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齟齬
104話 お酒*
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あれから朝までしっかり抱かれ、駿里は眠ってしまっていたようだ。朝までコースは数日ぶりだったため、疲れてしまったのだろう。駿里が目を覚ました時は昼過ぎで、隣には寛也の姿がなかった。
「よう!起きてたのか。」
昼過ぎになったこともあり、松下が寝室に駿里を起こしに来た。
「おはよぅ」
駿里は十分なほど寝たのに眠そうに目を擦りながら言った。
「おはよう!もう昼だけどな。よし、朝飯食え。」
「うん」
「立てるか?無理すんなよ」
辛い体を起こし、立ち上がろうとする駿里だが思うように体が動かせない。思った以上に昨日の行為は激しかったようだ。
「俺が運んでやるから、寝てろ。そんな無理したら余計体に負担がかかるぞ。」
リハビリじゃねぇんだから、と松下が優しく駿里を抱きかかえてリビングのソファに座らせた。硬い食事専用の椅子よりも柔らかいソファの方が体に負担がかからないと思ったからだ。
「ほら、これでも食って体を回復しろ。
その前にこの薬飲めよ。体が楽になるから。
湿布持ってきたから貼っとくぞ」
「康二さんありがとう」
「いいよ」
湿布を貼り終えると松下は駿里の隣に座り真昼間から酒を飲み始めた。
「お酒飲み過ぎ、体に悪いよ」
「久しぶりなんだよ。仕事が立て込んでんだ。俺は今日、お前の世話係。休みみたいなもんだ!だから良いんだよ。」
「そういえば寛也もここ最近忙しいって言ってた。お酒ってそんなに美味しいの?」
ぐびぐびと飲んで美味しそうな顔をしている松下に興味が湧き駿里は尋ねた。
「飲んでみるか?」
「遠慮しとく。寛也にバレたら怒られちゃうから」
「それもそうだな。まぁ大人になってからのお楽しみにしとけ!」
「あと2年もある」
松下は酒を飲みすぎて駿里が食べた朝ごはんの皿を洗った後ソファで寝てしまっていた。そのことに気がついた駿里は松下にブランケットをかけたが、話し相手がいなくなってしまい暇になってしまった。湿布と薬を飲んだ事もあり、体が楽になっていたので松下に置き手紙を書いて事務所へ行くことにした。天馬に会うのはとても久しぶりだ。
ここ数日溜め込んでいた通信制の高校の課題を持って事務所へと向かっていった。
「駿里!久しぶりだな!」
駿里が事務所の中に入るなり、天馬が駆け寄ってきた。
「だね!」
「こっち来いよ!お前にいつでも出せるようにティラミス常備してんだ」
「やった!ありがとう!」
天馬は駿里の元気そうな顔を見て安心した。体は少しだるそうだが、それもひっくるめて幸せそうだなと感じた。
「天馬さん。大人の人ってどうしてお酒飲むの?」
「どうしたんだ急に。松下になんか言われたのか?」
「違うよ。康二さんがすごく美味しそうに飲んでたから気になっちゃったんだ」
「なるほど。そういう事か」
天馬はしばらく考えた後決断を出したように駿里を見た。
「アルコール濃度が薄いやつ飲むか?少しなら大丈夫だろ」
「それならのみたい!あっ、寛也に内緒にしててね」
「おうよ!」
天馬はアルコール濃度を最大限に薄くして駿里に渡した。駿里は嬉しそうにそれを受け取る。
「うっ、…にがい」
「ははっ!お前にはまだ早かったみたいだな。無理して飲まなくていい」
「そんなことないもん!」
口にはださなかったが遠回しに子供と言われたのが少し悔しかった駿里は変な意地を張り渡されたお酒を全て飲みほした。
「おお、いい飲みっぷり」
天馬は駿里が飲み干したグラスを片付けに行った。それから少し時間が経って駿里は違和感を覚えた。喉が熱くなってきたのだ。体もほわほわしだした。
「やばい…」
