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プロローグ~えにし亭にようこそ
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あの絵と同じ、白毛の美しい狐。
それが、霞む人影からようやく覗いた彼の正体だった。
実際の狐とは、似ているようでちょっと違う。むしろ、稲荷神社に祀られるシュッとした狐の像がそのまま命と、それからふわふわの毛並みを得たかのように私には視える。そういえば、昔そういう狐が登場するアニメをテレビで見たことがあるなぁ。あれ何てタイトルだったかなぁと頭をひねり、でも結局思い出せないまま、私はぼんやりと狐としての彼を眺めた。とにかく、私の目にはそんな白狐が、洒落たギャルソン姿でしかつめらしく珈琲をドリップしているように視えるのだ。
正直、ちょっと可愛い。
「英司さんはね、ずっと、僕のような存在の相談役をやってきたんだ」
「相談役?」
「そう」
ようやく珈琲が出来上がったのか、狐は(そういえば、まだ名前を教えてもらっていない……)サーバーに落ちきった珈琲をカップに注ぎ、差し出してくる。それをカウンター越しに受け取り、まずは、と砂糖壺に手を伸ばすと、なぜか狐は先回りするように砂糖壺を掴み、私から遠ざける。
「え、あの」
「珈琲店のオーナーなら、せめて一口目ぐらいはブラックで飲めよ」
「え、えぇ……?」
いや、でもブラックって苦いじゃない。そう非難を込めて狐氏を睨むも、あちらはどこ吹く風で使い終えたフィルターを洗っている。ひょっとして、一杯淹れるごとに洗う仕様なの? 正直、面倒な気が……にしてもかわいいな。人間みたいな手つきで、器用にフィルターを洗う肉球つきのもふもふの手……
いや、そんなことより今はこの甘くもふわふわでもない珈琲だ!
砂糖もミルクもない珈琲なんてただの苦い汁! こんなものを好きこのんで飲みたがるのは、せいぜい背伸びしたい盛りの中学生ぐらいなもんよ! ……ただ、気のせいか、この珈琲からは何ともフローラルな香りが漂ってくる。うーん、無糖のフレーバーティーのつもりで飲めば案外いけるかも。そう自分に言い聞かせ、おそるおそるカップを口元に運ぶ。と――
「えっ」
何、これ。ていうか……ひょっとして、美味しい? 南国の花を思わせる華やかなフレーバー。苦みも覚悟したほどではなく、しかも、苦さの中に確かな爽やかさがある。するりと喉を滑り落ちてゆくのに、香りだけはいつまでも鼻腔を漂い、嗅覚を楽しませてくれる。
「……美味しい」
「だろ。そいつはイルガチェフェって豆だ。英司さんが珈琲店を開くきっかけになった豆だよ。エチオピア豆の中では最高クラスのブランドで、とにかく香りが良いのが特徴だ。うちでは浅めの焙煎で出してるけど、これも豆本来の風味を楽しんでほしいっていう英司さんのこだわり」
「確かに……すごく良い香りがします。苦さも控えめで飲みやすい……」
すると狐は、つるりとした撫で肩をひょいと竦める。
「よかった。この豆の良さが伝わらなかったら、いくらあの人の親戚でも塩撒いて追い返してるとこだった」
なるほど。どうやら私は、知らない間にこの人、いや狐のテストにパスしたらしい。
「ウナバラ、エニシ」
「え?」
「名前だよ。……昔、森で飢え死にしかけたところを英司さんに助けてもらって、その時に貰った名前だ。ウナバラは、英司さんの姓をそのまま。エニシは、ご縁の縁に、英司さんの司で、縁司」
そう言って誇らしげに鼻を反らす狐――もとい縁司くん。改めて、彼にとっては叔父と叔父が遺したこの店が、かけがえのない宝物なのだなと思う。もちろん、叔父が彼に与えた名前も。
