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挑戦
127話 独占欲 *
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「だめっ、…まだ、っうごか…、ないでっ…」
「悪いな駿里。そんな余裕はねぇ。」
寛也はそう言って駿里を向かい合う形のまま抱きかかえその場に立った。
「うっ…、ぁあ!」
中にある寛也の陰茎が奥まで突き刺さり、駿里はビクン体を跳ねさせて絶頂を迎えた。
「締めすぎだ。俺が満足するまでちゃんと体力持たせろよ?」
「あぁ、っあ!…だめっ、っおち、る…ぅっ、…あ゛っ!」
駿里は寛也に抱き抱えられているため地面に足を着いていない。そのため安定感がなく、落ちないように寛也にひっしでしがみついていた。
「安心しろ。絶対落とさねぇように俺が支えてやってるから、っよ。」
「んぁっ、…あぁあ!、…あっあ、ぅっ…ん゛ん!」
駿里が二度目の絶頂を迎えるが寛也は止まらない。支えられているとは言えこの体位は怖い。その為に寛也の顔を見ようと顔を上げた時大浴場と脱衣所の間にある透明のドアが目に入った。最初は頭がくらくらしてピントが合わず見えなかったが、段々と視界がはっきりしてきて人が立っているのが見えた。
「ちか、やぁ!…、みらっ、れてるから…、とまっ、て…ぁあ!」
まさか見られているなんて思わなかった駿里は慌てだす。それに自分たちを見ているその女性はどこか悔しそうな顔をしていた。
「は?」
寛也は駿里の言葉に顔色ひとつ変えずに動きを止めてドアの方を見た。そこにたっていた女性を見て寛也に怒りが込上げる。鋭い睨みをきかせ、女性から駿里を隠した。
ーーー気持ち悪ぃ。見てんじゃねぇよゴミ屑が。こいつは俺のもんなんだよ。さっとと失せろ。
駿里を怯えさせないために声には出さなかったが、その想いが女性に届いたらしく少し悔しそうに急いでその場を立ち去っていった。
「いつから見られてた?」
「わかんない。さっき見たら居て…っ。」
「そうか。」
「寛也怒ってる?」
「ああ。」
寛也は相当頭にきていた。なぜならその女は2人が旅館に入った時から駿里のことをずっと見ていたからだ。寛也にとってその女は邪魔以外の何者でもなかった。特に何もしてこなかったため目をつぶっていたが、駿里の裸をこっそり見に来ていたことはさすがに許せない。
「駿里、あの女に見覚えあるか?」
「ないよ。」
「よく思い出せ、ほんとに無いのか?」
寛也のものと知っていながら手を出してくる奴なんてそうそういない。にもかかわらずあの女は分かりやすく駿里を見ている。確実に女は駿里に好意を持っていた。ここまで来ると駿里の昔の知り合いなんではないかと寛也は思ったのだ。
「…っほんとにない、寛也怒ったら怖いよ。」
「悪い駿里。怖がさせるつもりはなかったんだ。」
そう言って優しく駿里にキスを落とした。
「駿里、許してくれるか?」
「うん。」
そして寛也は再びキスを落とし、駿里が油断している隙を狙って一気に奥までついた。
「んんっ、…んっ、ん゛んー!!」
寛也は激しいピストンを繰り返す。まだ物陰から見ているであろう執念深いあの女に見せつけるようにしてーー。
「駿里ここに手をつけられるか?」
「…っうん。」
寛也は嫉妬に狂った気持ちを爆発させ駿里を抱き潰していたため、駿里は落ちそうになっていた。そのため温泉の中に入って下半身だけ湯船に浸からせて手は駿里が溺れないよに石の部分に付けさせた。
「いい子だ。」
寛也は再度激しいピストンを始めた。駿里も寛也に応えるようにして受け入れる。
「なぁ駿里、気持ちいい時はなんて言うんだ?」
「きもち、っいぃ…あっ、ああ!…、っぁあ!…んんっ!…もっ、と、…ぅ、ああ!」
駿里のこの声はきっとあの女にも聞こえている。悔しがっている顔を想像し、寛也の怒りは少しずつ消えていく。
「お前は死ぬまで俺のもんだ。」
寛也はそう言って駿里の中に出した。ゆっくりと秘部から陰茎を抜いた。駿里を反転させて自分の方を向かせると力いっぱい抱きしめた。そしていつもよりもスキンシップの多い寛也を駿里は嬉しく思った。
「俺温泉の匂い好き。」
「独特の匂いがするよな。」
「後でサウナ入ろうよ!」
いいぞ、と言って寛也は駿里の鼻に噛み付いた。
「うあっ、」
「なんだその可愛い声は。」
寛也は駿里の後頭部に手を回しておでこ同士をくっつけた。
「寛也が急に噛むからだ!」
「ははっそうだな。だが、お前明日は首隠せるような服きねぇとな。」
「え?」
