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冷血な極道
躾
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「…ひ、っ…ぅ、ぐっ…、」
駿里の身体を4本の手が遠慮なしに這いずり回る。脇やらお腹やら首までも撫でるように手が動いていく。駿里はその擽ったさに体をくねらせて必死で耐えていた。
「声我慢すんな駿里。」
「萩の言う通りだ。擽ってぇんだろ?素直に笑えよ。」
そう言って朔真は少し指を早く動かし始めた。時より脇腹を揉まれるように擽られる。駿里が擽ったさに慣れないようにするためだろう。擽り方をコロコロ変えられて違う擽ったさが駿里を襲う。
「や、めっ、ろ、ぅ…ふっ、ぁ、く゛…、」
「我慢してる顔可愛んだけどよ、なんか足りねぇな。お前もそう思うだろ、萩。」
「そうだな。本格的に行くか?」
「やた゛っ、く゛っ、ぅ…ふっ、」
今でも限界なのに本気で擽られでもしたらと考えるだけで恐ろしい。せめてもの救いだった萩の優しめの脇の擽りが激しくなってしまえば駿里は耐えられる自信がなかった。だから駿里は涙目になりながら全力でお願いをした。だがそんなに駿里の願いは叶うことがなかった。
「躾なんだからやめるわけねぇだろ。」
「お前ほんとに鬼畜だよな、萩。」
「お前に言われたくねぇな。」
そう言うと萩は先程まで撫でるように動かしていた手を指先で細かく動かし始めた。それも脇の上でだ。萩は駿里が1番弱い部分を容赦なく擽る。
「あはっ、ははは、っ、や、やめてっ、あはは!」
ずっと耐えていたのに駿里は遂に耐えきれず声を出して笑い始めた。猛烈な擽ったさに全身で暴れるが2人の幹部に押さえられていて逃げられるはずがなかった。
「やだっ、ははっ、やめてっ、あははっ、おねが、ぃ!」
「やべぇ、勃つわこれ…。」
「そうだな、朔真。」
萩同様に本格的に駿里を擽り始めた朔真はそう言った。駿里が泣きながら笑っている姿を見ていると下半身が元気になってきたようだ。そして楽しさをも感じてきた。
「なぁ、萩。いつまでするんだ?もちろん気絶するまでだよな?」
「いやっ、やめ、あはっ、ははは、やだっ!」
「当たり前だろ。じゃねぇと躾になんねぇからな。気絶しても続けるかどうかはまた決める。」
「やっぱ最高だなお前。」
駿里は萩の発言にゾッとした。気絶してもやめないとなれば強制的に起こされ擽られ続けるということであろう。絶対に嫌だ。今でさ苦しくて擽ったくて逃げたくてたまらないのにいつまで続くかわからないこの地獄に駿里は涙を止められなかった。
「おね、が、ぃっ、あは、はははっ、やめ、っ、あはっ、やめろっ、はは!」
萩は簡単に駿里の弱点をみつけそこばかり擽ってくる。脇を擽られることでさえ辛いのに萩は脇の窪みを狙ってそこばかり擽って来るのだ。駿里は唯一動かせる頭を降って萩に辞めてと言い続けた。だが萩は口角をあげ悪い笑みを浮かべるのみ。
「まだだ。」
駿里が擽られ始めて15分ほど経っただろうか。その時には既に駿里は泣き喚いていた。擽ったさがこんなにも辛いだなんて思ったことはあっただろうか。もう気を失いたいほどなのにそれを萩が許さない。この拷問のような時間に駿里は頭がおかしくなりそうだった。
そしてもう舌でも噛んで2人から逃げようとしたその時ーーー。
「何してんねん阿呆がぁ!駿里から離れろや!」
大声を上げ怒りに満ちた顔で陣が帰ってきた。駿里はその声を聞いて安心したのか大粒の涙を流し始めた。だがその間も2人は擽る手を止めてくれなかった。
