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遅咲きの花は大輪に成る
この男には敵わない *
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「やけに大人しくなったじゃねぇか。」
寛也にも言えない。助けて貰えない。森廣にも松下にも志方にも…。誰にも言えない。助けを求められない。1人で戦うしかないんだ。最初見た時は顔だけいいただの男と思っていたのに時間が経つにつれ怖くなってそしてこの男が賢く念入りに下準備をする奴だと分かった今、駿里は抵抗することすら出来なくなっていた。駿里は早く終わることだけを願ってシーツをつかみ歯を食いしばっていたのだ。
「なんだよ。鳴かねぇとつまんねぇな。」
駿里は声を出すことすらも我慢していた。鳴けば及川を喜ばすだけ。出来ることなら萎えて欲しかった。そうすれば犯されずに済む。何もされずに一日を終えることが出来るかもしれない。諦めてくれるかもしれない。そんな希望を持って駿は耐えていたのだ。だがそんな駿里の頑張りは一瞬にして散ってしまう。
「お前さ、俺がそんな事で萎えると思ってんの?そんなに挿れられたくねぇんだ。そうかそうか。よく分かった。」
ずっと駿里のペニスや後孔に指を挿れて攻めていた及川が急に手を止めそう言った。そし及川は駿里を見下ろしながら自身のズボンに手をかけた。それを見た駿里は涙が溢れ出ながら叫んだ。
「やっ、やだ!!」
「うるせぇ喚くな。天国に飛ばしてやるから黙って受け入れろ。」
鳴けだの黙れだのもうめちゃくちゃな奴だ。逆に言えば賢明な及川がめちゃくちゃなことを言うぐらいには腹が立っていたのだ。何せ駿里が本気で嫌がるもんだから。先程までずっと我慢して耐えようと必死になっていたのに後からにインが当たった瞬間暴れだした。犯されるとわかった瞬間泣き出した。その顔に及川は興奮したのと同時に拒まれた怒りが込み上げてきたのだ。
「挿れんぞ。俺の形しっかり覚えろよ。」
「やだっ、おねがいっ、やめ、ぁっーーー!!」
一気に奥まで陰茎を挿れられ駿里はドライでイってしまった。媚薬のせいで感じてしまう。好きでもないこの男に犯されて感じてしまった。悲しくて苦しくて怖くて気持ち悪くて駿里は逃げようと力任せに拘束具を引っ張った。だがそれを見た及川が陰茎をギリギリまで抜き再び奥まで突いた。逃げることは許さないと言わんばかりに…。
「あか゛っ、ゃ、だ!」
「ゆるゆるじゃねぇか。もっと締めろや。」
そう言って及川が駿里のおしりを力任せにしばいた。駿里は痛みで涙がこぼれおちてきた。痛くて辛くて怖くてもうパニックになりそうだった。いやもう既にパニックになっていたかもしれない。今の駿里の頭にあるのは寛也だけ。その寛也にも会えない。絶望に満ち溢れ駿里が歯を食いしばったその時ーーー。
ワンワン!!!
