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あや様リクエスト
なんだかんだで
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*駿里視点
「駿里、起きれそうか?」
起きれそうかって?そんなの無理に決まってる…。あれから寛也に数え切れないほど抱かれた。なのに寛也はこんなに元気なんだよ。おかしいよ。俺はこんなにぐたーってしてるのに。いつまで経っても体力の差を感じる…っ。
「…………むりだ。起きれない。」
「はは、だろうな。志方がもう少しで来るからこのままここで休んでろ。動けそうになったらリビングに行くといい。じゃあ俺は仕事に行ってくるな。」
寛也…なんでこんなに元気なんだ。笑って俺の頭を撫でるぐらいの余裕…。男らしい。俺も体力つけよう…程よくね。
「うん…寛也頑張ってね。」
「ああ。ありがとう。じゃあな。」
「行ってらっしゃい。」
俺がそう言うと寛也は俺にキスをして寝室を出ていった。だから俺はもう一眠りしようと目を閉じた。そうしないと夜までに体が復活しない。今日も多分…いや確実に寛也は俺の事を抱いてくれるだろうから。だから体整えないと…。
「……腰痛い。」
志方さんまだ来ないな…。しばらくて寝よう…と俺が目を閉じて寝ようとしたその時…。
「駿里!よぉ!」
あ…来た。来ちゃった志方さん…。けど眠い。んー聞こえてないフリしよう。
「ん?寝てんのかお前。可愛いな。」
狸寝入りが志方さんにバレてない…。ならこのまま寝よう。眠いし…。
「まぁ可愛いけどよぉ。駿里、狸寝入りしてねぇで起きろ。腹減ってるだろ?飯だけでも食え。」
「…バレてた。」
「バレバレだよばーか。」
狸寝入りはやっぱり志方さんには通用しなかった。けど今日の志方さんはいつもの志方さんじゃない。優しい。襲ってこない。俺がボロボロなの知ってるのかな…?
「ほら駿里、手を貸してやるから。起きれそうか?」
「むり…。」
「はは、組長ってまじで元気だよな。お前をこんなにするまで抱くなんてよ。」
「…ほんとだよ。」
「起きれそうにねぇなら俺が抱き抱えてやる。どうする駿里。」
どうしよう…。けど腰も足も痛いし…。産まれたての子鹿みたいに足プルプルしてたからな…。うん。むりだ。志方さんに頼ろう。
「…抱っこ。」
「はは、可愛いやつ。いいぜ。手伸ばせよ。」
「うん。」
俺はそう返事をして志方さんに言われた通りに手を伸ばした。そしたら志方さんは優しく俺を抱き抱えてくれた。
「駿里。何食いたい?」
「んーっと、食パン。」
「はは、んだそれ。もっといいもん食えよ。」
「食パンもおいしよ。」
「ならフレンチトースト作ってやる。それの方が食パンな上に美味いから。」
志方さんが二カッと笑いながらそう言った。なんかやっぱり今日の志方さんって…。
「志方さん今日優しい。」
「いつもだろ。」
「いつもではない。」
「んだと。そんな事言ってると襲っちまうぞ。」
「…や、やだ。」
「はは、冗談だ。弱ってるお前を襲ったりするほど俺は酷いやつじゃねぇから安心しろ。」
志方さんはそう言って俺の頭を撫でてくれた。いつもだったらこの時点で鬼ごっこが始まってるはず。それで俺は直ぐに志方さんに捕まって好き放題されてる。だけど今日は真逆だ。俺をいたわってくれてる志方さんが。なんか不思議な感じ。
「んじゃ作ってやるからここ座ってろ。」
「うん。ありがとう。」
「おう!」
志方さんはそう言って俺の頬にキスしてきた。けどそれ以上は何もしなくてフレンチトーストを作ってくれたんだ。
「駿里ー!出来たぞ!」
「食べる!」
「おう!食べろ食べろ!美味いぞー!」
自信満々にそう言って志方さんもフレンチトーストを食べ始めた。志方さんと2人っきりの時って大抵襲われたりすることが多いからこうやって話すの久しぶりかも。
「美味しい…。」
「だろ!俺はお前に食べさせてやりたくてフレンチトースト何回も作ったんだ!」
そうだったんだ…。嬉しい…。
「ありがとう志方さん。」
「おうよ。つかなんかこうやって駿里と話すの久しぶりだな。」
「うん。ほんとに。」
「だよな。なんか新鮮でいいな。駿里は何しても可愛いからよ。」
