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TRACK・3 弱虫な君を応援するような曲
どれだけ前を向いても、丸い地球の隅っこで泣く俺ら
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その後、俺は保健室で先生に治療を受けた。
すでに鼻血は止まり、痛みもほとんどない。万が一、鼻の痛みが続くようであれば、病院で検査を受けるように、と先生に言われた。
今は陽葵と二人で保健室にいる。先生は職員室に用事があるらしく、しばらく帰ってこないらしい。俺は安静にするついでに留守番を任されたのだった。
「それにしても、驚いたよ。三崎くんが急に大声出して駆け寄ってきたから」
陽葵は呆れたように肩をすくめる。
「いや普通は止めに入るだろ。陽葵の病気のこともあるし、そうでなくても男女の喧嘩なんて危なっかしい」
「普通は止めに入る、か……本当にそう?」
「なんで疑問系なんだよ」
「だって、少し前の三崎くんだったら、ああいうことしたのかなって思ってさ」
言われて、ふと考える。
さすがにあの状況なら止めに入ると思う。男女の対格差を考えれば、喧嘩して怪我をするのは女の子だ。仮に相手が陽葵じゃなくても、ああしたと思う。
でも、これだけは言える。
陽葵だから、あんなに必死になったんだ。
大切な仲間を守りたい……あのときの俺は、無意識にそう思っていた。
「私と大沢くんの喧嘩、止めてくれてありがとね」
「どういたしまして。あんまり無茶するなよ?」
「うん……変わったね、三崎くん」
「変わった? 俺が?」
聞き返すと、陽葵はこくりと頷いた。
「少し前の三崎くんは自分のやりたいこと、言いたいこと……そういうの我慢して、いつも辛そうな顔してた」
「辛気臭い顔なのは変わってないぞ」
「ふふっ。そういう軽口が多いのもね」
くすくすと笑いつつ、陽葵は話を続けた。
「今日、三崎くんは危険を顧みず、喧嘩の仲裁に入ってくれた。それはきっと、自分の感情に従って、素直に行動した結果だと思うの。君はもう我慢せず、自分のやりたいことができるようになったんだよ」
「そうかな……そうだといいけど」
「きっとそうだよ、私、今の三崎くんのほうが好きだな」
「えっ?」
「あ、その……変な意味じゃなくてね!? 仲間として頼りがいがあるってこと!」
何を必死になっているのかわからないが、陽葵は慌てて言い訳した。彼女の頬はほんのり赤くなっている。
「……もし俺が変われたとしたら、それは陽葵のおかげだ」
「そんなことないよ。私はただ、ちょんと背中を押しただけだもん。変われたのは三崎くんが頑張ったからじゃん」
「だとしても、変わる勇気をくれたのは陽葵だよ」
「な、なんだよぉ……照れくさいからやめてってば」
恥ずかしがり、スカートの裾をきゅっと引っ張る陽葵。こういう普段は見せない仕草は可愛らしい。
「……あのね。実を言うと、私も三崎くんに感謝してるんだ」
「感謝……俺がバンドに加入したことか?」
「それもあるけどさ。私が変われたのも、君のおかげだから」
「俺のおかげ……?」
いまいちピンと来なかった。
俺が陽葵と最初に出会ったのはライブハウスの前だ。あのときから、陽葵は自己主張ができて、前向きに生きていたはず。それは今も変わらない。あれから何がどう変化したというのだろう。
不思議に思っていると、陽葵は微笑んだ。小さな唇が優しい曲線を描く。
「……実はね。私、三崎くんに言いたいことがあるの」
「言いたいこと?」
見つめ合って、そんなあらたまった態度を取られると緊張する。心臓の鼓動が速まり、頬がかあっと熱くなってきた。
「三崎くん」
「な、なんだ?」
「君は知らないと思うけど、私はね――」
言いかけたとき、保健室の引き戸が勢いよく開く。
驚いて振り向くと、そこには息を切らした由依が立っていた。
「三崎くん、大丈夫!? 転んで怪我したって聞いたわよ!? それに陽葵も大沢くんと喧嘩したって……あら?」
