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冷血な極道
番外編 *
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「おーい駿里。どこいったんや。」
「ここだよ。」
「お、ここか。」
「どうしたの?陣さん。」
あれから月日がかなり経ち駿里は陣に寛也の許しを得ずとも会うことが許されていた。それは陣にとっても嬉しいことでこうやって寛也と駿里の愛の家にちょくちょく遊びに来ている。そして今日も陣はいつものように駿里に会いに来ていたのだ。そんな陣に何か用かと駿里は尋ねた。
「なんか美味いもんでも食いに行かんか?」
「行きたい!」
「おっしゃ、行こうか。龍吾もおるけどええよな?」
「もちろん!」
そう嬉しそうに返事をした駿里の頭を撫でると陣は駿里の腕を引いてこの家を出た。そして途中で合流した龍吾と3人でのちょっとしたお出かけが始まった。3人はラーメンを食べたり食べ歩きをしたりと幸せな時間を過ごしていた。なんだかこういったのは久しぶりだ。その理由は沢山ある。単に仕事が立て込んでいて外に出れなかったというのもあるが彼らはなんと言おうと極道だ。外をノコノコと歩けるような人間ではない。だが今日は別だ。それは紛れもなく寛也のおかげだ。
「美味しい…。」
「はは、お前のその幸せそうな顔見とるとこっちまで幸せなるわ。」
「寛也さんに感謝ですね。」
龍吾が言ったことに対して駿里は笑顔で頷いた。寛也のおかげというのは彼がほかの極道達を傘下に置いたからだ。そのため今はとても平和なのだ。とても裏社会の人間とは思えないほどに。
「陣さん、龍吾さん。次どこに行く?」
「せやな、どこ行こうか?」
「若、そろそろ帰らないとやばいかもしれないです。時間的に…。」
「ほんまや。もうこんな時間かいな。」
駿里は目をキラキラさせて次の目的地を決めようとしたが龍吾がそれを止めた。その理由はただ1つ。駿里の門限の時間が近づいていたからだ。この時間を守らなければ彼らは会えなくなる。だから陣も大人しく帰るしか無かった。
「帰ろうか、駿里。」
「…うん。」
「そんな顔すんなって。また遊んでやるから。ですよね、若。」
「あったりまえや。」
そういった彼らを見て駿里は嬉しそうに頷いた。そして車に乗り自分の家へと帰って行った。いつも通り部屋の前まで陣らに送ってもらいそこで解散した。駿里がエレベーターに乗った彼らを見送り玄関を開けようとするといつも仕事で無いはずの靴があった。
「あれ…寛也?」
駿里は嬉しかった。寛也は仕事で帰りが遅くなると思っていたからだ。だから嬉しくてたまらなくてリビングまで走っていった。今日の話もいっぱい寛也に聞かせたかったから。
「寛也!」
駿里は満面の笑みでそう言ったが寛也はどうやらご機嫌ななめのようだ。だが駿里には理由が分からなかった。なんでだ。なんでこんなにも怒っているのだ。ソファで腕を組み笑顔を見せてくれない。駿里がどうしようかとあたふたしていると寛也が手招きをして隣に来るように言ってきた。駿里は直ぐにその寛也の言うことを聞く。
「…ちかや?」
「ちゃんとここに来い。」
駿里は様子を伺いながら寛也に近づいたがそれが気に食わなかったらしく寛也は少し乱暴に駿里の腕を引いた。そのせいで駿里は体のバランスを崩し寛也の上に仰向けの体制で横になった。
「なんだお前誘ってんのか?」
「っ、ちがう!」
誰のせいでこうなっていると思っているんだと駿里は直ぐに寛也に反抗した。だが寛也が駿里を自分の膝の上で仰向けの状態のまま固定して逃がさないように拘束したことで駿里は動けなくなる。
「なんで、なにに、怒ってんの…?」
「自分で分からないのか?それとも言い逃れようとそう言ってんのか?」
