極道の密にされる健気少年

安達

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創始

163話 お見通し *

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「言えないのか?」


駿里は寛也の膝の上に乗せられて黙り込んでいる。言った後のことを想像してしまい怖くなって言えないのだ。それにこんな至近距離で話してしまえば口に充満している酒の匂いが寛也に届いてしまう。話せるはずがなかった。


「たく、どうせ酒でも飲んだんだろ。だから近くで話せない。合ってるか?」


顔の火照りが治らない様子を見て先程から寛也は思っていた。駿里は隠していることを見事に当てられてもうどうにもならないのと言うのに黙り続けていた。


「黙秘か。」


駿里は変な発言をしてお仕置きを追加されないようにしていた。そんな駿里を見て寛也は目線すら合わせようとしない駿里の頬を優しく掴んで顔を上げさせた。


「駿里、飲んだ状況によってお仕置き内容を変えてやるから正直に言え。」

「ほんとに?」

「ああ。」

「………起きて少量の水しか飲んでなかったから喉が渇いてたの。それで目の前に康二さんが飲んでる飲み物があってね、ちょーだいって言ったんだ。そしたらいいよって言ってくれたから飲み始めたの。一口飲んで味が苦かったからお酒って分かったけど喉カラカラで我慢できなくて全部飲んじゃったんだ。でもお酒を飲もうと思って飲んだわけじゃないよ。」

「少し歩けば水があったのにそんなに康二のやつを飲みたかったのか?」


さっき言われたことと全く同じことを寛也にも言われた。言っていることは正しく、もちろん正論と分かっているけど、それほど喉が渇いていたことを分かってほしい。


「駿里、どのくらい飲んだ。」


気持ちを分かってくれない寛也に怒った駿里は黙秘を続ける。俺だって飲みたくて飲んだわけじゃないのに、と言わんばかりに。


「ちゃんと答えろ。さすがに俺も本気で怒るぞ。」


寛也は駿里がなぜ黙秘を続けるのか理由はわかっていた。それだけ喉が乾いており、我慢できなかったことは仕方ないとは思う。ただ、反省をしていないは見過ごせない。駿里は病み上がりな上にまだ18歳だ。体への影響を考えれば寛也がそれほど怒るのも無理はない。全ては駿里のことを思ってのことだ。


「っ、コップ一杯分です…。」

「へぇ。コップ一杯分、な。」


再び目線を外した駿里の後孔の縁をなぞるように寛也は指を動かした。


「まぁそれは置いといて、まず俺に隠しておいたことが気に食わねぇな。あいつらが言わなかったってことはお仕置きされたんだろ?酒も飲んでこんなにキスマークつけられて、その上お仕置きもされてんのか。俺という存在がいんのにお前は随分体を軽く許すんだな。」

