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誘拐
否定
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「…ちがうっ、ちがうっ!」
「なぁ駿里。知ってるか?人って言われたくねぇ事言われると怒るらしいぜ。」
凪はそう駿里を嘲笑うようにして言った。そんな凪に駿里はまた声を荒らげた。そんなはずがないから。寛也が駿里を見捨てるなんてそんなことありえない…はずだから。
「違うってば…っ!」
「聞き分けの悪いやつだな。いい加減認めろよ。」
「…たとえ、」
「あ?なんだよ。はっきり喋れや。」
「例え依存だったとしてもそれでいい。俺は寛也を愛してるんだから。」
「…へぇ。」
駿里は凪が怖かったけどそうハッキリと言った。その瞬間凪の顔つきが変わる。怖い顔になってしまった。そのため駿里は思わず怖気付いてしまうが必死に耐えた。暉紘は決して適うことの無い相手だが凪は違うと思ったから。
「俺は絶対ここから出てやる…っ。」
「そりゃ楽しみだな。いつまでもそうやってもがいているお前の顔を見るのは悪くねぇからな。」
「………っ。」
凪に頬を撫でられて駿里は昨日のことがフラッシュバックする。だからまた身体が震えそうになった。それを必死に必死に押えた。そして凪に駿里はあることを聞くことにした。ここに来た時からずっと気になっていたことだ。チャンスは今しかない。そう思い駿里は口を開いた。
「…あの、聞きたいことがあるんですがいいですかっ、」
「なんだ。言ってみろ。」
「…どうして俺なんですか?」
「ん?俺達がお前を攫った理由を聞いてんのか?」
「…はい。」
「んなの決まってんだろ。」
と、凪は言って駿里を引き寄せた。その時駿里は腰に痛みを感じて顔を思わずしかめる。そんな駿里を気にもとめず凪は話し始めた。駿里の頬を撫でながら。
「顔がいいからだ。それにあの旭川のもんだって言われたら余計に欲しくなっちまうよな。どんなもんか試したくなる。それでボスに言われて誘拐したんだが相当気に入ったみたいでしばらくお前を日本で監禁する事になったんだよ。俺はそれに気が乗ってなかったんだが実際にお前を見て変わったよ。お前が欲しいって思うぐらいにな。」
至近距離で凪にそう言われて駿里は震え上がってしまう。だから駿里は凪から距離を取ろうともがくがもちろんをそれを凪は許さない。
「おいどこに行こうってんだよ。お前のへなちょこの力で俺に勝てると思ってんのか?」
「はな、せ…っ、」
「離さねぇよ。そもそもお前はどれだけ足掻こうがここからしばらく出れねぇんだから。」
…え?今この人なんて言った…?しばらくって言ったよね…。
「…え?」
「なんだその間抜けな面は。初めっから言ってるだろうが。お前は死ぬまで俺らに監禁されるってよ。」
死ぬまで…?え?でもさっきこの人しばらくって言ったよね…。てことは俺いつかは解放されるってこと…?
