極道の密にされる健気少年

安達

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圷と海斗の話

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*圷視点






「康二だろ。用はなんだ。」

「へぇ。よく俺だって分かったな。」



そりゃ分かるさ。ドア越しで顔が見えなくともこんなことをするやつは康二しかいない。



「当たり前だ。んで、なんの用だよ。」



俺は康二にそう言いながら葛藤していた。このまま動いてやろうか…と。俺の腕の中にいる海斗が何せ可愛すぎる。プルプル震えながら俺が動かないかすげぇ1人で慌ててる。そんな姿見せられちゃ動きたくなるよな。



「いやぁどうも圷の仕事捗ってるから気になってよ。」



なんだよそりゃ。けどまぁ今回はいい仕事してくれたな康二。おかげで可愛い海斗が見れそうだ。



「海斗。早く終わらせたいんだったよな?」

「…え?」

「動くから康二に声聞こえないよう頑張れよ。」

「待っ…っ、!?ふ゛っ…、ぅ!」



あーこりゃたまんねぇ。悪いことをしてると分かっていながらも俺はまた海斗をバックで突き始めた。その瞬間海斗は慌てて口を塞いで俺から逃げようとしてきたが…まぁ逃がすわけねぇよな。



「おい圷。無視か?」

「あー悪い悪い。お取り込み中でな。」

「なんか変なことでもしてんじゃねぇだろうな。」




分かってるくせに康二は何を言ってるんだが。いつもだったら無視してるが今、俺はすげぇ機嫌がいい。だから無視せず康二と会話をする。こんなスリルもたまにはいいだろ。終わったら海斗も不貞腐れるだろうし。今は楽しむ。海斗には悪いけどな。



「してねぇや。康二じゃあるまいし。」

「なんだよそれ!」



康二も楽しんでやがるな。それとも俺の邪魔を単にしたいだけなのか。そこんとこは分かんねぇけどどっちでもいいわ。とにかく海斗可愛いし。俺から逃げようと必死になっててよ。



「れ…っ、じっ、さ…っ、やめ…っ。」

「ん?」

「と…っ、ぅ、まって…っ、お、ねがっ!」

「早く終わらせたいって言ったのはお前だろ?だから頑張れって。康二もすぐどっか行くだろうし。」



俺はそんな適当な理由を並べながら海斗を抱き続けた。まぁそんな状況だから海斗も当たり前に腰を逃がそうとする。良いところに当たったら声出ちまうもんな。康二に声聞かれたらとんでもねぇ話だ。けど俺は変なスイッチが入っちまって海斗が腰を逃がす度わざと良いところを突いた。



「やっ、めっ、ぁ、やめてっ、ぇ…っ!」

「静かに海斗。」

「おい圷。お前変なビデオでも見てんの?」



康二は乗り気な方か。俺にいい思いさせてくれようとしてるみたいだな。まぁ日頃から康二は駿里をいじめてるから…いやいじめてるって言うかからかってるって言う方が正しいか。そんなだから俺がどうしたら喜ぶかよく知ってる。それに海斗も駿里に似ていい子ちゃんだからな。余計にこういう時可愛い反応をするんだ。



「あ?見てねぇよ。何言ってんだ康二。」

「変な声聞こえたけど。俺の気のせいか?」

「そうだな。康二の気のせいだ。」

「あっそ。まぁどっちにしろボリュームは落とせよ圷。海斗の前で変なもん見たりしたら教育に悪い。」



はっ…どの口が言ってんだが。まぁいいや。康二のおかげで海斗もより可愛く仕上がってるしよ。



「余計なお世話だ。話が済んだならどっかいけ康二。」

「へいへい。あーあと終わったら出てこいよ。組長が呼んでるから。」



あ…。馬鹿康二。そう言ったら俺達がやってることお前が知ってるって海斗にバレちまうだろうが。まぁ康二は元から知ってたわけで何も知らないのは海斗だけだったんだが…。まぁいっか。どうにかなるだろ。



「おう。終わったら行く。」

「まっ、ぇ、れいじっ、さっ、待って…!」

「ん?」

「こうっ、じさっ、んに、ばれっ、ぁ、ばれてる…!」



…これはこれで悪くないかもな。海斗は本気で焦ってるからあんまりいじめるのは良くねぇかもだけど。でもよぉ、こんな可愛い反応されちゃもっとやりたくなるよな。



「お前の声聞こえちまったんだろ。海斗が大きな声出すから。」

「だっ、てっ、ぁ、れっ、じさんっ、がっ!」

「俺のせいにすんの?早く終わらせたいって言ったのは海斗なのによ。」

「っ、でもっ、ぁ、!」

「まぁその話はあとな。邪魔者もいなくなったことだしちょっと激しくするからな。」

「いやっ、ぁ、待っ、ぁ!」
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