りくが本気で吠え始めた。その声は少し遠い場所から聞こえた。寝室のドアの前にいるのであればもう少し大きい声が聞こえるはずだ。ではりくはどこにいるんだ。もしかして及川が何かしたのか…と駿里が及川を見た時、彼は機嫌が分かりやすく下がっていた。
「チッ、めんどくせぇ犬だな。口輪取れちまったのかよ。」
「っ、おまえ、りくに何したんだっ!」
口輪という単語を聞き駿里は恐怖よりも怒りが勝った。大切なりくにすら手を出された。先程寛也を見送ったあと少し時間があった。きっとその時だ。その時及川がりくに何かをしたんだ。駿里は自分が何かをされるのはまだ耐えられる。だが大切な人が傷つけられるのは耐えられなかった。それならまだ自分が苦しんだ方がマシだ。その怒りから駿里は及川に声を荒らげた。だが及川は怒った駿里をみてあろう事か笑い出した。
「そんなん決まってんだろ。馬鹿か。暴れられると子犬とは言えどもめんどくせぇだろ。だからハーネス付けて動けないようにしてそっから口輪もしてたんだがどうやら緩かったみたいだな。まぁどの道ここには来られねぇしよ。うるせぇけど放っておくか。」
この家には首輪がない。それは必要が無いからだ。首輪がなくともハーネスがある。首輪で散歩をすると首を痛めてしまうから。だから寛也は首輪を買わなかった。それが今、りくを救っている。首輪をつけられていたら最悪駿里を助けようとしたりくの首が絞まっていたかもしれない。駿里は一先ず安心したがそれと同時に目の前にいる及川に猛烈な怒りが込み上がってきた。
「…げ、す、やろぅっ、」
「お前この状況でもそんなこと言えんだな。さすがは組長の玩具だ。俺はほんとに好きだぜ、お前みたいに肝が据わってる奴は。」
「あぁ゛っ、ぁ、おも、ちゃ、じゃ、な、ぃ、んぁ゛っ、や゛!」
「はは、玩具じゃなかったら道具か?」
どこまでも侮辱してくるこの男に駿里は怒りが募っていった。寛也はこんな男を信頼しているのか。何よりも腹が立つのはそれだった。寛也は騙されていると言えどもこの男を信頼している。その信頼を簡単に踏みにじる及川に駿里は怒りが湧いてくるのだ。そんな男に犯されてイカされてもう消えたくなった。だが拘束具がそれを許さない。そして最悪なことに及川は攻めるのがうまかった。駿里の反応を瞬時に見分けてそこばかり攻めてくる。ただでさえ感じやすい駿里なのに媚薬まで盛られて余計に感じでしまう駿里は既にイキ地獄に陥っていた。だが及川がどれだけ駿里が達しようとも止まってくれるはずがなく駿里はただただ苦痛に耐えるしか無かった。
「う゛っ、ぁ、く゛っ、んん゛っ、あ、あぁ゛っ、ぃ、や゛めっ、やめ゛っ、ろ!」
「正直になれよ。毎日毎日組長に犯されてもう元には戻れねぇんだよ。快楽がなけりゃお前は生きられない。でも俺は見放したりしねぇよ。組長は飽きたら捨てるんだろうが俺はそんなことしねぇから安心しろ。死ぬまでずーっと快楽を注ぎ込んでやるから。ほら、ここがいいんだろ?」
「ちか゛っ、あぁ゛っ、ぁ、ちか゛ぅ、やた゛!」
「はは、よく言う。何が違うんだ。初対面の男に挿れられて喘いでる淫乱野郎じゃねぇか。結局お前は誰でもいいんだよ。気持ちよくしてくれるならなんでもいいんだろ?だったら俺がやってやるよ。意識が飛ぶまで毎日毎日お前を犯してやる。」
「い゛っ、ぁ、いや゛っ、やめ゛っ、ろ!」
