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駿里がお仕置きされた話
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『なるほど。そういうことでしたらお任せ下さい。』
松下は寛也から全てを聞いた。駿里がここを勝手に出ていこうとしたことも何故出ていこうとしたのかという理由も全てだ。そしてそれを聞いて納得した。駿里はみんなと何かをするのが大好きだから。普段外に出れない分みんなと話したりゲームをしたりするのが好きなのだ。その駿里をずっと見てきたからこそ松下はそういったのだ。
「ありがとうな康二。助かる。」
『当然ですよ。組長のお願いとあれば直ぐにやります。』
「じゃああとは頼んだぞ康二。」
『はい。お任せ下さい。では、失礼しますね。』
「ああ。」
寛也はそう言うと電話を切った。そして直ぐにリビングへと戻っていく。きっとリビングでは駿里が待っているはずだから。
「駿里。」
寛也がリビングに行くと案の定駿里が待ちわびた様子で椅子に座っていた。その駿里に寛也が話しかけた。すると駿里はすぐに寛也のいる後ろを振り返り寛也の元まで走ってきた。
「もう寛也遅いよ…っ!」
「悪い。長電話になっちまったな。それで作りたいもんは決まったのか?」
「うん!決まった!」
「そうかそうか。俺にも見せてくれるか?」
「もちろんだよ。こっち来て。」
駿里がそう言い寛也の手を嬉しそうに引っ張ると寛也は何故か笑ってきた。その寛也に対して駿里は首を傾げた。
「何笑ってんのさ…。」
「いや正直で可愛い奴だなと思ってよ。さっきまで俺に抱き潰されてた奴には見えねぇな。」
「甘いものは別腹って言うじゃんっ、それと一緒だよ!」
駿里が言いたいのはつまりどれだけ疲れていても嬉しいことや楽しいことをする時は疲れが飛ぶと言いたいのだろう。全力ダッシュをした後でも大好きなことであればやれる。それが言いたかったのだ。だがちょっとそれは違うかもしれない。それが可笑しくて寛也は思わず笑ってしまった。
「多少例えは違うかもしれねぇけどお前らしくて可愛いな。」
「可愛くないし…っ!」
「いい加減自覚してもいいんじゃねぇの?」
「うるさいっ、もういいから早く作ろうよ…!」
毎日のように駿里は寛也にも松下らにも可愛いと言われ続けているのだ。愛されているといやでも実感出来る。だがそれは何度言われても駿里は慣れなかった。もちろんとてつもなく嬉しい。とんでもなく嬉しかった。だがしかしそれと同時に恥ずかしいのだ。嬉しいからこそ恥ずかしい。だから駿里はその恥ずかしさを誤魔化すように寛也の腕を引いて料理の話題をぶち込んだのだ。
「はは、そういう所も可愛いぞ。」
せっかく話を変えたのに寛也にまた可愛いと言われて駿里は顔を真っ赤に染めた。こんな調子ではまともに料理なんて出来ない。そう思った駿里は怒った顔をして寛也を見た。
「なんだその顔は。抱かれてぇのか?」
「ち、違うからっ、次可愛いって言ったら俺もう寛也とは寝ない…っ!」
「よく言う。お前一人で寝れねぇじゃねぇかよ。」
「そんなことないし…っ!」
「へぇ、じゃあ今日1人で寝んのか?」
「…………っ。」
自分から一人で寝ると言ったくせに駿里は寛也にそう言われて黙り込んでしまった。確かにそうだ。寛也の言う通りだ。駿里はずっとここに来てからというもの寝るまでの間寛也や松下らの誰かしらがいた。いや誰かしらがいたと言うよりかは抱き潰されたと言った方が正しいかもしれない。だからきっと駿里は1人じゃ不安で寝れないだろう。それを理解した駿里はさらに恥ずかしくなる。なんてことだろうか。駿里は完全なる自爆をしてしまった。
「だからお前その顔やめろ。料理所じゃなくなっちまうぞ。」
「それはやだっ…!」
「だろ?俺も久しぶりにお前と料理してぇからよ。」