「うぅ゛っ、やめて、おね、がいっ、もう、むり、うぅ゛っ、」
「やめろって言いようやろうが。さっさと手を止めんかい。」
「あれ、若じゃないですか。思ったより早かったですね。」
「おい朔真、若の相手をしてやれ。」
萩は駿里を擽る手を止めることなく朔真にそう言った。朔真は萩の指示通り陣のところまで行くため駿里は拘束されていた腕が使えるようになった上に先程よりは耐えられるほどになった。
「へいへい。任せとけ。」
そう言って朔真は陣の所まで歩いていく。駿里は陣の様子が気になりチラッとそちらの方を向くと萩にちくびを思いっきり抓まれた。
「あ゛っ、!」
「おい駿里。1人減ってさっきよりもマシと思ってねぇか?俺の手も舐められたもんだなぁ。」
「あはっ、あはは、や゛た゛っ、ははっ!」
「擽ってぇだろ。逃げてぇだろ?」
萩はあっちの方で陣と朔真が闘っていることなど目に入っていない様子で駿里だけを見続けくすぐり続けた。それが陣の怒りをヒートアップさせる。
「おい朔真。悪ぃけど話す暇はねぇんだわ。」
陣がいつもの関西弁でなくこんな喋り方になり朔真は目を丸くした。そしてその後すぐに陣に殴られそうになり咄嗟に受身をとるもーーー。
「く゛ぁっ!」
なんの意味もなかった。陣の力には勝てなかった。朔真は舐めていたのだ。いつもヘラヘラとしてヤクザらしくない陣の事を。だから挑発をした。まさかそれが墓穴を掘ることになるなんて思いもしなかっただろう。鳩尾を思いっきり陣に殴られた朔真は静かに床に倒れた。
「調子のんなや朔真。」
一刻も早く萩に擽りをやめさせるため陣は歩きながら床にくたばる朔真にそう言った。そして萩のところまで着くと問答無用で殴ろうとするが…。
「若、強くなりましたね。俺は嬉しいです。」
陣が殴ろうと勢いよくふった拳を萩は簡単に止めそう行った。
「黙れ。今すぐ駿里の上から退け。」
「これをやめて欲しいのでしょう?良いですよ。やめてあげます。」
そう言って萩は駿里を擽るのを辞めた。やっと擽りから解放された駿里は失った酸素を吸おうと必死に呼吸して涙を流す。そして陣の方を向いて助けを求めた。
「はぁっ、はぁっ、じ、んさん、たす、けて…っ、」
「ああ。ちょっと待っとれ。」
「お2人は熱いですね。」
「黙れ。いい加減降りろや。」
「はぁ…分かりましたよ。」
そう言い萩は面倒くさそうに駿里の上からおり陣の前に立った。
「何が狙いや。」
「聞くまでもないでしょう。駿里ですよ。組長がたいそう気に入ったらしくて躾て連れてこいと言われていたのです。」
「嘘つくなや。」
陣がそういったことが予想外だったらしく萩は少しだけ狼狽えた。
「…へぇ、そう思う根拠はあるのですか?」
「ただの勘や。でも兄貴はそんなこと言うてへんやろ。ほんとは兄貴は拘束しとけぐらいに言っとったんやろ?あいつは人一倍独占力が強いんや。そんな奴がたとえ右腕と呼ばれる部下でも躾をするように頼むとは思えん。朔真にも偽のメールでも送ってそう信じ込ませたんやろ。」
「流石ですね。それで、どうします?俺の事組長に言いますか?」
「そんな面倒臭い事せんわ。あのおっさんと話すのも嫌やしな。」
「そうですか。」
顔色こそ変えなかったものの萩は内心安堵していた。その萩に釘を刺すため陣は再び口を開いた。
「今回だけや。次はないで。例えこの組の幹部でも容赦せん。分かったらさっさと出てけ。そのゴミも一緒に連れてけよ。」
「では、お言葉に甘えて。」
そう言って萩はわざとらしく陣に一礼をすると倒れている朔真を抱えてこの部屋を出ようとドアノブに手をかけた…がそれを陣が止める。