「…え、っと、、」
何かを答えなければ怒られると思った駿里は今日の全ての行動を必死に思い出していた。だが分からない。心当たりがなかった。そんな駿里に寛也は相変わらず怒ったままの顔でヒントを出した。
「時間を見てみろ。」
寛也にそう言われて駿里が時計を見ると門限の時間が過ぎ去っていた。その事実に駿里は驚きが隠せない。なぜならちゃんと時間は確認していたから。遅れているはずがない。それを寛也に伝えるために駿里は持っていた携帯を出した。その携帯を見て駿里は安心する。
「ちゃんと見たよ時計っ、見てほら!」
寛也は駿里が見せてきたスマホを見ると確かにそこには門限の時間には間に合っている時刻となっていた。駿里は言いたかったのだ。時計の方がずれている…と。だがこの時駿里は忘れていた。昨日ふざけて松下と携帯の時間を変えていたということを。それを寛也はちゃんと覚えていたのだ。
「なぁ、お前昨日何してたか?よく思い出せ。」
「昨日…?きのうは…。」
たしか昨日は寛也の帰りが遅かった。だからその間康二さんが遊びに来てくれた。それで…暇になってゲームとかしたりしたけどそれでも寛也が帰ってこなかったから…。
「思い出したようだな。」
そうだった。寛也が帰ってこないから早く時間進まないかなぁって思いながら携帯の時間を変えたんだ。それを駿里は忘れてしまっていた。そしてそのまま陣らと遊びに行ってしまったのだ。全てを思い出した駿里は一瞬にして顔色が悪くなる。
「ごめん寛也っ、でも、わざとじゃないから…!」
「わざとであろうがなんであろうが関係ねぇ。事実は事実なんだよ。お前が門限を破った。それが事実だ。」
「…許して、ちかや。」
「悪い事したのは誰だ?お前だよな?これ以上俺をイラつかせんな。それに今日どうやら陣と一緒に出かけてたらしいじゃねぇか。」
「それはっ…。」
最悪の事態だ。もうバレているなんて…。寛也は駿里が陣と会うことを許したとはいえ未だにそれを心から許した訳では無い。駿里もそれは察していた。それなのに門限まで破って…しかもその相手が陣だなんて知られては寛也が怒らないはずがなかった。
「情状酌量の余地なしだ。来い。」
そう言った寛也に駿里は寝室まで連れていかれベットに寝かされると問答無用で服を脱がされた。そして頭の上で腕を一纏めにまとめられ拘束される。
「今日は泣いても喚いても許さねぇからな。」
「っ…!!!」
それから駿里は本当に快楽で死んでしまうのではないかと言うほど攻められた。だがどれだけ泣いても喚いても決して寛也は加減することなく駿里に快楽を叩き込み続けた。
「あ゛っ、ぅ、や、むりっ、ぁ、やだっ、やめ、てっ、いや、っぁ、やだっ、あぁ゛!!」
「あんまうるせぇと奥挿れんぞ。」
「やだっ、ぁ、や゛っ、ぅ、あ゛!」
「そうかよ。」
寛也はそう言うと奥を探るような腰の動きになる。奥に挿れるつもりだ。だがそうわかったところで駿里になす術はない。慌てふためく駿里に寛也は遠慮することなく腰をがっちりと固定すると奥へ奥へと腰を進めていった。
「やた゛っ、ちか゛っ、ゃ、やめ゛ーーーっ!!」
「ゆっくり息をしろ。」
寛也は駿里にそう優しく言っているのに腰の動きは止めてくれない。奥を突いてその度に駿里に快楽を叩き込む。その行き過ぎた快楽が辛くて駿里はもう泣きじゃくっている。
「うぅ゛っ、ぁ、や゛た゛、や゛めっ、ぁ、か゛っ、ぅ、」
「それはうわ言か?馬鹿言ってんじゃねぇ。朝まで解放しねぇからな。」
「っ、む゛り、ぃ゛ っ、ぁあ゛!!」
そして寛也はその言葉どうりに駿里を朝まで解放することは無かった。それ自体は駿里も慣れたことだ。決して慣れたくは無いがよくある事だから耐えられた。だが今回は1度も気絶させてくれなかった。寛也は駿里の表情をよく観察して気絶しそうになると大きな快楽を叩き込み意識を覚醒させる。だから今回1度も気絶という休憩すら与えられなかったのだ。そんな調子で攻められていた駿里の身体が朝悲鳴をあげたことは言うまでもないだろう。