「…しばらく?てことは俺はいつか解放されるんですか?」
「いいや。違ぇなそれは。」
「どうして…?」
「お前の事気に入ったのはボスだけじゃねぇから。ボスが万が一お前に飽きても俺が養ってやるよ。まぁ飽きることはねぇだろうがな。今のボスを見る限りは。」
「…じゃ、じゃあおれは一生ここにいなきゃいけないって、ことですか?」
「初めからそう言ってんだろ。馬鹿か。まぁそんなところも可愛いけどな。」
そんな事を言いながら凪が駿里の顔中にキスをしてくる。やめろ…。気持ち悪い…。触らないで。触れないで。お願いだから…。
「やっ…、っだ!」
「おい駿里。今なんて言ったお前。」
「…っ、いやだ、って言ったんだっ、離せよっ!」
「は?お前馬鹿なのか?」
駿里はこの言葉を言わないようにしてたのに…。駿里は凪を拒否してしまった。遂にやってしまったのだ…。
「そんなの嫌です…っ!」
「おいおい駿里。お前昨日ボスに散々泣かされたんじゃねぇのかよ。今度は俺に泣かされたいのか?」
凪はそう言って駿里を押し倒し駿里の体を撫で回し始める。その凪の手が気持ち悪くて駿里は頭を振って暴れた。
「いやだ…っ!!」
「だったら大人しくしろ。今日は休ませてやるつもりだったんだぞ?」
そう言いながらも凪は駿里の体に触れることを辞めない。それどころか駿里の乳首周辺を触り始めたのだ。これは多分凪の脅しだろう。これ以上何も言うな…と。だが駿里はその凪の脅しに気付かないふりをした。気付かないふりをして凪を拒否し続けた。
「…そんなのいりませんっ、ここから出せっ!」
「出さねぇって。ちょっと落ち着けお前。」
「嫌だってばっ、離せよ…っ!」
「めんどくせぇ奴だな。まぁ調教のしがいがあって面白いっちゃ面白いか。」
「やめろ゛っ、ぁ、やめっ!」
「おい駿里。いい加減にしろよ。」
と、言って凪が駿里を落ち着かせようと駿里の顔を鷲掴みにしたその時…。
「あーあー。何だこの有様は。昨日のいい子ちゃんはどこに行ったんだろうな。なぁ駿里。」
「あ、ボス。お疲れ様です。」
暉紘がこの部屋に入ってきてしまった。そのため駿里は体をガタガタと震えさせ始める。昨日のことがフラッシュバックしてしまったから。そもそも暉紘はどこから話を聞いていたのだろうか。初めから?それだったらかなりまずい。駿里は色々言ってはいけないことを言ってしまったから…。
「凪。お前がこいつを刺激したのか?そんでこの状態になっちまったのか?」
「いいえ。俺は普通に接していただけですよ。」
「だったらなんでこんな事になってんだろうな。なぁ駿里。その態度はなんだ?昨日あれだけやったのに足りなかったか?」
「なぁ駿里。知ってるか?人って言われたくねぇ事言われると怒るらしいぜ。」
凪はそう駿里を嘲笑うようにして言った。そんな凪に駿里はまた声を荒らげた。そんなはずがないから。寛也が駿里を見捨てるなんてそんなことありえない…はずだから。
「違うってば…っ!」
「聞き分けの悪いやつだな。いい加減認めろよ。」
「…たとえ、」
「あ?なんだよ。はっきり喋れや。」
「例え依存だったとしてもそれでいい。俺は寛也を愛してるんだから。」
「…へぇ。」
駿里は凪が怖かったけどそうハッキリと言った。その瞬間凪の顔つきが変わる。怖い顔になってしまった。そのため駿里は思わず怖気付いてしまうが必死に耐えた。暉紘は決して適うことの無い相手だが凪は違うと思ったから。
「俺は絶対ここから出てやる…っ。」
「そりゃ楽しみだな。いつまでもそうやってもがいているお前の顔を見るのは悪くねぇからな。」
「………っ。」
凪に頬を撫でられて駿里は昨日のことがフラッシュバックする。だからまた身体が震えそうになった。それを必死に必死に押えた。そして凪に駿里はあることを聞くことにした。ここに来た時からずっと気になっていたことだ。チャンスは今しかない。そう思い駿里は口を開いた。
「…あの、聞きたいことがあるんですがいいですかっ、」
「なんだ。言ってみろ。」
「…どうして俺なんですか?」
「ん?俺達がお前を攫った理由を聞いてんのか?」
「…はい。」
「んなの決まってんだろ。」
と、凪は言って駿里を引き寄せた。その時駿里は腰に痛みを感じて顔を思わずしかめる。そんな駿里を気にもとめず凪は話し始めた。駿里の頬を撫でながら。
「顔がいいからだ。それにあの旭川のもんだって言われたら余計に欲しくなっちまうよな。どんなもんか試したくなる。それでボスに言われて誘拐したんだが相当気に入ったみたいでしばらくお前を日本で監禁する事になったんだよ。俺はそれに気が乗ってなかったんだが実際にお前を見て変わったよ。お前が欲しいって思うぐらいにな。」
至近距離で凪にそう言われて駿里は震え上がってしまう。だから駿里は凪から距離を取ろうともがくがもちろんをそれを凪は許さない。
「おいどこに行こうってんだよ。お前のへなちょこの力で俺に勝てると思ってんのか?」
「はな、せ…っ、」
「離さねぇよ。そもそもお前はどれだけ足掻こうがここからしばらく出れねぇんだから。」
…え?今この人なんて言った…?しばらくって言ったよね…。
「…え?」
「なんだその間抜けな面は。初めっから言ってるだろうが。お前は死ぬまで俺らに監禁されるってよ。」
死ぬまで…?え?でもさっきこの人しばらくって言ったよね…。てことは俺いつかは解放されるってこと…?