「…可愛くないもん。」
「可愛いって。だから俺らはお前を前にすると理性飛んじまうんだよ。」
志方さんその自覚はあったんだ…。
「飛ばないようにして…っ!」
「ならお前も可愛くなくしろよ。」
「俺は元から可愛くない…!」
「いやいや可愛いって。一生終わんねぇぞこの争い。」
「…たしかに。」
「はは、可愛いやつ。康二も朝言ってたぞ。お前の為に仕事頑張ってくるって。だから駿里、康二が仕事から帰ってきたらお疲れ様とでも言ってやってくれ。」
志方さんってなんだかんだいって康二さんのことも大好きだよね。2人はいい相棒って感じだ。
「うん、言う。」
「ありがとな駿里。それとごめんな。今日外連れ出してやりたかったんだが組長がお前に無理させたくないって外出許可出なかったんだ。」
「そうだったんだ。」
「そうだ。だからまた今度行こうな。」
「うん。ありがとう。」
「馬酔木さんのとこにもまた今度行こう。駿里は組長の実家大好きだからな。」
「やった!」
俺を襲ってこない時の志方さん大好きだ。あの時も別に嫌いじゃないけどちょっとやりすぎるところがあるからね。けどそういうのもひっくるめてなんだかんだで俺は志方さんのことが大好きで尊敬してるんだ。
「組長も早めに仕事終わらすって言ってたからそれまでゆっくり休んでろ。今日もまた抱かれるだろ。夜までに体力復活させねぇとな。」
「志方さんのフレンチトーストのおかげで体力戻りそう。」
「はは、そりゃよかった。」
そう言って笑ってくれた志方さんとフレンチトーストとお腹いっぱい食べた。そこから俺は志方さんと一緒に寝た。ぐっすりとね。志方さんが俺の頭を撫でてくれたから直ぐに寝れたんだ。そしたらいつの間にか寛也と康二さんが帰ってきてたんだ。
「おかえりー!!」
「駿里ただいま。」
と、寛也。
「会いたかった駿里。」
と、康二さん。
「組長、お疲れ様です。康二も。駿里いい子に待ってましたよ。」
「そりゃよかった。土産買ってきたから皆で食おう。」
「やったー!」
寛也が帰ってきてくれただけじゃない。お土産まで買ってきてくれた。しかもそれをみんなで食べれる。俺は本当に嬉しかった。この時間が一生続いて欲しい。そう思うぐらいにね。
「寛也、これ美味しい…っ!」
「良かった。駿里が好きだろうなって思って買ったんだ。」
「ありがとう…!」
そんなふうに笑いながら皆で美味しく食べた。たわいもない話だけど俺はそれが幸せなんだ。
「いつまでもそうやって幸せにしてろ。俺達が守ってやるからな駿里。」
あや様リクエストーーーend
あや様ありがとうございました!
「駿里、起きれそうか?」
起きれそうかって?そんなの無理に決まってる…。あれから寛也に数え切れないほど抱かれた。なのに寛也はこんなに元気なんだよ。おかしいよ。俺はこんなにぐたーってしてるのに。いつまで経っても体力の差を感じる…っ。
「…………むりだ。起きれない。」
「はは、だろうな。志方がもう少しで来るからこのままここで休んでろ。動けそうになったらリビングに行くといい。じゃあ俺は仕事に行ってくるな。」
寛也…なんでこんなに元気なんだ。笑って俺の頭を撫でるぐらいの余裕…。男らしい。俺も体力つけよう…程よくね。
「うん…寛也頑張ってね。」
「ああ。ありがとう。じゃあな。」
「行ってらっしゃい。」
俺がそう言うと寛也は俺にキスをして寝室を出ていった。だから俺はもう一眠りしようと目を閉じた。そうしないと夜までに体が復活しない。今日も多分…いや確実に寛也は俺の事を抱いてくれるだろうから。だから体整えないと…。
「……腰痛い。」
志方さんまだ来ないな…。しばらくて寝よう…と俺が目を閉じて寝ようとしたその時…。
「駿里!よぉ!」
あ…来た。来ちゃった志方さん…。けど眠い。んー聞こえてないフリしよう。
「ん?寝てんのかお前。可愛いな。」
狸寝入りが志方さんにバレてない…。ならこのまま寝よう。眠いし…。
「まぁ可愛いけどよぉ。駿里、狸寝入りしてねぇで起きろ。腹減ってるだろ?飯だけでも食え。」
「…バレてた。」
「バレバレだよばーか。」
狸寝入りはやっぱり志方さんには通用しなかった。けど今日の志方さんはいつもの志方さんじゃない。優しい。襲ってこない。俺がボロボロなの知ってるのかな…?