「…いたい。」
「起きたか?」
何呑気に起きたか?なんて言ってくれているのだ。こっちは足も腰も顔もおしりもそこらじゅうが痛いと言うのに…。いくらお仕置きと言えども寛也がやりすぎたことに腹が立った駿里は彼に怒っているアピールをする。
「…動けない。」
「ほんとなら康二達も呼んで朝になっても解放せずにやろうとしたんだがそれが良かったみたいだな。」
「っ…!!」
「はは、嘘だ。そんな怯えんな。」
本気で怯えた駿里に寛也は笑いながらそう言った。駿里は寛也ならやりかねないと思ったのだ。そしてそれが現実にならなかったことに心から安心する。
「まぁそれは嘘としてもとりあえず外出禁止だな。約束を破った時の罰はでかいぞ。」
そう言った寛也に駿里は頷いた。これは元々約束していたこと。そして駿里が門限を破ったことも事実。だがら言い逃れも言い返すこともせずに外出禁止を受けいれた。そんな駿里をみて寛也はいい子だと頭を撫でた。
「寛也仕事はないの?」
「今日は休みだ。お前の体力が回復したら続きをしような。あいつらも呼んであるからよ。」
「ぇ、うそだよ、ね…?」
「嘘なんかつくわけねぇだろ。」
まだ身体も回復しておらず駿里は歩けることすら出来ない。それなのに寛也は松下たちを呼んだ。それが意味することはただ一つ。彼らによる地獄のお仕置きだ。駿里はそれがこれから行われるという事実を知っただけで涙が出てきた。
「何泣いてんだ。まだなんもしてねぇだろ。」
「っ、だって…。」
「まぁこれもお前が招いた結果だ。受け入れろ。」
寛也はお仕置きを撤回することはしなさそうだ。意思はとても硬い。それならば駿里が腹を括るしかない。そうは言っても中々出来そうになった。こうやって稀に起こるどデカいお仕置きの覚悟なんて…。
「ここだよ。」
「お、ここか。」
「どうしたの?陣さん。」
あれから月日がかなり経ち駿里は陣に寛也の許しを得ずとも会うことが許されていた。それは陣にとっても嬉しいことでこうやって寛也と駿里の愛の家にちょくちょく遊びに来ている。そして今日も陣はいつものように駿里に会いに来ていたのだ。そんな陣に何か用かと駿里は尋ねた。
「なんか美味いもんでも食いに行かんか?」
「行きたい!」
「おっしゃ、行こうか。龍吾もおるけどええよな?」
「もちろん!」
そう嬉しそうに返事をした駿里の頭を撫でると陣は駿里の腕を引いてこの家を出た。そして途中で合流した龍吾と3人でのちょっとしたお出かけが始まった。3人はラーメンを食べたり食べ歩きをしたりと幸せな時間を過ごしていた。なんだかこういったのは久しぶりだ。その理由は沢山ある。単に仕事が立て込んでいて外に出れなかったというのもあるが彼らはなんと言おうと極道だ。外をノコノコと歩けるような人間ではない。だが今日は別だ。それは紛れもなく寛也のおかげだ。
「美味しい…。」
「はは、お前のその幸せそうな顔見とるとこっちまで幸せなるわ。」
「寛也さんに感謝ですね。」
龍吾が言ったことに対して駿里は笑顔で頷いた。寛也のおかげというのは彼がほかの極道達を傘下に置いたからだ。そのため今はとても平和なのだ。とても裏社会の人間とは思えないほどに。
「陣さん、龍吾さん。次どこに行く?」
「せやな、どこ行こうか?」
「若、そろそろ帰らないとやばいかもしれないです。時間的に…。」
「ほんまや。もうこんな時間かいな。」
駿里は目をキラキラさせて次の目的地を決めようとしたが龍吾がそれを止めた。その理由はただ1つ。駿里の門限の時間が近づいていたからだ。この時間を守らなければ彼らは会えなくなる。だから陣も大人しく帰るしか無かった。