寛也にそう言われて駿里は自分の首元を見るとキスマークだらけになっていた。
「俺そんな服持ってきてない。寛也の服貸して。」
「俺も持ってねぇよ。まぁ俺のもんだって見せつけれるし、そのままでもいいかもな。」
駿里はキスマークを寛也に指でなぞられ、くすぐったいようなむず痒い感覚になった。
「良くないよ!マフラーつけていく。」
「なら俺のつけてけ。」
「いいの?ありがとう。そろそろ体洗いに行こうよ!露天風呂とかも入りたいから!」
駿里が体を洗いに行こうとして立ち上がった時寛也に手を引かれた。
「まだ足りねぇよ。」
「え?ちょ、まって!…、あぁあ!」
「無理だろ。」
寛也はじたばたと暴れる駿里を押さえつけ、一気に奥まで挿れた。
**********
「………ん……ゆめ?」
「現実だ。俺が無理させすぎて駿里意識飛ばしたんだよ。悪いな、動けるか?」
もう1回と言われ、寛也を受け入れていた駿里だがその1回が何度も続き耐えきれずに気を失ってしまっていたのだ。その駿里を寛也は腫れ物を扱うかのように体を拭きこの部屋まで連れてきたのだ。
「動ける、ありがとう。」
「そろそろ晩飯が来るからそれまで休んでろ。」
そう言って寛也は駿里を抱き上げて自分の膝の上に乗せた。
「俺の印だらけだな。」
「あっ、また増やしたな!」
駿里がムスッとした顔で寛也を見ると何故か嬉しそうな顔をしていた。
「どうした?そんなじっと見つめて。」
不思議そうな顔をして寛也のことを見ていると顔をむにっとつままれてそう言われた。
「なんで嬉しそうなの?」
「この印見たらお前が俺のもんってことを他の奴らにも見せつけれるだろ?俺は絶対に駿里を誰にも渡したくねぇからな。まぁ何があってもぜってぇ渡さねぇけどな。」
「俺寛也みたいにかっこよくないし、誰にも取られないよ。告白された事すらないんだもん。」
駿里のその言葉を聞いて寛也は思わず声を上げそうになった。こいつは自分の容姿の良さに気づいていないのか、と。告白されないのは駿里の顔が良すぎて周りの者がただ単に近づけなかったせいであると寛也は見抜いていた。
「はぁ…まったくお前は。いいか、この旅行中は絶対に俺のそばを離れるなよ?一時もだ。特に旅館の時はな。」
「う、うん。」
「もし離れたら、分かってるな。」
「離れないよ、絶対!」
「ならいい。」
駿里は独占欲丸出しの寛也が嬉しくて抱きついた。
「悪いな駿里。そんな余裕はねぇ。」
寛也はそう言って駿里を向かい合う形のまま抱きかかえその場に立った。
「うっ…、ぁあ!」
中にある寛也の陰茎が奥まで突き刺さり、駿里はビクン体を跳ねさせて絶頂を迎えた。
「締めすぎだ。俺が満足するまでちゃんと体力持たせろよ?」
「あぁ、っあ!…だめっ、っおち、る…ぅっ、…あ゛っ!」
駿里は寛也に抱き抱えられているため地面に足を着いていない。そのため安定感がなく、落ちないように寛也にひっしでしがみついていた。
「安心しろ。絶対落とさねぇように俺が支えてやってるから、っよ。」
「んぁっ、…あぁあ!、…あっあ、ぅっ…ん゛ん!」
駿里が二度目の絶頂を迎えるが寛也は止まらない。支えられているとは言えこの体位は怖い。その為に寛也の顔を見ようと顔を上げた時大浴場と脱衣所の間にある透明のドアが目に入った。最初は頭がくらくらしてピントが合わず見えなかったが、段々と視界がはっきりしてきて人が立っているのが見えた。
「ちか、やぁ!…、みらっ、れてるから…、とまっ、て…ぁあ!」
まさか見られているなんて思わなかった駿里は慌てだす。それに自分たちを見ているその女性はどこか悔しそうな顔をしていた。
「は?」
寛也は駿里の言葉に顔色ひとつ変えずに動きを止めてドアの方を見た。そこにたっていた女性を見て寛也に怒りが込上げる。鋭い睨みをきかせ、女性から駿里を隠した。
ーーー気持ち悪ぃ。見てんじゃねぇよゴミ屑が。こいつは俺のもんなんだよ。さっとと失せろ。
駿里を怯えさせないために声には出さなかったが、その想いが女性に届いたらしく少し悔しそうに急いでその場を立ち去っていった。
「いつから見られてた?」
「わかんない。さっき見たら居て…っ。」
「そうか。」
「寛也怒ってる?」
「ああ。」
寛也は相当頭にきていた。なぜならその女は2人が旅館に入った時から駿里のことをずっと見ていたからだ。寛也にとってその女は邪魔以外の何者でもなかった。特に何もしてこなかったため目をつぶっていたが、駿里の裸をこっそり見に来ていたことはさすがに許せない。
「駿里、あの女に見覚えあるか?」
「ないよ。」
「よく思い出せ、ほんとに無いのか?」