そんなの溜まったもんじゃない。それに感じているのは媚薬のせいだ。生理現象でもなんでもない。薬のせいだ。薬さえなければこんな男に感じたりしない。なのに及川は好き勝手言って駿里の心を壊してくる。体だけではなく精神までも壊してくる。耐えずピストンをしてきて駿里がイけばより強く快楽を叩き込んでくる。ペニスも握られ亀頭ばかりグリグリと抑えられる。イったばかりで辛いのに追い打ちをかけるべく潮まで吹かせてくる。そんな及川に負けてたまるかと駿里も耐え続けた。理性を失わないように常に寛也のことを想い続けた。
「や゛た゛っ、もぅ、や゛めっ、あっ、ぁ、あぁ゛っ、あ!」
「おかしいなぁ。そろそろなんにも考えられなくなるはずなんだけどよぉ…お前薬に強いのか?ならもうちょっと薬を足しても大丈夫そうだな。」
「っ、ぁ、や゛め…!!」
駿里は薬が強い訳では無い。なんなら弱い方だ。ただ寛也の事を想っているから耐えられているだけ。だがそれを及川は知らない。ただ単に駿里が薬に強いと思っている。それなのにこれ以上薬を足されてしまえば本当に自分が自分ではなくなってしまう。しかもこの男はこれでも幹部だ。薬なんて容易に手に入る。一般人が手にすることの無い薬さえも。そんな薬をこれ以上体につけられて溜まるかと駿里は首を振って抵抗した。
「なんだお前。薬嫌いなのか?やけに抵抗すんじゃねぇか。拘束具で縛られてっから意味ねぇけど。」
「や゛っ、め、やだっ、ぁ、!」
及川はそう言いながらも腰を動かし続けた。そのため駿里は薬を拒みたくとも上手く話すことが出来ずにいた。その代わりに唯一動く頭を振って抵抗し続ける。そんな駿里をみて及川は笑いながら駿里の顔を鷲づかみ唇が重なり合うだけのキスをした。そのキスが駿里は気持ち悪くて顔を顰めた。
「そうかそうか。そんなに嫌か。薬も嫌。キスされんのも嫌。とんでもねぇわがまま野郎だな。」
そう言うと及川は再び駿里に顔を近づけ唇と唇を合わせるキスをした。もちろんその間も激しいピストンは続く。だが駿里は必死に声を押えた。間違って口を開けば及川の舌が口の中に侵入してしまう。それだけは嫌だった。
「ん゛っ、ぅ、ふ゛っ、んん゛!」
「おい。手間かけさせんなよ。口開けろって。」
そう言って及川は再びキスをした。駿里の唇を舐め及川は口を開けろと即すが駿里は決して口を開けなかった。そのため及川は声を出させようとして奥を突いたりペニスの亀頭を異常に刺激したりしたが駿里は耐えた。それに相当イラついたのだろう。及川は駿里のペニスを力一杯握った。
「…ぁ゛!」
ペニスを握られたことで駿里は痛みから声が漏れ口を開けてしまった。その隙を逃さず及川が舌をぬるりと駿里の口の中に入れてきた。そして駿里が舌を噛むことがわかったのだろう。指を入れ駿里の口を無理やり大きく開けさせた。
「ぁか゛っ、ぅ、あ゛っ、や゛っ、んん゛!」
気持ち悪い。入ってきた及川の舌が駿里の口の中で暴れている。その間もピストンを緩めてくれなくて駿里は声が漏れ続けイキ続ける。そして及川は駿里が拘束されて動けないことをいいことに両手で駿里の顔を固定してキスから逃げられないようにした。
「ふ゛っ、ぅ、ん゛!」
イってもイっても終わらない。絶えず突かれ続け快楽を注がれる。口の中すらも犯されている。せめて口だけでも解放されたかった駿里は口の中に入れられている指ごと舌を思いっきり噛もうとしたが及川はそれを見逃さずスっと口から指と舌を抜いて駿里の髪の毛を掴んだ。
「怖いねぇ。舌噛んだら痛いってわかんねぇの?」
「もぅ゛っ、やめ゛っ、おねか゛っ、ぃ、いき、た゛く、なっ、ぃ!」
「そんなにやめて欲しいか?」
