かつて愛した人と同じ名を持つアイツ

路地裏乃猫

文字の大きさ
上 下
15 / 16

拓海

しおりを挟む
 マンションに戻ると、案の定、暗く冷たい玄関が蒼を出迎えた。
「ただいま……って、誰もいないよな」
 そう自嘲気味に口にしてから、玄関の明かりをともす。念のため三和土を見渡してみるが、琢己が愛用しているブーツは見当たらない。やはり、まだバンドのメンバーのもとで呑んでいるのだろう。とくに今日はクリスマスだから、さぞかし盛り上がっているに違いない。
「まぁ……別にいいけどさ」
 部屋に上がり、テーブルにコンビニの袋を置く。袋には、自分で自分の誕生日を祝うために買ったショートケーキが入っており、安物のプラスチックの柊が、これがクリスマス仕様であることを際立たせているのが何とも業腹だが、取り除いてしまえば普通の誕生ケーキとして十分通用するだろう。
 ――本当に……愛していたんだ。信じてくれ
 あれが、本心からの言葉だったのか、それとも所詮はその場凌ぎの嘘だったのか――今となっては確かめようもないが、一つだけ確かなことがあるとすれば、もう二度と、蒼が琢己と心を通わせることはない、ということだ。
 考えてみれば、琢己には本当にすまないことをしてしまった。
 彼の言葉が事実だとすれば、結果として彼を苦しめてしまったのは蒼なのだ。本来、再会せずに済んだはずの琢己に、無理をしてまで会いに行ったのは蒼であるし、あの時、井上の誘いに応じることなく拓海との約束を守っていれば、きっと、塞がりかけた古傷を互いに暴き合うなどという愚も侵さずに済んだのかもしれない。
 スマホを見ると、着信はおろかメールの一つも入っていない。引き止めるようなメッセージが入っていないのは、琢己は琢己で蒼との関係に決着をつけたと捉えていいだろう。もっとも、その手のメッセージが入っていたとして、もちろん無視を決め込むつもりではいたが。
 ともあれ琢己との件はこれで終わった。あとは……
 何とはなしに時計を見る。すでに時刻は夜の十一時を超えている。近頃、拓海は日付を超えるまで仲間のもとで過ごすことが多いから、拓海が帰宅するのは十二時頃と見ていいだろう。つまり――
 拓海の恋人でいられるのは、せいぜい残り一、二時間というわけだ。
 ざっと部屋を見渡す。二人で暮らすつもりで選んだこの部屋は、一人ではひどく広く感じられる。もちろん一人になればここを引き払うつもりでいるが、この、一人でいることの虚しさや寂しさは、これから一生ついて回るものになるだろう。
 そういえば、あの頃もそうだった……
 琢己に別れを告げられた後、蒼は、他人との心の繋がりを一切断っていた。
 どんなに強く信じても、どんなに心を込めて愛しても、裏切られるときは他愛なく裏切られ、そして捨てられてしまう。 
 そんな残酷な現実に直面した蒼は、もう二度と、誰も愛するまいと強く誓った。
 こんな、悲しく寂しい思いを強いられるぐらいなら、もう、誰とも愛し合わない方がいい。
 最初から誰も愛さず、そして誰とも愛し合わないなら、こんな痛みを味わうことも、おそらくは二度とないだろう――と。
 だが。
 結局、その誓いはあっけなく破られた。
 表向きは、あくまでも遊びのつもりだった。かつて愛した人の名前を、セックスの最中に思う存分叫べるなら気持ちがいいだろうと、せいぜいその程度の気分で――が、今にして思うなら、本当はもっと深い部分で新しい愛を求めていたのかもしれない。
 誰かと深く愛し合いたいと、そう、願っていたのかもしれない。
「……僕のせいだ」
 そう。これから拓海が負うことになる悲しみの責任は、すべて蒼にある。
 そして――それを償う義務も。
「ん?」
 ふと、背後で人の気配がして振り返る。まさか、拓海がもう……?
「……えっ?」
 瞬間。目の前の光景に蒼は唖然となる。
 一体どこから湧いて出たのだろう、頭に大仏のゴム仮面を被った謎の三人組が、蒼の背後を囲むようにして立っていた。
 何なんだこいつら? というか、今まで一体どこに隠れていた?
 いや、その前に――
 何で、クリスマスに大仏!?
「え? あ、あの、どちらさま……?」
 混乱の挙句、不本意にも頓珍漢な返答をよこす蒼に大仏の一人は言った。
「とりあえず、黙ってついてきてもらいましょうか」
「?????」