俺と陽葵の顔を交互に見ると、由依は急にニヤニヤし始めた。
「もしかして……イチャついていたのかしら?」
由依がからかうと、陽葵は慌てて立ち上がった。
「ち、違うの、由依! これはそういうんじゃなくて……」
「はいはい、邪魔してごめんね。私は先に音楽室に行くから、二人はどうぞ続きをお楽しみください」
「ちょ、誤解だから! 私はただ、三崎くんとおしゃべりしていただけ!」
「陽葵。ベッドはあっちよ?」
「んなっ……! つ、使うわけないでしょ! ばかぁ!」
ぎゃあぎゃあと口論しながら、二人は保健室を出ていった。おーい。怪我人を置いていかないでくれー。
一人残された俺は深いため息をついた。
「はぁ……結局、陽葵が何を言いたかったのか聞けなかったな」
まあ重大なことなら、そのうち話してくれるだろう。陽葵は人に遠慮せず、なんでも話すタイプだし。
それにしても……デートした日から陽葵の意外な一面を知ることが多い。
私服は大人びていて、柄にもなく可愛いとか思ってしまった。ゴンドラの中、初めて見る泣き顔はしおらしくて、見ていて辛かった……というか、あいつ恋愛に憧れを抱いていたんだな。全然知らなかったわ。
今日だってそう。顔を赤くしたり、照れくさそうにしたり、見つめてきたり……普段とは違い、女の子っぽい仕草が多かった。
そこまで考えて、ふと針で突かれたような痛みを心に感じる。
君との思い出をなぞると、どうしてこんなに苦しくなるのだろう――。
「陽葵!」
そのとき、女子の悲鳴が耳をつんざいた。
今の声は明らかに由依だった……廊下のほうから聞こえたぞ!?
慌てて廊下に飛び出る。
視界に飛び込んできた光景を見て血の気が引いた。
由依の足元に、陽葵が倒れている。
「由依! 何があった!?」
「それがわからないの! 立ち話していたら、急に倒れて……!」
「そんな……まさか幽霊病?」
近づき、陽葵の手を確認する。しかし、透過している様子はない。
……幽霊病じゃない?
じゃあ、陽葵はどうして倒れたんだ?
疑問に思っていると、
「ねえ、三崎くん……!」
由依は震えながらある方向を指さした。
彼女の指先に視線を向ける。
陽葵の制服のスカートから、健康的な脚がすらっと伸びている――はずだった。
どういうわけか、彼女の両脚が消えている。
「なん、で……?」
目を凝らすと、脚の輪郭がぼんやりと見えた。半透明になっているのだろう。紺のソックスと白い上履きは、まるで宙に浮いているみたいだ。
以前、由依と交わした会話を思い出し、背筋が凍る。
『過去の文献によれば、手だけじゃないの。例えば、足が透けてしまった人もいる。陽葵もそうなってしまう可能性は十分にあるみたい』
どうしてだよ。今までは、体調が悪くなるにしても演奏後だったじゃないか。さっきまで大沢と元気に喧嘩していたのに……悪化するにしても突然すぎるだろ。
苦しそうに顔を歪める陽葵と目が合う。
彼女は涙をこぼした。
「お願い、三崎くん……見ないで……!」
透過した脚を見ないで、という意味なのは理解できる。
だが、その言葉の真意と、涙の理由はわからなかった。
「三崎くん! 救急車呼んで! あと先生にも連絡! 早くッ!」
由依の声で、はっと我に返る。
俺は走って職員室に向かい、保健の先生に事情を説明した。そのまま救急車を呼ぶと、しばらくして陽葵は病院へ連れていかれた。
その後、どうやって自宅に帰ったのかは覚えていない。気づけば俺は、暗い自室で泣いていた。
あまりにも無力な自分に腹が立つ。
俺が陽葵にしてやれることは、あいつの夢を叶えてあげること。
それしかできない。
彼女の命を救うことなんて、できやしないんだ。
新曲の歌詞を作れば、前に進めるだろうか。
弦を爪弾けば、何かが変わるだろうか。
そう信じるしかないなんて、俺と陽葵は似た者同士なのかもしれない。
だって、そうじゃないか。
残酷なこの世界で、『前向きに生きる』と自己暗示をかけながら、ひっそりと隅っこで泣いているのだから。