アルコール濃度が薄いからと甘く見ていた。このままでは寛也に怒られてお仕置きコースだ。反省中の駿里の所に片付け終わった天馬が戻っていた。
「あ~ぁ、やらかしたな。お前酔いやすいんだな。しばらくしたら酔いが覚めるだろうから寛也にはバレないだろうよ。一応家に戻っといた方が安全だから帰った方がいい」
「うん。そーする」
家に戻ろうと駿里は立ったが、昨日からの体のだるさと、酔いでフラフラになってしまった。すぐに天馬は駿里に駆け寄り、支えた。
「1人じゃ危ないから送る」
「ありがとう」
天馬が事務所のドアノブを握ると力を入れてないのに勝手に開いた。自動ドアでは無いので誰かが開けたという事だ。
「タイミングが同じだったな天馬」
悪いことは本当によく重なる。外に仕事へ行っていた寛也が早めに帰ってきたのだ。
「どうした?駿里。体調が悪いのか」
寛也は天馬支えられて動くのがやっとの駿里を抱き寄せた。
「………」
天馬は酒を飲んだなんて言えば、寛也が怒ってしまう。だから、何も言えずにいた。
「天馬?」
「悪い、俺のせいだ。アルコール濃度が凄く低い酒を飲んだんだが、駿里は酒に弱かったみたいで」
「なるほどな」
全ての元凶は今日駿里の世話を頼んだ松下だな、と寛也は察した。そして視線を駿里にもどした。
「駿里、俺が目を離した隙に何やってんだ」
酔っ払っている駿里にはその言葉は届いていなかった。駿里は寛也に会えた嬉しさから抱きついて微笑んでいる。
天馬はまずいと思ったが、寛也は怒るどころか逆に嬉しそうだった。
「直樹、あとは任せる。」
「はい」
大事をとって入院しろと言ったが、仕事をさせて欲しいと言うことを聞かなかったので寛也は直樹を今日から専属の秘書として働かせていた。その直樹に残りの仕事を任せ、自分は家へと帰った。
悪い事をしたのに寛也に礼を言われた天馬は、安堵したが体が回復していない駿里に悪い事をしたなと少しだけ反省をした。
「寛也のいい匂いがする」
寛也は1人で歩けない駿里を抱きかかえてエレベーターに乗っていた。すると先程から駿里が寛也の首元に顔をグリグリとして幸せそうな顔をしていた。寛也は満更でもなさそうにしていた。
「着いたぞ。」
リビングに入ると寛也の予想通り酒を飲みまくり泥酔し、爆睡している松下の姿があった。最近仕事が忙しく寝る暇もなかったので寛也は大目に見てやった。松下を起こさず、駿里を連れ寝室へ向かった。
「ちかやぁ~!すきぃ…だいすきぃっ」
駿里はゆるゆるになった顔でえへへっ、と言いながら寛也に抱きつきそう繰り返し言う。お酒を飲むと、人が恋しくなり気持ちに正直になるようだ。
「お前そんなに俺の事好きだったんだな」
「だいすきだよぉっ」
寛也は満足そうに駿里の服をぬがし始めた。あっという間に真っ裸にされた駿里はいつもなら恥ずかしそうに体を隠すのだが、今日は枕に顔を擦り付け寛也を物欲しそうにみていた。
「触ってよお~、ちかやぁ」
「どこを?」
足をモジモジさせている駿里に尋ねた。酒を飲むとこんなにも可愛くなるのか、と思ったのと同時に20歳になっても絶対に自分の前以外で酒は飲ませないと決めた。
「もおいいもんっ、いじわる寛也なんて知らない…っ」
「お前が可愛すぎて意地悪したくなる」
可愛くないもんっ、と言って顔をぷいっと背けた。その駿里を見て寛也は、何だこの可愛い生き物はと思わず駿里の鼻を噛んだ。
「うわぁっ、あははっ、噛まれちゃったぁ」
「このまま食っちまいたい」
寛也は首筋を舐めながら後孔に指を挿れた。中をかき混ぜる様に指を動かした。
「……んん、…もっ、とぉ……ぁ………ん……」
「ここも擦らないともう物足りなくなってんだな」
寛也は前立腺を2本の指で挟んだり擦ったりして快楽を注いだ。駿里は気持ちよさそうに喘ぎ声をあげていた。そして塞がらない口から溢れ出た駿里の唾液を寛也は舐めとった。そのまま下に行き乳首を舐め、軽く噛んだ。