 どうやらこれが、拓海が仕掛けたドッキリらしいと気付いたのは、大仏たちに命じられるまま、マンションの前に停められたバンに乗り込んだときだった。
 車の側面には、薄暗い街灯の下でもそれと分かるほど、拓海の勤める楽器店のロゴがでかでかと記されていたし、何よりその運転席には、あの特徴的なドレッド頭の店長が、なぜか済まなさそうに収まりさえしていたのだ。
「ごめんねぇ、蒼くん。変なのに巻き込んじゃって」
「あ、あの、何なんです、これ」
「喋るなっ! お前は人質なんだっ!」
 大仏の一人がすかさず威嚇してきたが、その声も何だか緊張感に欠けている。
「あー気にしないで。それよりシートベルト締めてくれ。この時期、とくに警察とか多く張ってるんでね」
 車の後部には縦に二列の座席があり、蒼はその前列奥へと追いやられた。言われるまま、とりあえずシートベルトを締める。ほかの大仏たちも律儀にベルトを締めたところで、ようやく車は発信した。何とものんびりした誘拐犯である。
 車は、都心に向けて二十分ほど走ったところでようやく止まった。
 そこは、池袋の西口にほど近い小さな路地で、大学も近く、ちょっとした学生街を形成している地域でもある。その路地の片隅に下ろされた蒼を、大仏たちは、近くのビルの地下へとさらに追い立ててゆく。
 やがて通されたのは、閉店中と思しき薄暗い店だった。階段から差し込む光で、辛うじてバーやテーブルなどのシルエットが伺えるものの、店の奥に至ってはほとんど暗闇に沈んでおり、何が置かれているのかすらも判然としない。
 ただ……それなりに広い店内ではあるようだ。
 足元に気をつけながら、そろそろと店の奥に進む。と――
「うっ!?」
 不意に視界が白く飛び、目が眩んだ蒼は思わず瞼を閉ざす。光に目を慣らしつつそっと瞼を開いた蒼は、それまで闇に閉ざされていたはずの空間に現れた人物に、思わず目を瞠った。
 それは、蒼が初めて会った時と同じ恰好、同じメイクを装った拓海だった。
 さすがにハーケンクロイツのシャツは普通の(?)髑髏柄に改められているが――蒼が、さすがにこれはと言って捨てさせたのだ。ちなみに拓海は、蒼が指摘するまで寺の地図記号と勘違いしていた――、マリリン・マンソンばりのゾンビメイクや、ハリネズミのような髪型は健在で、二年ぶりに見ると何だか懐かしくもあり、同時にひどくコントめいて見えた。
 蒼が呆然となる間に、ステージには先程の大仏たちが次々と上がってゆく。運転席に店長が座っていた時点でまさかとは思っていたが、案の定、大仏たちの正体は拓海の昔のバンド仲間だったらしい。
 やがて彼らは、ステージの上で大仏の仮面を脱ぐと、めいめい、すでに用意されていた楽器を手に取り、何やら音の調整らしきものをはじめた。
「いやー、ほんと驚かせて悪かったねぇ」
 どこかに車を置いてきたのだろう、店長が頭を掻きながら遅れて店に入ってくる。
「あのバカが、蒼くんを元気づけるんだと言ってきかなくってさぁ」
「……僕を?」
「そ。拓海から聞いたけど、最近元気なかったんだって? まぁ、こいつらの音で元気が出せるかどうかはわからないけど、とりあえず聞いてやってくれよ」
 そう言って、店長は軽くウインクしてみせる。個性的な髪型のせいで何となく怖い印象を抱いていたが、こんなサプライズに付き合ってくれるあたり、根はいい人なのだろう。
「さて、そろそろ始まるぜ」
「は、はい」
 店長に促され、ステージに向き直る。
 ステージの中央で、キーボードを前に立つ拓海が、顔の脇に設置されたマイクを掴んで、何やらステージトークらしきものを始めた。
『えーと……お集まりの皆さん? って、今日はお客さん一人だから、皆さんってのもおかしいか。……やべぇ、ステージとか久しぶりだから、なんか要領忘れちまった』
 背後のバンドメンバーから、あははと暖のある笑いが漏れる。気の置けない仲間同士に特有の、ぬくもりのある笑い声だった。
『えー、蒼っ!』 
 そんな仲間たちの笑い声に押されるように、ふたたび拓海が口を開く。そして――蒼が思いもよらなかった一言を告げた。
『お誕生日、おめでとうっ!』
「え……?」
 その一言に、最初に蒼が覚えたのは、喜びというよりは驚きだった。
 どうして……拓海が自分の誕生日を?
「あれ? お……教えてない……よね? 何で……」
『え? 何でって、だって書いてあったじゃん、保険証に』
 そういえば。
 昨年、蒼が救急車で病院に運ばれたときに、拓海はわざわざ蒼の保険証を病院まで持ってきてくれた。その際、保険証に書かれた誕生日を盗み見ていたとして、別に何の不思議もないのだ。
 とはいえ――まさかこんな場面で誕生日を祝われるとは。
『よーし、そんじゃさっそく、早川蒼の爆誕記念ライブいこーか!』
 拓海の掛け声に応じるように、バンドのメンバーが一斉に鬨の声を上げる。一方の蒼は、ただでさえこっぱずかしいライブ名に早くも嫌な予感を覚えていた。
 そして、その予想は不幸にも的中することとなる。
 まさか、この流れは……
『じゃあ一曲目! 〝蒼は俺の守護天使〟! カモンっ!』
「カモンじゃねぇわぁぁあ!」
 蒼の絶叫は、しかし、折しもスピーカーから飛び出した騒音、もといパンキッシュなサウンドにあえなく掻き消された。
 