「待て。」
「どうされました?」
「最後に聞かせろ。お前は兄貴の指示じゃねぇならなんでこんなことすんねん。」
「単純に気になるんですよ駿里が。顔を見るだけで泣かせたくなる。」
「そうかい。なら尚更さっさと出ていけ。」
「言われなくとも出ていきますよ。では、失礼します。」
そう言ってやっと萩達が出ていった。それをずっと静かに陣に抱きしめられながら見ていた駿里は相当安心したらしく声を出して泣き始めた。
「おそい、んだよっ、ばか…!」
「悪かった。そんな泣かんでや駿里。」
陣の温もりに包まれて駿里は安心したが今度は来るのが遅かった怒りを陣にぶつけ始めた。そしてその時廊下からドタバタと誰かが走って来る音が聞こえてきた。その人物は乱暴にドアを開ける。
「若ぁ!!無事ですか!?」
「お前はほんまにうっさいねん龍吾。静かにせぇ。」
「駿里、お前どうした。こんなに泣いちまって。」
「うるさい…。」
大声を出しながら顔を覗いてきた龍吾にそう言って駿里は顔を背けた。すると龍吾は面白いぐらい焦り出した。
「はぁ!?なんでや。俺何もしてないやろうが。何顔とか背けてんじゃボケが。こっち向け!」
「お前がうるさいからやろ。つか、遅いねん。トボドホ歩きすぎやろ。」
「いや違いますよ。てか若が早いんです。俺は決して遅くありません。」
「今日はよぅ文句が出る日やなぁ。」
「…すんません。」
陣に本気で怒られしょぼんとしてしまった龍吾を見て駿里と陣は顔を見合せて笑いあった。
「まぁ、なんにせよとりあえず駿里が無事で良かった。」
「そうですね。」
その2人の会話を聞いているとだんだん眠くなってきた駿里はいつの間にか眠りに落ちていた。そして2人はそんな駿里をベットに寝かせ駿里の前では決して見せなかった萩らへの怒りを露わにする。
「今回ばかりは手を抜かへん。龍吾、お前に頼むで。」
「はい。」
駿里の身体を4本の手が遠慮なしに這いずり回る。脇やらお腹やら首までも撫でるように手が動いていく。駿里はその擽ったさに体をくねらせて必死で耐えていた。
「声我慢すんな駿里。」
「萩の言う通りだ。擽ってぇんだろ?素直に笑えよ。」
そう言って朔真は少し指を早く動かし始めた。時より脇腹を揉まれるように擽られる。駿里が擽ったさに慣れないようにするためだろう。擽り方をコロコロ変えられて違う擽ったさが駿里を襲う。
「や、めっ、ろ、ぅ…ふっ、ぁ、く゛…、」
「我慢してる顔可愛んだけどよ、なんか足りねぇな。お前もそう思うだろ、萩。」
「そうだな。本格的に行くか?」
「やた゛っ、く゛っ、ぅ…ふっ、」
今でも限界なのに本気で擽られでもしたらと考えるだけで恐ろしい。せめてもの救いだった萩の優しめの脇の擽りが激しくなってしまえば駿里は耐えられる自信がなかった。だから駿里は涙目になりながら全力でお願いをした。だがそんなに駿里の願いは叶うことがなかった。
「躾なんだからやめるわけねぇだろ。」
「お前ほんとに鬼畜だよな、萩。」
「お前に言われたくねぇな。」
そう言うと萩は先程まで撫でるように動かしていた手を指先で細かく動かし始めた。それも脇の上でだ。萩は駿里が1番弱い部分を容赦なく擽る。
「あはっ、ははは、っ、や、やめてっ、あはは!」
ずっと耐えていたのに駿里は遂に耐えきれず声を出して笑い始めた。猛烈な擽ったさに全身で暴れるが2人の幹部に押さえられていて逃げられるはずがなかった。
「やだっ、ははっ、やめてっ、あははっ、おねが、ぃ!」
「やべぇ、勃つわこれ…。」
「そうだな、朔真。」
