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挑戦
124話 動物園
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「見て寛也!めっちゃ積もってる!」
「すげぇなこの景色。」
2人が函館空港を出ると、そこには雪景色が広がってきた。大雪ではないが雪がパラパラと降っており寒い。こんなに寒いのに駿里は手袋の片方を家に忘れてしまっていた。手袋をしていない方の手を温めようと息をふきかけていた。
「これで寒くねぇだろ。」
寛也は駿里の手袋をしていない方の手を取り、手を繋いで自分の服のポケットに入れた。
「うん」
「顔真っ赤だな。」
「寒いからだもん。」
「なら俺が暖めてやらねぇとな。」
そう言って寛也は手を繋いでいない方の手で駿里の背中に当てて抱きよせた。
「あははっ、あったかい!そういえば花火大会に行くこと以外、何も決めてなかったね。どこ行く?」
駿里が楽しそうに寛也を見ながらそう言った。
「秘密だ。着いてからのお楽しみ。今日は俺がお前を死ぬほど楽しませてやりたいからよ。」
「なにそれ嬉しすぎる!」
「そりゃよかった。行こう。」
荷物は旅館に届けるように手配しているので、持ち物は少ない。カードが入っている財布と念の為入れている現金とスマホぐらいだ。そのため2人は軽い足取りで歩き始めた。
***********
「ここだ。」
タクシーに乗って駿里が連れてこられた場所は動物園だった。大の動物好きの駿里はとても喜んだ。だが、動物が好きということは寛也にも松下らにも話していない。駿里はなぜわかったのか気になった。
「どうして俺が動物好きって分かったの?」
「いつもお前がテレビでやってる動物番組を楽しそうに見てるのを俺は見てたからな。いつか連れてきてやりたいと思ってたんだよ。」
「さっすが寛也だね!」
2人は中へと足を進めて行った。
レッサーパンダやホッキョクグマなど色んな動物のところを半周ほどした時お昼を回っていた。
「そろそろ昼飯にするか。」
「そうだね!俺行きたいところあるんだけど、いい??」
「いいよ。どこだ?」
「動物見てときに通りかかったところにあるカフェ!」
来た道を隙を少し戻ったところに駿里の言ったカフェがあった。
「美味しそうだな。」
「でしょ!」
駿里が頼んだピザを食べ始めた時、太ももに違和感を覚えた。寛也が駿里の足をなぞるように撫で始めたのだ。
「ちょ、っ」
「声出したら他の奴らにばれんぞ。」
寛也が意地の悪い笑身を浮かべて駿里にそう言った。ピザを食べる所ではなくなった駿里は必死に声がほかのお客さんに聞こえないように我慢していた。
「……ぅ、…ぐっ、…」
「そんな顔して誘ってんのかよ。」
寛也の手が段々と駿里のペニスに近づく。そして、ズボンの上から揉まれた。慌てて口を手で塞ぎ涙目で寛也を睨む。
「あー、我慢できねぇ。早く夜になんねぇかな。」
さすがにやりすぎたと思ったのか寛也は手を離した。
「このっ、!馬鹿!」
寛也はムスッとして自分を見る駿里の頬をむにゅっと掴んで顔を近づけた。
「んっ!」
周りを見渡して自分たちの方を見ている人がいないことを確認すると寛也は駿里にそっとキスをした。不意打ちのキスをされて駿里の顔は真っ赤に染っている。
「夜が楽しみだな。」
耳元でそう嘆かれ駿里は赤くなった頬を元の色に戻すことが出来なくなっていた。
「早く食わねぇと俺が食っちまうぞ。」
お前と一緒に、な。と揶揄うように寛也に言われた。すかさず駿里はピザを手に取って口の中にほおりこんだ。そんな駿里の姿を見て可愛いな、というように愛おしそうに微笑んで寛也は頭を撫でた。駿里は周りの目なんてもう気にしていなかった。
お昼を食べた後動物園を一周した。その頃にはもう日が落ちそうになっていた。
「そろそろ出ようか。」
「うん!花火始まっちゃう。」
「俺が特等席で見せてやる。楽しみにしてろ。」