「帰ろうか、駿里。」
「…うん。」
「そんな顔すんなって。また遊んでやるから。ですよね、若。」
「あったりまえや。」
そういった彼らを見て駿里は嬉しそうに頷いた。そして車に乗り自分の家へと帰って行った。いつも通り部屋の前まで陣らに送ってもらいそこで解散した。駿里がエレベーターに乗った彼らを見送り玄関を開けようとするといつも仕事で無いはずの靴があった。
「あれ…寛也?」
駿里は嬉しかった。寛也は仕事で帰りが遅くなると思っていたからだ。だから嬉しくてたまらなくてリビングまで走っていった。今日の話もいっぱい寛也に聞かせたかったから。
「寛也!」
駿里は満面の笑みでそう言ったが寛也はどうやらご機嫌ななめのようだ。だが駿里には理由が分からなかった。なんでだ。なんでこんなにも怒っているのだ。ソファで腕を組み笑顔を見せてくれない。駿里がどうしようかとあたふたしていると寛也が手招きをして隣に来るように言ってきた。駿里は直ぐにその寛也の言うことを聞く。
「…ちかや?」
「ちゃんとここに来い。」
駿里は様子を伺いながら寛也に近づいたがそれが気に食わなかったらしく寛也は少し乱暴に駿里の腕を引いた。そのせいで駿里は体のバランスを崩し寛也の上に仰向けの体制で横になった。
「なんだお前誘ってんのか?」
「っ、ちがう!」
誰のせいでこうなっていると思っているんだと駿里は直ぐに寛也に反抗した。だが寛也が駿里を自分の膝の上で仰向けの状態のまま固定して逃がさないように拘束したことで駿里は動けなくなる。
「なんで、なにに、怒ってんの…?」
「自分で分からないのか?それとも言い逃れようとそう言ってんのか?」
「…え、っと、、」
何かを答えなければ怒られると思った駿里は今日の全ての行動を必死に思い出していた。だが分からない。心当たりがなかった。そんな駿里に寛也は相変わらず怒ったままの顔でヒントを出した。
「時間を見てみろ。」
寛也にそう言われて駿里が時計を見ると門限の時間が過ぎ去っていた。その事実に駿里は驚きが隠せない。なぜならちゃんと時間は確認していたから。遅れているはずがない。それを寛也に伝えるために駿里は持っていた携帯を出した。その携帯を見て駿里は安心する。
「ちゃんと見たよ時計っ、見てほら!」
寛也は駿里が見せてきたスマホを見ると確かにそこには門限の時間には間に合っている時刻となっていた。駿里は言いたかったのだ。時計の方がずれている…と。だがこの時駿里は忘れていた。昨日ふざけて松下と携帯の時間を変えていたということを。それを寛也はちゃんと覚えていたのだ。
「なぁ、お前昨日何してたか?よく思い出せ。」
「昨日…?きのうは…。」
たしか昨日は寛也の帰りが遅かった。だからその間康二さんが遊びに来てくれた。それで…暇になってゲームとかしたりしたけどそれでも寛也が帰ってこなかったから…。
「思い出したようだな。」
そうだった。寛也が帰ってこないから早く時間進まないかなぁって思いながら携帯の時間を変えたんだ。それを駿里は忘れてしまっていた。そしてそのまま陣らと遊びに行ってしまったのだ。全てを思い出した駿里は一瞬にして顔色が悪くなる。
「ごめん寛也っ、でも、わざとじゃないから…!」
「わざとであろうがなんであろうが関係ねぇ。事実は事実なんだよ。お前が門限を破った。それが事実だ。」
「…許して、ちかや。」
「悪い事したのは誰だ?お前だよな?これ以上俺をイラつかせんな。それに今日どうやら陣と一緒に出かけてたらしいじゃねぇか。」
「それはっ…。」
最悪の事態だ。もうバレているなんて…。寛也は駿里が陣と会うことを許したとはいえ未だにそれを心から許した訳では無い。駿里もそれは察していた。それなのに門限まで破って…しかもその相手が陣だなんて知られては寛也が怒らないはずがなかった。