「や゛めっ、て、ぁっ、あぁ゛っ、もぅ、むり゛っ、なの゛っ、やめ゛っ、て!」
「そっかそっか。なら組長に別れを言え。」
別れ…?それはつまり寛也と離れ離れになるということか?快楽でいっぱいになった駿里はその言葉を理解するのに時間がかかった。だが理解すればもう答えは決まっている。そんなの無理に決まっている。これまでどれだけ想いあって愛し合ってきたと思っているんだ。助け助けられ支え合ってきた。毎日がかけがえのない思い出だ。一緒に寝て喧嘩して美味しい物食べてみんなと笑いあって過ごした。そんな日々を捨てろというのか?そんなの…。そんなの…。でも捨てないとどうなるのだろう。寛也は?この組は?簡単に幹部までのし上がってきた賢い及川は寛也を潰すのでは…?そうだ。捨てなきゃこの男は必ず寛也に危害を加える。そんなのダメに決まっている。寛也がこれまで作り上げてきたこの組を守らなくては。そして駿里が下した決断は…。
寛也にも言えない。助けて貰えない。森廣にも松下にも志方にも…。誰にも言えない。助けを求められない。1人で戦うしかないんだ。最初見た時は顔だけいいただの男と思っていたのに時間が経つにつれ怖くなってそしてこの男が賢く念入りに下準備をする奴だと分かった今、駿里は抵抗することすら出来なくなっていた。駿里は早く終わることだけを願ってシーツをつかみ歯を食いしばっていたのだ。
「なんだよ。鳴かねぇとつまんねぇな。」
駿里は声を出すことすらも我慢していた。鳴けば及川を喜ばすだけ。出来ることなら萎えて欲しかった。そうすれば犯されずに済む。何もされずに一日を終えることが出来るかもしれない。諦めてくれるかもしれない。そんな希望を持って駿は耐えていたのだ。だがそんな駿里の頑張りは一瞬にして散ってしまう。
「お前さ、俺がそんな事で萎えると思ってんの?そんなに挿れられたくねぇんだ。そうかそうか。よく分かった。」
ずっと駿里のペニスや後孔に指を挿れて攻めていた及川が急に手を止めそう言った。そし及川は駿里を見下ろしながら自身のズボンに手をかけた。それを見た駿里は涙が溢れ出ながら叫んだ。
「やっ、やだ!!」
「うるせぇ喚くな。天国に飛ばしてやるから黙って受け入れろ。」
鳴けだの黙れだのもうめちゃくちゃな奴だ。逆に言えば賢明な及川がめちゃくちゃなことを言うぐらいには腹が立っていたのだ。何せ駿里が本気で嫌がるもんだから。先程までずっと我慢して耐えようと必死になっていたのに後からにインが当たった瞬間暴れだした。犯されるとわかった瞬間泣き出した。その顔に及川は興奮したのと同時に拒まれた怒りが込み上げてきたのだ。
「挿れんぞ。俺の形しっかり覚えろよ。」
「やだっ、おねがいっ、やめ、ぁっーーー!!」
一気に奥まで陰茎を挿れられ駿里はドライでイってしまった。媚薬のせいで感じてしまう。好きでもないこの男に犯されて感じてしまった。悲しくて苦しくて怖くて気持ち悪くて駿里は逃げようと力任せに拘束具を引っ張った。だがそれを見た及川が陰茎をギリギリまで抜き再び奥まで突いた。逃げることは許さないと言わんばかりに…。
「あか゛っ、ゃ、だ!」
「ゆるゆるじゃねぇか。もっと締めろや。」
そう言って及川が駿里のおしりを力任せにしばいた。駿里は痛みで涙がこぼれおちてきた。痛くて辛くて怖くてもうパニックになりそうだった。いやもう既にパニックになっていたかもしれない。今の駿里の頭にあるのは寛也だけ。その寛也にも会えない。絶望に満ち溢れ駿里が歯を食いしばったその時ーーー。
ワンワン!!!