「ち、ちがっ」


駿里が否定した為、寛也は指を中に挿れた。



「違う?何がだよ。まぁキスマークは大目に見てやる。これはきっとあいつらなりの優しさだ。だか酒は違う。これで何回目だ。」


もう黙秘することは許さない、と言わんばかり寛也は駿里のいい所を擦り続けた。


「っ……3回目、っです、」

「そうだよな。だからいつもしねぇくせに今回は圷も参加したんだろ。」


寛也は前立腺への攻めに加えてペニスも揉み始めた。


「あぁっ、ほんとに反省してるっ、だか、っら、お仕置きやだっ…!」

「あいつらに相当お仕置きされたみてぇだな。」


お湯をバシャバシャとして抵抗をする駿里を見て、これではまともに話しすらできやしないと寛也は動かしている手を止めた。


「でも許されると思うなよ。俺はあいつらよりも怒ってるからな。」


激しい攻めが止まった為、駿里は安心していたのに寛也が耳元で言ったその言葉によりどん底に突き落とされる。


「此処だとお前湯だっちまうからベット行こうな。」

「志方さんの所に行くんじゃっ、」

「それは後だ。」

「まってっ、ほんとにごめんって、」

「謝って許される問題じゃねぇんだよ。3回目ともなりゃ目を潰れねぇ。これ以上俺を怒らせんな。」


暴れる駿里を抱き上げて寛也は浴室を出た。


「それはそうとなにか食ったか?」


寛也が駿里の体をバスタオルで拭きながら口を開いた。喉がカラカラの状態であれば、かなり空腹のはずだから。


「え…、あっ、うん。」

「何食べた?」

「圷さんがくれたおつまみと、お粥。あ、ちょっと、やめろっ!」


どさくさに紛れて寛也が駿里のお尻を揉んだりペニス弄ってくる。


「結構少ねぇじゃねぇか。お腹は脹れたのか?」

「うん、いっぱい食べさせてもらったの。」

「それならいい。お腹すいてる時間が長くなればなるほど気持ち悪くなるからな。」


駿里の体を拭いたあと寛也は自分の体も軽く拭いた。


「これでたっぷりとお仕置きできるな。」


寛也は駿里を抱き上げ寝室に連れていくとベットに下ろした。だが直ぐに駿里はベットから降りようと身をよじる。


「おい逃げんな。」

「やだっ、はなせっ!」

「縛られたくなければ大人しくしろ。」


縛られなくても寛也に馬乗りされては逃げられない。どの道お仕置きから逃げられないのなら少しでも楽な道をいってやると駿里なりに考え始めた。


「口でするっ」

「駄目だ。」

「なんで。」

「苦しいだろうが、息できなくなるぞ。それにこれはお仕置きだ。お前に選ぶ権利はねぇ。」


寛也はローションを手に取り、駿里の後孔に指を再度挿れた。


「顔隠すな。」

「恥ずかしいっ、から…。」


いつものことか、と駿里が顔を隠すことを許した。自分の攻めによってどの道それどころでは無くなってしまうのが分かっていたからだ。十分に駿里の後孔を慣らすと寛也は陰茎を一気に挿れた。


「っーーー!!」

「悪い、さすがにいきなり過ぎたよな。」


寛也が中に挿れてすぐに動き出そうとしたが駿里の表情を見てそれを辞めざるを得なくなった。なぜなら駿里は涙をポロポロと流していたから。


「なんで抜こうとするんだよっ、嫌いっ!」

「泣いたり怒ったり忙しい奴だな。」


嫌いと言われ、癇に障ったが今はそれよりも泣いている原因が知りたかったのでお仕置きは後回しにした。


「だっ、てぇ。」

「お前が苦しそうだったから俺は一旦抜こうとしただけだ。」


駿里のことが嫌で抜こうとした訳じゃない、そう伝えたが駿里の涙は止まらない。


「苦しくないもんっ、嬉しかっただけだしっ、」

「そうだったのか?」


あまりにも可愛い理由で泣いていたので寛也は上がった口角が下がらなくなっていた。駿里がそんな理由で嬉し泣きをすることは寛也の記憶上初めてだったから。


「ずっと、ずっと待ってたのに全然俺の事抱いてくれなかったっ、寛也の分からずやっ、もう知らないっ…!」


駿里はそう言いながら寛也から離れようとする。だが寛也は離れた分、駿里の腰を掴んですぐに元の位置に戻した。駿里が泣き止むまだ待ってやりたかったがあんな姿を見せられて欲を抑えられそうに無くなっていた。


「人の気も知らねぇで言ってくれんじゃねぇかよ。」


寛也はゆっくりと腰を進めていき結腸の入り口辺りまで陰茎を挿れた。


「うあっ、ぁ、まだだめっ、まってっ、」

「無理だろ。つかさ、お前なんか忘れてねぇか。」

「えっ、ぁ…ん゛っ、なにっ、を、」


いつ結腸に挿れられるか分からなず駿里は慌てふためいていた。もし今挿れられれば耐えられずに意識を飛ばしそうだったからだ。


「嫌いって言ったよな。説明して貰おうか。」

「ちがっ、ぁ…いっ、かいっ、んあっ、ぅ…とま、って、あ、あっ」

「無理だって言ったのが聞こえなかったか?」


この耳は飾りかよ、と言いながら寛也は駿里の耳を舐めた。


「やだっ、んあっ、…みみ、っやめ、て、ぁあ゛っ」

「ならさっさと言え。でないといつまで経っても終わんねぇぞ駿里。」
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