極道の密にされる健気少年

安達

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*駿里視点






ああ…。ほんとにほんとに…。ほんとーに酷い目に遭った。あれから何度寛也に抱かれたかも分からない。その間ずっと康二さんには身体中を触られいじられていた。だから俺は動けない。全身が痛いのと疲労が凄いから…。だからもう一眠りするんだ…。




「お、駿里。起きたか。腰大丈夫か?」

「…………………っ。」



俺がもう一眠りしようとした時康二さんが俺が起きたことに気づいてしまった。けど俺は眠かったから無視して目を閉じた。



「おい無視かよ駿里。」



またそんなことを康二さんか言ってきた。だけど俺は本気で疲れてる。だから康二さんのことを放っておこう…そう思ってたのに…っ。



「あ…っ、やだ!」

「駿里がかまってくんねぇからだろ。だから俺は俺の好きにさせてもらう。」



康二さんはそんなことを言いながら俺に抱きついてきてしかも俺の服の中に手を入れてきたんだ!さっきあんなに寛也に抱かれたばっかりなのに!



「やめてっ、手入れないでよ…!」

「じゃあもう無視しない?」

「しないっ、しないから…!」

「よーし。なら許してやろう。」



良かった…。さっきあれだけやった後って事もあるだろうけど康二さんはすぐにやめてくれた。抱きしめられてるのはずっと続いてるけどね。てか…寛也どこ行ったんだろ。いつもやりすぎてた時は俺のとこにすぐ来るのに…っ。



「康二さん…寛也いないの?」

「あ?いるよ。」

「どこ?」

「リビング。」



リビングにいるのにどうして俺のとこに来ないんだろ…。仕事かな…?うぅ…気になる。



「じゃあ俺もリビング行く。」

「なんでだよ。もう少しラブラブしてようぜ。」



ダメだ。康二さんのスイッチが入っちゃいそう…。確実にリビングに行ける言い訳を探さなきゃ………あ!そうだ!



「だって寛也に食べてもらわなきゃだもん。」

「あ?あーあれか。お前と俺が作ったお菓子の事?」

「うん。」

「あれ組長がさっき全部食べてたぞ。1個だけ食おうとしてたみたいだけどよ。美味しくて全部食べちまってた。」

「そうなの?」

「嘘つかねぇよ馬鹿。」



俺は素直に嬉しかった。さっき寛也はお菓子よりも俺を抱くことにしか集中してなかったから。けどちゃんと食べてくれてた。しかも全部。甘党じゃない寛也がだよ。だから余計に俺は嬉しかったんだ。



「よかった。康二さんのおかげだ。」

「だろ?だからご褒美。」



康二さんはそう言いながらニヤニヤしてた…。ご褒美はさっき上げたもん…!俺は頑張ったしあの時…!だからもうあげないからね…!



「あげないし…。」

「なら離さねぇ。」

「…うぅ。」



この調子だと本当に離してくれそうにない…。どうしようか…。困った…。一旦素直に康二さんの言うことを聞くか…。



「康二さん。俺は何したらいいの…?」

「んー?お前はそのままでいい。」

「…え、っ、ぁ……んん!?」



康二さん動き早すぎる…っ。気づいたらキスされてた。しかも深い方のキスを…っ。だか俺は咄嗟に逃げようと顔を背けたけど康二さんに顔を鷲掴みにされてるからそれも出来なかった。



「んんっ、んんーー!!」



しかも長い…!とてつもなくキスが長い…!歯茎も舐められて歯も舐められて舌を吸われて息をするのもやっとだ…!



「んんっ、ん゛っ、んんん゛っ!!」



俺はやめてという意味を込めて康二さんの胸元をバンバン叩いた。けど当たり前にそれは康二さんにはノーダメージ。だけど康二さんは意外にもキスをやめてくれた。



「過呼吸なってねぇな。よかった。」

「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ、もぅ、しないっ、キスしない…っ。」

「相変わらず息すんの下手だな。可愛いやつ。」

「康二さんが強引なんだ…っ!」

「違ぇよ。お前が息すんの下手なんだよ。ずっと言ってるだろ?鼻で息しろってよ。」

「…難しいの!」

「ならまた俺が教えてやろうか?」

「え、遠慮する…っ。」

「はは、冗談だ。組長のとこ行こうな。」
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