寛也のその言葉を聞いた駿里は先程まであった羞恥心と多少の怒りが全て綺麗に無くなった。それを消し去ってくれるほど嬉しくなったのだ。寛也のその言葉にとても嬉しくなった駿里は気づけば笑みを浮かべていた。
「寛也ってほんとにさりげなく言ってくれるよね。嬉しいこと。」
「そんなのお前だからに決まってんだろ。」
寛也はそう言うと駿里を抱き寄せた。そして唇にキスを落とす。そのまま寛也は服の中に手を入れて駿里の身体を堪能しようとした。しかしその時あることを思い出した。それはこれから料理を作らなければならないということだ。
「ってこんなことしてる時間はねぇぞ駿里。」
「そうだった…って寛也のせいじゃんか!」
元を辿れば寛也が悪い。寛也が全てしかけてきたことだ。だから駿里はたまらずそう声を荒らげた。
「そうだな。まぁでもどっちにしろ時間はねぇ。康二たちが帰ってくるまでに作んねぇとだから急ぐぞ。役割分担でもして早めに終わらせよう。」
「うん…!!」
寛也は今康二たちと言った。それが駿里をとてつもなく喜ばせる。松下以外の人も来てくれるということだから。みんなで楽しめる。みんなで集まって話が出来る。それが駿里にとってどれだけ嬉しいことなのか寛也もよく分かってる。だから皆を呼んだのだ。
「ほら駿里、行くぞ。いっぱい作ってあいつらを喜ばせような。」
「おー!」
ああ、幸せだ。寛也は心底そう思った。この駿里の笑顔を見るだけで救われる。嬉しくなる。まるで自分の事のように喜んでしまう。これがきっと愛なんだろうなって寛也は毎日実感しながら駿里との日々を大切に過ごしている。
「なぁ駿里。お前久々だけどパスタ一人で作れそうか?」
「うん、作れる…!」
「頼もしいじゃねぇか。なら任せた。俺はこっちの方やるからよ。」
「ありがとう寛也!」
駿里はそう満面の笑みで言うと自分の仕事に取り掛かった。その駿里の姿を寛也はカメラに収めたいと思ったほどに可愛いと思った。けれどそれをしたらきっと駿里は怒るので後で監視カメラの映像をパソコンにでも移して見ようなどと考えながら寛也も仕事に取り掛かった。
松下は寛也から全てを聞いた。駿里がここを勝手に出ていこうとしたことも何故出ていこうとしたのかという理由も全てだ。そしてそれを聞いて納得した。駿里はみんなと何かをするのが大好きだから。普段外に出れない分みんなと話したりゲームをしたりするのが好きなのだ。その駿里をずっと見てきたからこそ松下はそういったのだ。
「ありがとうな康二。助かる。」
『当然ですよ。組長のお願いとあれば直ぐにやります。』
「じゃああとは頼んだぞ康二。」
『はい。お任せ下さい。では、失礼しますね。』
「ああ。」
寛也はそう言うと電話を切った。そして直ぐにリビングへと戻っていく。きっとリビングでは駿里が待っているはずだから。
「駿里。」
寛也がリビングに行くと案の定駿里が待ちわびた様子で椅子に座っていた。その駿里に寛也が話しかけた。すると駿里はすぐに寛也のいる後ろを振り返り寛也の元まで走ってきた。
「もう寛也遅いよ…っ!」
「悪い。長電話になっちまったな。それで作りたいもんは決まったのか?」
「うん!決まった!」
「そうかそうか。俺にも見せてくれるか?」
「もちろんだよ。こっち来て。」
駿里がそう言い寛也の手を嬉しそうに引っ張ると寛也は何故か笑ってきた。その寛也に対して駿里は首を傾げた。
「何笑ってんのさ…。」
「いや正直で可愛い奴だなと思ってよ。さっきまで俺に抱き潰されてた奴には見えねぇな。」
「甘いものは別腹って言うじゃんっ、それと一緒だよ!」
駿里が言いたいのはつまりどれだけ疲れていても嬉しいことや楽しいことをする時は疲れが飛ぶと言いたいのだろう。全力ダッシュをした後でも大好きなことであればやれる。それが言いたかったのだ。だがちょっとそれは違うかもしれない。それが可笑しくて寛也は思わず笑ってしまった。
「多少例えは違うかもしれねぇけどお前らしくて可愛いな。」
