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駿里がお仕置きされた話
ちょっかいかけないで
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「寛也ぜったい離さないでっ、離したら怒るから…!!」
「分かってるって。だからそうピリピリすんな。」
あれから駿里は寛也の元に行った。それで今は寛也の膝の上にいる。だから安心していたのだ。ここに来れば流石の松下達も何もしてこないだろう…と。しかし考えが甘かった。そんな簡単に松下らが諦めるはずがない。それが分かっていたはずなのに駿里は気を緩ませてしまったのだ。
だから…。
「いやっ、康二さん触んないでってば…っ!」
駿里は変わらず松下らによってちょっかいをかけられていた。寛也の膝の上に座り寛也から抱きしめられるとはいえ駿里のお腹や足は守られていない。だから松下らは駿里のところに近づいては脇腹をこちょこちょしたり体を触ったりというのを繰り返していたのだ。
「触るなって言われてもお前が触って欲しそうにモジモジしてるからよ。」
「してないからっ、康二さんの勘違いだからっ!ねぇ寛也っ、ちゃんと守ってよ…っ!」
「駿里、もうキリがねぇから諦めろ。」
始めらへんはもちろん寛也も駿里を庇っていた。だが志方に島袋に松下だ。止めることは不可能と思った寛也はもう何もしなくなった。圷に至っては彼らを止めることを諦めてソファで寛いでいた。だから松下らは好き放題やっているのだ。
「ほら駿里、組長もそう言ってるわけだしよ。」
「だからって触らないでってばっ!」
駿里は松下がそう言ってきたのに対して声を荒らげた。そりゃ当然だろう。駿里はくすぐられるのも正直好きじゃないから。なのに松下らは…。
「触るなとか無理だろ。お前がここにいるだけで触りたくなる。」
「あー分かるぜ志方。それだけは同感だ。てことは駿里が悪いよな。」
なんでそういう思考になるんだと駿里は島袋を睨んだ。しかしそれは逆効果だった。駿里が睨んだことで島袋はニヤッと笑ってきたから。
「こ、来ないでっ、ちかや何とかしてよっ…!!」
「だから無理だ。諦めろって。俺にはこいつらを止められねぇよ。」
「ばかちかやっ!」
駿里はここで察した。寛也はこの状況を楽しみ始めてるって。だから止めないんだ。止められるはずなのにそれをしない。だから駿里を抱きしめている手を緩めてくれないんだ。ていうかそれなら寛也が全ての元凶ではないか。松下にくすぐられた時寛也に抱きしめられているがために駿里は上手く逃げられなかった。志方に乳首をいじられた時もそうだ。島袋に服越しにペニスを触られた時も。そのため駿里の怒りは寛也に向いた。
「離して寛也っ、もういいっ、手のけて…っ!」
「我儘ばっかり言うな。自分の力で何とかしろ。」
「だからするってばっ、だから離してっ!」
駿里はそう言った。焦って言った。それは松下がまた近づいて来たから。また擽られる。耳を触られる。身体に触れられてまう。だからそれよりも先に駿里は逃げたかった。だからそう言ったのに寛也が離してくれることは無かった。
「離さねぇよ馬鹿。お前は可愛い俺のもんなんだから。離すわけねぇだろ。」
「いみわかんないっ……!!」
俺のものと言うぐらいなら守れ!必死で守ってくれよ!松下たちから何もされないように庇ってよ…と駿里は思ったがそれを言わない。言ってしまえば寛也からもちょっかいをかけられる恐れがあるから。しかしだからといってこのまま松下らのされるがままになるのも駿里は嫌だった。だから駿里は手と足を使い松下を追い払おうとした。
しかしーーー。
「ばーか。お前のちっさい抵抗なんて俺には効かねぇよ。」
駿里は松下を蹴ろうとした足も叩こうとした手も松下によって簡単に拘束されてしまった。いや捕まえられたという方が正しいかもしれない。だから駿里は大慌てで暴れだした。なのに寛也が離してくれないから逃げられることも出来ず松下の手がお腹に伸びてきてしまった。
「やだっ、はなしてっ…っ、て、あはっ、くすぐったい!」
「そりゃくすぐってっからな。てか服の上からだろ。そんなにくすぐってぇの?」
「くすぐっ、たいっ、ははっ、くすぐっ、たいのっ、あはっ、やめてってばっ!!」
「こんな可愛い反応されちゃやめらねぇよ。」
「ねぇやだっ、あははっ、ちょ、ちかやっ、なにすんのっ!!」
ずっと押えているだけだった寛也がなんと手を出してきた。松下と同じように駿里をくすぐってきたのだ。そのため駿里は両脇腹をくすぐられてしまう。片方だけなら耐えられた擽ったさも寛也が参加したことで駿里はより擽ったさに苦しむことになる。そしてそれをいいことに松下はさらにヒートアップして行った。脇腹をくすぐっていた手をなんと上にあげてきたのだ。これはまずい…脇を擽られてしまう。その危険を察知した駿里が急いで脇を閉じようとしたが…。
「遅せぇよ駿里。それにお前がどれだけ力を入れようとお前は俺の力には勝てねぇんだよ。」
松下はそう言うと片手で駿里の腕を掴み腕をあげさせた。そして駿里の脇へと手を伸ばしていく。その松下の魔の手から逃れようと駿里は必死で暴れたがその抵抗はなんの意味もなかった。
