極道の密にされる健気少年

安達

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創始

150話 薬 *

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「おいお前ら、挿れんの俺が最初だからな。さっき言ったろ。忘れんなよ。」

「いちいち言わねぇでもわかってるって雅紀(まさき)。さっさと突っ込めよ。」


先程駿里の身元を調べることを了承した雅紀が駿里を目の前にして我慢できなくなり苛立っていた。


「待てよ、ちゃんと慣れてからだ。」


巽(たつみ)がそう言った。巽は駿里に限らず、人が痛がる様子を見るのは好きではないからだ。


「安心して巽。慣れてるから。ってか多分この子後ろ頻繁に使ってると思う。指入れた時から緩かったからね。」

「彼氏持ちってことか?なんかうぜぇな。もしかしてこのピアスもそうなのか?」

「目障りだから外そうぜ。」

「っ、だめ!」

「大人しくしてろ。耳切れんぞ。」


耳が切れて痛くなることを恐れずにに暴れる駿里を見て響が駿里の顔を動かせないように固定した。


「今のうちに取れ。」

「俺がとってあげる。反対側は椿(つばき)が取ってよ。」


響が抑えているうちに伊吹と椿が駿里の耳に手を伸ばした。


「任せとけ。」

「やだっ、おねがぃ、取らないでっ!」


駿里は寛也と、大切な人たちとのお揃いの宝物であるピアスが耳から取られそうになって全身で抵抗をする。頭は響に押えられて動かせないため手を使いピアスを取ろうとしている伊吹と椿の邪魔をした。


「駿里にとってそんなに大切なものなら尚更取るよ。今までのことは全部忘れてもらう。これからは俺たちのものなんだから。巽と雅紀、駿里の手を押さえて貰っていいかな?」

「ああ、いいぜ。」

「最後まで諦めないんだな。俺ら5人いんだぞ?こんな弱っちぃ手で勝てるわけねぇだろ。」


駿里は5人によって全身を拘束されてしまった。そうなればピアスなんて簡単に外されてしまう。


「駿里、ちゃんとこれみてごらん。ゴミだよね?自分の口で言って。」


伊吹は取ったピアスを駿里に見せた。駿里にとって宝物ではあるが、この状況。いくらなんでも圧に押されて言うことを聞くだろうと思っていた。


「ゴミじゃないっ!」


駿里は宝物をゴミなどと言われ腹が立った。そのため勢いでそう言ってしまった。それは火に油を注ぐ行為と言うのに。


「へぇ、そういう態度とるんだ。最初だから薬も使わずに優しくしてあげようとしてたのに自分で穴掘るとはね。いいよ、いい子になるまで辛抱強く躾けてあげるから。」


伊吹は目で雅紀にやれ、と伝えピアスを投げ捨てた。それを受け取った雅紀がポケットから中身が見えない箱を取りだした。駿里はその中身を見て青ざめる。


「さっさと口開けろー。」


駿里には聞かなくても雅紀が持っているピルがなんの効果があるものなのかがすぐに分かった。絶対飲んでたまるか、と口を強く閉じている。それを雅紀が力ずくで開けようとするがなかなか開かない。唇は簡単に開いたのだが、歯を開けることが出来なかった。


「お前ら何とかしてこいつの口開けさせろ。」

「1回イカせるか。」

「いい考えだね巽。」


男たちは止めていた手や指の動きを再開させた。駿里は感じたく無いのに男たちの巧妙なテクニックによって絶頂を迎えそうになっていた。それでも必死に歯を噛み締めている。


「ねぇ雅紀、もう挿れちゃえば?さすがにそこまですれば口開けるでしょ。」

「いいね、最高だぜ伊吹。お前ら押えてろ。」


ケガしないように駿里の膝の下に服を置き、その上に膝立ちさせた。駿里の背後に雅紀が回り、前側には伊吹と巽、左右には椿と響がいる。


「そうだ、ちょっと待て雅紀。」

「なんだよ椿。」

「腕を縛っとこう。そっちんがいいだろ。」

「たしかに、そうだな。」


雅紀が納得した様子を見て椿が駿里の腕を縛った。そして駿里の前には雅紀から受けとったピルを持っている伊吹の姿がある。だから何としても駿里は口を開ける訳にはいかなかった。


