76 / 579
謀叛
75話 解決
しおりを挟む
部屋に着いた松下は駿里を寝室のベッドに寝かせ、自分はリビングに行こうとした。
「康二さん」
後ろから駿里に名前を呼ばれた。
「いつから起きてた?」
「康二さんが倉庫で裕太と二人っきりで話してるぐらいから」
「じゃあ、全部聞いてたのか」
「うん」
目を開けるタイミングがなくて、と笑いながら松下に言った。
「俺の事怒ってるだろ」
「なんで?」
「だって俺、組を裏切った上にお前まで危険な目に晒した」
「それだけで怒ったりしないよ」
駿里は優しい笑顔で松下をみていた。
「なんで俺の周りはこんなにお人好しばかりなんだよ」
松下は今日泣いてばかりだ。そんな松下をベットからおりた駿里抱きしめた。寛也とは違う温もりを感じた。
「誰にでも間違いはある。潰れちゃったお店もまた再開すればいいよ。迷惑をかけた店員さん集めてさ。寛也は康二さんを許した、だから俺も怒らない。それに俺康二さんにはたくさん救われたからね」
松下もありがとう、と駿里だきしめた。
「久しぶりに康二さんの料理が食べたい」
「いいぞ」
松下は得意料理のパスタを作った。
「美味しい」
満面の笑みで駿里は松下をみた。
「駿里、俺組長達と話してくる」
「今はダメだよ、きっと立て込んでる」
俺よりしっかりしてるなお前、と駿里を見つめた。
「それもそうだな。明日にする」
「じゃあ一緒に寝よ」
「歯磨きした後でな!」
2人は歯を磨き、ベッドにダイブした。
「お前いつもこんな広いふかふかベッドで寝てんだな。」
「うん、いい夢見れるといいね。明日一緒に寛也の所に行こう」
「ほんとにありがとな、駿里。おやみす」
「おやすみ」
松下は駿里を抱き寄せて寝た。
その頃寛也達は三浦裕太に制裁を下し、今回の件と赤浜殺しに関わっている奴らを1人残らず調べそいつらにも制裁下した。
「組長、松下はどうしますか?」
「何もしない。お前らも普段通りに接してやれ」
「「はい」」
ほかの幹部は自分の部屋に戻り、事務所に寛也と森廣と島袋だけが残っていた。
「あの、」
「どうした?島袋」
「ありがとうございます。松下のこと」
「お前ら兄弟みたいなもんだもんな。だがな、お礼なんて必要ない。俺は当たり前のことをしただけだ。お前も、もう帰って寝ろ」
「はい、失礼します」
島袋が事務所を出たあと、森廣と寛也は2人残っていた。
「組長、これからが大変ですね」
「ああ、あのクソバカのせいでバカみたいに赤字だ。一刻も早く立て直さないとな。」
「はい、では我々も戻りましょうか」
事務所を出たふたりはそれぞれの部屋へと帰った。
寛也が寝室へ行くと、大切な家族の松下と愛する恋人駿里が抱き合って寝ていた。
寛也も駿里の隣に寝た。
早朝に松下は目が覚め駿里見ようと隣を見たら、こちらを向いている寛也の顔がありガバっと、起き上がった。
「松下、久しぶり2人で話そう」
「はい」
松下は寛也についてリビングへといった。
「ごめんな、気づいてやれなくて」
「俺が悪いのに謝らないでください」
「でも最悪の事態は免れてよかったよ。それよりお前、俺との写真飾ってんだな」
「っなんで知ってるんですか!」
恥ずかしくなった松下は顔を赤く染めた
「お前の部屋に入ったからに決まってんだろ。なんだ、別に恥ずかし事じゃねぇだろうが」
「それはそうなんですが…」
「ほんとに大きくなったな、お前に漢字を教えていた時が懐かしい」
親のいない松下と島袋に寛也と森廣が変わって色々なことを教えていた。勉強、スポーツ、料理、タイピングなど将来必要になるであろうことを全て教えこんだ。
「あの時から俺、組長について行くって決めてました、何があっても俺が命を守るって」
「それがダメなんだよ」
松下はどうして?という顔をした
「お前は俺に守られる立場だ、いつからそんなに偉くなったんだよ。自分の命をもっと大切にしろ。お前が俺に死んで欲しくないと思っているように俺もお前に死んで欲しくない、そんなことも分からないのか。いつまでたっても馬鹿だな」
「すみません」
松下嬉しそうに言った。
「あと、今から倒産した会社の立ち上げを開始するからお前もしっかり手伝えよ。誰よりも働け」
「はい!全部俺のせいですからね」
ほんとにその通りだ、と寛也は笑いながら言った。この会話を駿里はこっそりと聞いていた。
「駿里、隠れてないでこっちに来い」
バレていたらしい
「寛也って絶対後ろにも目があるよな」
「お前の視線を感じたんだ」
「まあ、ちゃんと話し合えてよかったね。これからお仕事頑張ってね!2人とも!」
「ああ」
「ありがとうな!」
朝の6時頃2人は一緒に事務所へと向かっていった。駿里はゆっくりと準備をして、9時頃天馬の所にむかった。