「あははっ、いやっ、やめてっ、やめてよっ、ははっ!」
「分かってるって。だからそうピリピリすんな。」
あれから駿里は寛也の元に行った。それで今は寛也の膝の上にいる。だから安心していたのだ。ここに来れば流石の松下達も何もしてこないだろう…と。しかし考えが甘かった。そんな簡単に松下らが諦めるはずがない。それが分かっていたはずなのに駿里は気を緩ませてしまったのだ。
だから…。
「いやっ、康二さん触んないでってば…っ!」
駿里は変わらず松下らによってちょっかいをかけられていた。寛也の膝の上に座り寛也から抱きしめられるとはいえ駿里のお腹や足は守られていない。だから松下らは駿里のところに近づいては脇腹をこちょこちょしたり体を触ったりというのを繰り返していたのだ。
「触るなって言われてもお前が触って欲しそうにモジモジしてるからよ。」
「してないからっ、康二さんの勘違いだからっ!ねぇ寛也っ、ちゃんと守ってよ…っ!」
「駿里、もうキリがねぇから諦めろ。」
始めらへんはもちろん寛也も駿里を庇っていた。だが志方に島袋に松下だ。止めることは不可能と思った寛也はもう何もしなくなった。圷に至っては彼らを止めることを諦めてソファで寛いでいた。だから松下らは好き放題やっているのだ。
「ほら駿里、組長もそう言ってるわけだしよ。」
「だからって触らないでってばっ!」
駿里は松下がそう言ってきたのに対して声を荒らげた。そりゃ当然だろう。駿里はくすぐられるのも正直好きじゃないから。なのに松下らは…。
「触るなとか無理だろ。お前がここにいるだけで触りたくなる。」
「あー分かるぜ志方。それだけは同感だ。てことは駿里が悪いよな。」
なんでそういう思考になるんだと駿里は島袋を睨んだ。しかしそれは逆効果だった。駿里が睨んだことで島袋はニヤッと笑ってきたから。
「こ、来ないでっ、ちかや何とかしてよっ…!!」
「だから無理だ。諦めろって。俺にはこいつらを止められねぇよ。」
「ばかちかやっ!」
駿里はここで察した。寛也はこの状況を楽しみ始めてるって。だから止めないんだ。止められるはずなのにそれをしない。だから駿里を抱きしめている手を緩めてくれないんだ。ていうかそれなら寛也が全ての元凶ではないか。松下にくすぐられた時寛也に抱きしめられているがために駿里は上手く逃げられなかった。志方に乳首をいじられた時もそうだ。島袋に服越しにペニスを触られた時も。そのため駿里の怒りは寛也に向いた。
「離して寛也っ、もういいっ、手のけて…っ!」
「我儘ばっかり言うな。自分の力で何とかしろ。」
「だからするってばっ、だから離してっ!」
駿里はそう言った。焦って言った。それは松下がまた近づいて来たから。また擽られる。耳を触られる。身体に触れられてまう。だからそれよりも先に駿里は逃げたかった。だからそう言ったのに寛也が離してくれることは無かった。
「離さねぇよ馬鹿。お前は可愛い俺のもんなんだから。離すわけねぇだろ。」
「いみわかんないっ……!!」
俺のものと言うぐらいなら守れ!必死で守ってくれよ!松下たちから何もされないように庇ってよ…と駿里は思ったがそれを言わない。言ってしまえば寛也からもちょっかいをかけられる恐れがあるから。しかしだからといってこのまま松下らのされるがままになるのも駿里は嫌だった。だから駿里は手と足を使い松下を追い払おうとした。
しかしーーー。
「ばーか。お前のちっさい抵抗なんて俺には効かねぇよ。」
駿里は松下を蹴ろうとした足も叩こうとした手も松下によって簡単に拘束されてしまった。いや捕まえられたという方が正しいかもしれない。だから駿里は大慌てで暴れだした。なのに寛也が離してくれないから逃げられることも出来ず松下の手がお腹に伸びてきてしまった。
「やだっ、はなしてっ…っ、て、あはっ、くすぐったい!」
「そりゃくすぐってっからな。てか服の上からだろ。そんなにくすぐってぇの?」
「くすぐっ、たいっ、ははっ、くすぐっ、たいのっ、あはっ、やめてってばっ!!」
「こんな可愛い反応されちゃやめらねぇよ。」
「ねぇやだっ、あははっ、ちょ、ちかやっ、なにすんのっ!!」
ずっと押えているだけだった寛也がなんと手を出してきた。松下と同じように駿里をくすぐってきたのだ。そのため駿里は両脇腹をくすぐられてしまう。片方だけなら耐えられた擽ったさも寛也が参加したことで駿里はより擽ったさに苦しむことになる。そしてそれをいいことに松下はさらにヒートアップして行った。脇腹をくすぐっていた手をなんと上にあげてきたのだ。これはまずい…脇を擽られてしまう。その危険を察知した駿里が急いで脇を閉じようとしたが…。
「遅せぇよ駿里。それにお前がどれだけ力を入れようとお前は俺の力には勝てねぇんだよ。」
松下はそう言うと片手で駿里の腕を掴み腕をあげさせた。そして駿里の脇へと手を伸ばしていく。その松下の魔の手から逃れようと駿里は必死で暴れたがその抵抗はなんの意味もなかった。
「あははっ、いやっ、やめてっ、やめてよっ、ははっ!」
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