「ほら駿里、手を貸してやるから。起きれそうか?」
「むり…。」
「はは、組長ってまじで元気だよな。お前をこんなにするまで抱くなんてよ。」
「…ほんとだよ。」
「起きれそうにねぇなら俺が抱き抱えてやる。どうする駿里。」
どうしよう…。けど腰も足も痛いし…。産まれたての子鹿みたいに足プルプルしてたからな…。うん。むりだ。志方さんに頼ろう。
「…抱っこ。」
「はは、可愛いやつ。いいぜ。手伸ばせよ。」
「うん。」
俺はそう返事をして志方さんに言われた通りに手を伸ばした。そしたら志方さんは優しく俺を抱き抱えてくれた。
「駿里。何食いたい?」
「んーっと、食パン。」
「はは、んだそれ。もっといいもん食えよ。」
「食パンもおいしよ。」
「ならフレンチトースト作ってやる。それの方が食パンな上に美味いから。」
志方さんが二カッと笑いながらそう言った。なんかやっぱり今日の志方さんって…。
「志方さん今日優しい。」
「いつもだろ。」
「いつもではない。」
「んだと。そんな事言ってると襲っちまうぞ。」
「…や、やだ。」
「はは、冗談だ。弱ってるお前を襲ったりするほど俺は酷いやつじゃねぇから安心しろ。」
志方さんはそう言って俺の頭を撫でてくれた。いつもだったらこの時点で鬼ごっこが始まってるはず。それで俺は直ぐに志方さんに捕まって好き放題されてる。だけど今日は真逆だ。俺をいたわってくれてる志方さんが。なんか不思議な感じ。
「んじゃ作ってやるからここ座ってろ。」
「うん。ありがとう。」
「おう!」
志方さんはそう言って俺の頬にキスしてきた。けどそれ以上は何もしなくてフレンチトーストを作ってくれたんだ。
「駿里ー!出来たぞ!」
「食べる!」
「おう!食べろ食べろ!美味いぞー!」
自信満々にそう言って志方さんもフレンチトーストを食べ始めた。志方さんと2人っきりの時って大抵襲われたりすることが多いからこうやって話すの久しぶりかも。
「美味しい…。」
「だろ!俺はお前に食べさせてやりたくてフレンチトースト何回も作ったんだ!」
そうだったんだ…。嬉しい…。
「ありがとう志方さん。」
「おうよ。つかなんかこうやって駿里と話すの久しぶりだな。」
「うん。ほんとに。」
「だよな。なんか新鮮でいいな。駿里は何しても可愛いからよ。」
「…可愛くないもん。」
「可愛いって。だから俺らはお前を前にすると理性飛んじまうんだよ。」
志方さんその自覚はあったんだ…。
「飛ばないようにして…っ!」
「ならお前も可愛くなくしろよ。」
「俺は元から可愛くない…!」
「いやいや可愛いって。一生終わんねぇぞこの争い。」
「…たしかに。」
「はは、可愛いやつ。康二も朝言ってたぞ。お前の為に仕事頑張ってくるって。だから駿里、康二が仕事から帰ってきたらお疲れ様とでも言ってやってくれ。」
志方さんってなんだかんだいって康二さんのことも大好きだよね。2人はいい相棒って感じだ。
「うん、言う。」
「ありがとな駿里。それとごめんな。今日外連れ出してやりたかったんだが組長がお前に無理させたくないって外出許可出なかったんだ。」
「そうだったんだ。」
「そうだ。だからまた今度行こうな。」
「うん。ありがとう。」
「馬酔木さんのとこにもまた今度行こう。駿里は組長の実家大好きだからな。」
「やった!」
俺を襲ってこない時の志方さん大好きだ。あの時も別に嫌いじゃないけどちょっとやりすぎるところがあるからね。けどそういうのもひっくるめてなんだかんだで俺は志方さんのことが大好きで尊敬してるんだ。
「組長も早めに仕事終わらすって言ってたからそれまでゆっくり休んでろ。今日もまた抱かれるだろ。夜までに体力復活させねぇとな。」
「志方さんのフレンチトーストのおかげで体力戻りそう。」
「はは、そりゃよかった。」
そう言って笑ってくれた志方さんとフレンチトーストとお腹いっぱい食べた。そこから俺は志方さんと一緒に寝た。ぐっすりとね。志方さんが俺の頭を撫でてくれたから直ぐに寝れたんだ。そしたらいつの間にか寛也と康二さんが帰ってきてたんだ。
「おかえりー!!」
「駿里ただいま。」
と、寛也。
「会いたかった駿里。」
と、康二さん。
「組長、お疲れ様です。康二も。駿里いい子に待ってましたよ。」
「そりゃよかった。土産買ってきたから皆で食おう。」
「やったー!」
寛也が帰ってきてくれただけじゃない。お土産まで買ってきてくれた。しかもそれをみんなで食べれる。俺は本当に嬉しかった。この時間が一生続いて欲しい。そう思うぐらいにね。
「寛也、これ美味しい…っ!」
「良かった。駿里が好きだろうなって思って買ったんだ。」
「ありがとう…!」
そんなふうに笑いながら皆で美味しく食べた。たわいもない話だけど俺はそれが幸せなんだ。
「いつまでもそうやって幸せにしてろ。俺達が守ってやるからな駿里。」
あや様リクエストーーーend
あや様ありがとうございました!
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