「こーら、暴れないの。」


伊吹が駿里の頭を撫でながらあやす様にそう言った。でも駿里の後ろには硬く勃った性器を取り出した雅紀の姿があった。それを見て暴れない方が無理な話だろう。


「っ~~、!」

「やべぇ気持ちよすぎるぜ。」


雅紀が駿里の後孔に自身の陰茎を勢いよく挿れた。その時少し口が開いたのを伊吹は見逃さなかった。駿里の開けた口に指を突っ込みピルを喉の奥まで入れた。


「あ゛、うぐっ」


口の中に入ってきた伊吹の指を噛もうとしたが、雅紀が前立腺を激しくを擦る。急にいいところを擦られ口と一緒に喉も開いてしまった。


「いい子だね。はい、その調子でゴックンしてごらん。」

「ぐぁっ 、う゛」


そして溜まった唾を飲み込もうと反射的に喉が上下した。その瞬間、駿里は体の力が抜けていく感覚に陥った。


「効いてきたみたいだな。」


力が抜け自分の方にもたれかかってくる駿里を犯しながら雅紀が頬を撫でた。


「雅紀1回止まれ。アジトへ行こう。」

「まじかよ。でもこれじゃあ仕方ねぇか。」


この男達が飲ませた薬は体が動かせなくなってしまうものだった。それに加え即効性のある薬のようで駿里は既に自分で立つことが困難になっていた。


「もう動けないだろ。ベッドに行こうか。すぐにアジトに着くからな。お前の新しい家だぞ。」


椿がそう言いながら指一本すらまともに動かせない駿里を抱きかかえた。


「くそ、俺が駿里を連れて行きたかったのによ。」

「早いもん勝ちだ。」


椿は駿里を独り占めした幸福感に浸っていた。しかも薬のおかげで今だけは駿里に何しても抵抗されない状況。椿は駿里の涙を舐めて口に何度もキスをした。


「静かになっちゃったね。顔と口は筋肉緩まないようにしてるから話せるでしょ?もうそんな気力もなくなったのかな。」


さぞ楽しそうに笑いながら言ってきた伊吹を睨みたかった。でも今はそれすらもできなかった。体が動かせなくなってしまった事で逃げるれる可能性が仮に奇跡が起きたとしてもゼロになってしまった。その為怒らせないよう、男たちを刺激しないように駿里はされるがままになることを決めたのだ。次、逃げられる機会が訪れるかもしれない時のために。


「可愛いけど反応がないとつまらないなぁ。」

「挫けちまったのかもな。まぁ顔が動かせるんだったらいじめれば喚き出すだろ。」


これから行われる行為を想像するだけで駿里は背筋が凍る。でもそれよりも慎吾のことが気がかりだった。無事なのか、それから店にも。自分がいなくなってしまったことで沢山迷惑をかけている。駿里は自己嫌悪に陥っていた。


「それなら気絶するまで可愛がってあげねぇとな。」

「っ、!」


椿に抱かれている駿里のペニスを揉みながら巽が意地悪くそう言った。


「おい巽。」

「そんな睨むなよ雅紀。ごめんって。」


駿里が嫌がらないことをいいことに巽がちょっかいをかけ続けている。その姿に嫌気がさした雅紀が鋭い睨みを巽に効かせた。


「思ってねぇだろてめぇ。」

「あ、バレた?」

「もういい。なんにせよ初めに抱くのは俺だからな。これは絶対譲らねぇ。」


巽だけでなく、雅紀は皆に向かって言った。


「へいへい。じゃあ二番目俺がいい。」


本気で怒っている雅紀をスルーして呑気に響がそう言った。


「いいよ。俺は何番目でもいいから。4人で楽しんでて。」


誰よりも駿里に執着していそうだった伊吹がそういったことに他の4人は足を止め不思議そうに伊吹を見た。


「お前どっか行くのか?」

「ちょっと洸に呼ばれてね。」

「そういやあいつ遅せぇな。」


伊吹は他の4人にスマホの画面を見せながら言った。そこには洸からのメールが来ていた。『さっきの場所に戻ってこい。至急だ。慎吾の件で手伝って欲しいことがある。』という内容で。


「元ペットに会えて相当嬉しかったようだよ。また飼い始めるつもりなんじゃないかな。」

「まじかよ。別に嫌じゃねぇけどな。駿里には怠るけど普通にあいつ可愛いし。」


この状況でそんな風に褒められても嬉しくもなんともない。その想いが椿に伝わったのかギュッと強めにペニスを掴まれた。


「う゛ぁ、っ」

「おっ、やっと声出した。確かに駿里だけじゃ俺ら暇になるもんな。いんじゃね?」


6人もいるのに彼らが犯せる相手は駿里だけ。待ち時間がかなり長いことを考えるとその間に慎吾で楽しめるな、と響は思った。雅紀と巽も納得している様子。


「うん、全員一致だ。よかったよ。仮に反対したとしても俺らは洸に逆らえないんだけどね。」


伊吹がそういった後また後で、と言って来た道を戻り始めた。


「俺らも行くぞ。」


その伊吹とは逆に響らは駿里を連れアジトへ向かった。
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