 ようやく会もお開きになり、拓海と二人で店を後にした時には、ビルの谷間に覗く空はすでに白みはじめていた。
「うう、さむっ」
 早朝特有のキンと引き締まるような冷気に、思わず襟を掻き合わせる。やけに首元が寒いと思い、ふと胸元を見ると、昨晩ホテルで琢己に裂かれた時そのままのシャツで、ボタンなども吹っ飛んでいたから、そもそも閉じようにも閉じようがない。
「これ」
 肩にふわりと何かをかけられ、見ると、それは拓海が首に巻いていたマフラーだった。
「今日は、俺のライブに来てくれてありがと。……ごめんな。あんまり好みじゃない音楽だったみたいで」
「そんなことは……まぁ、そうだけど……」
ようやくライブが終った時、すでに蒼のライフはゼロになっていた。
 が、それもある意味では無理もなかった。ただでさえ好みではないパンクサウンドを、まして、死にたくなるほどアレな歌詞でお届けされた日には、それはもう拷問以外の何物でもなく、その後の早川蒼爆誕パーティーを経て今に至るまで、頭の奥でがんがんとパンクなサウンドが鳴り響いているのはさすがに泣きたくなってしまう。
 が、それはそれとしてパーティーは最高に盛り上がったし、何より、不器用ながらも蒼の誕生日を祝おうとする拓海の気持ちは嫌でも伝わって、今度は別の意味で泣きたくなるのだ。
 幸せだ――いっそ、残酷なほどに。
 街は、今なおクリスマスの狂騒の名残を残しており、どこから飛んできたのか、クラッカーの紙吹雪やラメの入った三角帽子が風に吹かれて道路脇に転がっているのが、いかにも夢の跡という印象を強くしている。
 そんな中、拓海のメンバーだけはクリスマスではなく、蒼の誕生日だけを祝ってくれた。
「……ありがとう」
「ん?」
「こんな素敵な会を開いてくれて……ほんと……嬉しいよ」
 目を伏せ、泣きたくなるのを堪えながら蒼はぎこちなく微笑む。哀しいのは、この涙が純粋な嬉し涙ではないことだ。罪を含んだこの涙が苦いことを、蒼は、こぼれる前からすでにして知っている。
「そーうっ」
 そんな蒼の顔を、拓海は残酷なほど無邪気な笑みで覗き込む。
「泣いてる?」
「うん。泣きそう」
「それって、嬉し泣き?」
「……多分」
 そんな蒼の肩を、拓海の長い腕が抱き寄せる。その腕の強さも、ぬくもりも、これが最後だと思えばいよいよ切なさが募った。
 ようやく遠目に、駅の入り口が見えた時だ。
「……好きな人がいたんだ」
「ん?」
 蒼の言葉に、ふと、拓海が足を止める。
 そこは、かつてドラマの題名にもなったという劇場前の公園で、しかし、明け方のこの時間はさすがに人の姿もなく、ひどく閑散としている。
 その寒々しい空気の中で、さらに蒼は続けた。
「ずっと、好きな人がいたんだ……お前と同じ〝タクミ〟って名前の人が」
「……え?」
 振り返る拓海の視線から、逃れるように蒼は目を落とす。それでも、視界の隅に拓海の視線を感じてしまうのは、衣服越しにさえぬくもりが伝わるほど密着しているせいだろう。
「お前は、その人の代わりだったんだ」
「……代わり?」
「そう……代わりだったんだよ。今まで、ずっと……」
「……」
 拓海は何も答えなかった。ただ、じっと蒼の言葉に耳を傾ける気配だけが、触れ合う肩を通じて伝わってくる。
 いつも……いつもそうだった。
 普段はふざけたところのある拓海だが、蒼が真面目に話を聞いて欲しいと思うときは、必ず、真剣に耳を傾けてくれた。ちゃんと向き合ってくれた。
 そんな拓海を、しかし、蒼は残酷にも利用した。
 満たされない心を埋めるために、ただの身代わりとして利用してしまった。
 気まずい沈黙が、夜明けの街に佇む二人を押し包む。
