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番外編
通りすがりの女
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「そういう問題じゃない!!!」
「うるせぇな。急に大声出すんじゃねぇよ馬鹿。」
志方は駿里のことを少し強めの力でホールドした。寛也がいない今しか駿里を触り放題出来ないからだ。それに駿里もまた、寛也にバレてしまえばお仕置きをされてしまう。だからこの状況は志方にとって最高なのだ。だが、簡単にそんな志方に怯む駿里ではなかった。
「出すに決まってんだろっ!」
「はぁ?なんでだよ。」
「大声出したら寛也が助けてに来てくれるからだ…!」
「なんだよそれ。つかお前、組長に見つかってお仕置きされてもいいのかァ?それよりその言い方じゃ俺がまるで悪いことしてるみたいじゃねぇか。」
悪態をついてきているというに志方はまるで反省する素振りを見せない。それどころか楽しんでいる。駿里が拒めば拒むほど志方はどんどんヒートアップしていく。駿里はまずいと思いチラッと外を見るが寛也はまだお取り込み中だった。だから意地でも気づいてもらおうと声を張り上げる。
「悪いことしてんじゃんかっ!」
「してねぇよ。お前だって俺とやんの好きだろ?」
「好きじゃな、っ……。」
駿里が拒否しようとしたその瞬間志方によって引き寄せられた。そしてぎらりと光る瞳に見下ろされる。その目がなんだかいつもと違い怖かった。そのため駿里は言おうとした言葉を最後まで言うことが出来なかった。
「あんま考えずに喋んない方がいいぜ。俺を怒らせたくねぇだろ?今お前はお仕置中なんだからな。」
志方がそう言うと駿里は返す言葉が見つからなかったのか黙り込んでしまった。そんな様子の駿里を見て志方は少しばかりやりすぎたかと駿里の拘束を解いた。そして先程とは違い優しい手で駿里の頭を撫でた。
「まぁでも、俺も組長怒らせたくねぇしな。今回は最後まですんのは勘弁してやるよ。その代わりキスしろ。お前からな。」
そう言って志方は自身の唇に手を当てる。だが、志方にそんなこと言われても今の駿里があっさり言うことを聞くわけがなかった。先程やられてきたことを思うとそれは当然の結果だ。好き放題された挙句にキスをしろ?そんな条件を駿里は呑みたくなかったのだ。
「早くしねぇと組長戻ってくんぞ。こんな体制になってる俺ら見られたらどうなるか分かりきってっだろ?」
「そんな脅しで俺が怖がるわけないだろバカっ!」
「はは、いけると思ったんだけどなぁ。」
「出会った当時は確かに怖かったけど、今はもうなんにも怖くないから脅しても無駄だよ。」
駿里がそういい終わった時車に影ができた。慌てて駿里が車の窓を見ると松下と寛也が車の近くまで接近していた。それを見るやいなや急いで駿里は志方を押しのけて服を整えた。志方はその様子を楽しそうに見ていた。正直腹が立った駿里だが、今はそれよりも身の安全を確保しなくてはならない。だから今は志方を無視して身なりを整えた。
そして準備が整ったその時ーーー。
「駿里、いい子で待ってたか?」
寛也が後ろのドアを開けて入ってきた。駿里は焦りを必死に隠しながら寛也に微笑みかける。
「…う、うん!」
「どうした。変に動揺してんじゃねぇか。」
やばい…。そう思ったのに言い訳が浮かばない。このままじゃさっき志方にされてきたことがバレる。駿里はお仕置きの増加を覚悟したが以外にも志方が助け舟を出してくれた。
「ただ単にあの女共が怖かったんじゃないんですか?」
「そうか。すまなかったな。家に帰ろう。」
「うん…っ!」
志方が助け舟を出してくれたおかげで寛也にバレずに済んだ。ああ、でもなんでだろうか。先程から駿里はとんでもない胸騒ぎに襲われている。
「うるせぇな。急に大声出すんじゃねぇよ馬鹿。」
志方は駿里のことを少し強めの力でホールドした。寛也がいない今しか駿里を触り放題出来ないからだ。それに駿里もまた、寛也にバレてしまえばお仕置きをされてしまう。だからこの状況は志方にとって最高なのだ。だが、簡単にそんな志方に怯む駿里ではなかった。
「出すに決まってんだろっ!」
「はぁ?なんでだよ。」
「大声出したら寛也が助けてに来てくれるからだ…!」
「なんだよそれ。つかお前、組長に見つかってお仕置きされてもいいのかァ?それよりその言い方じゃ俺がまるで悪いことしてるみたいじゃねぇか。」
悪態をついてきているというに志方はまるで反省する素振りを見せない。それどころか楽しんでいる。駿里が拒めば拒むほど志方はどんどんヒートアップしていく。駿里はまずいと思いチラッと外を見るが寛也はまだお取り込み中だった。だから意地でも気づいてもらおうと声を張り上げる。
「悪いことしてんじゃんかっ!」
「してねぇよ。お前だって俺とやんの好きだろ?」
「好きじゃな、っ……。」
駿里が拒否しようとしたその瞬間志方によって引き寄せられた。そしてぎらりと光る瞳に見下ろされる。その目がなんだかいつもと違い怖かった。そのため駿里は言おうとした言葉を最後まで言うことが出来なかった。
「あんま考えずに喋んない方がいいぜ。俺を怒らせたくねぇだろ?今お前はお仕置中なんだからな。」
志方がそう言うと駿里は返す言葉が見つからなかったのか黙り込んでしまった。そんな様子の駿里を見て志方は少しばかりやりすぎたかと駿里の拘束を解いた。そして先程とは違い優しい手で駿里の頭を撫でた。
「まぁでも、俺も組長怒らせたくねぇしな。今回は最後まですんのは勘弁してやるよ。その代わりキスしろ。お前からな。」
そう言って志方は自身の唇に手を当てる。だが、志方にそんなこと言われても今の駿里があっさり言うことを聞くわけがなかった。先程やられてきたことを思うとそれは当然の結果だ。好き放題された挙句にキスをしろ?そんな条件を駿里は呑みたくなかったのだ。
「早くしねぇと組長戻ってくんぞ。こんな体制になってる俺ら見られたらどうなるか分かりきってっだろ?」
「そんな脅しで俺が怖がるわけないだろバカっ!」
「はは、いけると思ったんだけどなぁ。」
「出会った当時は確かに怖かったけど、今はもうなんにも怖くないから脅しても無駄だよ。」
駿里がそういい終わった時車に影ができた。慌てて駿里が車の窓を見ると松下と寛也が車の近くまで接近していた。それを見るやいなや急いで駿里は志方を押しのけて服を整えた。志方はその様子を楽しそうに見ていた。正直腹が立った駿里だが、今はそれよりも身の安全を確保しなくてはならない。だから今は志方を無視して身なりを整えた。
そして準備が整ったその時ーーー。
「駿里、いい子で待ってたか?」
寛也が後ろのドアを開けて入ってきた。駿里は焦りを必死に隠しながら寛也に微笑みかける。
「…う、うん!」
「どうした。変に動揺してんじゃねぇか。」
やばい…。そう思ったのに言い訳が浮かばない。このままじゃさっき志方にされてきたことがバレる。駿里はお仕置きの増加を覚悟したが以外にも志方が助け舟を出してくれた。
「ただ単にあの女共が怖かったんじゃないんですか?」
「そうか。すまなかったな。家に帰ろう。」
「うん…っ!」
志方が助け舟を出してくれたおかげで寛也にバレずに済んだ。ああ、でもなんでだろうか。先程から駿里はとんでもない胸騒ぎに襲われている。
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