「可愛くないし…っ!」
「いい加減自覚してもいいんじゃねぇの?」
「うるさいっ、もういいから早く作ろうよ…!」
毎日のように駿里は寛也にも松下らにも可愛いと言われ続けているのだ。愛されているといやでも実感出来る。だがそれは何度言われても駿里は慣れなかった。もちろんとてつもなく嬉しい。とんでもなく嬉しかった。だがしかしそれと同時に恥ずかしいのだ。嬉しいからこそ恥ずかしい。だから駿里はその恥ずかしさを誤魔化すように寛也の腕を引いて料理の話題をぶち込んだのだ。
「はは、そういう所も可愛いぞ。」
せっかく話を変えたのに寛也にまた可愛いと言われて駿里は顔を真っ赤に染めた。こんな調子ではまともに料理なんて出来ない。そう思った駿里は怒った顔をして寛也を見た。
「なんだその顔は。抱かれてぇのか?」
「ち、違うからっ、次可愛いって言ったら俺もう寛也とは寝ない…っ!」
「よく言う。お前一人で寝れねぇじゃねぇかよ。」
「そんなことないし…っ!」
「へぇ、じゃあ今日1人で寝んのか?」
「…………っ。」
自分から一人で寝ると言ったくせに駿里は寛也にそう言われて黙り込んでしまった。確かにそうだ。寛也の言う通りだ。駿里はずっとここに来てからというもの寝るまでの間寛也や松下らの誰かしらがいた。いや誰かしらがいたと言うよりかは抱き潰されたと言った方が正しいかもしれない。だからきっと駿里は1人じゃ不安で寝れないだろう。それを理解した駿里はさらに恥ずかしくなる。なんてことだろうか。駿里は完全なる自爆をしてしまった。
「だからお前その顔やめろ。料理所じゃなくなっちまうぞ。」
「それはやだっ…!」
「だろ?俺も久しぶりにお前と料理してぇからよ。」
寛也のその言葉を聞いた駿里は先程まであった羞恥心と多少の怒りが全て綺麗に無くなった。それを消し去ってくれるほど嬉しくなったのだ。寛也のその言葉にとても嬉しくなった駿里は気づけば笑みを浮かべていた。
「寛也ってほんとにさりげなく言ってくれるよね。嬉しいこと。」
「そんなのお前だからに決まってんだろ。」
寛也はそう言うと駿里を抱き寄せた。そして唇にキスを落とす。そのまま寛也は服の中に手を入れて駿里の身体を堪能しようとした。しかしその時あることを思い出した。それはこれから料理を作らなければならないということだ。
「ってこんなことしてる時間はねぇぞ駿里。」
「そうだった…って寛也のせいじゃんか!」
元を辿れば寛也が悪い。寛也が全てしかけてきたことだ。だから駿里はたまらずそう声を荒らげた。
「そうだな。まぁでもどっちにしろ時間はねぇ。康二たちが帰ってくるまでに作んねぇとだから急ぐぞ。役割分担でもして早めに終わらせよう。」
「うん…!!」
寛也は今康二たちと言った。それが駿里をとてつもなく喜ばせる。松下以外の人も来てくれるということだから。みんなで楽しめる。みんなで集まって話が出来る。それが駿里にとってどれだけ嬉しいことなのか寛也もよく分かってる。だから皆を呼んだのだ。
「ほら駿里、行くぞ。いっぱい作ってあいつらを喜ばせような。」
「おー!」
ああ、幸せだ。寛也は心底そう思った。この駿里の笑顔を見るだけで救われる。嬉しくなる。まるで自分の事のように喜んでしまう。これがきっと愛なんだろうなって寛也は毎日実感しながら駿里との日々を大切に過ごしている。
「なぁ駿里。お前久々だけどパスタ一人で作れそうか?」
「うん、作れる…!」
「頼もしいじゃねぇか。なら任せた。俺はこっちの方やるからよ。」
「ありがとう寛也!」
駿里はそう満面の笑みで言うと自分の仕事に取り掛かった。その駿里の姿を寛也はカメラに収めたいと思ったほどに可愛いと思った。けれどそれをしたらきっと駿里は怒るので後で監視カメラの映像をパソコンにでも移して見ようなどと考えながら寛也も仕事に取り掛かった。
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