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志方と島袋に連れ去られる話
駄々こね
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「ねぇやだっ、くすぐったい!!」
と、言っても今駿里は服を捲られているだけだ。だから実際くすぐられてはいない。だが何せ駿里はとんでもないほど敏感だ。そのためそれだけでもくすぐったく感じてしまうのだ。
「はぁ?まだなんもしてねぇだろ。」
「くすぐったいのっ、触んないでっ!!」
「そりゃ無理だろ。たかが服を捲られたごときで騒ぐな。」
「むりっ、やだもんくすぐったいってば!」
「我慢しろ。」
寛也はそう言って駿里をいとも簡単に押さえつけた。しかし駿里も負けじと暴れ続ける。だが当然駿里は逃げられない。寛也は最近ヤクザらしい仕事をしていない。それなのに駿里は寛也に勝つ事が出来ない。それが悔しくて暴れているのもあるのだろう。
「やだっ!!」
「おいこら駿里。時間伸ばすぞ。」
「…いや。」
くすぐられるのは嫌。だから暴れていたが時間を伸ばされてはたまったもんじゃない。だって駿里は逃げられないのだから。寛也からどれだけ足掻こうとも逃げられない。だから時間を増やされると辛い時間が増えてしまう。そのため駿里は先程までの暴れようが嘘のように大人しくなった。
「そうだ。そのままいい子にしてろ。」
「…でもやだ。」
「お仕置きだからな。嫌な事しねぇと意味ねぇだろ。」
「…いや。」
「いい加減腹を抜くれ、な?」
「…………。」
まだ何もされてないのに駿里は涙目だ。それは当然だろう。寛也は容赦がない。駿里の弱いわき腹や脇ばかりくすぐってくる。そして時間もいつも伸ばす。絶対にその時間はすぎているのにくすぐり続けてくるのだ。だからまぁこうして駿里が嫌がるのも無理は無いかもしれない。
「駿里。そんな顔すんな。食っちまいたくなる。」
「…やだ。」
「だろ?俺も我慢してんだ。けど悪い事は悪い事だ。その分のお仕置きはしなきゃなんねぇ。分かるな?」
それは駿里も分かっている。冗談でも言ってはいけないこと。口走ってはいけないこと。ちゃんとそれは分かっている。けれど納得がいかない部分もあるのだ。しかしそれを寛也に言ったところで口答えをするなと言われるだけ。それなら寛也の言う通り腹を括った方が早く事が終わる。そしたら外にも出れる。だから駿里は…。
「…うん。」
「ん。いい子。なら我慢も出来るな?」
「…出来る。」
「よし。じゃあ2分な。」
「…うぅ。」
もうやだ。けど我慢しなきゃ時間増えちゃうし。頑張って我慢…ん?え?待って。時間増えてない?さっき1分だったよね…。もう寛也のばか!どさくさに紛れて時間増やしやがった!!
「ま、まって!!」
時間が増えていることに気づくや否や駿里は声を荒らげた。すると寛也はバレてしまったかと言わんばかりに笑ってきた。
「今度はなんだ。」
「とぼけるなっ、さっき1分だったっ、時間増えてる!」
「そりゃお前が生意気だからな。」
「なんだよそれっ!!」
たしかに生意気だったかもしれない。だけど時間を増やされるのは違うと思うと言わんばかりに駿里は猛抗議だ。しかし寛也は1度決めたことは覆さない男。
だから…。
「なんだよお前。3分に増やされてぇの?」
「ち、ちがっ、」
「もう諦めろ。どの道お前の力じゃ俺から逃げられねぇしよ。」
「そんなの、わかってるし…。」
そんなの分かってる。けどそれは駿里が一番気にしていることなのだ。だからそれを言われてはさすがに駿里は怒る。だが寛也からしたらその顔が可愛くて仕方がない。いじけていようとも怒っていようとも寛也からすればどんな駿里も可愛いのだ。しかしこのまま時間を食ってしまい外に行く時間が遅くなってしまうのは嫌なので寛也は駿里が腹を括るであろう言葉を言うことにした。
「駿里。これ以上文句言うなら康二も呼ぶぞ。」
「…いや。」
「だろ?だからさっきも言ったが腹くくれ、な?」
寛也も本来なら駿里の嫌がることをしたくない。だから抱かなかった。くすぐられるのも駿里は相当嫌だろうが悪い事は悪い事とちゃんと言わないとダメだ。特に駿里は忘れっぽいから。それに加えて寛也は駿里をヤクザにまみれた世界で生きさせてしまっている。だからちゃんと悪いことは悪いと言いたいのだ。そんな寛也の思いが伝わったのかどうかは分からないが駿里は寛也の言ったことに頷いた。
「…わかっ、た。」
「ん。いい子。なら我慢も出来るな?」
「…うん。」
「よし。じゃあやるか。腕上げろ。」
寛也はここからは早めに終わらそうとした。そうしないと外に出る時間が遅くなってしまう。そしたら危ないだけじゃなくて駿里も悲しむだろう。せっかく外に出るなら明るいうちの方が楽しいから。だが駿里はまだ嫌な気持ちがあるらしく腕を上げようとしなかった。そのため寛也が…。
「上げねぇなら俺が拘束してやるよ。」
「あ、ちょっ、やだ!」
「だーめ。ほら、やんぞ。」
そう言って寛也が駿里のお腹に触れた。その瞬間駿里は分かりやすぐビクビクと身体を震わせる。それだけでもくすぐったいのだろう。
「はは、敏感すぎだろ。」
「だっ、だって…っ、」