どれくらい涙を流したのだろう。
泣き疲れた俺は泥のように眠った。
そして翌日。
由依から陽葵が入院したと聞かされた。
すでに鼻血は止まり、痛みもほとんどない。万が一、鼻の痛みが続くようであれば、病院で検査を受けるように、と先生に言われた。
今は陽葵と二人で保健室にいる。先生は職員室に用事があるらしく、しばらく帰ってこないらしい。俺は安静にするついでに留守番を任されたのだった。
「それにしても、驚いたよ。三崎くんが急に大声出して駆け寄ってきたから」
陽葵は呆れたように肩をすくめる。
「いや普通は止めに入るだろ。陽葵の病気のこともあるし、そうでなくても男女の喧嘩なんて危なっかしい」
「普通は止めに入る、か……本当にそう?」
「なんで疑問系なんだよ」
「だって、少し前の三崎くんだったら、ああいうことしたのかなって思ってさ」
言われて、ふと考える。
さすがにあの状況なら止めに入ると思う。男女の対格差を考えれば、喧嘩して怪我をするのは女の子だ。仮に相手が陽葵じゃなくても、ああしたと思う。
でも、これだけは言える。
陽葵だから、あんなに必死になったんだ。
大切な仲間を守りたい……あのときの俺は、無意識にそう思っていた。
「私と大沢くんの喧嘩、止めてくれてありがとね」
「どういたしまして。あんまり無茶するなよ?」
「うん……変わったね、三崎くん」
「変わった? 俺が?」
聞き返すと、陽葵はこくりと頷いた。
「少し前の三崎くんは自分のやりたいこと、言いたいこと……そういうの我慢して、いつも辛そうな顔してた」
「辛気臭い顔なのは変わってないぞ」
「ふふっ。そういう軽口が多いのもね」
くすくすと笑いつつ、陽葵は話を続けた。
「今日、三崎くんは危険を顧みず、喧嘩の仲裁に入ってくれた。それはきっと、自分の感情に従って、素直に行動した結果だと思うの。君はもう我慢せず、自分のやりたいことができるようになったんだよ」
「そうかな……そうだといいけど」
「きっとそうだよ、私、今の三崎くんのほうが好きだな」
「えっ?」
「あ、その……変な意味じゃなくてね!? 仲間として頼りがいがあるってこと!」
何を必死になっているのかわからないが、陽葵は慌てて言い訳した。彼女の頬はほんのり赤くなっている。
「……もし俺が変われたとしたら、それは陽葵のおかげだ」
「そんなことないよ。私はただ、ちょんと背中を押しただけだもん。変われたのは三崎くんが頑張ったからじゃん」
「だとしても、変わる勇気をくれたのは陽葵だよ」
「な、なんだよぉ……照れくさいからやめてってば」
恥ずかしがり、スカートの裾をきゅっと引っ張る陽葵。こういう普段は見せない仕草は可愛らしい。
「……あのね。実を言うと、私も三崎くんに感謝してるんだ」
「感謝……俺がバンドに加入したことか?」
「それもあるけどさ。私が変われたのも、君のおかげだから」
「俺のおかげ……?」
いまいちピンと来なかった。
俺が陽葵と最初に出会ったのはライブハウスの前だ。あのときから、陽葵は自己主張ができて、前向きに生きていたはず。それは今も変わらない。あれから何がどう変化したというのだろう。
不思議に思っていると、陽葵は微笑んだ。小さな唇が優しい曲線を描く。
「……実はね。私、三崎くんに言いたいことがあるの」
「言いたいこと?」
見つめ合って、そんなあらたまった態度を取られると緊張する。心臓の鼓動が速まり、頬がかあっと熱くなってきた。
「三崎くん」
「な、なんだ?」
「君は知らないと思うけど、私はね――」
言いかけたとき、保健室の引き戸が勢いよく開く。
驚いて振り向くと、そこには息を切らした由依が立っていた。
「三崎くん、大丈夫!? 転んで怪我したって聞いたわよ!? それに陽葵も大沢くんと喧嘩したって……あら?」
俺と陽葵の顔を交互に見ると、由依は急にニヤニヤし始めた。
「もしかして……イチャついていたのかしら?」
由依がからかうと、陽葵は慌てて立ち上がった。
「ち、違うの、由依! これはそういうんじゃなくて……」
