極道の密にされる健気少年

安達

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制裁

16話 嫉妬 *

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「あいつらに随分可愛がって貰ったんだな」


そう言って寛也は俺の中に容赦なく入れてきた


「・・・・ッ・・・・アッ・・」


さっきの行為で疲れ切った駿里はか細い声で喘いでポロポロと泣いていた。そんな姿を見てこいつはなぜそんなに俺を拒むのか寛也には分からなかった。辛いなら言うことを聞けばいいのに。寛也は嫉妬に狂い駿里を抱き続けた。



「もぅ、、むり、、、おねがぃ、、、あッ、、やめ」


「お前自分の立場わかってんのか?お仕置きだっつてんだろ。まだ足りないようだな」


「ぅ、、、う、、グスッ、、ごめ、なさ゛、、い゛」




「お前は俺のものだ駿里。誰にも渡さん」



「アッ、、、う、、、あッ、、、ゃ、、、ゃあ、、」



「俺だけを受け入れろ」















駿里が解放されたのは朝だった




「森廣。駿里を頼んだ」



「お任せください。お気をつけて。」



「駿里に無理をさせてしまった。看病してやってくれ」



「はい。」













寛也が仕事入った直後に駿里の眠る寝室へ行き、お風呂に入れた。駿里が起きたのは1時間後のことだったが、その間も森廣は駿里のそばにいた。いつ目が覚めてもいいように























「目が覚めましたか?」




酷い有様だったはずの体が綺麗になっていた。
酷く抱かれたせいで声がガラガラになり出せなかった。


「あっ、」



「森廣です。覚えていますか?ご飯食べれそうでしたらお粥を作っておりますので食べてくださいね。」



俺は声が出せない代わりに頷いた。


「ではリビングにおりますので、何かありましたら声をかけてくださいね。」



森廣はとても優しい人だった。それが駿里にとって心地よかった。駿里は涙が止められなくなった。こんなに泣いたのは両親が亡くなった時以来だった




泣きつかれた駿里また深い眠りに落ちた。


そんな駿里の泣き声をリビングで聞いていた森廣は駿里に対して同情したが、それよりも組長の生きがいができたことへの喜びが大きかった。


幼い時から側近として寛也を支えている森廣にとって少しでも息抜きができたこと安心したからだ。







親が極道というそんな理由でこの道に強制的に引きずられてしまった寛也もまた辛い過去を持つのだった。




































仕事に戻った寛也いつも通り仕事をしていたが、駿里の心が手に入らないことに対して苛立ちを隠さずにいた。




「失礼します。資料を持ってきました」




幹部の北風が入ってきた。



「おい、好きな奴を振り向かせるにはどうしたらいい」




思わず寛也は北風にらしくないことを言ってしまった。北風は好きな人などそんな可愛い言葉が寛也から出たことに驚いた。


「はい?」


「だから、愛する人を振り向かせるにはどうしたらいい」



「えっと、優しくしてみては?組長は少し怖い部分もありますので。怖がらせていた分優しさしたら振り向く可能性も大きいかと思います。」



北風は寛也が囲っている少年のことを知ってはいたが詳しくは知らなかった。そのため曖昧な答えになってしまった




「試してみる」



北風は怒りを買わなかったことに安堵し、組長の部屋を出た。



「どう言う風の吹き回しだ」




独り言を言いながら、寛也の変わりように驚いていた。
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