萩同様に本格的に駿里を擽り始めた朔真はそう言った。駿里が泣きながら笑っている姿を見ていると下半身が元気になってきたようだ。そして楽しさをも感じてきた。
「なぁ、萩。いつまでするんだ?もちろん気絶するまでだよな?」
「いやっ、やめ、あはっ、ははは、やだっ!」
「当たり前だろ。じゃねぇと躾になんねぇからな。気絶しても続けるかどうかはまた決める。」
「やっぱ最高だなお前。」
駿里は萩の発言にゾッとした。気絶してもやめないとなれば強制的に起こされ擽られ続けるということであろう。絶対に嫌だ。今でさ苦しくて擽ったくて逃げたくてたまらないのにいつまで続くかわからないこの地獄に駿里は涙を止められなかった。
「おね、が、ぃっ、あは、はははっ、やめ、っ、あはっ、やめろっ、はは!」
萩は簡単に駿里の弱点をみつけそこばかり擽ってくる。脇を擽られることでさえ辛いのに萩は脇の窪みを狙ってそこばかり擽って来るのだ。駿里は唯一動かせる頭を降って萩に辞めてと言い続けた。だが萩は口角をあげ悪い笑みを浮かべるのみ。
「まだだ。」
駿里が擽られ始めて15分ほど経っただろうか。その時には既に駿里は泣き喚いていた。擽ったさがこんなにも辛いだなんて思ったことはあっただろうか。もう気を失いたいほどなのにそれを萩が許さない。この拷問のような時間に駿里は頭がおかしくなりそうだった。
そしてもう舌でも噛んで2人から逃げようとしたその時ーーー。
「何してんねん阿呆がぁ!駿里から離れろや!」
大声を上げ怒りに満ちた顔で陣が帰ってきた。駿里はその声を聞いて安心したのか大粒の涙を流し始めた。だがその間も2人は擽る手を止めてくれなかった。
「うぅ゛っ、やめて、おね、がいっ、もう、むり、うぅ゛っ、」
「やめろって言いようやろうが。さっさと手を止めんかい。」
「あれ、若じゃないですか。思ったより早かったですね。」
「おい朔真、若の相手をしてやれ。」
萩は駿里を擽る手を止めることなく朔真にそう言った。朔真は萩の指示通り陣のところまで行くため駿里は拘束されていた腕が使えるようになった上に先程よりは耐えられるほどになった。
「へいへい。任せとけ。」
そう言って朔真は陣の所まで歩いていく。駿里は陣の様子が気になりチラッとそちらの方を向くと萩にちくびを思いっきり抓まれた。
「あ゛っ、!」
「おい駿里。1人減ってさっきよりもマシと思ってねぇか?俺の手も舐められたもんだなぁ。」
「あはっ、あはは、や゛た゛っ、ははっ!」
「擽ってぇだろ。逃げてぇだろ?」
萩はあっちの方で陣と朔真が闘っていることなど目に入っていない様子で駿里だけを見続けくすぐり続けた。それが陣の怒りをヒートアップさせる。
「おい朔真。悪ぃけど話す暇はねぇんだわ。」
陣がいつもの関西弁でなくこんな喋り方になり朔真は目を丸くした。そしてその後すぐに陣に殴られそうになり咄嗟に受身をとるもーーー。
「く゛ぁっ!」
なんの意味もなかった。陣の力には勝てなかった。朔真は舐めていたのだ。いつもヘラヘラとしてヤクザらしくない陣の事を。だから挑発をした。まさかそれが墓穴を掘ることになるなんて思いもしなかっただろう。鳩尾を思いっきり陣に殴られた朔真は静かに床に倒れた。
「調子のんなや朔真。」
一刻も早く萩に擽りをやめさせるため陣は歩きながら床にくたばる朔真にそう言った。そして萩のところまで着くと問答無用で殴ろうとするが…。
「若、強くなりましたね。俺は嬉しいです。」
陣が殴ろうと勢いよくふった拳を萩は簡単に止めそう行った。
「黙れ。今すぐ駿里の上から退け。」
「これをやめて欲しいのでしょう?良いですよ。やめてあげます。」