「ただ」
と、今度はしゅんと顔を曇らせる。
「人間の名前を貰ったからといって、俺みたいな存在は、必ずしも法的に人として認められるわけじゃない。もちろん、戸籍を取る方法もないことはないんだが……それで妙な連中に借りを作るのも癪だしな」
そして縁司くんは、不快そうに鼻先に皺を寄せる。敵を前にした猟犬そのものの顔に、それでもちょっと可愛いなと思ってしまったが、口には出さない。
「その、妙な連中っていうのは……いわゆる、ブローカー的な?」
「ああ。大体そんな感じ」
なるほど。どうやら彼らの世界にも、不法移民に偽の戸籍を与えるブローカー的な存在がいるらしい。そして縁司くんは、できればそうした人(?)たちを頼らずに済ませたいと考えているようだ。
「もちろん、背に腹は代えられないのなら多少の妥協は覚悟する。けど……あんたさえ良ければ、どうかこのまま店を引き継いでほしい。こいつだけは、視えるあんたでなきゃ任せられないんだ。……ぶっちゃけ頼りないけど」
おーい。最後の独り言もばっちり聞こえてるぞ。
ただ……頼りないという指摘に異論はない。そもそも私はただのオフィスワーカーで、カフェ経営の経験もノウハウも、何一つ持っちゃいないのだ。
なので本音を言えば、私のような、ただ視えるだけの人間よりは、視えなくとも経営のわかる人間に任せた方がいいんじゃないかと思う。別に、彼の独り言にカチンと来たから言っているわけじゃなくて、これは、偽らざる私の本音だ。だからこそ、店を手放すつもりで――それを前提に、最後に一度ぐらいはこの目に収めておくつもりで、慣れない路線を乗り継いで足を運んだのだ。
縁司くんも、私以外の人間にはごく普通の美青年に見えるわけだし、別に視える人間にこだわる必要はないだろう。
「……考える時間が欲しい」
すると縁司くんは、なぜかキッと私を睨む。
「は? 考えるって……この期に及んで何を考えるんだよ!?」
「だから、店を継ぐかどうかよ。あなたも言うとおり、確かに私は頼りない。社会経験も、叔父さんみたいに豊かだとは言えないし。そんな私が、ただ視えるってだけで店を継いだって絶対にうまくいかない」
「いや、だから、そこは俺に任せてくれりゃだな、」
「でも諸々の責任は私が負うわけでしょ!? 金銭的な問題だったり、あと、事故が起きた場合の補償だったり、クレームへの対応だったり……でも私、今まで事務職しかやったことないし、未経験でいきなりカフェのオーナーなんて、正直、荷が重すぎるの」
「……わかった」
ふう、と縁司くんは溜息をつくと、気合を入れるためだろうか、よし、と両手で自分の頬を叩く。と、同時にその姿が、白狐から人の姿に変貌する。あの、輝くばかりの美青年に。……でも、あれ? 私が一度見破ったモノが人の姿に戻るなんてこと、今まであったっけ?
「えっ……あれ?」
「より強い術をかけ直した。人間にはこっちの姿のがウケがいいからな。あの連中に媚びを売るぐらいなら、あんたに色仕掛けでもした方がマシだ」
「い、色っ……!?」
やっぱこいつ腹立つ! でも、そんなこいつの姿に、色仕掛けと知りつつ見惚れてしまう自分はもっと腹立つ!
「あ、あのねぇ! 人生の大事な決断を、そんな小手先芸で覆す馬鹿がどこにいんのよ!」
「そうは言ってもあんた、目が恋する乙女になってるぜ」
「うるさい!」
その時、背後でチリンとベルが鳴る。耳に心地よく沁みとおるこの音が、さっきも耳にしたドアベルの音だと気付いた私は、慌ててスツールごと振り返る。
「いらっしゃいま――あっ」
ふふ、とそばで笑う声がして、見ると縁司くんが拳を口元に当てて肩を震わせている。あーもう、だから私は店を継ぐ気なんかないんだっての!
