて、その後ろにいくつか同じものを持った護衛たちもいる。護衛というより、荷物持ちになっていないか?

 ティウルは、俺に駆け寄ってきた。

「フィーディっ……!! よかった……探したよーー。ルオンが使い魔が飛ばしたところにいないから…………ヴァグデッドに誘拐されちゃったのかと思った!」

 そう言って、彼は俺に抱きついてくる。どうやら、よほど心配をかけてしまったらしい。

 だけど、そんなことを言われたヴァグデッドは、不機嫌そうにティウルに詰め寄っている。

「なんで俺がフィーディを誘拐するの? 言いがかりはやめてくれる?」
「だって、ずっとフィーディを独り占めなんて、ずるいもん。僕だって、フィーディと遊びに来るの、楽しみにしてたのに!」
「はあ? フィーディは俺のなの。お前は殿下と遊びに行ってれば?」

 そう言われて、キラフェール殿下がティウルの後ろで嬉しそうにしてる。彼はいっぱい紙袋を抱えているし、ティウルと街をあちこち回ってきたらしい。

 ルオンの横のウィエフも、随分楽しかったらしく、ルオンを見上げて、笑顔で話している。

 ルオンが、俺に振り向いた。

「そろそろ、城に帰らなくてはならない。短い時間しか取れなくてすまない……用事は済ませることができたか?」

 彼にそう言われて、俺は、まだティウルと睨み合いを続けているヴァグデッドに振り向いて言った。

「はい……あ、あのっ……! また……彼とここに来ていいですか?」
「……ああ。もちろんだ」

 ルオンに言われて、俺は嬉しくて、ヴァグデッドの方へ駆け寄っていった。


*後日談*完
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みんなの感想(8件)

おはしお
2024.03.01 おはしお
ネタバレ含む
2024.03.02 迷路を跳ぶ狐

お気遣い、ありがとうございます!m(_ _)mなんとか再開できました!!(*≧∀≦*)
やっと二人が少し近づくことができました(〃ω〃)嫉妬でいっぱいのヴァグデッド、書いてて楽しいです!(〃ω〃)
ご感想ありがとうございました!(*≧∀≦*)

解除
蝌蚪
2024.02.08 蝌蚪
ネタバレ含む
2024.02.09 迷路を跳ぶ狐

ヴァグデッド、すっかりフィーディの腕の中に収まってしまいました(〃ω〃)これから少しずつ触れ合っていく予定なので、読んでいただけると嬉しいです!(*≧∀≦*)
ご感想ありがとうございました!

解除
おはしお
2024.02.08 おはしお
ネタバレ含む
2024.02.09 迷路を跳ぶ狐

こちらこそ、ご感想ありがとうございます!(*≧∀≦*)読んでいただけることが更新の原動力になっています! ですので、読みやすいとおっしゃっていただけて、ホッとしました!(*≧∀≦*)
魅力的とおっしゃっていただき、ありがとうございます! やっとフィーディが警戒心を解き始めました(〃ω〃)この先も楽しんでいただけると幸いです!(*≧∀≦*)

解除

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