極道の密にされる健気少年

安達

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遅咲きの花は大輪に成る

会議中だ *

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「ねぇ寛也。」

「あ?」

「俺も刺青入れたい。」

「は?」



駿里の言っていることに素っ気なく返していた寛也だったが衝撃の一言に思わずパソコンを打っていた手が止まった。



「何言ってんだお前。許すわけねぇだろ。」

「なんでよ。」

「こんなのしてなんの意味があんだよ。痛ぇし、痒いしなんもいい事ねぇんだよ。」

「だって…。」



駿里にはずっと悩みがあった。それは寛也たちの体に刻まれている龍のような刺青の事だ。それは寛也だけでなく松下も志方も圷も、そして森廣にも刻まれている。7月に入り暑さが増したことで寛也達は服を脱ぐことが増えた。その度に刺青が目に入る。だがその刺青は自分だけに入っていない。だから駿里はなんだか疎外感を感じてしまっていたのだ。



「俺だけないんだもん…。」

「お前そんなこと気にしてんのか?シールでも貼っとけ。」

「やだよ…!」

「じゃあ我慢するしかねぇな。」



寛也は自分自身が刺青をしていることもあってその辛さを知っている。入れる時はもちろん痛いし場所によっては激痛だ。しかもその痛みに耐えたあと今度は痒みが襲ってくる。寛也はそんな辛さを駿里に味合わせたくなかったのだ。だから駿里が何を言おうとも刺青を入れることは許さないつもりだ。ワンポイントならまだ許してもいいが1つ入れれば欲がでかくなる。だったら尚更許す訳にはいかなかった。



「…けち。」

「なんとでも言え。俺は許さねぇからな。」



そう言って寛也は再び仕事を再開してしまった。駿里から視線を外してパソコンに集中する。そんな寛也に駿里は腹が立ち仕返しをしようとした。要は仕事の邪魔をしようとしたのだ。そもそも今日は日曜日。せっかく仕事が休みだったのに何故か寛也はずっとパソコンをいじっている。だから駿里は最初のうちは我慢していた。仕事をしてるなら邪魔をしてはいけない、と。だがいつまで経っても寛也はパソコンから離れなかった。ついには朝が終わりもう夕方になってしまっていた。もう我慢ならんと駿里は椅子に座ってパソコンをいじっている寛也の足元に座り込んだ。



「なんのつもりだ。」



急に足元に座り込んできた駿里に寛也は不審がりながらそう言った。刺青を許さなかったからハブてたのだろうと思ったが顔を見る限りかなり怒っている。こんな駿里をほおっておいたら大変なことになりかねないと寛也は自分の足元にいる駿里にそう言った。



「…朝からずっとそうだ。パソコンばっかり。しかも俺の言うことも聞いてくれないし。」

「それは悪い。あと少しで終わるから。もう少し待っててくれ。」

「もう夜になっちゃうよ。」



そう言った駿里に寛也は謝罪の意味を込めて頭を撫でた。そしてちょうどその時電話がかかってきた。しかもそれは会議への参加の電話だった。駿里は寛也に会議に参加しないでの意味を込めて睨みつけてやったが寛也は普通に参加した。そんな寛也に駿里はなんだか悲しくなって寂しくて会議を始めた寛也のいるリビングから出ていこうとした。だがここで思いつく。今なら壮大な邪魔ができるでは無いか…と。そう思った駿里は目をキラキラさせて寝室に走っていった。そこで何をするかって?そんなの決まっている。玩具を取りに行ったのだ。その玩具がいっぱい入っている箱を取り出して箱ごとリビングまで運ぶと駿里は再び寛也の足元に潜り込んだ。



「寛也が悪いんだもん…。」



駿里は小声でそう言うと箱を開けてローションを取り出した。その時寛也は足元でなにやら企んでいる駿里の様子に気づいていたが何せ今は会議中だ。しかもカメラがオンになっている。そんな状況なので駿里の様子を確認することが出来なかった。不自然に動け不審がられてしまうから。駿里はその状況を利用しようとしているのだ。今なら寛也に何をしても許される、と。あとからどんな酷いことをされようとも今は何してもいい。後のことはその時考えればいいと駿里は今を楽しんでいた。そしてついに駿里はパソコンの画面を使って会議をしている寛也のズボンに手をかけチャックを下ろした。その時寛也の足がぴくりと動いたがそれ以上は動く事がなかった。



「…びっくりした。」



駿里は一応寛也の様子を確認しようと椅子の隙間から寛也の顔を伺うように覗き込んだ。すると寛也と目が合ってしまった。彼は下を向いたのだ。それも駿里が覗き込むタイミングと全く同じ時に。駿里は驚きのあまりすぐに隠れてしまう。だがそれと同時に思った。睨むということはまだ会議は終わらないということだ。ならまだイタズラを継続できるでは無いか、と。いつもやられてばかりの駿里だ。このチャンスを逃す訳にはいかない。そう思いながら駿里は睨む寛也に怯むことなくズボンを軽く下げ寛也の陰茎を取り出した。そこから躊躇することなく寛也の陰茎に触れると顔を近づける。



