狼に囚われてしまった

罠にかかる反組織

和羽はいつも通り起き、普段着に着替え、指輪、腕輪、ネックレスをつけた。


和羽はルチアーノに連絡していた。


ルチアーノ？

和羽　今から　動くだろ？こちらでＧＰＳ確認して動く。

うん。じゃ、動きます。

気を付けろよ？

ん。

和羽は電話を切り、紫龍に頷いた。



和羽は護衛なしで　ショッピングをしに行ったのを確認し、紫龍、皐月はルチアーノの自宅に向かった。


和羽はゆっくり歩いて、コーヒーが飲める店に入り、ブラックコーヒーを頼み、店の前にあるテーブルに置き椅子に座り、携帯電話をいじりながら写メを撮っていた。

和羽は写メに映る　反組織の人が様子を伺っているのを見て　薄笑いしていた。

写メを撮り、ルチアーノに送った。

するとメールがきた。

反組織の奴等で間違いない。と書いてあった。

和羽はコーヒーを飲み干し、店員にチップを出してから再び歩いた。

そして人気のない裏路地に差し掛かると　何人かの手が和羽を捕まえ　裏路地に引き戻され、眠らされ　連れ去られた。


ルチアーノがパソコンを見ると点滅が早くなったのを見て　動いたな。車か。さぁ、アジトに案内して貰おう。と言っていた。

補佐は　ルチアーノに準備完了したと伝え、後ろに控えていた。


すると一ヶ所に止まった。

ーここか。行くぞ。


ルチアーノの声で全員立ち上がり、車に乗り込み向かった。

    
そして、アジトに着き、車から降り　ルチアーノが命令した。

部下がショベルカーを動かし、ドアをぶち破った。


そこにルチアーノ、ハリー、アドルフ、ファルコン、紫龍、皐月が中に入った。

・・・よう？反組織諸君？まんまと罠に掛かってくれて助かったよ？


そういいながら前に進み、声をかけた。


和羽？起きてるだろ？目の前のヤツ、やっちゃいな？


ルチアーノの声で和羽は相手を足蹴りを喰らわせ、立ち上がった。

和羽は裏の顔つきで話した。

・・・・ルチアーノ　銃。

ルチアーノが銃を投げると和羽は銃を受けとり、セーフティーを解除し、撃ち始めた。

パンパンパンッ


ルチアーノ、ハリー、アドルフ、ファルコンは和羽の銃捌きを見ながらニヤニヤしていた。

そしてハリーが声をかけた。

和羽？もういいだろう？こっちにおいで？


その声に和羽は銃を下ろさずに後ろ向きに歩いた。

和羽は主のもとに着き、銃をルチアーノに渡した。


ファルコンは和羽の眉間にキスをおとし抱き締めていた。

ルチアーノが補佐に命令した。

・・・・ジュリアーノ　和羽を車に。

ジュリアーノが一歩前に進み、答えた。

承知いたしました。

ジュリアーノは和羽を連れ　車に乗らせた。


静寂のち・・・

ルチアーノ、ハリー、アドルフ、ファルコン、紫龍、皐月は銃を持ち　撃ち始めた。

パンッパパパンッ　パンッ

和羽は車の中から顎に手を乗せ見ていた。