「…あぁ、っ!…もおっ、入れて…欲しいぃ……ん…ぁ……おね、がぃっ…」
寛也はゆっくりと自身の陰茎を駿里の秘部に挿れていった。
「足の指先から頭のてっぺんまで愛してやるよ」
「よう!起きてたのか。」
昼過ぎになったこともあり、松下が寝室に駿里を起こしに来た。
「おはよぅ」
駿里は十分なほど寝たのに眠そうに目を擦りながら言った。
「おはよう!もう昼だけどな。よし、朝飯食え。」
「うん」
「立てるか?無理すんなよ」
辛い体を起こし、立ち上がろうとする駿里だが思うように体が動かせない。思った以上に昨日の行為は激しかったようだ。
「俺が運んでやるから、寝てろ。そんな無理したら余計体に負担がかかるぞ。」
リハビリじゃねぇんだから、と松下が優しく駿里を抱きかかえてリビングのソファに座らせた。硬い食事専用の椅子よりも柔らかいソファの方が体に負担がかからないと思ったからだ。
「ほら、これでも食って体を回復しろ。
その前にこの薬飲めよ。体が楽になるから。
湿布持ってきたから貼っとくぞ」
「康二さんありがとう」
「いいよ」
湿布を貼り終えると松下は駿里の隣に座り真昼間から酒を飲み始めた。
「お酒飲み過ぎ、体に悪いよ」
「久しぶりなんだよ。仕事が立て込んでんだ。俺は今日、お前の世話係。休みみたいなもんだ!だから良いんだよ。」
「そういえば寛也もここ最近忙しいって言ってた。お酒ってそんなに美味しいの?」
ぐびぐびと飲んで美味しそうな顔をしている松下に興味が湧き駿里は尋ねた。
「飲んでみるか?」
「遠慮しとく。寛也にバレたら怒られちゃうから」
「それもそうだな。まぁ大人になってからのお楽しみにしとけ!」
「あと2年もある」
松下は酒を飲みすぎて駿里が食べた朝ごはんの皿を洗った後ソファで寝てしまっていた。そのことに気がついた駿里は松下にブランケットをかけたが、話し相手がいなくなってしまい暇になってしまった。湿布と薬を飲んだ事もあり、体が楽になっていたので松下に置き手紙を書いて事務所へ行くことにした。天馬に会うのはとても久しぶりだ。
ここ数日溜め込んでいた通信制の高校の課題を持って事務所へと向かっていった。
「駿里!久しぶりだな!」
駿里が事務所の中に入るなり、天馬が駆け寄ってきた。
「だね!」
「こっち来いよ!お前にいつでも出せるようにティラミス常備してんだ」
「やった!ありがとう!」
天馬は駿里の元気そうな顔を見て安心した。体は少しだるそうだが、それもひっくるめて幸せそうだなと感じた。
「天馬さん。大人の人ってどうしてお酒飲むの?」
「どうしたんだ急に。松下になんか言われたのか?」
「違うよ。康二さんがすごく美味しそうに飲んでたから気になっちゃったんだ」
「なるほど。そういう事か」
天馬はしばらく考えた後決断を出したように駿里を見た。
「アルコール濃度が薄いやつ飲むか?少しなら大丈夫だろ」
「それならのみたい!あっ、寛也に内緒にしててね」
「おうよ!」
天馬はアルコール濃度を最大限に薄くして駿里に渡した。駿里は嬉しそうにそれを受け取る。
「うっ、…にがい」
「ははっ!お前にはまだ早かったみたいだな。無理して飲まなくていい」
「そんなことないもん!」
口にはださなかったが遠回しに子供と言われたのが少し悔しかった駿里は変な意地を張り渡されたお酒を全て飲みほした。
「おお、いい飲みっぷり」
天馬は駿里が飲み干したグラスを片付けに行った。それから少し時間が経って駿里は違和感を覚えた。喉が熱くなってきたのだ。体もほわほわしだした。
「やばい…」
アルコール濃度が薄いからと甘く見ていた。このままでは寛也に怒られてお仕置きコースだ。反省中の駿里の所に片付け終わった天馬が戻っていた。
「あ~ぁ、やらかしたな。お前酔いやすいんだな。しばらくしたら酔いが覚めるだろうから寛也にはバレないだろうよ。一応家に戻っといた方が安全だから帰った方がいい」
