極道の密にされる健気少年

安達

文字の大きさ
上 下
319 / 611
駿里がお仕置きされた話

飲み込めない *

しおりを挟む
「んく゛っ、ぅ、んっ、んんんっ!」



前立腺を擦られているがために駿里は上手く食べ物を飲み込むことが出来ない。そのため寛也も駿里の口をなかなか離してくれない。ゴクリと飲み込む…それだけのはずなのにそれすらも難しくなるほど駿里は感じでしまっていたのだ。



「んん゛っ、んん゛っ、ぅ…ふっ、んんん゛っ!!」



2人の唾液がまぜ合わさって駿里はご飯の味すら感じない。何を食べさせられたのかすら忘れてしまった。そんな状況でも必死に飲み込もうとする。だが出来ない。1つ良かった点は寛也が少量のご飯を口に入れてきたということだ。もし少量でなければ駿里はもっと苦しんでいたと思うから。まぁそこは寛也の配慮だろうがその配慮をするなら口を離して欲しいと駿里は心から思った。だって今寛也は駿里の口を犯すように舌を動かしてきているのだから。




「ん゛っ、ぅ、んん゛っ、ふ゛…っ、ぅ、んんん゛っ、んん゛っ!!」



早く…早く飲み込まないと終わらない。まだ一口目だ。それなのにこんなに手こずっている。だが仕方がないのだ。寛也は今駿里と深いキスをしながら前立腺を擦ってきているのだから。しかも駿里が逃げられないように体を押えながらだ。そんな器用なこと駿里には出来ない。不器用だから。だからご飯だって上手く飲み込めない。飲み込むことに集中すると寛也がグリッと前立腺を押してくる。前立腺の方に集中すると早くのみ込めと言わんばかりに寛也に舌で催促される。せめてどちらかにしてくれれば出来たことかもしれない。だがどちらにせよそれは不器用な駿里には難しい事だった。だから…。



「んん゛っ、んん゛っ、ん゛っ!!!」



せめて口を離せと駿里は寛也の舌を軽く噛んだ。もちろん血が出ない程度だから痛くも痒くも無いはずだ。しかし駿里がそんな抵抗を見せても寛也は離してくれなかった。



「ふく゛っ…ぅ、んんん゛っ!!!」



寛也は離してくれないどころかより前立腺を擦ってきた。そのため駿里は足をばたつかせ逃げようとするが寛也は離さない。きっと寛也は駿里が飲み込むまでこれを本当に続ける気なのであろう。それならば駿里が自分自身で何とかするしかない。だから駿里は頑張って頑張って飲み込むことに成功した。



「ん……っ、ぅ、ぷはっ!!」

「下手くそすぎだろお前。暫くやらなかったから忘れちまったか?」



そもそも口移しが上手でも嬉しくなんかない。それにずっと駿里は口移しを避けてきた。そのため上手くできるわけがなかった。だがそんな寛也に今構っていられるほど駿里は余裕が無い。こんな長いこと深いキスをされその上前立腺まで擦られた。だから駿里は息を整えるので必死なのだ。



「ぅ…はぁっ…、はぁっ…、はぁっ…っ、でき、なぃっ、つかれたっ、」

「甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ。まだ一口目だろうが。」

「そうだけ、ど…っ、うゃっ、ぁ、んっ、だ、めっ!」



まだ駿里が息を整えている真っ最中だと言うのに寛也は再び前立腺を擦ってきた。その寛也のせいで駿里はまた快楽地獄に逆戻りだ。だが今回は口移しをまだされていない。だからまだマシだったがそれでも駿里はこの気持ちよさに苦しんでいた。



「いやっ、ぁっ、きもち、の、いらなっ、ぃ!」

「疲れたのか?」

「あぅっ、ふっ、ん、つか、れたっ、むりっ!」

「そんなに?まだちょっとだろ。」

「むりっ、できなっ、ぃ、むりっ、ぁ!」



そんなに?じゃない。寛也は呑気にそんなことを言っているが駿里は色んな意味で限界なのだ。このまま寛也にキスをされ前立腺を擦られていたら自分から寛也を求めてしまいそうになる。虚しくなってもう体は限界のはずなのに寛也を求めてしまいそうで怖いのだ。その上ただ単に身体が辛い。そしていつ寛也が暴れ出すか分からない恐怖。色んなものが混ぜ合わさっているがために駿里はこんなにも拒絶をするのだ。



「はなしっ、いやっ、ゆびっ、ぁ、ぬい、てっ、いやっ、ぁ!」

「お前が抜けねぇように締め付けてくんだろうが。」

「あっ、ぃ、してなっ、してなっ、ぃ、あぁっ、ぁっ、うっ、ぁ!」

「そうか?まぁどっちでもいいが次行くぞ。」



寛也はそう言うとご飯を自分の口に放り込んだ。先程同様に少量のご飯を。そして駿里の息が整っていることを確認すると逃げられないよう顔を鷲掴みにし唇を合わせた。



「んぅっ!」



駿里の口の中にご飯が入ってきた。だがこの時駿里は覚悟していた。さっきのように長引かせないと。だから口に入ってきたご飯を直ぐにゴクリと飲み込んでやった。そんな駿里をみて寛也は直ぐに口を離してくれた。



「ん…っ、ぅ、ぷはっ、ぁ、ふ…っ、ぅ、」

「上手になってんじゃねぇか。さっきとはまるで大違いだな。」

「…っ、ちかやっ、おれ普通に食べたいよ。」

「駄目だ。」

「…おわる、きがしないっ!」

「何言ってんだ。お前なら出来るって。お前が頑張れば早く終わるんだぞ。それに挿れやしないから。そこの約束はちゃんと守ってやる。だから頑張れ。」



駿里はその寛也の言葉に腹が立ったが挿れないという約束はどうやら守ってくれるようなのでそこは安心した。駿里が1番腹立つのは寛也がこの状況を楽しんでいるということだ。キスをする度乱れる駿里をみてその度に興奮している。寛也がそんなふうに興奮すればするほど激しく前立腺を擦られる。全てが悪循環だ。だから駿里は絶対早く終わらせてやるといわんばかりに気合を入れた。その道しか駿里が寛也から逃げられる方法は無いから。



「わかった、がんばる…っ。」

「いい子だぞ駿里。」



そういい頭を撫でてきた寛也だが駿里はこの時誓った。必ず寛也に復讐してやる…と。そして再び寛也が唇を合わせようと駿里の顔を鷲掴みにしてきた。
しおりを挟む
感想 200

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

ヤクザと捨て子

幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子 ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。 ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。

兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。 いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。 本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。 誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

処理中です...