 あらゆる罵詈雑言を蒼は覚悟した。殴られることさえ想定のうちだった。思う存分殴られて、口汚く詰られて、お前なんか知るかと捨てられて、そして、また一人になって――
 それでいいと蒼は思った。
 そして今度こそ、誰のぬくもりも求めることのないよう硬く堅く心を閉ざすのだ。心を閉ざし、思い出に蓋をして、一人で、たった一人で生きていく……
 全ては、拓海への償いのために。
「今は?」
「……え?」
「だから、今はどうなの、って訊いてるんだけど」
「今……?」
 顔を上げるのが怖くて、俯いたまま返答を探す。
 今は――
 好きだ。好きで、大好きで、これ以上ないほど愛している。拓海がいなければ、もう一秒も生きてはいけないと思うほどに。
 だからこそ、もう、これ以上は――
「きっと蒼のことだから、俺のことを想って、もう別れようとか思ってるんじゃない?」
「……え?」
 意外な言葉に顔を上げる。
 見守るような拓海の笑みに、ふたたび蒼は驚いた。
「そうじゃないかって、ずっと思ってた」
「えっ? ……何が、」
「だって、どう考えても変だろ。別にパンクとか好きでもない普通の男が、いきなり夜道でゾンビメイクの男に告白されて、普通OK出す?」
「……いや」
 ゆるゆるとかぶりを振りながら、一応自覚はあったんだと、どうでもいいことに蒼は感心していた。
 そんなことより――気付いていた? 
〝タクミ〟の代わりとして付き合っていたことに? だが、だとすればいつ……?
「今だからネタバレするけどさ。一回目のアレ、本当は二回目の告白を成功させるための、まぁ、要するにブラフだったわけ。一回目にスゲぇメイクで登場して、んで二回目で真面目な格好で現れたら、ほら、何だっけギャップ萌えってやつ? アレでどうにか上手くいくかなぁって……そしたら一回目でいきなりOK貰っちゃって、しかも逆に誘われたもんだから、もう俺、焦って焦って……まぁ、嬉しかったは嬉しかったけどさ」
「……」
「で、最初はさ、ひょっとしたらこいつ、大人しいふりして実は隠れパンクファンなのかなぁって思ったわけよ。だから、そういう恰好に抵抗がないのかなって……でも、実際に付き合ってみたら全然そんな様子もなくて、やっぱりこれはおかしいって、何か理由があるんじゃないかって思うようになって……んで今、やっとその謎が解けたってわけ」
「……怒らないわけ?」
 すると拓海は、怪訝そうに小首を傾げて、
「怒る? 何で?」
 と、さも不思議そうに答えた。
「だ……だって、身代わりにされたんだよ? 自分以外の誰かの……そんなのって普通、許せない、」
「別に。だって、その〝タクミ〟って人がいなかったら俺、今も蒼にOK貰えてなかったかもしれないわけだし。むしろ、俺らを繋げてくれたその人には感謝しなきゃ」
「……」
 意外な、というより、もはや拍子抜けとしか言いようのない反応に蒼は呆然となる。
 寛容なのか、それともただの馬鹿なのか分からない。
 ただ確かなのは、そんな拓海の馬鹿なり寛容なりに、少なからず蒼は救われてきたということだ。寂しいとき、苦しいとき――もちろんそうでない時も、拓海は蒼を抱きしめ、ぬくもりを与えてくれた。時にはそのぬくもりが、蒼を苛むこともあったにせよ。
 ああそうだ、と蒼は納得する。
 蒼は、ただ罰したかったのだ。自分を。
 ずっと拓海を身代わりとして扱ってきた、その罰を蒼は求めていたのだ。だから、拓海に優しくされるのは何より辛かったし、代わりの罰として、苦痛でしかない琢己との逢瀬を続けたのだろう。
 だが拓海は、そんな不器用で愚かな蒼を、その罪ごと大きな何かで包み込み、そして、赦してくれた――
「……で、今はどうなの」
「えっ?」
 ふたたび顔を上げる。今度は、いたずらっぽく見つめる拓海の笑みがそこにあった。
