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変心
24話 檻の外
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お風呂から上がり、北風の手料理を食べていた。北風は料理がとても上手いようでまるで本場のレストランのような味がした
「駿里。ずっと話そうと思っていたことがある」
あまりの美味しさに無言で食らいついていた駿里に寛也は話しかけた
「なに?」
「明日俺の事務所に一緒に行くか?お前ずっとこの家から出てなかっただろ、昨日森廣に言われたんだよ。気分転換は必要だってな」
「行く!!!」
「なら一緒に行こう。朝ちゃんと起きろよ」
「どんなとこなの?!」
「そんな遊園地にでも行くような顔してんじゃねぇよ。ヤクザ事務所だってんだろうが。いいところじゃねぇ」
「へぇ~!!」
家から出られる嬉しさで本来なら誰も行きたがらないような所でも喜ぶ駿里を見て一歩離れたところから二人の様子を見ていた北風は駿里にもっと惹かれていった
「だからな?わかってるか?ヤクザの」
「わかってるってぇ~!!!」
「はぁ、もういい。そんなに嬉しんならよかったが期待しすぎて、がっかりしても俺は知らないからな」
「うん!」
全くこいつは、と思った寛也であったが嬉しそうな駿里の顔を見るのは悪いものじゃなかった。
「事務所って言ってもこのマンション内だからな。明日はちょっとした会議をするから邪魔はするなよ。俺と幹部たちのみの大事な会議だからな」
「わかった!てゆうかこのマンションヤクザだらけなんだね」
「一般人のいるマンションに住めるか。世界が違いすぎる。仕事内容もな。俺らは一般人の敵だからな」
「まぁ、ヤクザは怖いけど悪い奴らじゃない」
その発言には驚いた。無理矢理ここに連れてきて人生を奪われたと言っても過言ではないのにどこまでこいつはお人好しなんだど寛也は思ったが、駿里のそこに惹かれていったのかとも思った。
「そんなこと言う奴はこの世にお前ぐらいだろうな」
「俺のことこんなに愛してくれるのもこの世で寛也だけだろうな」
「当たり前だ。俺以外がお前に何かするのは許さん。そんなことがあったら殺す。だが、松下と島袋は多めに見てやる。あいつらは最近調子に乗りすぎている所もあるがな」
「2人のこと大事に思ってんだね」
「あいつらは俺の家族みたいなもんだからな」
「そーなんだ。みんな幸せになるといいね」
「そーだな」
「うん」
「明日は早いんだ。もう寝ろ。俺はもう少し仕事してから寝る」
「おやすみ」
「ああ」
駿里は1人寝室へ向かった。ここにくる前はヤクザなんて酷い奴らと一括りにしていた。でもそうではなかった。みんな大変な思いをして辛い過去をもっていた。駿里は明日のことを考えながら深い眠りについた
「組長。」
「お前も気に入ったのか?あいつのこと」
「いえ。そんな烏滸がましいことは」
「遠慮するな。話したきゃはなせ。お前も俺の家族だからな」
家族と言われ、北風は無表情ではあるが、嬉しそうにした
「はい。ただ学校とかバイトとかここにくる前普通にしていた生活のことで不満はないのかなと思いまして。不満を除かねば一度外の世界に出れば欲が出て外に出たくなってしまうでしょう?」
「そうだな。明日話してみる。あいつが行きたいと言うなら考えてみる。俺の管理している学校なら問題ないしな」
「そうですね」
「お前も、もう帰って寝ろ。ご苦労だった」
「失礼します」
北風は寛也への忠誠心をより膨らませ寛也の部屋を後にした
「駿里。ずっと話そうと思っていたことがある」
あまりの美味しさに無言で食らいついていた駿里に寛也は話しかけた
「なに?」
「明日俺の事務所に一緒に行くか?お前ずっとこの家から出てなかっただろ、昨日森廣に言われたんだよ。気分転換は必要だってな」
「行く!!!」
「なら一緒に行こう。朝ちゃんと起きろよ」
「どんなとこなの?!」
「そんな遊園地にでも行くような顔してんじゃねぇよ。ヤクザ事務所だってんだろうが。いいところじゃねぇ」
「へぇ~!!」
家から出られる嬉しさで本来なら誰も行きたがらないような所でも喜ぶ駿里を見て一歩離れたところから二人の様子を見ていた北風は駿里にもっと惹かれていった
「だからな?わかってるか?ヤクザの」
「わかってるってぇ~!!!」
「はぁ、もういい。そんなに嬉しんならよかったが期待しすぎて、がっかりしても俺は知らないからな」
「うん!」
全くこいつは、と思った寛也であったが嬉しそうな駿里の顔を見るのは悪いものじゃなかった。
「事務所って言ってもこのマンション内だからな。明日はちょっとした会議をするから邪魔はするなよ。俺と幹部たちのみの大事な会議だからな」
「わかった!てゆうかこのマンションヤクザだらけなんだね」
「一般人のいるマンションに住めるか。世界が違いすぎる。仕事内容もな。俺らは一般人の敵だからな」
「まぁ、ヤクザは怖いけど悪い奴らじゃない」
その発言には驚いた。無理矢理ここに連れてきて人生を奪われたと言っても過言ではないのにどこまでこいつはお人好しなんだど寛也は思ったが、駿里のそこに惹かれていったのかとも思った。
「そんなこと言う奴はこの世にお前ぐらいだろうな」
「俺のことこんなに愛してくれるのもこの世で寛也だけだろうな」
「当たり前だ。俺以外がお前に何かするのは許さん。そんなことがあったら殺す。だが、松下と島袋は多めに見てやる。あいつらは最近調子に乗りすぎている所もあるがな」
「2人のこと大事に思ってんだね」
「あいつらは俺の家族みたいなもんだからな」
「そーなんだ。みんな幸せになるといいね」
「そーだな」
「うん」
「明日は早いんだ。もう寝ろ。俺はもう少し仕事してから寝る」
「おやすみ」
「ああ」
駿里は1人寝室へ向かった。ここにくる前はヤクザなんて酷い奴らと一括りにしていた。でもそうではなかった。みんな大変な思いをして辛い過去をもっていた。駿里は明日のことを考えながら深い眠りについた
「組長。」
「お前も気に入ったのか?あいつのこと」
「いえ。そんな烏滸がましいことは」
「遠慮するな。話したきゃはなせ。お前も俺の家族だからな」
家族と言われ、北風は無表情ではあるが、嬉しそうにした
「はい。ただ学校とかバイトとかここにくる前普通にしていた生活のことで不満はないのかなと思いまして。不満を除かねば一度外の世界に出れば欲が出て外に出たくなってしまうでしょう?」
「そうだな。明日話してみる。あいつが行きたいと言うなら考えてみる。俺の管理している学校なら問題ないしな」
「そうですね」
「お前も、もう帰って寝ろ。ご苦労だった」
「失礼します」
北風は寛也への忠誠心をより膨らませ寛也の部屋を後にした
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