寛也のものと知っていながら手を出してくる奴なんてそうそういない。にもかかわらずあの女は分かりやすく駿里を見ている。確実に女は駿里に好意を持っていた。ここまで来ると駿里の昔の知り合いなんではないかと寛也は思ったのだ。
「…っほんとにない、寛也怒ったら怖いよ。」
「悪い駿里。怖がさせるつもりはなかったんだ。」
そう言って優しく駿里にキスを落とした。
「駿里、許してくれるか?」
「うん。」
そして寛也は再びキスを落とし、駿里が油断している隙を狙って一気に奥までついた。
「んんっ、…んっ、ん゛んー!!」
寛也は激しいピストンを繰り返す。まだ物陰から見ているであろう執念深いあの女に見せつけるようにしてーー。
「駿里ここに手をつけられるか?」
「…っうん。」
寛也は嫉妬に狂った気持ちを爆発させ駿里を抱き潰していたため、駿里は落ちそうになっていた。そのため温泉の中に入って下半身だけ湯船に浸からせて手は駿里が溺れないよに石の部分に付けさせた。
「いい子だ。」
寛也は再度激しいピストンを始めた。駿里も寛也に応えるようにして受け入れる。
「なぁ駿里、気持ちいい時はなんて言うんだ?」
「きもち、っいぃ…あっ、ああ!…、っぁあ!…んんっ!…もっ、と、…ぅ、ああ!」
駿里のこの声はきっとあの女にも聞こえている。悔しがっている顔を想像し、寛也の怒りは少しずつ消えていく。
「お前は死ぬまで俺のもんだ。」
寛也はそう言って駿里の中に出した。ゆっくりと秘部から陰茎を抜いた。駿里を反転させて自分の方を向かせると力いっぱい抱きしめた。そしていつもよりもスキンシップの多い寛也を駿里は嬉しく思った。
「俺温泉の匂い好き。」
「独特の匂いがするよな。」
「後でサウナ入ろうよ!」
いいぞ、と言って寛也は駿里の鼻に噛み付いた。
「うあっ、」
「なんだその可愛い声は。」
寛也は駿里の後頭部に手を回しておでこ同士をくっつけた。
「寛也が急に噛むからだ!」
「ははっそうだな。だが、お前明日は首隠せるような服きねぇとな。」
「え?」
寛也にそう言われて駿里は自分の首元を見るとキスマークだらけになっていた。
「俺そんな服持ってきてない。寛也の服貸して。」
「俺も持ってねぇよ。まぁ俺のもんだって見せつけれるし、そのままでもいいかもな。」
駿里はキスマークを寛也に指でなぞられ、くすぐったいようなむず痒い感覚になった。
「良くないよ!マフラーつけていく。」
「なら俺のつけてけ。」
「いいの?ありがとう。そろそろ体洗いに行こうよ!露天風呂とかも入りたいから!」
駿里が体を洗いに行こうとして立ち上がった時寛也に手を引かれた。
「まだ足りねぇよ。」
「え?ちょ、まって!…、あぁあ!」
「無理だろ。」
寛也はじたばたと暴れる駿里を押さえつけ、一気に奥まで挿れた。
**********
「………ん……ゆめ?」
「現実だ。俺が無理させすぎて駿里意識飛ばしたんだよ。悪いな、動けるか?」
もう1回と言われ、寛也を受け入れていた駿里だがその1回が何度も続き耐えきれずに気を失ってしまっていたのだ。その駿里を寛也は腫れ物を扱うかのように体を拭きこの部屋まで連れてきたのだ。
「動ける、ありがとう。」
「そろそろ晩飯が来るからそれまで休んでろ。」
そう言って寛也は駿里を抱き上げて自分の膝の上に乗せた。
「俺の印だらけだな。」
「あっ、また増やしたな!」
駿里がムスッとした顔で寛也を見ると何故か嬉しそうな顔をしていた。
「どうした?そんなじっと見つめて。」
不思議そうな顔をして寛也のことを見ていると顔をむにっとつままれてそう言われた。
「なんで嬉しそうなの?」
「この印見たらお前が俺のもんってことを他の奴らにも見せつけれるだろ?俺は絶対に駿里を誰にも渡したくねぇからな。まぁ何があってもぜってぇ渡さねぇけどな。」
「俺寛也みたいにかっこよくないし、誰にも取られないよ。告白された事すらないんだもん。」
駿里のその言葉を聞いて寛也は思わず声を上げそうになった。こいつは自分の容姿の良さに気づいていないのか、と。告白されないのは駿里の顔が良すぎて周りの者がただ単に近づけなかったせいであると寛也は見抜いていた。
「はぁ…まったくお前は。いいか、この旅行中は絶対に俺のそばを離れるなよ?一時もだ。特に旅館の時はな。」
「う、うん。」
「もし離れたら、分かってるな。」
「離れないよ、絶対!」
「ならいい。」
駿里は独占欲丸出しの寛也が嬉しくて抱きついた。
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