「…しばらく?てことは俺はいつか解放されるんですか?」
「いいや。違ぇなそれは。」
「どうして…?」
「お前の事気に入ったのはボスだけじゃねぇから。ボスが万が一お前に飽きても俺が養ってやるよ。まぁ飽きることはねぇだろうがな。今のボスを見る限りは。」
「…じゃ、じゃあおれは一生ここにいなきゃいけないって、ことですか?」
「初めからそう言ってんだろ。馬鹿か。まぁそんなところも可愛いけどな。」
そんな事を言いながら凪が駿里の顔中にキスをしてくる。やめろ…。気持ち悪い…。触らないで。触れないで。お願いだから…。
「やっ…、っだ!」
「おい駿里。今なんて言ったお前。」
「…っ、いやだ、って言ったんだっ、離せよっ!」
「は?お前馬鹿なのか?」
駿里はこの言葉を言わないようにしてたのに…。駿里は凪を拒否してしまった。遂にやってしまったのだ…。
「そんなの嫌です…っ!」
「おいおい駿里。お前昨日ボスに散々泣かされたんじゃねぇのかよ。今度は俺に泣かされたいのか?」
凪はそう言って駿里を押し倒し駿里の体を撫で回し始める。その凪の手が気持ち悪くて駿里は頭を振って暴れた。
「いやだ…っ!!」
「だったら大人しくしろ。今日は休ませてやるつもりだったんだぞ?」
そう言いながらも凪は駿里の体に触れることを辞めない。それどころか駿里の乳首周辺を触り始めたのだ。これは多分凪の脅しだろう。これ以上何も言うな…と。だが駿里はその凪の脅しに気付かないふりをした。気付かないふりをして凪を拒否し続けた。
「…そんなのいりませんっ、ここから出せっ!」
「出さねぇって。ちょっと落ち着けお前。」
「嫌だってばっ、離せよ…っ!」
「めんどくせぇ奴だな。まぁ調教のしがいがあって面白いっちゃ面白いか。」
「やめろ゛っ、ぁ、やめっ!」
「おい駿里。いい加減にしろよ。」
と、言って凪が駿里を落ち着かせようと駿里の顔を鷲掴みにしたその時…。
「あーあー。何だこの有様は。昨日のいい子ちゃんはどこに行ったんだろうな。なぁ駿里。」
「あ、ボス。お疲れ様です。」
暉紘がこの部屋に入ってきてしまった。そのため駿里は体をガタガタと震えさせ始める。昨日のことがフラッシュバックしてしまったから。そもそも暉紘はどこから話を聞いていたのだろうか。初めから?それだったらかなりまずい。駿里は色々言ってはいけないことを言ってしまったから…。
「凪。お前がこいつを刺激したのか?そんでこの状態になっちまったのか?」
「いいえ。俺は普通に接していただけですよ。」
「だったらなんでこんな事になってんだろうな。なぁ駿里。その態度はなんだ?昨日あれだけやったのに足りなかったか?」
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