「このぐらいで根を上げているようじゃ外には行けねぇぞ?」
「やだっ、いくもん…っ、」
「じゃあ頑張れ。今から2分間、な?」
と、言っても今駿里は服を捲られているだけだ。だから実際くすぐられてはいない。だが何せ駿里はとんでもないほど敏感だ。そのためそれだけでもくすぐったく感じてしまうのだ。
「はぁ?まだなんもしてねぇだろ。」
「くすぐったいのっ、触んないでっ!!」
「そりゃ無理だろ。たかが服を捲られたごときで騒ぐな。」
「むりっ、やだもんくすぐったいってば!」
「我慢しろ。」
寛也はそう言って駿里をいとも簡単に押さえつけた。しかし駿里も負けじと暴れ続ける。だが当然駿里は逃げられない。寛也は最近ヤクザらしい仕事をしていない。それなのに駿里は寛也に勝つ事が出来ない。それが悔しくて暴れているのもあるのだろう。
「やだっ!!」
「おいこら駿里。時間伸ばすぞ。」
「…いや。」
くすぐられるのは嫌。だから暴れていたが時間を伸ばされてはたまったもんじゃない。だって駿里は逃げられないのだから。寛也からどれだけ足掻こうとも逃げられない。だから時間を増やされると辛い時間が増えてしまう。そのため駿里は先程までの暴れようが嘘のように大人しくなった。
「そうだ。そのままいい子にしてろ。」
「…でもやだ。」
「お仕置きだからな。嫌な事しねぇと意味ねぇだろ。」
「…いや。」
「いい加減腹を抜くれ、な?」
「…………。」
まだ何もされてないのに駿里は涙目だ。それは当然だろう。寛也は容赦がない。駿里の弱いわき腹や脇ばかりくすぐってくる。そして時間もいつも伸ばす。絶対にその時間はすぎているのにくすぐり続けてくるのだ。だからまぁこうして駿里が嫌がるのも無理は無いかもしれない。
「駿里。そんな顔すんな。食っちまいたくなる。」
「…やだ。」
「だろ?俺も我慢してんだ。けど悪い事は悪い事だ。その分のお仕置きはしなきゃなんねぇ。分かるな?」
それは駿里も分かっている。冗談でも言ってはいけないこと。口走ってはいけないこと。ちゃんとそれは分かっている。けれど納得がいかない部分もあるのだ。しかしそれを寛也に言ったところで口答えをするなと言われるだけ。それなら寛也の言う通り腹を括った方が早く事が終わる。そしたら外にも出れる。だから駿里は…。
「…うん。」
「ん。いい子。なら我慢も出来るな?」
「…出来る。」
「よし。じゃあ2分な。」
「…うぅ。」
もうやだ。けど我慢しなきゃ時間増えちゃうし。頑張って我慢…ん?え?待って。時間増えてない?さっき1分だったよね…。もう寛也のばか!どさくさに紛れて時間増やしやがった!!
「ま、まって!!」
時間が増えていることに気づくや否や駿里は声を荒らげた。すると寛也はバレてしまったかと言わんばかりに笑ってきた。
「今度はなんだ。」
「とぼけるなっ、さっき1分だったっ、時間増えてる!」
「そりゃお前が生意気だからな。」
「なんだよそれっ!!」
たしかに生意気だったかもしれない。だけど時間を増やされるのは違うと思うと言わんばかりに駿里は猛抗議だ。しかし寛也は1度決めたことは覆さない男。
だから…。
「なんだよお前。3分に増やされてぇの?」
「ち、ちがっ、」
「もう諦めろ。どの道お前の力じゃ俺から逃げられねぇしよ。」
「そんなの、わかってるし…。」
そんなの分かってる。けどそれは駿里が一番気にしていることなのだ。だからそれを言われてはさすがに駿里は怒る。だが寛也からしたらその顔が可愛くて仕方がない。いじけていようとも怒っていようとも寛也からすればどんな駿里も可愛いのだ。しかしこのまま時間を食ってしまい外に行く時間が遅くなってしまうのは嫌なので寛也は駿里が腹を括るであろう言葉を言うことにした。
「駿里。これ以上文句言うなら康二も呼ぶぞ。」
「…いや。」
「だろ?だからさっきも言ったが腹くくれ、な?」
寛也も本来なら駿里の嫌がることをしたくない。だから抱かなかった。くすぐられるのも駿里は相当嫌だろうが悪い事は悪い事とちゃんと言わないとダメだ。特に駿里は忘れっぽいから。それに加えて寛也は駿里をヤクザにまみれた世界で生きさせてしまっている。だからちゃんと悪いことは悪いと言いたいのだ。そんな寛也の思いが伝わったのかどうかは分からないが駿里は寛也の言ったことに頷いた。
「…わかっ、た。」
「ん。いい子。なら我慢も出来るな?」
「…うん。」
「よし。じゃあやるか。腕上げろ。」
寛也はここからは早めに終わらそうとした。そうしないと外に出る時間が遅くなってしまう。そしたら危ないだけじゃなくて駿里も悲しむだろう。せっかく外に出るなら明るいうちの方が楽しいから。だが駿里はまだ嫌な気持ちがあるらしく腕を上げようとしなかった。そのため寛也が…。
「上げねぇなら俺が拘束してやるよ。」
「あ、ちょっ、やだ!」
「だーめ。ほら、やんぞ。」
そう言って寛也が駿里のお腹に触れた。その瞬間駿里は分かりやすぐビクビクと身体を震わせる。それだけでもくすぐったいのだろう。
「はは、敏感すぎだろ。」
「だっ、だって…っ、」
「このぐらいで根を上げているようじゃ外には行けねぇぞ?」
「やだっ、いくもん…っ、」
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