狼に囚われてしまった

和羽をつけ回す男の処理

紫龍に報告して許可を貰った和羽は　頭の中で思案し始めた。


・・・・つけ回す男の裏の裏を欠くためには。



ーどうするか・・・か。



和羽はニヤッとし、携帯電話を耳に当てた。


・・・はーい、枡田だよ。

茅乃　お願いあるんだけど？？

お願いぃ？

うん。聞いてくれるなら、ご褒美付きだけど？

ご褒美！？聞きますッ！何々？

茅乃の命令をちゃんと聞ける部下を１人貸してくれます？？

何をする気だ？

俺をつけ回す男の顔が知りたいんだよね。で、つけ回す男の写真を撮って欲しい。

ククッ　いいぜ？いつ？

じゃあ、明日　店回りに行くときに連絡でいい？

わかった。

あ、つけ回す男の処理が終わったら　また連絡でいい？


おう。待ってるよー。

うん。じゃね？


和羽は携帯電話を切り、創に話した。


そして次の日の夕方　和羽は本家を出る前に茅乃に連絡してから　店回りに向かった。

そして本家に着き、茅乃に携帯電話を繋げた。

茅乃　どうだった？うまく撮れた？

和羽　バッチリ。そっちの携帯電話に送るから。

ありがとー。

和羽は薄笑いしながら　携帯電話を切り、待った。


すると画像が届き、画像を見ると・・・


和羽は眉間にシワを寄せた。


その男は　一緒のクラスだった　永瀬昇だった。


和羽はため息を吐き、再び携帯電話を耳に当てた。


・・・千石だ。

あ。樹、和羽です。

どうした？

俺をつけ回す男がわかったんですが。

ああ。

永瀬昇


・・・・３年Ｓクラスのか。


はい。処理をしようと思ってるんですが、ソイツの家族は問題ないですかね？

ああ。ソイツの家族は問題だらけの筈だ。永瀬の両親は　借金を重ねて、博打。永瀬の兄は　女を犯して孕ませたりとかしてる。

へぇ。なるほど。樹、永瀬の家族、昇はこちらで処理しちゃっても問題ないですか？


問題ない。腐ったヤツは王龍高校に相応しくないから削除はしとく。後、ソイツのマンションはそっちでやってくれるか？

ん。わかった。若宮に頼んどく。


ああ。よろしく。

じゃあ、処理終わったら連絡するのでよろしく。

おう。連絡待ってる。

和羽は携帯電話を切り、紫龍に報告しに向かった。