「いつものお返しだ…。」



駿里はそう言って寛也の陰茎を口の中に含んだ。大きすぎて顎が外れそうになりながらも必死に舌で舐める。



「ふ…ぅ、っ、ふ…っ、」



大きな寛也の陰茎を加えているために駿里は声が漏れてしまっていた。その度に寛也の陰茎が大きくなる。だが寛也は会議中なので手を出すことも駿里を辞めさせることも出来ない。駿里はなんだかそんな状況に興奮して楽しくなってきた。そしてヒートアップしてしまう。なんと寛也の上の服の中に手を入れ始めたのだ。そんなことをすれば寛也の手に届いてしまうというのに。



「ぅ、…んっ、ふ゛っ!!」



案の定上に行きすぎてしまった駿里は寛也に捕まってしまう。顔を掴まれて固定された。身体は寛也の足に挟まれて動けなくなる。何とかして逃げようと身をよじるがそれは出来なかった。そして駿里が諦めて寛也の会議が終わるのを待とうとしたその時…。



「っーーー!!」



寛也の手が駿里の服の中に入ってきた。しかもその手は下に行き乳首のところまできた。その手を跳ね除けようと駿里は抵抗したが寛也の足に腕ごと拘束されている。だがら手も足も今は使えなかった。なんという綺麗な形勢逆転なのだろう。先程までとはあっという間に逆の立場になってしまった。そして寛也はさっきまでやられていたことの仕返しをするように駿里の乳首で遊び出した。



「ゃ、っ……!!」



思わず駿里は声を出しそうになったがそれを寛也がとめた。駿里の口元にもう一つの手を持っていき口を塞いだのだ。そのおかげで駿里の声は会議に聞こえることは無いが逆に言えば声を我慢する必要が無くなったので寛也に攻められ放題というわけだ。そして案の定スイッチの入った寛也によって駿里は乳首を擦られたり引っ張られたりとくすぐられるような感じで攻められる。そのくすぐったさと快楽が入り混じって駿里は苦しくなってきた。乳首をいじられているだけなのに先程から何度も軽くイっている。なのに寛也の馬鹿力のせいで逃げられない。早く会議が終われと駿里は強く祈った。だが寛也はあろう事かわざと会議を長引かせ始めたのだ。



「旭川さん。では今回はここまでにしましょうか。」

「別の案件も話しませんか?せっかくの機会ですし。」

「そうですね。」



寛也のこの発言が悪巧みだなんて思いもしない会議相手はまんまと寛也の言うことを聞き入れてしまった。もう駿里は泣きたくて仕方がない。そして軽率な行動をした自分を恨んだ。何せ今足元には大量の玩具があるのだから。会議が終わったあとこれで虐め倒されることは言うまでもないこと。終わって欲しいけど終わって欲しくないこの複雑な気持ちに駿里は苦しんだ。だが今は何よりも乳首の攻めから解放されたかった。我慢して我慢して我慢していると駿里を拘束していた寛也の足の力が弱まり駿里はそこから抜け出すことが出来た。そのまま急いで逃げようとしたがそれを寛也が許してくれるはずもなくすぐに捕まってしまう。



「どういうつもりだ駿里。なぁ?」



寛也は駿里を捕まえるとソファまで運びそこで押し倒した。駿里を仰向けに寝かせるとその上に向かい合うように駿里の上に覆い被さる。そしてそこで駿里を脅すように言いながら再び乳首をいじり始めた。



「あぁ、やだっ、ぅ、やめて、もぅ、やなの…!!」

「お前のせいだろ?こうなることは予想出来ただろ。大事な会議の邪魔しやがって。興奮して会議に集中できやしねぇじゃねぇか。」



そう言って寛也は駿里の服を器用に全てぬがせた。そして駿里が寝室から持ってきた大量の玩具が入った箱に手を入れる。



「や、やだっ、ごめんっ、て、ご、めんな、さぃ!」

「まさかこれを俺に使おうとしてたのか?笑わせてくれんじゃねぇか。」

「ちがっ、ぁ、おねがい、やめて!」

「俺が満足したらやめてやるよ。」



そこから駿里はその寛也の発言通り満足するまでやめてもらえなかった。ほぼ全部の玩具を使われたと言っても過言ではないぐらいイかされ続けて息も絶え絶えになった頃に寛也に抱かれてそこから気絶するまでやめてもらえなかった。そして駿里は強く思った。どんな状況であれ寛也にイタズラは絶対にしない…と。
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