気を取り直し、改めて入口に向き直る。
本日最初の客は、おそらくは四十前後の、やけに暗い顔をした女性だった。
それが、霞む人影からようやく覗いた彼の正体だった。
実際の狐とは、似ているようでちょっと違う。むしろ、稲荷神社に祀られるシュッとした狐の像がそのまま命と、それからふわふわの毛並みを得たかのように私には視える。そういえば、昔そういう狐が登場するアニメをテレビで見たことがあるなぁ。あれ何てタイトルだったかなぁと頭をひねり、でも結局思い出せないまま、私はぼんやりと狐としての彼を眺めた。とにかく、私の目にはそんな白狐が、洒落たギャルソン姿でしかつめらしく珈琲をドリップしているように視えるのだ。
正直、ちょっと可愛い。
「英司さんはね、ずっと、僕のような存在の相談役をやってきたんだ」
「相談役?」
「そう」
ようやく珈琲が出来上がったのか、狐は(そういえば、まだ名前を教えてもらっていない……)サーバーに落ちきった珈琲をカップに注ぎ、差し出してくる。それをカウンター越しに受け取り、まずは、と砂糖壺に手を伸ばすと、なぜか狐は先回りするように砂糖壺を掴み、私から遠ざける。
「え、あの」
「珈琲店のオーナーなら、せめて一口目ぐらいはブラックで飲めよ」
「え、えぇ……?」
いや、でもブラックって苦いじゃない。そう非難を込めて狐氏を睨むも、あちらはどこ吹く風で使い終えたフィルターを洗っている。ひょっとして、一杯淹れるごとに洗う仕様なの? 正直、面倒な気が……にしてもかわいいな。人間みたいな手つきで、器用にフィルターを洗う肉球つきのもふもふの手……
いや、そんなことより今はこの甘くもふわふわでもない珈琲だ!
砂糖もミルクもない珈琲なんてただの苦い汁! こんなものを好きこのんで飲みたがるのは、せいぜい背伸びしたい盛りの中学生ぐらいなもんよ! ……ただ、気のせいか、この珈琲からは何ともフローラルな香りが漂ってくる。うーん、無糖のフレーバーティーのつもりで飲めば案外いけるかも。そう自分に言い聞かせ、おそるおそるカップを口元に運ぶ。と――
「えっ」
何、これ。ていうか……ひょっとして、美味しい? 南国の花を思わせる華やかなフレーバー。苦みも覚悟したほどではなく、しかも、苦さの中に確かな爽やかさがある。するりと喉を滑り落ちてゆくのに、香りだけはいつまでも鼻腔を漂い、嗅覚を楽しませてくれる。
「……美味しい」
「だろ。そいつはイルガチェフェって豆だ。英司さんが珈琲店を開くきっかけになった豆だよ。エチオピア豆の中では最高クラスのブランドで、とにかく香りが良いのが特徴だ。うちでは浅めの焙煎で出してるけど、これも豆本来の風味を楽しんでほしいっていう英司さんのこだわり」
「確かに……すごく良い香りがします。苦さも控えめで飲みやすい……」
すると狐は、つるりとした撫で肩をひょいと竦める。
「よかった。この豆の良さが伝わらなかったら、いくらあの人の親戚でも塩撒いて追い返してるとこだった」
なるほど。どうやら私は、知らない間にこの人、いや狐のテストにパスしたらしい。
「ウナバラ、エニシ」
「え?」
「名前だよ。……昔、森で飢え死にしかけたところを英司さんに助けてもらって、その時に貰った名前だ。ウナバラは、英司さんの姓をそのまま。エニシは、ご縁の縁に、英司さんの司で、縁司」
そう言って誇らしげに鼻を反らす狐――もとい縁司くん。改めて、彼にとっては叔父と叔父が遺したこの店が、かけがえのない宝物なのだなと思う。もちろん、叔父が彼に与えた名前も。
「ただ」
と、今度はしゅんと顔を曇らせる。
「人間の名前を貰ったからといって、俺みたいな存在は、必ずしも法的に人として認められるわけじゃない。もちろん、戸籍を取る方法もないことはないんだが……それで妙な連中に借りを作るのも癪だしな」