動物園を出てタクシーに乗って寛也は駿里をある場所へ連れていった。
「ここは?」
「俺たちが泊まる旅館だ。」
「すげぇなこの景色。」
2人が函館空港を出ると、そこには雪景色が広がってきた。大雪ではないが雪がパラパラと降っており寒い。こんなに寒いのに駿里は手袋の片方を家に忘れてしまっていた。手袋をしていない方の手を温めようと息をふきかけていた。
「これで寒くねぇだろ。」
寛也は駿里の手袋をしていない方の手を取り、手を繋いで自分の服のポケットに入れた。
「うん」
「顔真っ赤だな。」
「寒いからだもん。」
「なら俺が暖めてやらねぇとな。」
そう言って寛也は手を繋いでいない方の手で駿里の背中に当てて抱きよせた。
「あははっ、あったかい!そういえば花火大会に行くこと以外、何も決めてなかったね。どこ行く?」
駿里が楽しそうに寛也を見ながらそう言った。
「秘密だ。着いてからのお楽しみ。今日は俺がお前を死ぬほど楽しませてやりたいからよ。」
「なにそれ嬉しすぎる!」
「そりゃよかった。行こう。」
荷物は旅館に届けるように手配しているので、持ち物は少ない。カードが入っている財布と念の為入れている現金とスマホぐらいだ。そのため2人は軽い足取りで歩き始めた。
***********
「ここだ。」
タクシーに乗って駿里が連れてこられた場所は動物園だった。大の動物好きの駿里はとても喜んだ。だが、動物が好きということは寛也にも松下らにも話していない。駿里はなぜわかったのか気になった。
「どうして俺が動物好きって分かったの?」
「いつもお前がテレビでやってる動物番組を楽しそうに見てるのを俺は見てたからな。いつか連れてきてやりたいと思ってたんだよ。」
「さっすが寛也だね!」
2人は中へと足を進めて行った。
レッサーパンダやホッキョクグマなど色んな動物のところを半周ほどした時お昼を回っていた。
「そろそろ昼飯にするか。」
「そうだね!俺行きたいところあるんだけど、いい??」
「いいよ。どこだ?」
「動物見てときに通りかかったところにあるカフェ!」
来た道を隙を少し戻ったところに駿里の言ったカフェがあった。
「美味しそうだな。」
「でしょ!」
駿里が頼んだピザを食べ始めた時、太ももに違和感を覚えた。寛也が駿里の足をなぞるように撫で始めたのだ。
「ちょ、っ」
「声出したら他の奴らにばれんぞ。」
寛也が意地の悪い笑身を浮かべて駿里にそう言った。ピザを食べる所ではなくなった駿里は必死に声がほかのお客さんに聞こえないように我慢していた。
「……ぅ、…ぐっ、…」
「そんな顔して誘ってんのかよ。」
寛也の手が段々と駿里のペニスに近づく。そして、ズボンの上から揉まれた。慌てて口を手で塞ぎ涙目で寛也を睨む。
「あー、我慢できねぇ。早く夜になんねぇかな。」
さすがにやりすぎたと思ったのか寛也は手を離した。
「このっ、!馬鹿!」
寛也はムスッとして自分を見る駿里の頬をむにゅっと掴んで顔を近づけた。
「んっ!」
周りを見渡して自分たちの方を見ている人がいないことを確認すると寛也は駿里にそっとキスをした。不意打ちのキスをされて駿里の顔は真っ赤に染っている。
「夜が楽しみだな。」
耳元でそう嘆かれ駿里は赤くなった頬を元の色に戻すことが出来なくなっていた。
「早く食わねぇと俺が食っちまうぞ。」
お前と一緒に、な。と揶揄うように寛也に言われた。すかさず駿里はピザを手に取って口の中にほおりこんだ。そんな駿里の姿を見て可愛いな、というように愛おしそうに微笑んで寛也は頭を撫でた。駿里は周りの目なんてもう気にしていなかった。
お昼を食べた後動物園を一周した。その頃にはもう日が落ちそうになっていた。
「そろそろ出ようか。」
「うん!花火始まっちゃう。」
「俺が特等席で見せてやる。楽しみにしてろ。」
動物園を出てタクシーに乗って寛也は駿里をある場所へ連れていった。
「ここは?」
「俺たちが泊まる旅館だ。」
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