「康二さん」
後ろから駿里に名前を呼ばれた。
「いつから起きてた?」
「康二さんが倉庫で裕太と二人っきりで話してるぐらいから」
「じゃあ、全部聞いてたのか」
「うん」
目を開けるタイミングがなくて、と笑いながら松下に言った。
「俺の事怒ってるだろ」
「なんで?」
「だって俺、組を裏切った上にお前まで危険な目に晒した」
「それだけで怒ったりしないよ」
駿里は優しい笑顔で松下をみていた。
「なんで俺の周りはこんなにお人好しばかりなんだよ」
松下は今日泣いてばかりだ。そんな松下をベットからおりた駿里抱きしめた。寛也とは違う温もりを感じた。
「誰にでも間違いはある。潰れちゃったお店もまた再開すればいいよ。迷惑をかけた店員さん集めてさ。寛也は康二さんを許した、だから俺も怒らない。それに俺康二さんにはたくさん救われたからね」
松下もありがとう、と駿里だきしめた。
「久しぶりに康二さんの料理が食べたい」
「いいぞ」
松下は得意料理のパスタを作った。
「美味しい」
満面の笑みで駿里は松下をみた。
「駿里、俺組長達と話してくる」
「今はダメだよ、きっと立て込んでる」
俺よりしっかりしてるなお前、と駿里を見つめた。
「それもそうだな。明日にする」
「じゃあ一緒に寝よ」
「歯磨きした後でな!」
2人は歯を磨き、ベッドにダイブした。
「お前いつもこんな広いふかふかベッドで寝てんだな。」
「うん、いい夢見れるといいね。明日一緒に寛也の所に行こう」
「ほんとにありがとな、駿里。おやみす」
「おやすみ」
松下は駿里を抱き寄せて寝た。
その頃寛也達は三浦裕太に制裁を下し、今回の件と赤浜殺しに関わっている奴らを1人残らず調べそいつらにも制裁下した。
「組長、松下はどうしますか?」
「何もしない。お前らも普段通りに接してやれ」
「「はい」」
ほかの幹部は自分の部屋に戻り、事務所に寛也と森廣と島袋だけが残っていた。
「あの、」
「どうした?島袋」
「ありがとうございます。松下のこと」
「お前ら兄弟みたいなもんだもんな。だがな、お礼なんて必要ない。俺は当たり前のことをしただけだ。お前も、もう帰って寝ろ」
「はい、失礼します」
島袋が事務所を出たあと、森廣と寛也は2人残っていた。
「組長、これからが大変ですね」
「ああ、あのクソバカのせいでバカみたいに赤字だ。一刻も早く立て直さないとな。」
「はい、では我々も戻りましょうか」
事務所を出たふたりはそれぞれの部屋へと帰った。
寛也が寝室へ行くと、大切な家族の松下と愛する恋人駿里が抱き合って寝ていた。
寛也も駿里の隣に寝た。
早朝に松下は目が覚め駿里見ようと隣を見たら、こちらを向いている寛也の顔がありガバっと、起き上がった。
「松下、久しぶり2人で話そう」
「はい」
松下は寛也についてリビングへといった。
「ごめんな、気づいてやれなくて」
「俺が悪いのに謝らないでください」
「でも最悪の事態は免れてよかったよ。それよりお前、俺との写真飾ってんだな」
「っなんで知ってるんですか!」
恥ずかしくなった松下は顔を赤く染めた
「お前の部屋に入ったからに決まってんだろ。なんだ、別に恥ずかし事じゃねぇだろうが」
「それはそうなんですが…」
「ほんとに大きくなったな、お前に漢字を教えていた時が懐かしい」
親のいない松下と島袋に寛也と森廣が変わって色々なことを教えていた。勉強、スポーツ、料理、タイピングなど将来必要になるであろうことを全て教えこんだ。
「あの時から俺、組長について行くって決めてました、何があっても俺が命を守るって」
「それがダメなんだよ」
松下はどうして?という顔をした
「お前は俺に守られる立場だ、いつからそんなに偉くなったんだよ。自分の命をもっと大切にしろ。お前が俺に死んで欲しくないと思っているように俺もお前に死んで欲しくない、そんなことも分からないのか。いつまでたっても馬鹿だな」
「すみません」
松下嬉しそうに言った。
「あと、今から倒産した会社の立ち上げを開始するからお前もしっかり手伝えよ。誰よりも働け」
「はい!全部俺のせいですからね」
ほんとにその通りだ、と寛也は笑いながら言った。この会話を駿里はこっそりと聞いていた。
「駿里、隠れてないでこっちに来い」
バレていたらしい
「寛也って絶対後ろにも目があるよな」
「お前の視線を感じたんだ」
「まあ、ちゃんと話し合えてよかったね。これからお仕事頑張ってね!2人とも!」
「ああ」
「ありがとうな!」
朝の6時頃2人は一緒に事務所へと向かっていった。駿里はゆっくりと準備をして、9時頃天馬の所にむかった。
51
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる