極道の密にされる健気少年

安達

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駿里がお仕置きされた話

拒否 *

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「…っ、ぅ、のいてっ!」

「ここまでしてやめるわけねぇだろ。」

「いやっ、だ!」



達したあとも駿里は寛也から解放されることは無かった。それどころかより強い力でホールドされている。しかも今は座り込んでいる状態だ。そんな状態では先ず逃げられない。せめて立っていたら奇跡が起きて逃げられたかもしれないが座っている状態での寛也からの拘束では逃げられたものではなかった。



「なぁ駿里。元はと言えばお前がまいた種だろ?」

「ちがっ…、」

「違くねぇよ。何も違わねぇ。」

「ちがうっ…!!」

「なら言ってみろ。何が違うんだ。お前がこんな状態で料理してどうやったら俺が興奮を押えられるんだよ。」

「………っ。」



確かにそうだ。寛也の言う通りだ。けれど駿里はそこまで考えられなかった。楽しかったから。嬉しかったから。これからみんなと一緒にパーティをすることが出来ることに駿里は胸をふくらませていたのだ。それにこれからパーティをする状況でまさか寛也が襲ってくるなんて思わなかった。しかしこれがどれだけ浅はかな考えだったかは今となっては十分わかる。



「黙ってるって事はお前まさかこうなることが分かっててやったのか?それとも俺に襲われたかったのか?」

「ちがう…っ、ゃ、やめっ、んん゛!!」



駿里は寛也の言ったことに対してすぐに否定をした。しかしその時寛也に顔を鷲掴みにされてしまった。そしてそのまま寛也に唇を奪われる。



「んっ、ぅ、んん゛…っ、ふぅ!」



座った状態で駿里はキッチンの壁に押し付けられ逃げられないように寛也に抑えられる。その状態でしっかりと顔も抑えられているため寛也から駿里は当然逃げられない。そんな駿里の口の中に寛也は自身の舌を挿れ込んできた。そして歯茎を舐め駿里の舌を絡めとる。



「ふ…ぅ、ん゛っ、んんっ!!」



ただキスをされているだけなのに駿里は腰を抜かすほど感じてしまっていた。先程イカされたばかりだということもあるかもしれないが寛也のテクニックが高いことの方が大きな原因だろう。そんな寛也は逃げようとする駿里の舌を絡め取り吸ったり舐めとったりと駿里の口をまるで犯すようにしていた。



「ふ゛っ、んん゛っ、ん゛っ、んんん゛っ!!」



長いことキスをされ続けられれば必然的に息苦しくなっていくもので駿里は酸素を求めて大きく口を開いた。しかしそれをしたことでより寛也の舌が奥まで入ってきてしまう。それに焦った駿里は暴れて寛也から逃げようとするが駿里が暴れれば暴れるほど寛也は強い力で抑えてくるので駿里は未だに解放されないままだ。こうなった時駿里は寛也の舌を軽く噛んでやめて欲しいことを伝える。本当なら暴れている時点でやめて欲しいが寛也はそれをしてくれないのでいつも駿里はこうしているのだ。しかし今日はそれさえも出来なかった。



「んく゛っ、んん゛っ、ぅ!!」



寛也の舌を駿里が噛めない理由は寛也が駿里の顔を口が閉じれないように鷲掴みにしているから。寛也は器用に歯と歯の間を鷲掴みにしている。そのせいで駿里は逃げることは愚か寛也に限界だと伝えることも出来なくなってしまっていた。しかし寛也は駿里の限界をちゃんと見ている。だからきっと駿里が本当にきつくなったらやめてくれるだろう。けれど反対に言えばそれまでやめてもらえないということになる。だから駿里はより焦ってしまった。



「ふく゛っ、ぅ、んん゛っ、ん゛っ!!」

「…おい駿里。痛ってぇじゃねぇかよ。」



駿里は苦しさとパニックのあまり寛也を蹴ってしまった。だがそのおかげで寛也が駿里の口を解放してくれた。



「ぅ…ふっ、はぁっ…、はぁ…っ、はぁ…っ、」



やっと吸えた酸素。駿里はキスをされたことにより失ってしまった酸素全てを取り戻そうと必死にキスをしていた。しかしそんな駿里を見ても寛也はまだ解放してくれない。それどころかまた唇を重ねようとしてきた。それにはたまらず駿里は大暴れする。



「や、だっ、やめてっ…!!」

「おい駿里。暴れんな馬鹿。やりずれぇんだよ。」

「ぃやっ、むりっ、ぅ、やめてっ、くるしいのっ…!」



駿里がそういったとき駿里の目からポロリと涙がこぼれ落ちた。それを見せられては寛也は止まるしかない。駿里を泣かせたいわけじゃないから。



「分かった。少しだけ待ってやる。」

「やだっ、もうっ、おわりにして…っ!」



駿里はあることを恐れていたのだ。それは買い出しを早めに終えた松下がこの場面に遭遇してしまうことだ。だがそれはない。100パーセントないのだ。寛也はそれを知っていた。だからこうして駿里と戯れているのだ。しかし駿里はそれを知らない。そのためこうして大暴れしている。そんな駿里に事実を教えればきっと駿里は寛也を受け入れてくれるだろう。だが寛也はあえて教えなかった。それは駿里の反応が面白いから。それに加えて焦る気持ちがあるからか駿里はいつもより感じている様子だったから。だから寛也が終わらせられるわけがなかった。もっと可愛い駿里の姿を見たいから。



「駄目だ。まだ終わらせねぇよ。お前だけ気持ちよくなって終わりなわけねぇだろ。」 



寛也はそう言うと拒絶する駿里を引き寄せた。そして後孔に指を挿れる。



「やだ…っ、ぅ、あぁっ、やめてっ!」



当然駿里は暴れる。そりゃそうだ。松下らに見られたりでもしたらどうなるかなんて簡単に想像ができるから。だから暴れて寛也にやめるよう全力でお願いをする。

しかし…。



「やめて欲しけりゃ逃げてみろ。ほらどうした駿里。やめて欲しんじゃねぇのか?」

「っ、うぁっ、ぅ、できな、ぃっ…!」



当然だろう。寛也に抑えられて駿里が逃げられるわけが無い。しかも今は前立腺を擦られ身体の力が抜けてしまっている。そんな状態で駿里が寛也から逃げられるはずがなかった。だから駿里は寛也を睨んでやった。こんな状況なのにいつも以上に意地悪をしてくるから。



「なんだその目は。生意気な目だな。」

「あ゛っ、やめっ、てっ、ぅ、あぁっ、ぁ、やだっ!!」



睨んでも寛也にはなんの効果もない。それどころかお仕置きを増やされてしまう。こうなる事を駿里はちゃんと分かっていた。しかし睨まずにはいられないのだ。そんな駿里に寛也はさらに意地が悪いことを言い出した。



「なぁ駿里。さっきから聞いてりゃ…やめてとか意味のわかんねぇことばっかり言いやがってよ。こうなったら俺が止まれないことぐらいお前も知ってんだろうが。だったら受け入れろ。受け入れた方が早く終わるって事お前が1番知ってるじゃねぇか。」

「いやっ、ぁ、やだ…っ!!」

「またそれか。仕方ねぇな。それなら良いって言うまでちゃんと可愛がってやるよ。」
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