極道の密にされる健気少年

制裁

14話 残酷

あまりの寒さに駿里はめを覚ました。



「おっ、やっと起きました！組長！手荒真似しちゃってごめんね～」



急に駿里は寛也に顔を掴まれた



「お前のやった事のせいでこいつはこんな目にあったんだぞ」




そう言われて前を見ると血だらけになって意識が朦朧としている今日の見張り役の男がいた。駿里は血の気が引いた。



「な、んで」


「これが俺たちの世界だ。そんなことも知らずにお前は逃げた。こいつの命を犠牲にしてな。」



後ろから松下に顔を固定された
目線を外すことは許さないと言うように。







そして





































バン！！










その銃声と同時に下っ端の男は地面に倒れた
赤い血が地面に広がっていく




「あ～あ、お前のせいで死んじまったぞ」



後ろから松下に言われた
だんだんの現実がわかってきて俺はパニックになった




「おれ、、のせい、、だ、、、、ごめ゛、ごめ、なさ゛い゛・・・・あ゛ぁ」





「そうだお前のせいだ」




「可哀想に。これからの人生まだまだあったのにな。お前はそれを奪ったんだよ」



　


笑いながら島袋がいった。











寛也と松下、島袋はその様子を満足そうに見ていた。でもまだ駿里を壊すものはこれだけじゃなかった











「まだ終わりじゃないぞ。あっち見ろ」











涙でいっぱいの目で言われた方をみた











先ほどまで涙でいっぱいだったのにソレが止まった。止まらずを得なかった。そこには裕太がいたのだから





「こいつも殺す」




寛也は裕太に向かって拳銃を向けた




「やめろ！！！！！！」



駿里は寛也に向かって叫んだ




「あ？やめろ？組長に向かってなんて口の聞き方してんだお前」



「邪魔だ島袋。やめてほしいなら言うことあるよな？やることあるよな？駿里」








駿里は過呼吸になりながら、必死に言った








「もう逃げま゛せん！！！ずっとそばにいま゛す！！お願いだか゛ら裕太は殺さないで！！なんでも゛するか゛ら！！！」





｢二度とな？｣




｢は゛い゛｣



｢お前へのお仕置きは帰ってからだ。島袋このゴミを病院へ戻しておけ｣



「はい」




「松下はこの死体を埋めるように手配しとけ」







「承知しました」









「しっかりやれよ。例の山に埋めとけ。じゃあ駿里。帰ろうか俺たちの家に」














駿里は震えた。怖くて怖くて仕方がない。でも裕太が死なないで本当によかった。自分自身の身が危ないこの状況でさえ、人の心配をしてしまう駿里にますます旭川は惹かれていった