りくが本気で吠え始めた。その声は少し遠い場所から聞こえた。寝室のドアの前にいるのであればもう少し大きい声が聞こえるはずだ。ではりくはどこにいるんだ。もしかして及川が何かしたのか…と駿里が及川を見た時、彼は機嫌が分かりやすく下がっていた。
「チッ、めんどくせぇ犬だな。口輪取れちまったのかよ。」
「っ、おまえ、りくに何したんだっ!」
口輪という単語を聞き駿里は恐怖よりも怒りが勝った。大切なりくにすら手を出された。先程寛也を見送ったあと少し時間があった。きっとその時だ。その時及川がりくに何かをしたんだ。駿里は自分が何かをされるのはまだ耐えられる。だが大切な人が傷つけられるのは耐えられなかった。それならまだ自分が苦しんだ方がマシだ。その怒りから駿里は及川に声を荒らげた。だが及川は怒った駿里をみてあろう事か笑い出した。
「そんなん決まってんだろ。馬鹿か。暴れられると子犬とは言えどもめんどくせぇだろ。だからハーネス付けて動けないようにしてそっから口輪もしてたんだがどうやら緩かったみたいだな。まぁどの道ここには来られねぇしよ。うるせぇけど放っておくか。」
この家には首輪がない。それは必要が無いからだ。首輪がなくともハーネスがある。首輪で散歩をすると首を痛めてしまうから。だから寛也は首輪を買わなかった。それが今、りくを救っている。首輪をつけられていたら最悪駿里を助けようとしたりくの首が絞まっていたかもしれない。駿里は一先ず安心したがそれと同時に目の前にいる及川に猛烈な怒りが込み上がってきた。
「…げ、す、やろぅっ、」
「お前この状況でもそんなこと言えんだな。さすがは組長の玩具だ。俺はほんとに好きだぜ、お前みたいに肝が据わってる奴は。」
「あぁ゛っ、ぁ、おも、ちゃ、じゃ、な、ぃ、んぁ゛っ、や゛!」
「はは、玩具じゃなかったら道具か?」
どこまでも侮辱してくるこの男に駿里は怒りが募っていった。寛也はこんな男を信頼しているのか。何よりも腹が立つのはそれだった。寛也は騙されていると言えどもこの男を信頼している。その信頼を簡単に踏みにじる及川に駿里は怒りが湧いてくるのだ。そんな男に犯されてイカされてもう消えたくなった。だが拘束具がそれを許さない。そして最悪なことに及川は攻めるのがうまかった。駿里の反応を瞬時に見分けてそこばかり攻めてくる。ただでさえ感じやすい駿里なのに媚薬まで盛られて余計に感じでしまう駿里は既にイキ地獄に陥っていた。だが及川がどれだけ駿里が達しようとも止まってくれるはずがなく駿里はただただ苦痛に耐えるしか無かった。
「う゛っ、ぁ、く゛っ、んん゛っ、あ、あぁ゛っ、ぃ、や゛めっ、やめ゛っ、ろ!」
「正直になれよ。毎日毎日組長に犯されてもう元には戻れねぇんだよ。快楽がなけりゃお前は生きられない。でも俺は見放したりしねぇよ。組長は飽きたら捨てるんだろうが俺はそんなことしねぇから安心しろ。死ぬまでずーっと快楽を注ぎ込んでやるから。ほら、ここがいいんだろ?」
「ちか゛っ、あぁ゛っ、ぁ、ちか゛ぅ、やた゛!」
「はは、よく言う。何が違うんだ。初対面の男に挿れられて喘いでる淫乱野郎じゃねぇか。結局お前は誰でもいいんだよ。気持ちよくしてくれるならなんでもいいんだろ?だったら俺がやってやるよ。意識が飛ぶまで毎日毎日お前を犯してやる。」
「い゛っ、ぁ、いや゛っ、やめ゛っ、ろ!」
そんなの溜まったもんじゃない。それに感じているのは媚薬のせいだ。生理現象でもなんでもない。薬のせいだ。薬さえなければこんな男に感じたりしない。なのに及川は好き勝手言って駿里の心を壊してくる。体だけではなく精神までも壊してくる。耐えずピストンをしてきて駿里がイけばより強く快楽を叩き込んでくる。ペニスも握られ亀頭ばかりグリグリと抑えられる。イったばかりで辛いのに追い打ちをかけるべく潮まで吹かせてくる。そんな及川に負けてたまるかと駿里も耐え続けた。理性を失わないように常に寛也のことを想い続けた。
