極道の密にされる健気少年

安達

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快楽抽選箱

87話 4日目

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「お前それ良く許したな」


駿里はここ最近の出来事を北風に話していた。


「ほんとに嫌な時もあるけど、俺寛也のこと好きだからさ!」

「あーあ、羨ましい。俺も恋人欲しい」

「俺ヤクザと関わる前は、組長はもちろんだけど幹部の人達も愛人めちゃめちゃいるのかと思ってた」

「普通の一般人は人生で1度も関わらないからな。現実は仕事だらけでそんなもん作る余裕も出会いもねぇよ。」


お前と出会う前の組長は別だけどな、と心の中で言った。北風は余計なことを言って駿里を傷つけたくなかったからだ。


「今日は何が出るか楽しみだな、ドMの駿里」


自分の方を見て揶揄ってくる北風の男前の顔に見とれそうになったが、慌てて首を振った。


「楽しみじゃないもん!」

「お前今俺に惚れそうになったろだろ」

「なってない!」

「さっきから否定してるけど、顔に出でるからバレバレだそ。まあ、俺はお前に頼まれたらいつでも抱いてやるから虚しい時俺の所に来いよ」

「もう笑えない冗談言わないでよ」

駿里は北風が自分のことを好きだということに気がついていないので揶揄って来ていると思い、笑いながら言った。


「悪い悪い」


北風が駿里を抱きたいと思っているのは本心からだ。だが、そんなこと叶うはずもない。だから北風はその気持ちを墓場まで持っていくつもりだ。それは北風に限ったことでない。


「北風さん?」


急に怖い顔をして黙り込んだ北風を駿里は心配した


「ごめんね。俺の世話よりも仕事の方が大事なのに」

「違う、俺は仕事の疲れをお前で癒しているからいい。それに今仕事は終わらせてるから気にするな」


誤解をして申し訳なさそうに見てくる駿里に北風は優しく言った。駿里の表情も嬉しそうな顔になった。


「なら良かった」

「それにこれも、れっきとした仕事だ。」

「いつもありがとう」


駿里の輝く笑顔が見れた北風は3ヶ月は仕事頑張れるなと真面目に思った。


「俺、そろそろ帰るな。組長帰ってくるから」


北風と話し込んでいるといつの間にか8時になっていた。


「時間経つの早いな。ありがとう北風さん!」

「じゃあな」





北風が帰ったあと駿里はリビングで寛也の帰りを待った。いつもなら帰ってきている時間なのに帰ってこないため、寛也が隠しているあの箱を家中探しまくった。箱は物置のような部屋に隠してあった。駿里はこの中にある紙の内容を確認したかったので手を突っ込んだ。


「おい」


突然後ろから声がして体がビクンとなった。寛也は物音1つ立てずに近ずいてきたので全く気が付かなかった。


「何してる」


寛也は座り込んでいる駿里の横に目線を合わせるようにしゃがみこんだ。言い訳ができない駿里は謝るしか無かった。


「……ごめんなさい、、残り4枚の内容が気になって」

「先に見たら面白くないだろ。ここにいるついでに今日の分1個引いとけ」


お仕置きを追加されるかとビクビクしていたが、何事もなく済んだようだ。駿里は箱に手を入れ1枚紙を引いた。


「なんて書いてあるか見せろ」


駿里は今にも逃げたそうな顔をして寛也に見せた。今日の紙の内容は


『媚薬』


紙の内容を見た寛也はやっと来たかと何かを取りに行った。何かをと言っても媚薬以外何もないのだが、駿里は現実逃避をしていた。



「何してる。早く来い」


なかなか来ない駿里に痺れを切らした寛也が呼びに来た。駿里は急いで寛也について行った。


「安心しろ。体には害がないものだから」

「当たり前じゃん!…それよく大人のビデオで出てくるやつじゃん」

「楽しみだな」


寛也は媚薬を口に含み、後頭部に手を回して駿里の口をこじ開け流し込んだ


「ん゛ん~!!」


寛也は駿里が飲み込むまで手で顔を固定しキスを辞めなかった。喉を通った音が聞こえると駿里の口を解放した。


「…ッなにすんだ!」

「飲ませただけだろ。何言ってんだお前」

「急にしたらびっくりするじゃんか」

「お前のことだから、どうせグズグズして飲まないだろ」


確かにそうかもしれないが心の準備無しに急に飲ませてきたので駿里は怒ったが、即効性の媚薬だったようで徐々に体が熱くなっていった。まだ何もされていないのに駿里の陰茎は勃起していた。
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