極道の密にされる健気少年

安達

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番外編

今は消え去った痛み *

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*駿里の過去の回想です。




駿里が朝、目覚めるといつも隣にいるはずのあの怖い男はいなかった。動かすたびにくる痛みに耐えながら駿里はリビングを目指す。


「誰もいない。」


チャンスだ。足枷が着けられていたとしても玄関が開けば逃げられる可能性が広がる。そう思った駿里は玄関のドアまで走っていきドアノブに手をかけた。だが案の定鍵がかかっている。このチャンスを逃したくない駿里は必死でドアを押したり引いたりして何とか開けようとする。


「なぁ、さっきから何してんの。」


後ろから聞こえるはずのない松下の声がして駿里は背筋が凍る。ちゃんと確認したはずなのになぜいるのか。でも今はそんなこと考える余裕すらなかった。


「ぁ……っ。」

「いないと思った?残念だったな。」


駿里の背後まで来ると松下は腕を掴んで引きずるようにリビングに連れていった。


「ごめっ、なさぃっ、ゆるっ、してっ…。」

「無駄なことっていい加減分かれよな。お前はここから一生出られない運命なんだよ。」


松下は駿里をソファの上に寝かせた。素早くその上に馬乗りになり腕を一纏めに拘束して服をぬがせた。


「あ゛ぁっ、やめてっ!」


松下は乱暴に駿里のペニスを扱いで徐々に勃ちあがらせていく。これから何をされるのか悟った駿里はソファの上から降りようとする。


「暴れるたびに拘束具が増やされると思え。」

「いやっ…!」


駿里はそう言ってきた松下の手にあるものを見て反射的に後ろに下がってしまう。


「言うことが聞けねぇんなら仕方ねぇな。」


悪い笑みを浮かべた松下によってペニスにリングがつけられてしまった。これがつけられてしまえば射精する事が出来なくなってしまう。それだけでもかなり辛いのに今からされることはそれに加えて…。


「初めからそうやって大人しくしとけばいいんだよ。」














「や゛ぁっ、も、むりっ、んあっ、あぁあ、」


先程から駿里は休む暇も与えられずにイカさせられ続けている。松下は一度絶頂を迎え敏感なったそこを扱ぎ続けた。リングがつけられて射精する事が叶わない駿里は泣き叫びながら松下に許しを乞うていた。


「あと1回追加な。」


イキ地獄はこれで終わるはずだった。なのにもう1回追加されてしまったことに駿里は絶望する。


「なんだその顔は。俺はちゃんと先に言っただろ。拒否したら1回増やすってな。忘れたのか?」

「あ゛ぁあっ、ぁ、んあ゛っーーー!」


駿里は達したことでやっと終わる、そう思っていたのに松下は手を止めてくれない。


「なんっ、で、あ゛ぁあっ、イっ、たのにっ、ん゛ぁっ、」

「悪ぃ、見てなかったわ。仕切り直しな。」


結局この日駿里は気を失うまでイカされ続けた。



「はぁ?あいつそんなことしてたのかよ。」

「てっきり寛也に報告してんのかと思ってた。」


康二さんでさえ報告していないんなら島袋さんも寛也に秘密にしているな。


「俺はそんな報告をされた覚えはねぇ。あいつ減給決定だな。」

「あはは、康二さん泣いちゃうよ。」


寛也のことだから本当にそうしないだろうが、昔されたことへのちょっとした仕返しとしてはいいかもしれないと駿里は思った。


「他にも沢山あるんだ。聞いてくれる?」

「ああ、勿論だ。」


寛也は駿里が眠そうなのに自分にそれを抑えてまで話そうとしてくる駿里が可愛くて仕方がなかった。


「えっとね……っ。」

「駿里?」


やはり眠気には勝てなかったようだ。寛也が駿里の顔を覗き込むと寝てしまっていた。


「おやすみ。また今度聞かせて貰うな。」


今は消え去った痛みーend
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