「や゛た゛っ、もぅ、や゛めっ、あっ、ぁ、あぁ゛っ、あ!」
「おかしいなぁ。そろそろなんにも考えられなくなるはずなんだけどよぉ…お前薬に強いのか?ならもうちょっと薬を足しても大丈夫そうだな。」
「っ、ぁ、や゛め…!!」
駿里は薬が強い訳では無い。なんなら弱い方だ。ただ寛也の事を想っているから耐えられているだけ。だがそれを及川は知らない。ただ単に駿里が薬に強いと思っている。それなのにこれ以上薬を足されてしまえば本当に自分が自分ではなくなってしまう。しかもこの男はこれでも幹部だ。薬なんて容易に手に入る。一般人が手にすることの無い薬さえも。そんな薬をこれ以上体につけられて溜まるかと駿里は首を振って抵抗した。
「なんだお前。薬嫌いなのか?やけに抵抗すんじゃねぇか。拘束具で縛られてっから意味ねぇけど。」
「や゛っ、め、やだっ、ぁ、!」
及川はそう言いながらも腰を動かし続けた。そのため駿里は薬を拒みたくとも上手く話すことが出来ずにいた。その代わりに唯一動く頭を振って抵抗し続ける。そんな駿里をみて及川は笑いながら駿里の顔を鷲づかみ唇が重なり合うだけのキスをした。そのキスが駿里は気持ち悪くて顔を顰めた。
「そうかそうか。そんなに嫌か。薬も嫌。キスされんのも嫌。とんでもねぇわがまま野郎だな。」
そう言うと及川は再び駿里に顔を近づけ唇と唇を合わせるキスをした。もちろんその間も激しいピストンは続く。だが駿里は必死に声を押えた。間違って口を開けば及川の舌が口の中に侵入してしまう。それだけは嫌だった。
「ん゛っ、ぅ、ふ゛っ、んん゛!」
「おい。手間かけさせんなよ。口開けろって。」
そう言って及川は再びキスをした。駿里の唇を舐め及川は口を開けろと即すが駿里は決して口を開けなかった。そのため及川は声を出させようとして奥を突いたりペニスの亀頭を異常に刺激したりしたが駿里は耐えた。それに相当イラついたのだろう。及川は駿里のペニスを力一杯握った。
「…ぁ゛!」
ペニスを握られたことで駿里は痛みから声が漏れ口を開けてしまった。その隙を逃さず及川が舌をぬるりと駿里の口の中に入れてきた。そして駿里が舌を噛むことがわかったのだろう。指を入れ駿里の口を無理やり大きく開けさせた。
「ぁか゛っ、ぅ、あ゛っ、や゛っ、んん゛!」
気持ち悪い。入ってきた及川の舌が駿里の口の中で暴れている。その間もピストンを緩めてくれなくて駿里は声が漏れ続けイキ続ける。そして及川は駿里が拘束されて動けないことをいいことに両手で駿里の顔を固定してキスから逃げられないようにした。
「ふ゛っ、ぅ、ん゛!」
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「怖いねぇ。舌噛んだら痛いってわかんねぇの?」
「もぅ゛っ、やめ゛っ、おねか゛っ、ぃ、いき、た゛く、なっ、ぃ!」
「そんなにやめて欲しいか?」
「や゛めっ、て、ぁっ、あぁ゛っ、もぅ、むり゛っ、なの゛っ、やめ゛っ、て!」
「そっかそっか。なら組長に別れを言え。」
別れ…?それはつまり寛也と離れ離れになるということか?快楽でいっぱいになった駿里はその言葉を理解するのに時間がかかった。だが理解すればもう答えは決まっている。そんなの無理に決まっている。これまでどれだけ想いあって愛し合ってきたと思っているんだ。助け助けられ支え合ってきた。毎日がかけがえのない思い出だ。一緒に寝て喧嘩して美味しい物食べてみんなと笑いあって過ごした。そんな日々を捨てろというのか?そんなの…。そんなの…。でも捨てないとどうなるのだろう。寛也は?この組は?簡単に幹部までのし上がってきた賢い及川は寛也を潰すのでは…?そうだ。捨てなきゃこの男は必ず寛也に危害を加える。そんなのダメに決まっている。寛也がこれまで作り上げてきたこの組を守らなくては。そして駿里が下した決断は…。
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