「情状酌量の余地なしだ。来い。」
そう言った寛也に駿里は寝室まで連れていかれベットに寝かされると問答無用で服を脱がされた。そして頭の上で腕を一纏めにまとめられ拘束される。
「今日は泣いても喚いても許さねぇからな。」
「っ…!!!」
それから駿里は本当に快楽で死んでしまうのではないかと言うほど攻められた。だがどれだけ泣いても喚いても決して寛也は加減することなく駿里に快楽を叩き込み続けた。
「あ゛っ、ぅ、や、むりっ、ぁ、やだっ、やめ、てっ、いや、っぁ、やだっ、あぁ゛!!」
「あんまうるせぇと奥挿れんぞ。」
「やだっ、ぁ、や゛っ、ぅ、あ゛!」
「そうかよ。」
寛也はそう言うと奥を探るような腰の動きになる。奥に挿れるつもりだ。だがそうわかったところで駿里になす術はない。慌てふためく駿里に寛也は遠慮することなく腰をがっちりと固定すると奥へ奥へと腰を進めていった。
「やた゛っ、ちか゛っ、ゃ、やめ゛ーーーっ!!」
「ゆっくり息をしろ。」
寛也は駿里にそう優しく言っているのに腰の動きは止めてくれない。奥を突いてその度に駿里に快楽を叩き込む。その行き過ぎた快楽が辛くて駿里はもう泣きじゃくっている。
「うぅ゛っ、ぁ、や゛た゛、や゛めっ、ぁ、か゛っ、ぅ、」
「それはうわ言か?馬鹿言ってんじゃねぇ。朝まで解放しねぇからな。」
「っ、む゛り、ぃ゛ っ、ぁあ゛!!」
そして寛也はその言葉どうりに駿里を朝まで解放することは無かった。それ自体は駿里も慣れたことだ。決して慣れたくは無いがよくある事だから耐えられた。だが今回は1度も気絶させてくれなかった。寛也は駿里の表情をよく観察して気絶しそうになると大きな快楽を叩き込み意識を覚醒させる。だから今回1度も気絶という休憩すら与えられなかったのだ。そんな調子で攻められていた駿里の身体が朝悲鳴をあげたことは言うまでもないだろう。
「…いたい。」
「起きたか?」
何呑気に起きたか?なんて言ってくれているのだ。こっちは足も腰も顔もおしりもそこらじゅうが痛いと言うのに…。いくらお仕置きと言えども寛也がやりすぎたことに腹が立った駿里は彼に怒っているアピールをする。
「…動けない。」
「ほんとなら康二達も呼んで朝になっても解放せずにやろうとしたんだがそれが良かったみたいだな。」
「っ…!!」
「はは、嘘だ。そんな怯えんな。」
本気で怯えた駿里に寛也は笑いながらそう言った。駿里は寛也ならやりかねないと思ったのだ。そしてそれが現実にならなかったことに心から安心する。
「まぁそれは嘘としてもとりあえず外出禁止だな。約束を破った時の罰はでかいぞ。」
そう言った寛也に駿里は頷いた。これは元々約束していたこと。そして駿里が門限を破ったことも事実。だがら言い逃れも言い返すこともせずに外出禁止を受けいれた。そんな駿里をみて寛也はいい子だと頭を撫でた。
「寛也仕事はないの?」
「今日は休みだ。お前の体力が回復したら続きをしような。あいつらも呼んであるからよ。」
「ぇ、うそだよ、ね…?」
「嘘なんかつくわけねぇだろ。」
まだ身体も回復しておらず駿里は歩けることすら出来ない。それなのに寛也は松下たちを呼んだ。それが意味することはただ一つ。彼らによる地獄のお仕置きだ。駿里はそれがこれから行われるという事実を知っただけで涙が出てきた。
「何泣いてんだ。まだなんもしてねぇだろ。」
「っ、だって…。」
「まぁこれもお前が招いた結果だ。受け入れろ。」
寛也はお仕置きを撤回することはしなさそうだ。意思はとても硬い。それならば駿里が腹を括るしかない。そうは言っても中々出来そうになった。こうやって稀に起こるどデカいお仕置きの覚悟なんて…。
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