「俺はまだ〝代わり〟? それとも――」
「好き」
 咄嗟に絞り出したその声は、自分でもそれと分かるほどひどく上擦っていた。
「大好き。拓海のこと、すごく、すごくすごく好き。大好き」
 ふと目の前の笑顔が滲んで、気付くと、蒼の涙腺は壊れたように涙を溢れさせていた。涙は枯れるどころか、拭っても拭っても頬を濡らし続ける。ついには鼻水まで溢れて、いよいよ蒼の顔は恐ろしい惨状を呈していった。
 そんな、涙と鼻水で汚れた蒼の顔を、拓海はジャケットが汚れるのも構わずに強く抱き寄せる。
「うん。俺も大好き」
 抱き寄せた蒼の耳元で、拓海の声がそっと囁く。その、優しく包み込むようなテノールは、豪華なスイートよりも何よりも、蒼の心を開き、そして癒やした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!

みづき(藤吉めぐみ)
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。 そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。 初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが…… 架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。

幼馴染は僕を選ばない。

佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。 僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。 僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。 好きだった。 好きだった。 好きだった。 離れることで断ち切った縁。 気付いた時に断ち切られていた縁。 辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

物語なんかじゃない

mahiro
BL
あの日、俺は知った。 俺は彼等に良いように使われ、用が済んだら捨てられる存在であると。 それから数百年後。 俺は転生し、ひとり旅に出ていた。 あてもなくただ、村を点々とする毎日であったのだが、とある人物に遭遇しその日々が変わることとなり………?

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。 自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・ *** 執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。 ただ、それだけです。 *** 他サイトにも、掲載しています。 てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。 *** エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。 ありがとうございました。 *** 閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。 ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*) *** 2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

処理中です...