そして縁司くんは、不快そうに鼻先に皺を寄せる。敵を前にした猟犬そのものの顔に、それでもちょっと可愛いなと思ってしまったが、口には出さない。
「その、妙な連中っていうのは……いわゆる、ブローカー的な?」
「ああ。大体そんな感じ」
なるほど。どうやら彼らの世界にも、不法移民に偽の戸籍を与えるブローカー的な存在がいるらしい。そして縁司くんは、できればそうした人(?)たちを頼らずに済ませたいと考えているようだ。
「もちろん、背に腹は代えられないのなら多少の妥協は覚悟する。けど……あんたさえ良ければ、どうかこのまま店を引き継いでほしい。こいつだけは、視えるあんたでなきゃ任せられないんだ。……ぶっちゃけ頼りないけど」
おーい。最後の独り言もばっちり聞こえてるぞ。
ただ……頼りないという指摘に異論はない。そもそも私はただのオフィスワーカーで、カフェ経営の経験もノウハウも、何一つ持っちゃいないのだ。
なので本音を言えば、私のような、ただ視えるだけの人間よりは、視えなくとも経営のわかる人間に任せた方がいいんじゃないかと思う。別に、彼の独り言にカチンと来たから言っているわけじゃなくて、これは、偽らざる私の本音だ。だからこそ、店を手放すつもりで――それを前提に、最後に一度ぐらいはこの目に収めておくつもりで、慣れない路線を乗り継いで足を運んだのだ。
縁司くんも、私以外の人間にはごく普通の美青年に見えるわけだし、別に視える人間にこだわる必要はないだろう。
「……考える時間が欲しい」
すると縁司くんは、なぜかキッと私を睨む。
「は? 考えるって……この期に及んで何を考えるんだよ!?」
「だから、店を継ぐかどうかよ。あなたも言うとおり、確かに私は頼りない。社会経験も、叔父さんみたいに豊かだとは言えないし。そんな私が、ただ視えるってだけで店を継いだって絶対にうまくいかない」
「いや、だから、そこは俺に任せてくれりゃだな、」
「でも諸々の責任は私が負うわけでしょ!? 金銭的な問題だったり、あと、事故が起きた場合の補償だったり、クレームへの対応だったり……でも私、今まで事務職しかやったことないし、未経験でいきなりカフェのオーナーなんて、正直、荷が重すぎるの」
「……わかった」
ふう、と縁司くんは溜息をつくと、気合を入れるためだろうか、よし、と両手で自分の頬を叩く。と、同時にその姿が、白狐から人の姿に変貌する。あの、輝くばかりの美青年に。……でも、あれ? 私が一度見破ったモノが人の姿に戻るなんてこと、今まであったっけ?
「えっ……あれ?」
「より強い術をかけ直した。人間にはこっちの姿のがウケがいいからな。あの連中に媚びを売るぐらいなら、あんたに色仕掛けでもした方がマシだ」
「い、色っ……!?」
やっぱこいつ腹立つ! でも、そんなこいつの姿に、色仕掛けと知りつつ見惚れてしまう自分はもっと腹立つ!
「あ、あのねぇ! 人生の大事な決断を、そんな小手先芸で覆す馬鹿がどこにいんのよ!」
「そうは言ってもあんた、目が恋する乙女になってるぜ」
「うるさい!」
その時、背後でチリンとベルが鳴る。耳に心地よく沁みとおるこの音が、さっきも耳にしたドアベルの音だと気付いた私は、慌ててスツールごと振り返る。
「いらっしゃいま――あっ」
ふふ、とそばで笑う声がして、見ると縁司くんが拳を口元に当てて肩を震わせている。あーもう、だから私は店を継ぐ気なんかないんだっての!
気を取り直し、改めて入口に向き直る。
本日最初の客は、おそらくは四十前後の、やけに暗い顔をした女性だった。
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