「はいはい、邪魔してごめんね。私は先に音楽室に行くから、二人はどうぞ続きをお楽しみください」
「ちょ、誤解だから! 私はただ、三崎くんとおしゃべりしていただけ!」
「陽葵。ベッドはあっちよ?」
「んなっ……! つ、使うわけないでしょ! ばかぁ!」
ぎゃあぎゃあと口論しながら、二人は保健室を出ていった。おーい。怪我人を置いていかないでくれー。
一人残された俺は深いため息をついた。
「はぁ……結局、陽葵が何を言いたかったのか聞けなかったな」
まあ重大なことなら、そのうち話してくれるだろう。陽葵は人に遠慮せず、なんでも話すタイプだし。
それにしても……デートした日から陽葵の意外な一面を知ることが多い。
私服は大人びていて、柄にもなく可愛いとか思ってしまった。ゴンドラの中、初めて見る泣き顔はしおらしくて、見ていて辛かった……というか、あいつ恋愛に憧れを抱いていたんだな。全然知らなかったわ。
今日だってそう。顔を赤くしたり、照れくさそうにしたり、見つめてきたり……普段とは違い、女の子っぽい仕草が多かった。
そこまで考えて、ふと針で突かれたような痛みを心に感じる。
君との思い出をなぞると、どうしてこんなに苦しくなるのだろう――。
「陽葵!」
そのとき、女子の悲鳴が耳をつんざいた。
今の声は明らかに由依だった……廊下のほうから聞こえたぞ!?
慌てて廊下に飛び出る。
視界に飛び込んできた光景を見て血の気が引いた。
由依の足元に、陽葵が倒れている。
「由依! 何があった!?」
「それがわからないの! 立ち話していたら、急に倒れて……!」
「そんな……まさか幽霊病?」
近づき、陽葵の手を確認する。しかし、透過している様子はない。
……幽霊病じゃない?
じゃあ、陽葵はどうして倒れたんだ?
疑問に思っていると、
「ねえ、三崎くん……!」
由依は震えながらある方向を指さした。
彼女の指先に視線を向ける。
陽葵の制服のスカートから、健康的な脚がすらっと伸びている――はずだった。
どういうわけか、彼女の両脚が消えている。
「なん、で……?」
目を凝らすと、脚の輪郭がぼんやりと見えた。半透明になっているのだろう。紺のソックスと白い上履きは、まるで宙に浮いているみたいだ。
以前、由依と交わした会話を思い出し、背筋が凍る。
『過去の文献によれば、手だけじゃないの。例えば、足が透けてしまった人もいる。陽葵もそうなってしまう可能性は十分にあるみたい』
どうしてだよ。今までは、体調が悪くなるにしても演奏後だったじゃないか。さっきまで大沢と元気に喧嘩していたのに……悪化するにしても突然すぎるだろ。
苦しそうに顔を歪める陽葵と目が合う。
彼女は涙をこぼした。
「お願い、三崎くん……見ないで……!」
透過した脚を見ないで、という意味なのは理解できる。
だが、その言葉の真意と、涙の理由はわからなかった。
「三崎くん! 救急車呼んで! あと先生にも連絡! 早くッ!」
由依の声で、はっと我に返る。
俺は走って職員室に向かい、保健の先生に事情を説明した。そのまま救急車を呼ぶと、しばらくして陽葵は病院へ連れていかれた。
その後、どうやって自宅に帰ったのかは覚えていない。気づけば俺は、暗い自室で泣いていた。
あまりにも無力な自分に腹が立つ。
俺が陽葵にしてやれることは、あいつの夢を叶えてあげること。
それしかできない。
彼女の命を救うことなんて、できやしないんだ。
新曲の歌詞を作れば、前に進めるだろうか。
弦を爪弾けば、何かが変わるだろうか。
そう信じるしかないなんて、俺と陽葵は似た者同士なのかもしれない。
だって、そうじゃないか。
残酷なこの世界で、『前向きに生きる』と自己暗示をかけながら、ひっそりと隅っこで泣いているのだから。
どれくらい涙を流したのだろう。
泣き疲れた俺は泥のように眠った。
そして翌日。
由依から陽葵が入院したと聞かされた。
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