そう言って萩は駿里を擽るのを辞めた。やっと擽りから解放された駿里は失った酸素を吸おうと必死に呼吸して涙を流す。そして陣の方を向いて助けを求めた。
「はぁっ、はぁっ、じ、んさん、たす、けて…っ、」
「ああ。ちょっと待っとれ。」
「お2人は熱いですね。」
「黙れ。いい加減降りろや。」
「はぁ…分かりましたよ。」
そう言い萩は面倒くさそうに駿里の上からおり陣の前に立った。
「何が狙いや。」
「聞くまでもないでしょう。駿里ですよ。組長がたいそう気に入ったらしくて躾て連れてこいと言われていたのです。」
「嘘つくなや。」
陣がそういったことが予想外だったらしく萩は少しだけ狼狽えた。
「…へぇ、そう思う根拠はあるのですか?」
「ただの勘や。でも兄貴はそんなこと言うてへんやろ。ほんとは兄貴は拘束しとけぐらいに言っとったんやろ?あいつは人一倍独占力が強いんや。そんな奴がたとえ右腕と呼ばれる部下でも躾をするように頼むとは思えん。朔真にも偽のメールでも送ってそう信じ込ませたんやろ。」
「流石ですね。それで、どうします?俺の事組長に言いますか?」
「そんな面倒臭い事せんわ。あのおっさんと話すのも嫌やしな。」
「そうですか。」
顔色こそ変えなかったものの萩は内心安堵していた。その萩に釘を刺すため陣は再び口を開いた。
「今回だけや。次はないで。例えこの組の幹部でも容赦せん。分かったらさっさと出てけ。そのゴミも一緒に連れてけよ。」
「では、お言葉に甘えて。」
そう言って萩はわざとらしく陣に一礼をすると倒れている朔真を抱えてこの部屋を出ようとドアノブに手をかけた…がそれを陣が止める。
「待て。」
「どうされました?」
「最後に聞かせろ。お前は兄貴の指示じゃねぇならなんでこんなことすんねん。」
「単純に気になるんですよ駿里が。顔を見るだけで泣かせたくなる。」
「そうかい。なら尚更さっさと出ていけ。」
「言われなくとも出ていきますよ。では、失礼します。」
そう言ってやっと萩達が出ていった。それをずっと静かに陣に抱きしめられながら見ていた駿里は相当安心したらしく声を出して泣き始めた。
「おそい、んだよっ、ばか…!」
「悪かった。そんな泣かんでや駿里。」
陣の温もりに包まれて駿里は安心したが今度は来るのが遅かった怒りを陣にぶつけ始めた。そしてその時廊下からドタバタと誰かが走って来る音が聞こえてきた。その人物は乱暴にドアを開ける。
「若ぁ!!無事ですか!?」
「お前はほんまにうっさいねん龍吾。静かにせぇ。」
「駿里、お前どうした。こんなに泣いちまって。」
「うるさい…。」
大声を出しながら顔を覗いてきた龍吾にそう言って駿里は顔を背けた。すると龍吾は面白いぐらい焦り出した。
「はぁ!?なんでや。俺何もしてないやろうが。何顔とか背けてんじゃボケが。こっち向け!」
「お前がうるさいからやろ。つか、遅いねん。トボドホ歩きすぎやろ。」
「いや違いますよ。てか若が早いんです。俺は決して遅くありません。」
「今日はよぅ文句が出る日やなぁ。」
「…すんません。」
陣に本気で怒られしょぼんとしてしまった龍吾を見て駿里と陣は顔を見合せて笑いあった。
「まぁ、なんにせよとりあえず駿里が無事で良かった。」
「そうですね。」
その2人の会話を聞いているとだんだん眠くなってきた駿里はいつの間にか眠りに落ちていた。そして2人はそんな駿里をベットに寝かせ駿里の前では決して見せなかった萩らへの怒りを露わにする。
「今回ばかりは手を抜かへん。龍吾、お前に頼むで。」
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