「うん。そーする」
家に戻ろうと駿里は立ったが、昨日からの体のだるさと、酔いでフラフラになってしまった。すぐに天馬は駿里に駆け寄り、支えた。
「1人じゃ危ないから送る」
「ありがとう」
天馬が事務所のドアノブを握ると力を入れてないのに勝手に開いた。自動ドアでは無いので誰かが開けたという事だ。
「タイミングが同じだったな天馬」
悪いことは本当によく重なる。外に仕事へ行っていた寛也が早めに帰ってきたのだ。
「どうした?駿里。体調が悪いのか」
寛也は天馬支えられて動くのがやっとの駿里を抱き寄せた。
「………」
天馬は酒を飲んだなんて言えば、寛也が怒ってしまう。だから、何も言えずにいた。
「天馬?」
「悪い、俺のせいだ。アルコール濃度が凄く低い酒を飲んだんだが、駿里は酒に弱かったみたいで」
「なるほどな」
全ての元凶は今日駿里の世話を頼んだ松下だな、と寛也は察した。そして視線を駿里にもどした。
「駿里、俺が目を離した隙に何やってんだ」
酔っ払っている駿里にはその言葉は届いていなかった。駿里は寛也に会えた嬉しさから抱きついて微笑んでいる。
天馬はまずいと思ったが、寛也は怒るどころか逆に嬉しそうだった。
「直樹、あとは任せる。」
「はい」
大事をとって入院しろと言ったが、仕事をさせて欲しいと言うことを聞かなかったので寛也は直樹を今日から専属の秘書として働かせていた。その直樹に残りの仕事を任せ、自分は家へと帰った。
悪い事をしたのに寛也に礼を言われた天馬は、安堵したが体が回復していない駿里に悪い事をしたなと少しだけ反省をした。
「寛也のいい匂いがする」
寛也は1人で歩けない駿里を抱きかかえてエレベーターに乗っていた。すると先程から駿里が寛也の首元に顔をグリグリとして幸せそうな顔をしていた。寛也は満更でもなさそうにしていた。
「着いたぞ。」
リビングに入ると寛也の予想通り酒を飲みまくり泥酔し、爆睡している松下の姿があった。最近仕事が忙しく寝る暇もなかったので寛也は大目に見てやった。松下を起こさず、駿里を連れ寝室へ向かった。
「ちかやぁ~!すきぃ…だいすきぃっ」
駿里はゆるゆるになった顔でえへへっ、と言いながら寛也に抱きつきそう繰り返し言う。お酒を飲むと、人が恋しくなり気持ちに正直になるようだ。
「お前そんなに俺の事好きだったんだな」
「だいすきだよぉっ」
寛也は満足そうに駿里の服をぬがし始めた。あっという間に真っ裸にされた駿里はいつもなら恥ずかしそうに体を隠すのだが、今日は枕に顔を擦り付け寛也を物欲しそうにみていた。
「触ってよお~、ちかやぁ」
「どこを?」
足をモジモジさせている駿里に尋ねた。酒を飲むとこんなにも可愛くなるのか、と思ったのと同時に20歳になっても絶対に自分の前以外で酒は飲ませないと決めた。
「もおいいもんっ、いじわる寛也なんて知らない…っ」
「お前が可愛すぎて意地悪したくなる」
可愛くないもんっ、と言って顔をぷいっと背けた。その駿里を見て寛也は、何だこの可愛い生き物はと思わず駿里の鼻を噛んだ。
「うわぁっ、あははっ、噛まれちゃったぁ」
「このまま食っちまいたい」
寛也は首筋を舐めながら後孔に指を挿れた。中をかき混ぜる様に指を動かした。
「……んん、…もっ、とぉ……ぁ………ん……」
「ここも擦らないともう物足りなくなってんだな」
寛也は前立腺を2本の指で挟んだり擦ったりして快楽を注いだ。駿里は気持ちよさそうに喘ぎ声をあげていた。そして塞がらない口から溢れ出た駿里の唾液を寛也は舐めとった。そのまま下に行き乳首を舐め、軽く噛んだ。
「…あぁ、っ!…もおっ、入れて…欲しいぃ……ん…ぁ……おね、がぃっ…」
寛也はゆっくりと自身の陰茎を駿里の秘部に挿れていった。
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