極道の密にされる健気少年

安達

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快楽抽選箱2

番外編 魔の手

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「お前は俺の事大好きで仕方ないんだな。媚薬なんて使う必要もねぇ。俺が触れただけでこんなにイきまくる。ほんとに可愛い奴だ。」



寛也がディスクに座っている駿里を抱きかかえて自分の膝に座らせながらそう言った。



「ち、違うっ…!」



そんなのまるで俺が淫乱みたいじゃないか。絶対に違う。俺が淫乱なんじゃなくて寛也が上手いだけだ。



「この期に及んでまだ認めねぇのか。まぁいい。じゃあ俺の願いを聞いて貰おうか。」



聞かないという選択肢は駿里には無い。そのため寛也は駿里の返事を待たずに話始めようと口を開いた。



「今日事務所にいる間ずっと俺に何されても逃げるな。俺の傍にいるんだ。」



何をされても逃げるな…?そんなの無理に決まってんじゃんか。怖すぎる。俺何されんの?という駿里の心の叫びが寛也にも伝わったようで悪い笑みを浮かべて駿里の頬に手を置いた。



「そうだなぁ。例えば…。」



寛也がそう言いながらいかにも楽しそうにしている。そして何をされるのかわからず動揺している駿里の服の中に手を忍ばせて脇腹あたりで手を止めた。まさか。これはもしかしてー。



「やめっ、あはは、くすぐっ、たいって…!」

「こんな風に擽りが弱いお前を泣くまでくすぐり続けるか。あるいは俺が満足するまで駿里が意識を飛ばそうとも抱き続けるか。」

「あはは、だめっ、やめて、ははっ!」



擽られて大暴れをする駿里を腕で拘束しながら寛也はそう話し続けていたがあまりにも暴れるので手を止めた。椅子から落ちる恐れがあったからだ。頭でも打ったら取り返しがつかないかもしれない。そこを配慮して駿里をくすぐっていた手を止めたのだがその手はいつしかおしりの方への移動していた。そのため駿里は擽りから解放されでも尚安堵することが出来なかった。



「全部でもいいかもな。ああ、そうだな。お前の大好きな耳を舐めながらやるのもありだ。」



寛也の顔が耳あたりに近づいてくる。舐められてしまう。そう思った駿里は顔を寛也から逃げるように背けていた。



「はは、必死だな駿里。」

「誰のせいだと思ってんだ!」



さっきから寛也が駿里の苦手なところばかり責めてくるので駿里は本気で抵抗していた。それなのに笑われてしまった。自分はこんなに体力も食って疲れているのにまだ余裕そうな寛也を見て駿里は不味いと焦り始めた。あんな約束しちゃったけど駄目だ。身の安全を守らないと。そう思い駿里はひっそりと身を捩り寛也から逃げようとする。



「おいどこに行く。」



寛也が駿里の逃げようとしている行動に気づかない訳もなく案の定腕を引かれて先程よりも強く拘束される。拘束具を使っている訳でもないのに身を捩ることすら叶わない。駿里は寛也との力の差に絶望をしそうになる。



「身の安全を守るために寛也から離れるんだっ、離せ!」

「ふざけてんじゃねぇよ。約束したじゃねぇか。ここにいろ。でもまぁどうせお前が逃げたとしてもすぐに捕まえられるがな。」



力の差だけではない。持久力もきっと寛也の方がある。駿里が逃げたところで捕まるのはいつもの事。それでも反射的に逃げようとしてしまうのだ。だが今回はやばそうだ。逃げたら後悔する程度では済まなそうかほどお仕置きをされる予感が駿里にはあった。そんな予感があったのに寛也にバカにされたことが悔しくて駿里は言い返そうとする。



「そんなことないし…!」

「なら試してみるか?もしお前が逃げたとして捕まえたら酷く抱かれるリスクもあるがそれでもいいって言うんなら逃げろよ。」

「っ……!」



酷く抱かれるだけでは済まされないだろう。そんなリスクがあるのに逃げるほど駿里は馬鹿ではない。逃げたとしても寛也によってすぐに捕まってしまうのが一目瞭然だから。仮に奇跡が起きてこの寛也のオフィス部屋から逃げられたとしてもその先にいる松下達に捕まるのでどの道駿里には選択肢がない。



「どうする?」

「…ここにいる。その方が身の安全を守れる。」

「いい判断だ。ならまずはズボンを脱げ。」



駿里はそう言われて中々勇気が出ずにズボンを脱ぐことが出来なかった。寛也は何一つ服を脱いでいないのに自分だけ恥ずかしい姿になるのが嫌だったのだ。しばらくの間駿里が自分と格闘していると寛也が耳元で『早くしねぇとほんとに泣くまで擽るぞ。』なんて鋭い声で脅してくるから駿里は先程までの葛藤が嘘のように急いで脱ぎ始めた。



「おい何してんだ。それも一緒に脱げ。」



寛也が駿里の下着を指さしながらそう言ってきた。駿介がおずおずと下着に手をかけゆっくりと脱ごうとする。だがそれすらも寛也は待てないようで駿里を再びディスクの上に座らせて横腹と脇を往復するように撫で始めた。



「まって、だめ、ちゃんと脱ぐから…!」



駿里はこれ以上寛也のことを待たせてはろくなことは無いと思い急いで下着を脱いた。



「良い子だな。」



駿里が言うことを聞いてちゃんと下着を脱げたので寛也は頭を撫でながら駿里を褒めた。そしてそのまま寛也はディスクに座っている駿里を押し倒し仰向けに寝かせるとその上に覆い被さった。
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